宮崎晃吉 / HAGISOによる、東京・台東区の飲食店「noie」。住宅の一部を改修したワインバー。地域住民の“もうひとつの家”を目指し、厨房を多角形のカウンターで取り囲んで“自然と会話が生まれるような”距離感を創出。空間演出や店の在り方を考慮して様々な色も用いる
宮崎晃吉 / HAGISOによる、東京・台東区の飲食店「noie」。住宅の一部を改修したワインバー。地域住民の“もうひとつの家”を目指し、厨房を多角形のカウンターで取り囲んで“自然と会話が生まれるような”距離感を創出。空間演出や店の在り方を考慮して様々な色も用いる外観、南側の道路より見る、夜景 photo©堀越圭晋 エスエス
宮崎晃吉 / HAGISOによる、東京・台東区の飲食店「noie」。住宅の一部を改修したワインバー。地域住民の“もうひとつの家”を目指し、厨房を多角形のカウンターで取り囲んで“自然と会話が生まれるような”距離感を創出。空間演出や店の在り方を考慮して様々な色も用いるエントランス側より、バーのカウンターと厨房を見る。 photo©堀越圭晋 エスエス
宮崎晃吉 / HAGISOによる、東京・台東区の飲食店「noie」。住宅の一部を改修したワインバー。地域住民の“もうひとつの家”を目指し、厨房を多角形のカウンターで取り囲んで“自然と会話が生まれるような”距離感を創出。空間演出や店の在り方を考慮して様々な色も用いるラウンジ photo©堀越圭晋 エスエス

宮崎晃吉 / HAGISOが設計した、東京・台東区の飲食店「noie」です。
住宅の一部を改修したワインバーです。建築家は、地域住民の“もうひとつの家”を目指し、厨房を多角形のカウンターで取り囲んで“自然と会話が生まれるような”距離感を創出しました。また、空間演出や店の在り方を考慮して様々な色も用いています。店舗の公式アカウントはこちら

住宅の一部を改修した、7坪の小さなワインバー、noie。
趣味でワインソムリエの資格をもつクライアント家族から、自宅の一部を改修し、週末営業の店舗とするための設計を依頼された。

建築家によるテキストより

店舗名のnoieは、家族経営であること、地域住民のもう一つの家のような存在でありたい、という想いから名付けられた。
計画床たった7坪という限られたスペースの中で親密さと広さをどう感じられるかが課題である。

建築家によるテキストより

我々は、空間の大部分を占める厨房カウンターを中心に据え、お客さんが厨房を囲む席配置とすることで自然と会話が生まれるような距離感を考えた。さらにグループ利用も想定し、奥には天井高2000mmのラウンジスペースを用意した。

最大限の席数を確保した上で通路幅を考慮し、カウンターやラウンジテーブル、コンディメント台など家具の角部を隅切りすることにした。隅切りによる多角形のカウンターでは、自然と体が傾き、中心にあるペンダントライトを皆で囲む一体感が生まれている。

また、既存天井は高さ2400mmと住宅サイズであったが、艶有りのシルバー天井とすることで直下の梁や光を反射させ、高さ方向への奥行き感の増幅を図ると同時に空間に動きを与えた。

建築家によるテキストより
オンデザインの内装デザインによる、大阪市の「QUINTBRIDGE」。交流と共創を促すオープンイノベーション施設。協働の場に必要な“オープンでフレキシブル”に応えつつ、集団の中でも“緊張せず過ごせる”場を志向。距離や視線を什器等で細かく“チューニング”して空間を作る
オンデザインの内装デザインによる、大阪市の「QUINTBRIDGE」。交流と共創を促すオープンイノベーション施設。協働の場に必要な“オープンでフレキシブル”に応えつつ、集団の中でも“緊張せず過ごせる”場を志向。距離や視線を什器等で細かく“チューニング”して空間を作る1階、エントランスから「コラボレーションバレー」側を見る。 photo©鳥村鋼一
オンデザインの内装デザインによる、大阪市の「QUINTBRIDGE」。交流と共創を促すオープンイノベーション施設。協働の場に必要な“オープンでフレキシブル”に応えつつ、集団の中でも“緊張せず過ごせる”場を志向。距離や視線を什器等で細かく“チューニング”して空間を作る1階、「コラボレーションバレー」から「ミートレイク」越しに「ブーストマウンテン」を見る。 photo©鳥村鋼一
オンデザインの内装デザインによる、大阪市の「QUINTBRIDGE」。交流と共創を促すオープンイノベーション施設。協働の場に必要な“オープンでフレキシブル”に応えつつ、集団の中でも“緊張せず過ごせる”場を志向。距離や視線を什器等で細かく“チューニング”して空間を作る2階、階段から「オープンスタジオ」側を見る。 photo©鳥村鋼一
オンデザインの内装デザインによる、大阪市の「QUINTBRIDGE」。交流と共創を促すオープンイノベーション施設。協働の場に必要な“オープンでフレキシブル”に応えつつ、集団の中でも“緊張せず過ごせる”場を志向。距離や視線を什器等で細かく“チューニング”して空間を作る2階、「オープンスタジオ」 photo©鳥村鋼一

澤井紗耶加+佐野敦彦+棗田久美子+オンデザインが内装デザインを手掛けた、大阪市の「QUINTBRIDGE」です。建築設計はNTTファシリティーズが手掛けています。
交流と共創を促すオープンイノベーション施設の計画です。建築家は、協働の場に必要な“オープンでフレキシブル”に応えつつ、集団の中でも“緊張せず過ごせる”場を志向しました。そして、距離や視線を什器等で細かく“チューニング”して空間を作りました。施設の公式サイトはこちら

QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)は大阪、京橋のNTT西日本 i-campus敷地内に建つオープンイノベーション施設。

さまざまな立場の会員・パートナーが出会い、働き、新たな社会課題解決や事業創造をする拠点をめざし2022年3月にオープンし、この2年間で大企業・スタートアップ・自治体・大学などの共創パートナー1,462社、QBメンバー約2万人以上が登録し(2024年6月時点)、多くの人の活動をつなぐ拠点となっている。

建築家によるテキストより

共創や協働の場所はオープンでフレキシブルであることが求められる。互いの活動が見えることは、場所と時間を共有する施設において不可欠な要素だ。多くの活動が共存している場所は活気があり華やかだが、その一方で、集団の中で人はどうしても緊張を伴う。コニュニケーションを活発にしようとするときに、そういった緊張はできるだけ少ない方が良い関係性が始められるのではないかと考えた。

建築家によるテキストより

数人の集まりのように気楽で、緊張せず、居心地よく過ごしながら、同時にフロア全体の活動を一つの集合体として認識できる場所を目指した。人が緊張しない距離や、視線の隠し方のバランスを探して什器や空間を細かくチューニングしながら各階1000㎡の空間をデザインした。

建築家によるテキストより

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