トラフ建築設計事務所が設計した、東京・千代田区の店舗「暮らしの香り 丸の内店」です。
地域を象徴するビル内のフレグランス店の計画です。建築家は、ブランドの理念の表現も意図し、色や質感が様々な素材の組合わせで静的であると同時に“動きや柔らかさ”もある空間を構築しました。また、中央に据えた“象徴的な什器”で回遊動線も作りました。店舗の公式サイトはこちら。
フレグランス商品を扱う「暮らしの香り」メインストア銀座店に続く、2店舗目となる丸の内店の内装計画。
ビジネス街を象徴する丸の内ビルディングの4階において、ブランドイメージをさらに向上させる訴求力のある店舗空間が求められた。
2つの通路に面した敷地にどちらの面からでもアクセス出来るようにし、象徴的なアイランド什器を囲む構成にすることで回遊性あるスムーズな動線を計画した。
店舗中央にはガラスポットに収められたオリジナルフレグランス全30種が並ぶメインテーブルが設置され、カシミヤカーペットの床が、硬質な床材の通路からの来客をやさしく迎える。
長方形の什器や濃紺に染色したバーチ合板、バイブレーション仕上げのステンレスなどの組み合わせが静的な印象を与える空間に、揺らぎを感じさせる桂剥きの木目や有機的な凹凸を持つ木毛セメント板の壁面が動きや柔らかさを与え、ブランドコンセプトである「寄り添うやさしさ」を素材の色と質感で表現した。