星安康至建築設計事務所による、東京・墨田区の「​横網のヘッドスパ」。施主運営の地域に開かれた美容院の隣に計画。既にある地域との繋がりを考慮し、用途に必要な“落ち着き”と“開かれた雰囲気”を叶える空間を志向。場に必要な“繊細な距離感”を開口部や動線等の操作で作り出す
星安康至建築設計事務所による、東京・墨田区の「​横網のヘッドスパ」。施主運営の地域に開かれた美容院の隣に計画。既にある地域との繋がりを考慮し、用途に必要な“落ち着き”と“開かれた雰囲気”を叶える空間を志向。場に必要な“繊細な距離感”を開口部や動線等の操作で作り出す外観、南側の道路より見る。 photo©豊田祐士
星安康至建築設計事務所による、東京・墨田区の「​横網のヘッドスパ」。施主運営の地域に開かれた美容院の隣に計画。既にある地域との繋がりを考慮し、用途に必要な“落ち着き”と“開かれた雰囲気”を叶える空間を志向。場に必要な“繊細な距離感”を開口部や動線等の操作で作り出す正面:レジカウンター、右:カウンセリングエリア photo©豊田祐士
星安康至建築設計事務所による、東京・墨田区の「​横網のヘッドスパ」。施主運営の地域に開かれた美容院の隣に計画。既にある地域との繋がりを考慮し、用途に必要な“落ち着き”と“開かれた雰囲気”を叶える空間を志向。場に必要な“繊細な距離感”を開口部や動線等の操作で作り出すカウンセリングエリアからレジカウンター側を見る。 photo©豊田祐士

星安康至建築設計事務所が設計した、東京・墨田区の「​横網のヘッドスパ」です。
施主運営の地域に開かれた美容院の隣に計画されました。建築家は、既にある地域との繋がりを考慮し、用途に必要な“落ち着き”と“開かれた雰囲気”を叶える空間を志向しました。そして、場に必要な“繊細な距離感”を開口部や動線等の操作で作り出しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

墨田区横網の住宅地で新しく開業するヘッドスパの計画である。

もともとはクライアントの両親が自宅の1階で理髪店を営んでいた場所であったが、その両親が店を畳むこととなり、代わりに新しくヘッドスパを開業する流れとなった。クライアントは、その隣の店舗に美容院を開業しており、そこはすでに地元の人気店として地域に開かれた場所となっていた。

建築家によるテキストより

一般的に理髪店、あるいは美容院という建物は、周囲に対して大きな窓を設けている。外からは、施術の様子や店内の雰囲気がわかるようになっていて、一目にそこがどういった店であるかは判別できる。何より、そこでは人の見た目が大きく変わる。

一方、ヘッドスパは同じ美容目的とはいえ、施術にはより落ち着いた環境が求められ、たいていの場合、施術は個室で行われる。つまり、理髪店や美容院のように開かれた店構えを作りづらい。しかし、これまでのクライアント、そしてクライアントの両親とこの地域とのつながりを考えれば、少しでも街に開かれた雰囲気の店構えとすることが好ましいと感じられた。

建築家によるテキストより

内部へはその開口部を迂回して入っていく。視覚的な近さと行為の遠さ。そこに一呼吸置くことで、「距離感」が発生する。

ヘッドスパという閉じた空間で行われる行為。そして、地域の一部として開かれた場所であること。斜めの壁面や造作、フラグメンタルに配置された、ステンレス、モルタル、針葉樹合板といった多種の素材は、その閉じつつ開くといった矛盾する条件を満たしつつ、この場所に求められた繊細な「距離感」を作り出す。
それは地域との「距離感」であり、何より、ヘッドスパを受けるという少しだけ特別な、そして日常から少し離れた「距離感」を演出する。

建築家によるテキストより
MADによる、中国・深センの、テンセントの新社屋。世界的なIT企業の80ha超のキャンパス内での計画。企業の目標である“持続可能性”等に応える為、地上レベルを公共空間としても開放する“高床式”の建築などを考案。2025年までに竣工して使用開始を予定
MADによる、中国・深センの、テンセントの新社屋。世界的なIT企業の80ha超のキャンパス内での計画。企業の目標である“持続可能性”等に応える為、地上レベルを公共空間としても開放する“高床式”の建築などを考案。2025年までに竣工して使用開始を予定 image courtesy of MAD
MADによる、中国・深センの、テンセントの新社屋。世界的なIT企業の80ha超のキャンパス内での計画。企業の目標である“持続可能性”等に応える為、地上レベルを公共空間としても開放する“高床式”の建築などを考案。2025年までに竣工して使用開始を予定 image courtesy of MAD
MADによる、中国・深センの、テンセントの新社屋。世界的なIT企業の80ha超のキャンパス内での計画。企業の目標である“持続可能性”等に応える為、地上レベルを公共空間としても開放する“高床式”の建築などを考案。2025年までに竣工して使用開始を予定 photo courtesy of MAD

MADの設計で建設が進められている、中国・深センの、テンセントの新社屋「Tencent Shenzhen Headquarters Project Lot 04 East」です。
世界的なIT企業の80ha超のキャンパス内での計画です。建築家は、企業の目標である“持続可能性”等に応える為、地上レベルを公共空間としても開放する“高床式”の建築などを考案しました。また、2025年までに竣工して使用開始を予定しています。


こちらはリリーステキストの翻訳です

マー・ヤンソン / MADアーキテクツ|テンセント本社が建設中。

マー・ヤンソン / MAD Architectsは、テンセントの新深セン本社ビルのデザインと建設の最新情報を発表しました。インターネットおよびテクノロジーサービスの世界的リーダー企業のひとつであるテンセントは、深セン市宝安区前海のダチャンベイ島の東、80haを超える5つの区画に新たな本社キャンパスを建設中です。キャンパスの総床面積は約200万㎡となる予定です。

キャンパスは5つの区画にわたり、総面積は80ha、総床面積は約200万㎡です。MADのLot 04 Eastのデザインは、テンセントの「低炭素で人間中心のテクノロジーパークの創造」という目標に応えるもので、持続可能性とアクセシビリティの基準となることを目指しています。同社は、サムスングリーンビルディング基準およびバリアフリーサムスン基準を満たす、最高水準の環境責任とアクセシビリティの実現に努めています。

テンセントの深セン本社LOT 04 Eastの為のMADのデザインは、敷地面積約72,000㎡、延床面積412,000㎡です。このプロジェクトには、2つの生物形態を模したオフィスタワー、3つの相互接続されたビル、そして雨滴の形をしたビルが含まれています。レイアウトは陸から海へとスムーズに変化し、深センの進化するスカイラインを強調しています。

これらの建物の1階部分は高床式になっており、浮遊感のある外観と、動きや流動性の感覚を強調しています。建物の底部は、透明でウルトラハイフレームレスガラスで設計されており、屋内と屋外スペースのシームレスな調和を生み出しています。このデザインは、社会的な交流を促し、景観を保ち、全体的な敷地の体験を高めるものです。さらに、地上階と周辺環境を統合し、公共用のオープンスペースも創出しています。

これらの高床式地上階は、周辺の土地や街並みに溶け込み、公共スペースとして開放的で人々を惹きつける空間を生み出しています。このデザインは、保護された海に面したエリアを備えた公園を豊かにし、屋外展示や集会のために理想的です。戦略的な配置と素材により、日陰と通風を向上させることにより、このデザインは敷地の環境衛生と快適性に大きく貢献します。スチールトラス構造のスカイブリッジが建物を結び、海を眺めながら思索や議論にふけることのできる、社員の交流と健康増進を促す共有スペースが生み出されています。

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