清家清による、東京・大田区の住宅「私の家」(1954 年竣工) の見学ツアーが2023年9月より開始

清家清が設計した、東京・大田区の住宅「私の家」(1954 年竣工)の見学ツアーが2023年9月より開始されています。東京工業大学の建築学生がガイドするとのこと。2023年9月から試験公開が開始され、毎月1回限定で公開されるようです。

「私の家」は、建築家・清家清によって1954 年に建てられ、戦後の日本の住宅状況に対する清家清の挑戦を体現するものとして知られており、その価値から2015年に登録有形文化財として登録されています。

竣工から月日が経った今日、所有者様のご協力をいただき限定公開を行う運びとなりました。公開においては、建築学を学ぶ学生の実践活動の一環として、東京工業大学の建築学生による見学ツアーを開催いたします。

2023年9月より試験期間として無料公開を開始しました。

STA土屋辰之助アトリエによる、東京・墨田区の「House HJ」。既存建物の住居部分の改修。多趣味な施主家族の為に、展示収納を担う“造作棚”にベンチ等の機能も与えて“直線的な動線”空間の壁面に配置。“回遊的な動線”を与えた諸室との組合せで“新たな広がり”を生み出す
STA土屋辰之助アトリエによる、東京・墨田区の「House HJ」。既存建物の住居部分の改修。多趣味な施主家族の為に、展示収納を担う“造作棚”にベンチ等の機能も与えて“直線的な動線”空間の壁面に配置。“回遊的な動線”を与えた諸室との組合せで“新たな広がり”を生み出すリビング photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、東京・墨田区の「House HJ」。既存建物の住居部分の改修。多趣味な施主家族の為に、展示収納を担う“造作棚”にベンチ等の機能も与えて“直線的な動線”空間の壁面に配置。“回遊的な動線”を与えた諸室との組合せで“新たな広がり”を生み出すL字の造作棚 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、東京・墨田区の「House HJ」。既存建物の住居部分の改修。多趣味な施主家族の為に、展示収納を担う“造作棚”にベンチ等の機能も与えて“直線的な動線”空間の壁面に配置。“回遊的な動線”を与えた諸室との組合せで“新たな広がり”を生み出す造作棚とルーム2(子ども部屋)。 photo©井上登

STA土屋辰之助アトリエが設計した、東京・墨田区の「House HJ」です。
既存建物の住居部分の改修です。建築家は、多趣味な施主家族の為に、展示収納を担う“造作棚”にベンチ等の機能も与えて“直線的な動線”空間の壁面に配置しました。また、“回遊的な動線”を与えた諸室との組合せで“新たな広がり”を生み出す事も意図されました。

既存建物は墨田区本所地域では定番の1階が工場、2、3階が住居の積層建築である。
上階は本改修前から既に2世帯住宅化されており、今回、子世帯である2階部分のリノベーションを行った。通りに面しながらも敷地形状に合わせて奥まった空間も併せ持つ、L型の平面形をどのように改変するかが改修設計のテーマであった。

建築家によるテキストより

クライアント家族は趣味も多彩で、書籍や様々なアイテムの展示収納を兼ねた造作棚を充実させることが要求としてあったため、Lの内側には一面壁面棚としており、それらが各機能と動線をつなぎながらも様々な機能をもつ仕掛けとなっている。特に開口部は間仕切り壁を撤去すると、室内に対しては脈絡のない配置となるため、この壁面棚により統一性を持たせることができる。

建築家によるテキストより

また、壁面棚の30cm程の厚みが棚であり、ベンチであり、ピアノの収納であり、猫のためのキャットウォークにもなっており、更には部屋と動線に間仕切りを設けないことで、この棚は廊下の棚でもあり部屋の棚でもありと二重の役割をもつことや将来の多様な使い方への柔軟性を確保している。

住宅内部の動線としてもL型の壁面棚に沿った直線的な動線とそれに付随する各機能の回遊的な動線が重なり合うことで既存平面には無かった新たな広がりが生まれた。玄関は共用階段室を内部に引き込んだ土間のような空間となっており、そこから直接キッチンにアクセスできる、勝手口のような回遊性も同時に生み出している。

建築家によるテキストより
荒尾英生建築設計事務所とtamari architectsによる、京都の「京丹後の週末住宅」。サーフィンが趣味の夫婦の為に計画。大自然を楽しむ“ベースキャンプ”の様な場を求め、“汎用性”と“経済性”も考慮して木架構の周りをCBの非構造壁で囲む構成を考案。内部空間はレベル差があり連続的に繋がる
荒尾英生建築設計事務所とtamari architectsによる、京都の「京丹後の週末住宅」。サーフィンが趣味の夫婦の為に計画。大自然を楽しむ“ベースキャンプ”の様な場を求め、“汎用性”と“経済性”も考慮して木架構の周りをCBの非構造壁で囲む構成を考案。内部空間はレベル差があり連続的に繋がる外観 photo©大竹央祐
荒尾英生建築設計事務所とtamari architectsによる、京都の「京丹後の週末住宅」。サーフィンが趣味の夫婦の為に計画。大自然を楽しむ“ベースキャンプ”の様な場を求め、“汎用性”と“経済性”も考慮して木架構の周りをCBの非構造壁で囲む構成を考案。内部空間はレベル差があり連続的に繋がるスペース3からスペース2を見る。 photo©大竹央祐
荒尾英生建築設計事務所とtamari architectsによる、京都の「京丹後の週末住宅」。サーフィンが趣味の夫婦の為に計画。大自然を楽しむ“ベースキャンプ”の様な場を求め、“汎用性”と“経済性”も考慮して木架構の周りをCBの非構造壁で囲む構成を考案。内部空間はレベル差があり連続的に繋がるスペース3からスペース4を見る。 photo©大竹央祐

荒尾英生建築設計事務所寺田英史 / tamari architectsが設計した、京都・京丹後市の「京丹後の週末住宅」です。建築本体の設計を荒尾英生建築設計事務所が、東屋の設計を寺田英史 / tamari architectsが手掛けています。
サーフィンが趣味の夫婦の為に計画されました。建築家は、大自然を楽しむ“ベースキャンプ”の様な場を求め、“汎用性”と“経済性”も考慮して木架構の周りをCBの非構造壁で囲む構成を考案しました。また、内部空間はレベル差があり連続的に繋げられています。

サーフィンを趣味とする夫婦の週末住宅兼ゲストハウスである。
敷地は京都府北部の丹後半島西側に位置し、日本海側でも有数のサーフポイントである八丁浜までほど近く、小高い丘から少し歩けば波の音や潮風を感じることができる海辺の町にある。

建築家によるテキストより

ウッドショックをはじめ資材の高騰が続く最中に始まったこの計画に求められた事は、別荘のような非日常空間ではなく、海や山といった大自然を楽しむためのベースキャンプのような場所。
また、異なる場所でも同じ(ような)モノをつくってみたいという展望を併せ持っていた。

建築家によるテキストより

大量生産、大量供給を是とするプレハブ住宅のように万能なビルディングタイプではなく、一定の汎用性と固有のアイデンティティを見出すことで、2つ目の拠点の在り方を示すことを試みた。

主要構造材の数を抑えながら木架構を建ち上げ、容易に入手できるコンクリートブロックが外壁(帳壁)となり四周をぐるりと囲む。
ブロックと軒天の隙間にガラスを嵌め込んで内部空間として成立させている。主体構造の外周は経済性を考慮し、敷地に置ける最大限の正方形とした。

建築家によるテキストより
原広司による、神奈川・多摩区の“粟津潔邸”(1972年竣工)を会場にした展覧会「吉國元展」が開催

原広司が設計した、神奈川・多摩区の“粟津潔邸”(1972年竣工)を会場にした展覧会「吉國元展 『根拠地』粟津邸ではじまる」が開催されます。会期は、2023年9月9日~10月29日の土曜・日曜の11時~17時です。入場料、1000円。

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