スタジオ・アン・ホルトロップが設計した、バーレーンの郵便局の改修「Rehabilitation of the Manama Post Office」。
20世紀前半に建てられた建物の改修計画です。建築家は、歴史的建築の重要性に光を当てる事を目指し、後年追加されたファサードの要素を撤去しつつ増築しました。そして、歴史や当時の様子を伝える機能も備えるように設計したのです。本建築は、アガ・カーン建築賞(2020-2022サイクル)の最終候補作品です。
こちらは概要テキストの翻訳
バーレーンで最も古い公共建築物の一つであるマナーマ郵便局(旧税関ビル、1937年竣工)の改修が行われました。
4,400個の郵便ポストと仕分け設備を収容するコンクリート製の新しい増築部分が建設されましたが、それ以上に重要だったのは、1980年代に建設されたコンクリートと鉄でできたファサードとポーチ(建物の外観を分からなくしていたもの)が撤去されたことでした。
また、歴史的な建物を、かつての郵便局としての機能に戻すことも重要でした。そのため、元々あった横のバルコニーを復元し、一般に公開することにしました。そして、バーレーンの歴史に関する資料の展示や、当時の局員の書斎も設置されました。
マナーマ郵便局をより多くの人々が利用できるようにすることで、建築家は歴史的建造物の重要性と公共インフラにおける役割に光を当てたのです。