トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「イソップ 南青山」。低層の商業施設内での計画。“集合住宅の様なスケール感”や“窓から差し込む自然光”に着想を得て、心安らげる“家庭のような空間”を志向。什器類を60年代頃の木製家具を参照して“置き家具”の形式で作る
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「イソップ 南青山」。低層の商業施設内での計画。“集合住宅の様なスケール感”や“窓から差し込む自然光”に着想を得て、心安らげる“家庭のような空間”を志向。什器類を60年代頃の木製家具を参照して“置き家具”の形式で作る外観、南西側より見る。 photo©Courtesy of Aesop, Norihito Yamauchi
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「イソップ 南青山」。低層の商業施設内での計画。“集合住宅の様なスケール感”や“窓から差し込む自然光”に着想を得て、心安らげる“家庭のような空間”を志向。什器類を60年代頃の木製家具を参照して“置き家具”の形式で作るシンク側からポスカウンターを見る。 photo©Courtesy of Aesop, Norihito Yamauchi
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「イソップ 南青山」。低層の商業施設内での計画。“集合住宅の様なスケール感”や“窓から差し込む自然光”に着想を得て、心安らげる“家庭のような空間”を志向。什器類を60年代頃の木製家具を参照して“置き家具”の形式で作る左:エンスイートエリア、正面:ポスカウンター photo©Courtesy of Aesop, Norihito Yamauchi
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「イソップ 南青山」。低層の商業施設内での計画。“集合住宅の様なスケール感”や“窓から差し込む自然光”に着想を得て、心安らげる“家庭のような空間”を志向。什器類を60年代頃の木製家具を参照して“置き家具”の形式で作る「フレグランスアルモワール」とベンチとエントランス photo©Courtesy of Aesop, Norihito Yamauchi

トラフ建築設計事務所が設計した、東京・港区の店舗「イソップ 南青山」です。
低層の商業施設内での計画です。建築家は、“集合住宅の様なスケール感”や“窓から差し込む自然光”に着想を得て、心安らげる“家庭のような空間”を志向しました。そして、什器類を60年代頃の木製家具を参照して“置き家具”の形式で作りました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

オーストラリアのスキンケアブランドであるイソップの、南青山に位置する路面店の内外装計画。
敷地はレンガのファサードが特徴的な2階建ての商業施設の1階の角地で、間口4.5m、奥行き22.5mの細長い空間が計画地となった。

建築家によるテキストより

南青山はハイブランドの商業施設が立ち並ぶ最先端のエリアでありながら、一歩路地へ入ると戦後モダニズムの集合住宅がヴィンテージマンションとして残り、商業施設と住居が調和している。集合住宅のような敷地のスケール感や、窓から差し込む自然光を踏まえ、居心地がよく心安らげる、家庭のような空間を構想した。

建築家によるテキストより

1960~70年代に使われていた家庭的な木製家具に着想を得た商品棚やシンクなどのカウンターは独立した「置き家具」として凹凸のある壁から離して配置し、環境に配慮し石膏ボードを張らずにコンクリートを露わにした。家具には節が特徴的な国産のパイン材を使い、エッジの曲線など丁寧なディテールを施された家具のその丸みを帯びた太い脚は人間らしさを感じさせ、あめ色に経年変化していくパイン材は、年月を重ねるごとに愛らしさが増していく。

床には柔らかいサイザル麻を用い、既存躯体である壁・天井は床の近似色で塗装することで、空間に一体感をもたらす。細長い空間の奥にあるポスカウンターとエンスイートシンクの少し窪まった空間はよりプライベートで親密な場所とした。ベンチやフレグランスアルモワール、エンスイート棚は軽やかにアルミで仕上げ、木と金属、二つの要素が組み合わさることで、空間全体のバランスを取っている。

建築家によるテキストより

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