MVRDVによる、アメリカ・サンフランシスコの複合ビル「ザ・キャニオン」。集住・事務所・店舗等を含む湾岸地域の再開発施設。地元の感性と国際的アプローチの融合を目指し、地域の地形を参照した外観と持続可能な仕組みを備えた建築を考案。公共空間も設けてエリアの活性化にも寄与
MVRDVによる、アメリカ・サンフランシスコの複合ビル「ザ・キャニオン」。集住・事務所・店舗等を含む湾岸地域の再開発施設。地元の感性と国際的アプローチの融合を目指し、地域の地形を参照した外観と持続可能な仕組みを備えた建築を考案。公共空間も設けてエリアの活性化にも寄与鳥瞰 photo©Jason O’Rear
MVRDVによる、アメリカ・サンフランシスコの複合ビル「ザ・キャニオン」。集住・事務所・店舗等を含む湾岸地域の再開発施設。地元の感性と国際的アプローチの融合を目指し、地域の地形を参照した外観と持続可能な仕組みを備えた建築を考案。公共空間も設けてエリアの活性化にも寄与建物全体を見る。 photo©Jason O’Rear
MVRDVによる、アメリカ・サンフランシスコの複合ビル「ザ・キャニオン」。集住・事務所・店舗等を含む湾岸地域の再開発施設。地元の感性と国際的アプローチの融合を目指し、地域の地形を参照した外観と持続可能な仕組みを備えた建築を考案。公共空間も設けてエリアの活性化にも寄与敷地内を通り抜けるルートを見下ろす。 photo©Jason O’Rear

MVRDVによる、アメリカ・サンフランシスコの複合ビル「ザ・キャニオン」です。
集住・事務所・店舗等を含む湾岸地域の再開発施設です。建築家は、地元の感性と国際的アプローチの融合を目指し、地域の地形を参照した外観と持続可能な仕組みを備えた建築を考案しました。また、公共空間も設けてエリアの活性化にも寄与します。

こちらはリリーステキストの翻訳です

地質学にインスパイアされたサステイナブル・タワー「ザ・キャニオン」がサンフランシスコのミッション・ロックに完成し、最初の居住者が入居を開始

MVRDVが設計した23階建ての複合施設「ザ・キャニオン」は、(2023年)6月21日にサンフランシスコのロンドン・ブリード市長が出席した式典で正式にオープンし、現在最初の居住者が入居しています。このプロジェクトは、サンフランシスコのウォーターフロントにある吹きさらしの駐車場を、中所得者向けの集合住宅を備えた「ミッション・ロック」と呼ばれる持続可能な新地区に変えるというマスタープランの一環として建設されました。このギザギザの壁と、一般にアクセス可能な「渓谷(キャニオン)」は、敷地内を通り抜けるルートを提供しています。また、ザ・キャニオンはカリフォルニアのドラマチックな地質を思い起こさせ、サンフランシスコのカリスマ的な地形にインスパイアされています。MVRDVが西海岸で完成させた最初のプロジェクトとして、ザ・キャニオンは地元の感性と国際的なアプローチの混合を導入することを目的としています。それは、建物の公共スペースから、その機能の融合、そして提供するアパートメントに至るまで、全てにおいてです。

ジャイアンツのオラクル・パーク・スタジアムの向かいに位置するザ・キャニオンは、新しいミッション・ロック地区の第一期を形成する4棟の建物のうちの1棟です。それは、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ティシュマン・スペイヤー、サンフランシスコ港のパートナーシップにより開発されています。これらの建物は、MVRDVに加え、スタジオ・ギャング、ヘニング・ラーセン、WorkACという国際的に有名な4つの設計事務所が同時に作業を行うコラボレーション・プロセスで設計されました。それにより、それぞれが個性的な外観を持ちながら、シームレスに連携するデザインを生み出しました。

この地区の北西の角に位置するザ・キャニオンは、3番街橋を渡ると最初に目に入ります。そして間もなく、ウォーターフロント・パークであり、地域の文化の中心でもあるチャイナ・ベイスン・パークがその正面に現れます。建物は5層の台座で構成され、敷地の西の角には高さ73メートル(240フィート)のタワーがそびえ立っています。マスタープランの他の建物と同様、ザ・キャニオンの地上階には小規模なショップやレストランがあり、新地区のコミュニティ感覚を確立するのに役立つでしょう。

ザ・キャニオンの場合、地上階は2階建てのオフィス、そして283戸のアパートメントで構成されています。これらのアパートの3分の1以上は、抽選で選ばれた入居者により市場価格以下で賃貸されており、中間所得者世帯に102戸の住宅を提供し、サンフランシスコの住宅危機の緩和に貢献しています。

ザ・キャニオンは、その荒々しく質感のある赤茶色のファサードのおかげで、一目でそれとわかります。デザインはカリフォルニアの岩石層を参考にし、建物の台座を斜めに貫く「渓谷」を特徴としています。そして、それは、オフィスと居住者のための共有施設に繋げています。リラックスするにも仕事をするにも、緑豊かで活気のある空間を提供するこの渓谷は、チャイナ・ベイスン・パークから近隣の中心部へ行く近道にもなっています。峡谷とタワーの東側の壁はギザギザで、段差やオーバーハングが険しい岩壁のような印象を与えます。これは、40戸のアパートメントに出窓と小さなバルコニーを設けるという利益をもたらしました。また、サンフランシスコ湾を見渡せるという利点もあります。台座の屋上には豊かな緑が植えられ、居住者がリラックスしたり、運動したり、友人と会ったりするための共同スペースが作られている。

MVRDVの創立パートナーであるナタリー・デ・フリースは言います
「私たちのデザインでは、私たちは地形の感覚を導入することで、建物をその場所と密接な関係にあるものにしています」「重要なのは、このアプローチによって、私たちが活気ある地域づくりに貢献できるということです。公共の渓谷を焦点に、ザ・キャニオンは、公共エリアが店舗、オフィス、住宅とつながり、ミッション・ロックが賑わいと活気に満ちた地域となるような、活気あふれる景観を作り出しています。また、市場価格以下の賃貸住宅が含まれているおかげで、市の看護師や教師など、市の運営に欠かせない労働者が利用しやすい地域となっています」

山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京のサウナ施設「渋谷SAUNAS」。都心部の新築三階建ての建築。専門家らと共に立案したコンセプトの具現化の為に、形と寸法や素材において“触覚の心地よさ”を意識した設計を志向。細かな什器までも一貫してデザインし非日常的な世界観を作る
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京のサウナ施設「渋谷SAUNAS」。都心部の新築三階建ての建築。専門家らと共に立案したコンセプトの具現化の為に、形と寸法や素材において“触覚の心地よさ”を意識した設計を志向。細かな什器までも一貫してデザインし非日常的な世界観を作る外観 photo©志摩大輔 ad hoc
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京のサウナ施設「渋谷SAUNAS」。都心部の新築三階建ての建築。専門家らと共に立案したコンセプトの具現化の為に、形と寸法や素材において“触覚の心地よさ”を意識した設計を志向。細かな什器までも一貫してデザインし非日常的な世界観を作る1階、ラウンジ photo©志摩大輔 ad hoc
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京のサウナ施設「渋谷SAUNAS」。都心部の新築三階建ての建築。専門家らと共に立案したコンセプトの具現化の為に、形と寸法や素材において“触覚の心地よさ”を意識した設計を志向。細かな什器までも一貫してデザインし非日常的な世界観を作る3階、LAMPIエリア、サウンドサウナ photo©志摩大輔 ad hoc
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京のサウナ施設「渋谷SAUNAS」。都心部の新築三階建ての建築。専門家らと共に立案したコンセプトの具現化の為に、形と寸法や素材において“触覚の心地よさ”を意識した設計を志向。細かな什器までも一貫してデザインし非日常的な世界観を作る3階、WOODSエリア、デッキ photo©志摩大輔 ad hoc

山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.が設計した、東京・渋谷区のサウナ施設「渋谷SAUNAS」です。
都心部の新築三階建ての建築です。建築家は、専門家らと共に立案したコンセプトの具現化の為に、形と寸法や素材において“触覚の心地よさ”を意識した設計を志向しました。そして、細かな什器までも一貫してデザインし非日常的な世界観を作る事が意図されました。施設の公式サイトはこちら

かつて日本初のフィンランド式サウナ施設である「スカンジナビアクラブ」があった渋谷に50年以上の時を経て誕生した鉄骨3階建てのサウナ施設である。
近年のサウナブームのきっかけとなったマンガ&エッセイ『サ道』の著者であり、日本サウナ・スパ協会任命「サウナ大使」を務めるタナカカツキ氏が初めて総合プロデュースを行うサウナとして我々は計画の初期段階からデザイナーとして参加した。

建築家によるテキストより

収支計画から割り出された3層ヴォリュームの1階にワークスペースとレストラン、2階・3階に8種類のサウナ室と2種類の水風呂、緑に囲まれた外気浴スペースを計画した。昔ながらのサウナのイメージを払拭すべく「ウェルネス」や「メディテーション」をコンセプトとして、身体に優しくリラックスできる・清潔感があり洗練されているデザインを心がけた。

建築家によるテキストより

サウナ室と水風呂は大使と企画チームと一緒にそれぞれコンセプトを立て、素材の使い方や各部の細かな寸法を様々な分野のプロフェッショナルと詳細に検討し、サウナの聖地フィンランドやリトアニアへの視察で得た知見もふんだんに盛り込みながらつくり込んでいる。

全体の仕上げや造作家具は触覚の心地よさを意識したマテリアルとディティールを選択した。天板やベンチの角を大きく取った曲面や、柔らかく滑りにくいゴムチップの床、肌の触れる部位に応じて仕上げ方を変えた浴室仕上げの石など「触れる」ということにフォーカスしてデザインしている。また、館内の家具や看板、ソープホルダーなどの細かな什器まで一貫してデザインすることで上質で非日常的な世界観をつくっている。

建築家によるテキストより

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