中村拓志&NAP建築設計事務所による、京都の住宅「磐座の家」
中村拓志&NAP建築設計事務所による、京都の住宅「磐座の家」 photo©藤井浩司(TOREAL)
中村拓志&NAP建築設計事務所による、京都の住宅「磐座の家」 photo©藤井浩司(TOREAL)
中村拓志&NAP建築設計事務所による、京都の住宅「磐座の家」 photo©藤井浩司(TOREAL)

中村拓志&NAP建築設計事務所が設計した、京都の住宅「磐座の家」です。

洛北の地には、山神降臨の磐座を祀る山住神社や、比叡山を借景・遥拝する寺院を数多く有し、山岳信仰が色濃く残っている。この地の今を生きる人びとも、比叡山を仰ぎ見て天候や季節の変化を読み、心を寄せてきた。そこでこの地の比叡山に対する感性やふるまいを引き出す庭と空間をつくろうと考えた。

敷地は民家が密集するため、中庭プランによって各居室の眺望や採光を得ることにした。基礎の掘削土を用いた築山を設けて、寝室とダイニングのお見合いを防ぎ、陽光の照り返しを各室へ分配。中心には磐座となる巨石を奉じた。磐座は極めて物質的な存在でありながら、神籬(ひもろぎ)としての超越性を併せもつ。その二面性が、小さな建築と庭に無限の広がりを与えると考えた。

建築家によるテキストより
山田誠一建築設計事務所による、静岡の住宅「沼津の家」
山田誠一建築設計事務所による、静岡の住宅「沼津の家」 photos©川辺明伸
山田誠一建築設計事務所による、静岡の住宅「沼津の家」 photos©川辺明伸
山田誠一建築設計事務所による、静岡の住宅「沼津の家」 photos©川辺明伸

山田誠一建築設計事務所が設計した、静岡の住宅「沼津の家」です。

計画地は静岡県沼津市の中心部、周囲には住宅が建て込み、高等学校が見下ろすように建っている.

隣接する住宅郡は、新旧含めておおよそ工業製品に覆われたつくりであり、高等学校はRC造で、塀越しにCB造+折板屋根のガスボンベ庫、金属ゴミ置場、駐車場が隣接している.見える範囲の近隣地にはコンテナが無造作に置かれ、周囲に緑はほとんどない.

建築家によるテキストより

これら周辺環境からマテリアルを選定したり、空間構成を導き出していくことは間違ってはいない.だが、コンテクストへの応答という思考の流れだけに終始してしまうと、いつのまにかクライアントを置き去りにしたり、何より建築の奥行きのようなものが失われてしまうと常々感じている.コンテクストを読み解くことと同時に、人の感情に作用するような建築のつくられ方を考えたい.

建築家によるテキストより

ここで試みたのは、周辺のコンテクストから空間構成や架構などを読み解くと同時に、この場所において直接的なコンテクストにはなりにくく、また人の触覚に作用する素材ーここでは木材を選定ーから寸法体系やディテールを検討し、その両方が融合する状態を求めていった.安価で耐久性のある樹種、手に入りやすい歩掛かりの良い寸法、表情あるテクスチャーなど木材単体のコンテクストを抽出・検証し、30mm×60mm×900mm赤身杉材を環境を読み解く為のひとつの単位とした.

建築家によるテキストより
日建設計がコンペで優勝した、ロシアの「リジスキー貨物ヤード跡地再開発プロジェクト」のコンセプト動画

日建設計がコンペで優勝した、ロシアの「リジスキー貨物ヤード跡地再開発プロジェクト」のコンセプト動画です。

当プロジェクトは、2019年に開催された国際コンペからスタートしました。モスクワに九つある歴史的ターミナル駅の一つである「リジスキー駅」に付随する貨物ヤード跡地約20haのうち、クライアントであるロシア鉄道(JSC Russian Railways)の本社ビルを中心とした約700,000㎡の複合開発プロジェクトです。当エリアには住宅、商業施設、ホテル、大学、コングレスホール、メディカル施設等が建設される予定です。
コンペ時のコンセプトは「Rizhsky Innovation Yard」。細長い貨物ヤードの特性を活かしたドラマチックなガレリアとその延長としての高層タワーによるランドマークや、既存線路をガイドラインとした街並み及びランドスケープをデザインしました。また、本社ビルは、寒冷地ながら最大限に緑・光・温熱環境に配慮したWell-BeingなWork Community環境と、ニーズに併せて柔軟に可変可能な新しいオフィスデザインを提案しています。

中川エリカが自身の書籍『中川エリカ 建築スタディ集 2007-2020』を解説している動画

中川エリカが自身の書籍『中川エリカ 建築スタディ集 2007-2020』を解説している動画です。

注目の若手建築家、中川エリカの初の単行本。「ヨコハマアパートメント」(オンデザインと共同設計)、「桃山ハウス」ほか、計画中の作品も含む15のプロジェクトを掲載。スタディの目的ごとにいくつも制作する大きなスケールの模型、街と建築の連続性を検証するための「街のコンテクスト図」など独自のスタディ手法を通して、中川の作品と思想を紹介。建築家のスミルハン・ラディック、西沢大良とのふたつの対談も収録。(日本語/英語併記)

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