へザウィック・スタジオがコンペで勝利して設計が進められている、韓国・ソウルの商業施設「ハンファ・ギャラリア」です。
従来の百貨店の概念に挑戦もする計画です。建築家は、歴史的に“内向的”になる用途の傾向に対し、建物周辺や中間階に“公共スペース”を備える建築を考案しました。また、“波打つ砂時計”の様な形は地域のゲートウェイとしての存在感も意識しています。
こちらはリリーステキストの翻訳です
ショッピングから集いの場へ:ヘザーウィック・スタジオの、ソウルのハンファ・ギャラリアの為の新しいデザイン
ソウルで有名なショッピングセンター、ハンファ・ギャラリアは、韓国の首都にある6つの敷地の再利用をめぐるコンペティションの結果、ヘザーウィック・スタジオによる改装が決定しました。依頼内容では、従来の高級デパートの概念に挑戦し、国が世界的な文化大国としての影響力を増していることを確認できるデザインが求められました。
ハンファ・ギャラリアは、遠くに漢江を望む主要交差点に位置しています。ソウルのアプクジョンドンに位置するこのプロジェクトは、江南の住宅街とショッピング地区の中心的な役割を果たし、漢江の河川敷を活性化するという市のビジョンにも応えています。スタジオは、店舗と地元地域とのつながりを再定義するデザインを提案しました。伝統的な内向きなショッピングセンターとは異なり、この提案では、ファサードとその周りのエリアを公共スペースとして使用し、ショッピングをする人にも、単にそのエリアを楽しむ人にも、誰もがアクセスできるものとしています。
ヘザーウィック・スタジオのパートナーでありグループリーダーのニール・ハバードは次のように述べています。
「伝統的に、百貨店はかなり内向的であり、周囲の街に対して閉鎖的であると感じられます。しかし、ここにはアプクジョンの重要な交差点があり、東と西に位置する2つの建物が人々を一緒に連れてくる機会のように感じられました。ハンファの、建物に活気をもたらしたいという意欲と相まって、私たちは、ソウル市民に、会ったり、買い物を楽しんだり、街を楽しむための新しい庭のような空間を提供しながら、同時に、ゲートウェイとなるような力強い全体的なシルエットを作り出したいと考えました」