亀田潤+佐々木洸奈 / STUDIO ALUCが設計した、愛知・名古屋市の美容室「sisu」です。
街の中心地の築40年超ビルの1室の改修計画です。デザイナーは、明るく開放的な空間と席数確保を目指して、窓面を活かす為の間隔を確保した上で席を一列に配置しました。そして、受付位置も“窓に向かう意識”を高める為に考慮しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。
名古屋市栄の中心地に位置する、築40年を超える鉄骨ビルの一室。初めて現場を訪れた時は、外光を一切遮断した、隠れ家のような状態であった。65㎡という小面積と限られた予算の中で、求められる席数をクリアし、明るく開放的な空間を実現することが命題であった。
街路樹を借景に、たっぷりと自然光の入る大きな窓面を活かすため、カット席は窓に向かって一列に配置した。さらに、セオリーではエントランスに対面して設置することの多いカウンターを、あえてワンルーム化した空間の中心部にコアとして配置することで、窓に向かう意識を最大限に高めている。
カットミラーと対になるアームチェアは、今回のプロジェクトのために設計した。
どちらにも共通して「大きなR」をあしらうことで、お互いが関連しあい、サロンの象徴的な存在となっている。ヴィンテージ家具のような茶染色が白いさわやかな空間の中でひときわ目立つよう、木の配置のバランスには推敲を重ねた。