篠原一男のTOTO出版による作品集『篠原一男』が、生誕100年を記念して復刊。中身のプレビュー画像も掲載
篠原一男のTOTO出版による作品集『篠原一男』が、生誕100年を記念して復刊。中身のプレビュー画像も掲載 image courtesy of TOTO出版

篠原一男のTOTO出版による作品集『篠原一男』が、生誕100年を記念して復刊されます。
本記事では、中身のプレビュー画像も掲載します。上記のリンク先はamazonの予約ページです。発売日は、2025年4月18日を予定しています。また、英語版(※「日本語版(復刻)と別冊・英語版が化粧箱に入り、シュリンク掛けされます」)も同時発売されます。

本書は1996年に刊行した『篠原一男』を復刻したものです。

建築家・篠原一男自身の手によって編まれた作品集『篠原一男』(1996年発行)を、生誕100年となる2025年4月に復刻。篠原一男は、本書の刊行と一連の建築業績が評価され、第38回毎日芸術賞特別賞を受賞。アンビルトを含む全55作品と書下ろし論文を掲載。本書で初公開されたドローイングも必見。

リリーステキストより

以下に、中身の画像をプレビューします。

山田伸彦建築設計事務所による、宮崎市の住宅改修「本郷の家」。施主の父が建てた家屋をリノベして現代的住居にする計画。“家の記憶”の継承も求め、既存の和室を“ショーケース”の中にある様に見せる計画を考案。間仕切りを取除いてLDKを一室空間とし外部との繋がりも創出
山田伸彦建築設計事務所による、宮崎市の住宅改修「本郷の家」。施主の父が建てた家屋をリノベして現代的住居にする計画。“家の記憶”の継承も求め、既存の和室を“ショーケース”の中にある様に見せる計画を考案。間仕切りを取除いてLDKを一室空間とし外部との繋がりも創出1階、左:北側の土間、中央手前:南側の土間、中央奥:玄関 photo©Nacasa&Partners 金子美由紀
山田伸彦建築設計事務所による、宮崎市の住宅改修「本郷の家」。施主の父が建てた家屋をリノベして現代的住居にする計画。“家の記憶”の継承も求め、既存の和室を“ショーケース”の中にある様に見せる計画を考案。間仕切りを取除いてLDKを一室空間とし外部との繋がりも創出1階、北側の土間から開口部越しに和室を見る。 photo©Nacasa&Partners 金子美由紀
山田伸彦建築設計事務所による、宮崎市の住宅改修「本郷の家」。施主の父が建てた家屋をリノベして現代的住居にする計画。“家の記憶”の継承も求め、既存の和室を“ショーケース”の中にある様に見せる計画を考案。間仕切りを取除いてLDKを一室空間とし外部との繋がりも創出1階、左:2階への階段、中央奥:ダイニング photo©Nacasa&Partners 金子美由紀
山田伸彦建築設計事務所による、宮崎市の住宅改修「本郷の家」。施主の父が建てた家屋をリノベして現代的住居にする計画。“家の記憶”の継承も求め、既存の和室を“ショーケース”の中にある様に見せる計画を考案。間仕切りを取除いてLDKを一室空間とし外部との繋がりも創出1階、ダイニングからリビングを見る。 photo©Nacasa&Partners 金子美由紀

山田伸彦建築設計事務所が設計した、宮崎市の住宅改修「本郷の家」です。
施主の父が建てた家屋をリノベーションして現代的住居にする計画です。建築家は、“家の記憶”の継承も求め、既存の和室を“ショーケース”の中にある様に見せる計画を考案しました。また、間仕切りを取除いてLDKを一室空間とし外部との繋がりも創出しました。

宮崎県宮崎市の改修住宅。

父親(亡父)が建築した家の記憶としての本格的な和室を残したいという要望と、今の自分たちの生活様式にフィットしたいという一見相反する要望があった。また、趣味のキャンプ用品などを用いて、友人を招いて過ごす外部をからめた過ごし方やライフスタイルを望まれていた。また、現在のリビングダイニングのほの暗さの改善も望まれていた。

建築家によるテキストより

続き間の南西側の和室を土間空間として通常のレベルから1段下げることで「たまり」を作り、滞在する場所として設えることに加えて、隣接する本格的な和室をアートのようなショーケースに見立てて、空間に参加させた。部屋として独立させてしまうと使わない(見えない)場所になるため、常に見える位置にあることである種の象徴的な空間の存在としてあり、そのような建築のあり方もあるのではないかと考えた。

建築家によるテキストより

部屋同士の仕切りを取り払い広いワンルーム空間とし、外まで繋がるような空間・居場所づくりを行った。中心の階段の登り位置を反転させて角度を約11度振ることで、静的な整然とした空間にナナメの動きをつけて場所の濃度を変化させた。また、外観はほとんど手を加えずに、外構(庭)では元の駐車場の位置と和風庭の位置を反転、内部空間に対応させてデッキをリビングの延長線上に設けている。

建築家によるテキストより
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・広州の「グレーターベイエリア・スポーツセンター」。竣工に向け最終段階のスポーツセンター。スタジアム・アリーナ・水泳場からなる施設として、伝統的な帆船をや扇を参照した流線形と層状を特徴とする建築を考案。デジタル技術での日射遮蔽や自然換気の最適化も実施
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・広州の「グレーターベイエリア・スポーツセンター」。竣工に向け最終段階のスポーツセンター。スタジアム・アリーナ・水泳場からなる施設として、伝統的な帆船をや扇を参照した流線形と層状を特徴とする建築を考案。デジタル技術での日射遮蔽や自然換気の最適化も実施CGパース image©Frontop
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・広州の「グレーターベイエリア・スポーツセンター」。竣工に向け最終段階のスポーツセンター。スタジアム・アリーナ・水泳場からなる施設として、伝統的な帆船をや扇を参照した流線形と層状を特徴とする建築を考案。デジタル技術での日射遮蔽や自然換気の最適化も実施2025年3月の様子 photo©CRLand
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・広州の「グレーターベイエリア・スポーツセンター」。竣工に向け最終段階のスポーツセンター。スタジアム・アリーナ・水泳場からなる施設として、伝統的な帆船をや扇を参照した流線形と層状を特徴とする建築を考案。デジタル技術での日射遮蔽や自然換気の最適化も実施2025年3月の様子 photo©CRLand
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・広州の「グレーターベイエリア・スポーツセンター」。竣工に向け最終段階のスポーツセンター。スタジアム・アリーナ・水泳場からなる施設として、伝統的な帆船をや扇を参照した流線形と層状を特徴とする建築を考案。デジタル技術での日射遮蔽や自然換気の最適化も実施2025年3月の様子 photo©CRLand

ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・広州の「グレーターベイエリア・スポーツセンター」です。
竣工に向け最終段階にあるスポーツセンターです。建築家は、スタジアム・アリーナ・水泳場からなる施設として、伝統的な帆船をや扇を参照した流線形と層状を特徴とする建築を考案しました。また、デジタル技術での日射遮蔽や自然換気の最適化も実施されています。竣工は、2025年6月を予定。


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

グレーターベイエリア・スポーツセンターが完成間近

現在、内装仕上げと造園の最終段階にある、グレーターベイエリア・スポーツセンターの完成は2025年11月の中国全国運動会に向けて、6月に予定されています。

広東省、香港、マカオを含むグレーターベイエリアは、世界最大の都市圏であり、その人口は2030年までに1億人に達すると予想されています。歴史ある珠江の西岸、広州・南沙区の南端に位置するグレーターベイエリア・スポーツセンターは、グレーターベイエリアの中心にある新たな市民・ビジネス・住宅地区の中核施設としての役割を果たす予定です。

地域社会に最高水準のスポーツ施設を提供するこのセンターは、主要な国内外のスポーツイベントや文化公演など多様なプログラムを開催できるように設計されており、広州地下鉄18号線や深セン・中山間の新橋を通じて、グレーターベイエリア全域の住民が容易にアクセスできるようになっています。

南沙地域の学校やスポーツクラブによる利用のために優れた施設を提供することに加え、このセンターは中国における地域および国家レベルでの継続的なスポーツ振興プログラムを支えていきます。陸上競技を含むすべての種目に取り組む競技アスリートにとって必要不可欠なインフラを提供するこのセンターは、南沙の温暖な冬の気候を活かした設計により、将来のレガシーを育む理想的な屋外トレーニング施設と環境をつくり出します。

70ヘクタールの公園内に位置し、スポーツやレクリエーションのための川沿いに広がる多様なランドスケープスペースを南沙の住民に提供する、グレーターベイエリア・スポーツセンターには、6万人収容のスタジアム、2万人収容のバスケットボールなどの屋内競技用アリーナ、さらにトレーニングや競技に対応した50メートルプールと飛び込み用プールを備えた4,000人収容のアクアティクスセンターが含まれています。

このスポーツセンターには、選手用宿泊施設を含む充実した付帯設備に加えて、屋外トレーニングピッチやランニングトラックも整備されており、学校でのスポーツ参加を促進して地域の若い世代の健康増進を図る地方自治体のプログラムを支援します。

広東省の亜熱帯モンスーン気候に位置するこの70ヘクタールの川沿いの公園は、地域の洪水防止対策における不可欠な要素として設計されており、極端な海面変動時に余剰水を調整する湿地が取り入れられる予定です。

このセンターの建築に見られる流れるような形状は、この地域の伝統的な帆船の船体に見られる細く絞られた幾何学的な形状を反映しています。それは、約千年前の宋代に初めて設計されたものです。これらの歴史的な船は、珠江を中国における世界貿易の中心地として確立させました。

このスポーツセンターはまた、地元である嶺南のヴァナキュラー建築に見られる環境的な考え方も取り入れており、湿潤な亜熱帯の夏季において効果的な自然換気によって冷却される広々とした日陰空間を備えています。

スタジアムの屋根は、6万人の観客を雨や直射日光から守ると同時に、上昇する暖かい空気を建物の外へ自然に排出できるように、層状のシステムとして設計されています。この特徴的な層状の屋根はスタジアムを取り囲むように設けられており、伝統的な中国の扇に見られる絹のひだ構造を模したものです。

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