ファラによる、住宅プロジェクト「129」の図面一式です。
自治体とのやり取りの末に建設許可が下りなかった計画で、日本を含む世界のどこかでこの建築を実現したい人を求めて、建築と工事の資料を無償で公開しました。PDF版資料へのリンクはこちら。ファラのinstagramアカウントから連絡も可能と思われます。
ファラは、フィリップ・マガリャインシュ(filipe magalhães)、アナ・ルイサ・ソアレス(ana luisa soares)、アーメッド・ベルホジャ(ahmed belkhodja)の3人が主宰する建築設計事務所で2013年に設立されました。それぞれ、SANAA、伊東豊雄、アトリエ・ワンという日本の設計事務所に勤務やインターンした経験をもつことも特徴です。またフィリップとアナは、日本滞在中は中銀カプセルタワーに居住していました。
こちらは、図面公開にあたってのコメントです。
果てしない自治体との戦いの末、プロジェクト129は建設許可を得ることができないようです。それでも、このプロジェクトは存在し、無条件に愛されているので、建築計画一式と工事書類一式を含めて無償で提供します。私たちは、この建物をどこかに建ててくれる人が見つかり、私たちと同じようにこのひねくれたカリスマ性を楽しんでくれることを望んでいるのです。
このプロジェクトセットのダウンロードリンクは、このページの説明の中にあります。リンクにあるすべての要素を自由に使ってください。
建築のコンセプトはこちら。
簡潔なボリュームは、曲面、段差、斜面の3つの行為で構成されています。縞模様の布に包まれた愛らしい姿は、2つの頑固な窓によって意図的に壊されています。必要なパーティション、階段、ドア、柱は、この非直線的なオブジェクトの中にある。この家は2つの人格を持っています。1つは滑らかなミニマリストで内向的、背を向けることができ、もう1つは豪快で先鋭的、恥ずかしがらず戦う準備が整っています。