阿曽芙実建築設計事務所による、大阪の住宅「13pieces」。方向の把握もしにくい“変則五角形”の角地。特殊な条件に対応する為、全ての面に対して“同じ接し方で解く”姿勢での計画を志向。敷地の境界線をなぞった外形の平面を“9つのマス”に分割して設計のベースとする
阿曽芙実建築設計事務所による、大阪の住宅「13pieces」。方向の把握もしにくい“変則五角形”の角地。特殊な条件に対応する為、全ての面に対して“同じ接し方で解く”姿勢での計画を志向。敷地の境界線をなぞった外形の平面を“9つのマス”に分割して設計のベースとする外観、南西側の交差点より見る。 photo©yousuke ohtake
阿曽芙実建築設計事務所による、大阪の住宅「13pieces」。方向の把握もしにくい“変則五角形”の角地。特殊な条件に対応する為、全ての面に対して“同じ接し方で解く”姿勢での計画を志向。敷地の境界線をなぞった外形の平面を“9つのマス”に分割して設計のベースとする1階、「space3」から「space1(コート1)」を見る。 photo©yousuke ohtake
阿曽芙実建築設計事務所による、大阪の住宅「13pieces」。方向の把握もしにくい“変則五角形”の角地。特殊な条件に対応する為、全ての面に対して“同じ接し方で解く”姿勢での計画を志向。敷地の境界線をなぞった外形の平面を“9つのマス”に分割して設計のベースとする1階、手前左:「space9」、手前中央:「space8」、手前右:「space7」、左奥:「space6」、正面奥:「space5」、正面右:「space4」 photo©yousuke ohtake
阿曽芙実建築設計事務所による、大阪の住宅「13pieces」。方向の把握もしにくい“変則五角形”の角地。特殊な条件に対応する為、全ての面に対して“同じ接し方で解く”姿勢での計画を志向。敷地の境界線をなぞった外形の平面を“9つのマス”に分割して設計のベースとする2階、「space18」から「space12(リビング)」と「space10(ダイニング)」を見る。 photo©yousuke ohtake

阿曽芙実建築設計事務所が設計した、大阪の住宅「13pieces」です。
方向の把握もしにくい“変則五角形”の角地です。建築家は、特殊な条件に対応する為、全ての面に対して“同じ接し方で解く”姿勢での計画を志向しました。そして、敷地の境界線をなぞった外形の平面を“9つのマス”に分割して設計のベースとしました。

敷地周辺は、南北をJRと私鉄、東西に巨大遺跡公園や幹線道路があり、都市のインフラに切り取られた住宅地の一角で、小振りの住宅が綺麗に並んだ角地にある。

建築家によるテキストより

町並みはあまり特徴がなく、どこにでもありそうな風景だ。利便性がいい場所柄もあり、建て替えによる世代交代が進み、車庫がなかった2階建ての住宅地から車庫あり3階建ての住宅地に風景を変えようとしている。それはつまり、車庫をつくることで1階の前庭が無くなり、3階になることで建物のボリュームが増す。

このような場所に、新たに車庫なし2階建てを計画する。敷地が変則5角形だったり、角地で2面開いていたりと方向性を特定しにくい敷地の特性から、どの面に対しても同じ接し方で解いていくことにした。

建築家によるテキストより

まず、敷地境界線からひと回り小さい線で囲いとり、9つの枡に分けた。
9つに分けることで、各方角の5面に対して対等に建った。9つの枡の交差する点を開き、交差しない線を閉じた。すると、隣り合う枡は距離をとり、斜めの枡とは視線が抜け共鳴し合い、9つの枡と交差する4つのエリアが生まれる。交差するたれ壁の高さを揃え、それぞれの交差点のたれ壁の高さを変えることで、空間の質を変化させた。

建築家によるテキストより

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