成瀬・猪熊建築設計事務所が設計した、岐阜の店舗「JINSイオンモール各務原店」です。
既存店のリニューアル計画です。建築家は、商品配置の“計画的な型”を意識し、そのまま形にする“普遍性”と多様な展開が生む“固有性”を両立する設計を志向しました。そして、型を守りつつ可変性のある“家型の什器”を考案して空間を構成しました。店舗の公式ページはこちら。
これは、JINSイオンモール各務原店のリニューアルプロジェクトである。
JINSは、これまでも様々な建築家が創造的な店舗を手がけているが、実はメガネの陳列トレー・鏡・POPなどの配置には、利用者目線の計画的な型が存在する。
この型を、できる限り感じない空間づくりももちろん選択肢のひとつだが、私たちは今回、あえてそれをそのまま形にしたような普遍性と、一方でそれが多様に展開して生まれる固有性とが、両立するような空間づくりを目指した。
店舗空間を構成する基本的な単位の家型の什器は、天板に置くメガネの陳列トレーと正面に必要なPOPと鏡の位置を満たしながら、幅・奥行・高さをある程度自由に変更できる。
家型の什器は適度に商品を見え隠れさせると共に、徐々に視界が変化するような空間を作り出し、店舗を散策する楽しさを生み出す。