ゲルハルト・リヒターによる彫刻作品「STRIP-TOWER」です。
ロンドンのケンジントン・ガーデンズで期間限定で公開されています。会期は2024年10月27日まで。
こちらはプレスリリースの抄訳です
サーペンタインと英国王立公園は、ドイツ人アーティスト、ゲルハルト・リヒター(1932年ドイツ・ドレスデン生まれ、ケルン在住)の大型彫刻作品を発表しました。作品名は、「STRIP-TOWER」(2023年)で、ケンジントン・ガーデンズのサーペンタイン・サウスの台座に設置ました。この作品は、1970年にサーペンタインが設立されて以来、英国王立公園で長年続けられてきた公開プレゼンテーションの最新作です。
「STRIP-TOWER」は、リヒターが60年以上にわたって実践してきた絵画、写真、デジタル複製、抽象の探求と自己探求のアプローチを発展させたものです。
リヒターは2010年に「Abstract Painting 724-4」(1990)と題された以前の「スキージー・ペインティング」に触発され、「ストリップ・ペインティング」シリーズの制作を開始しました。この絵画は写真に撮られ、ソフトウェア・プログラムのサポートにより、スキャンされデジタル処理され、2つ、4つ、8つ、16つ、32の短冊に分割されました。そして、絵画の縦縞を水平に伸ばした後、アルミニウムにラミネートし、パースピレックスで覆うというものです。「STRIP-TOWER」も同様の手法で、カラフルなストライプのセラミック・タイルが2枚の垂直なパネルを覆っています。垂直の細いストライプが緻密な構図を形成し、パネルが交差することで、来場者もその中に立つことができる断面が生まれています。