宮崎晃吉 / HAGISOによる、東京・江東区の住宅改修「亀戸天神の客間」。客人をもてなす暮らしを思い描く施主の為に計画。ゲストの為に“どうあるべきか”を主題とし、ホテルやレストランを作る様な姿勢で設計。自然光が美しく照らすように考慮した“広いワンルーム”のLDK空間を考案
宮崎晃吉 / HAGISOによる、東京・江東区の住宅改修「亀戸天神の客間」。客人をもてなす暮らしを思い描く施主の為に計画。ゲストの為に“どうあるべきか”を主題とし、ホテルやレストランを作る様な姿勢で設計。自然光が美しく照らすように考慮した“広いワンルーム”のLDK空間を考案2階、リビング側からキッチンとダイニングを見る。 photo©堀越圭晋 エスエス
宮崎晃吉 / HAGISOによる、東京・江東区の住宅改修「亀戸天神の客間」。客人をもてなす暮らしを思い描く施主の為に計画。ゲストの為に“どうあるべきか”を主題とし、ホテルやレストランを作る様な姿勢で設計。自然光が美しく照らすように考慮した“広いワンルーム”のLDK空間を考案2階、左:キッチン、右:ダイニング photo©堀越圭晋 エスエス
宮崎晃吉 / HAGISOによる、東京・江東区の住宅改修「亀戸天神の客間」。客人をもてなす暮らしを思い描く施主の為に計画。ゲストの為に“どうあるべきか”を主題とし、ホテルやレストランを作る様な姿勢で設計。自然光が美しく照らすように考慮した“広いワンルーム”のLDK空間を考案2階、キッチンからリビングを見る。 photo©堀越圭晋 エスエス

宮崎晃吉 / HAGISOが設計した、東京・江東区の住宅改修「亀戸天神の客間」です。
客人をもてなす暮らしを思い描く施主の為に計画されました。建築家は、ゲストの為に“どうあるべきか”を主題とし、ホテルやレストランを作る様な姿勢で設計しました。そして、自然光が美しく照らすように考慮した“広いワンルーム”のLDK空間を考案しました。

亀戸天神に建つ5人家族のための住宅フルリノベーションである。

敷地は、葛飾北斎や歌川広重の浮世絵で有名な亀戸天神社付近に位置しており、春先になると梅や藤の花を見る多くの観光客で溢れている。施主は毎月1日に家族でお参りに行くことが習慣になっており、神社周辺の自然環境をとても気に入っていた。

建築家によるテキストより

打合せを重ねていく中で印象的だったのは、住宅全体を「客間」のように捉えていたことであった。ホテル好きと料理好きな夫婦は常に人を招いてもてなす風景をイメージしており、ゲストのために住宅がどうあるべきかがキーワードとなった。

建築家によるテキストより

間取りは1階を小割りとし、水回りと最小限の寝室を配置、2階は間仕切り壁の大部分を撤去し、広いワンルームとすることでゲストを招き入れるLDKを最大限確保することにした。寝室はオークや杉の木質素材で落ち着いた雰囲気とし、天井の照明や設備は一切つけず、ベッドまわりのライン照明によって必要最低限の照度で明るさをコントロールしている。

プライベートの寝室とは対称的に、それ以外の空間はカチオン樹脂の左官材で壁天井を仕上げ、トップライトや開口部からの太陽光が美しく照らされることを意図した。2階正面の研ぎ出しカウンターはダイニングキッチンを一直線につなぎ、その上には長さ5mの特注造作照明が外に向かって伸びている。造作照明の形は合掌をモチーフにしており、ゲストを想う施主の気持ちに重ねている。

建築家によるテキストより
藤江保高 / ESPADと留目知明による、東京・世田谷区の「下馬の別邸」。住宅街のゲストの滞在も可能な住まい。外に開きながらも“非日常”を感じられる存在を目指し、異なる特徴を持つ“6つの庭”で建物を分節する構成を考案。外壁は曲面の“煉瓦透かし積み”とし非日常への導入とする
藤江保高 / ESPADと留目知明による、東京・世田谷区の「下馬の別邸」。住宅街のゲストの滞在も可能な住まい。外に開きながらも“非日常”を感じられる存在を目指し、異なる特徴を持つ“6つの庭”で建物を分節する構成を考案。外壁は曲面の“煉瓦透かし積み”とし非日常への導入とする外観、南側の道路より見る。 photo©Jimmy Cohrssen
藤江保高 / ESPADと留目知明による、東京・世田谷区の「下馬の別邸」。住宅街のゲストの滞在も可能な住まい。外に開きながらも“非日常”を感じられる存在を目指し、異なる特徴を持つ“6つの庭”で建物を分節する構成を考案。外壁は曲面の“煉瓦透かし積み”とし非日常への導入とする2階、左:キッチン、中奥:ダイニング、右:リビング photo©Jimmy Cohrssen
藤江保高 / ESPADと留目知明による、東京・世田谷区の「下馬の別邸」。住宅街のゲストの滞在も可能な住まい。外に開きながらも“非日常”を感じられる存在を目指し、異なる特徴を持つ“6つの庭”で建物を分節する構成を考案。外壁は曲面の“煉瓦透かし積み”とし非日常への導入とする3階、バルコニーから外部を見る。 photo©Jimmy Cohrssen

藤江保高 / ESPAD環境建築研究所と留目知明が設計した、東京・世田谷区の「下馬の別邸」です。
住宅街のゲストの滞在も可能な住まいです。建築家は、外に開きながらも“非日常”を感じられる存在を目指し、異なる特徴を持つ“6つの庭”で建物を分節する構成を考案しました。また、外壁は曲面の“煉瓦透かし積み”とし非日常への導入としています。

世田谷区の閑静な住宅街に建つ、ゲストが滞在できる邸宅。
①ゲストをもてなすゴルフラウンジ、②施主が経営する会社のゲスト空間、③施主の衣食住空間という、3つの機能を包含している。

敷地は起伏の多いエリアの中でもとりわけ小高い丘の上にあり、近隣の住宅街を眼下に、都心の中で風・光・空といった自然の力を強く感じた。

建築家によるテキストより

施主からは周辺の住宅地とは切り離された、「非日常を感じられる空間」が求められたが、一方で敷地から読み解かれる「非日常を作り出す外部への開放性」という、相反する環境を同時に実現しようと試みた。

建築家によるテキストより

そこで、低層から順に、1階:ゴルフラウンジ、2階:ゲスト空間、2・3階施主の衣食住空間、とセキュリティとプライバシーの高さに応じて積層する断面構成とし、6つの庭で建物のボリュームが分節された、建物のどこからでも光と風を感じられる平面構成とした。

外部の庭や、屋根に覆われた半外部の庭、吹抜けの庭等、室内と庭とのつながり方や、庭の設えに多様性を持たせて計画し、各居室には必ず1つ以上の庭が面するように計画している。その性格に応じて、内庭・光庭・露地庭・坪庭・裏庭・石庭と名付けている。

建築家によるテキストより

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