MVRDVによる、ドイツ・ベルリンの「Atelier Gardens Haus 1」。映画スタジオの再開発の一環として施設の入口近くの既存ビルを改修。キャンパスの象徴を目指し、鮮やかな黄色と屋上まで続く外部階段を特徴とする建築を考案。持続可能性を考慮した建材と設備で建物の寿命も伸ばす
MVRDVによる、ドイツ・ベルリンの「Atelier Gardens Haus 1」。映画スタジオの再開発の一環として施設の入口近くの既存ビルを改修。キャンパスの象徴を目指し、鮮やかな黄色と屋上まで続く外部階段を特徴とする建築を考案。持続可能性を考慮した建材と設備で建物の寿命も伸ばす photo©Lukas Drobny
MVRDVによる、ドイツ・ベルリンの「Atelier Gardens Haus 1」。映画スタジオの再開発の一環として施設の入口近くの既存ビルを改修。キャンパスの象徴を目指し、鮮やかな黄色と屋上まで続く外部階段を特徴とする建築を考案。持続可能性を考慮した建材と設備で建物の寿命も伸ばす photo©Schnepp Renou
MVRDVによる、ドイツ・ベルリンの「Atelier Gardens Haus 1」。映画スタジオの再開発の一環として施設の入口近くの既存ビルを改修。キャンパスの象徴を目指し、鮮やかな黄色と屋上まで続く外部階段を特徴とする建築を考案。持続可能性を考慮した建材と設備で建物の寿命も伸ばす photo©Schnepp Renou
MVRDVによる、ドイツ・ベルリンの「Atelier Gardens Haus 1」。映画スタジオの再開発の一環として施設の入口近くの既存ビルを改修。キャンパスの象徴を目指し、鮮やかな黄色と屋上まで続く外部階段を特徴とする建築を考案。持続可能性を考慮した建材と設備で建物の寿命も伸ばす1階 photo©Lukas Drobny

MVRDVによる、ドイツ・ベルリンの「Atelier Gardens Haus 1」です。
映画スタジオの再開発の一環として施設の入口近くの既存ビルを改修しました。建築家は、キャンパスの象徴を目指し、鮮やかな黄色と屋上まで続く外部階段を特徴とする建築を考案しました。また、持続可能性を考慮した建材と設備で建物の寿命も伸ばす事も意図されました。


こちらはリリーステキストの翻訳です

MVRDVがHAUS 1を完成させ、くたびれたオフィスビルをベルリンのアトリエ・ガーデンズ・インパクト・キャンパスの為の大胆なエントランスに変身させました

受賞歴のあるベルリンのアトリエ・ガーデンズのマスタープランの一環として、持続可能な形で生まれ変わった最新の建物、HAUS 1の建設が完了しました。MVRDVは、共同設計者のヒルシュミュラー・シンデレ・アーキテクテンとともに、1990年代の古びたオフィスビルを、この敷地の人目を引くエントランスの目印に変身させました。鮮やかな黄色になったこの建物は、新しいリビングルーフと持続可能な木材を使用した屋上パビリオンとテラスで完成し、外部大階段からアクセスできます。

HAUS 1は、MVRDVがアトリエ・ガーデンズ内で完成させた2番目のプロジェクトで、1920年代に建てられた歴史的な映画スタジオ、TON 1の昨年のリニューアルオープンに続くものです。ベルリンのテンペルホーフ空港の南端に位置するこのマスタープランは、ベルリン・ユニオン・フィルム・アトリエ(BUFA)のキャンパスを、映画製作者だけでなく、気候変動活動や社会正義に焦点を当てた影響力のある組織や個人など、あらゆる形態の「変革者」を包含するように、この場所の利用者層を拡大するというビジョンの一環として変化させるものです。

ロンドンを拠点とする投資家兼デベロッパーのファブリックス社のために設計された、総面積23,800㎡のキャンパスのマスタープラン ─これは、今年初めにMIPIM最優秀都市再生賞を受賞─ は、このマスタープランは、一連の持続可能な変革として構想されており、建物を取り壊すのではなく、既存の構造物を活用することで、建物と建物の間の空間の可能性を最大限に引き出しながら、建物をリフレッシュします。それは徐々に変化していくアプローチをとり、それぞれの建物の変容を以前のものへの応答として考えるものです。これらの改修は、ハリス・バグ・スタジオがデザインしたエコロジーを重視したランドスケープによって補完され、不浸透性舗装の大部分を取り除き、車両の移動を減らし、緑の広場やHAUS 1のための新しいリビングルーフなど、水の透過性と生物多様性を大幅に向上させています。

MVRDVの最初のプロジェクト TON 1が繊細な改修を必要としたのに対し、HAUS 1では大胆なタッチが求められました。もともと1997年に建てられたこのオフィスビルは、キャンパスの特徴にほとんど貢献していません。アトリエ・ガーデンズの入口に隣接し、かつてのテンペルホーフ飛行場からも見える高さであることから、この建物は隣接するオーバーラント通りの象徴的な存在となり、BUFAキャンパスの変貌を象徴するシンボルとなることが決定されました。

MVRDV創立パートナーのヤコブ・ファン・ライスは言います。
「新しく生まれ変わったHAUS1は、インパクトに特化したこのユニークなキャンパスへの入口以上のものです」「これはアトリエ・ガーデンズのコミュニティと、楽観的でありながら先鋭的で革新的な、異なる社会のビジョンを描くという彼らのコミットメントを表しています。私たちのマスタープランにおけるこの2番目のプロジェクトで、私たちは彼らのこのミッションに加わり、より多くの人々に後を追うよう呼びかけます」

この変化の最もわかりやすいサインは、建物の色です。かつてはプレーンな白だった建物は、今では太陽のような黄色一色に染まり、近くからも遠くからもキャンパスに注目されるようになっています。訪問者がキャンパスに入ると、すぐにもうひとつの明確なサインに出会うでしょう。アトリエ・ガーデンズの中央広場から、ジグザグに伸びる黄色い階段が、テンペルホーファー・フェルトとベルリンのスカイラインの眺めを縁取るように、座席と展望台が点在し、HAUS 1の屋上へと導いています。ファン・ライスは強調します。「屋上からは、テンペルホーファー・フェルドを前庭として、ベルリンの都市景観のスカイライン全体を見渡すことができます」

この建物は、クロスラミネートされたプレハブ・モジュールの木造パヴィリオンで拡張され、バイオベースの素材と粘土天井などの健康的な仕上げが施されています。在来の植物を植えたリビング・ルーフが、新たにアクセスしやすくなった屋上を完成させ、雨水を集め、敷地内で実施される包括的な貯水計画に反映させる役割も果たしています

この緑のランドスケープ、新しい屋根の断熱材、建物の2つのガラスファサードの日除けは、夏の熱上昇を抑え、建物の気候への耐性を向上させ、低温の床暖房は寒い時期の室内気候を緩和します。すべての照明はエネルギー効率の高いLEDシステムに変更され、衛生設備はすべて節水型で、低水量使用トイレは、キャンパスの雨水収集システムの次の段階からリサイクルされた雨水で洗浄されます。

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。