ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・広州の「グレーターベイエリア・スポーツセンター」。竣工に向け最終段階のスポーツセンター。スタジアム・アリーナ・水泳場からなる施設として、伝統的な帆船をや扇を参照した流線形と層状を特徴とする建築を考案。デジタル技術での日射遮蔽や自然換気の最適化も実施CGパース image©Frontop
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・広州の「グレーターベイエリア・スポーツセンター」。竣工に向け最終段階のスポーツセンター。スタジアム・アリーナ・水泳場からなる施設として、伝統的な帆船をや扇を参照した流線形と層状を特徴とする建築を考案。デジタル技術での日射遮蔽や自然換気の最適化も実施2025年3月の様子 photo©CRLand
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・広州の「グレーターベイエリア・スポーツセンター」。竣工に向け最終段階のスポーツセンター。スタジアム・アリーナ・水泳場からなる施設として、伝統的な帆船をや扇を参照した流線形と層状を特徴とする建築を考案。デジタル技術での日射遮蔽や自然換気の最適化も実施2025年3月の様子 photo©CRLand
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・広州の「グレーターベイエリア・スポーツセンター」。竣工に向け最終段階のスポーツセンター。スタジアム・アリーナ・水泳場からなる施設として、伝統的な帆船をや扇を参照した流線形と層状を特徴とする建築を考案。デジタル技術での日射遮蔽や自然換気の最適化も実施2025年3月の様子 photo©CRLand
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・広州の「グレーターベイエリア・スポーツセンター」です。
竣工に向け最終段階にあるスポーツセンターです。建築家は、スタジアム・アリーナ・水泳場からなる施設として、伝統的な帆船をや扇を参照した流線形と層状を特徴とする建築を考案しました。また、デジタル技術での日射遮蔽や自然換気の最適化も実施されています。竣工は、2025年6月を予定。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
グレーターベイエリア・スポーツセンターが完成間近
現在、内装仕上げと造園の最終段階にある、グレーターベイエリア・スポーツセンターの完成は2025年11月の中国全国運動会に向けて、6月に予定されています。
広東省、香港、マカオを含むグレーターベイエリアは、世界最大の都市圏であり、その人口は2030年までに1億人に達すると予想されています。歴史ある珠江の西岸、広州・南沙区の南端に位置するグレーターベイエリア・スポーツセンターは、グレーターベイエリアの中心にある新たな市民・ビジネス・住宅地区の中核施設としての役割を果たす予定です。
地域社会に最高水準のスポーツ施設を提供するこのセンターは、主要な国内外のスポーツイベントや文化公演など多様なプログラムを開催できるように設計されており、広州地下鉄18号線や深セン・中山間の新橋を通じて、グレーターベイエリア全域の住民が容易にアクセスできるようになっています。
南沙地域の学校やスポーツクラブによる利用のために優れた施設を提供することに加え、このセンターは中国における地域および国家レベルでの継続的なスポーツ振興プログラムを支えていきます。陸上競技を含むすべての種目に取り組む競技アスリートにとって必要不可欠なインフラを提供するこのセンターは、南沙の温暖な冬の気候を活かした設計により、将来のレガシーを育む理想的な屋外トレーニング施設と環境をつくり出します。
70ヘクタールの公園内に位置し、スポーツやレクリエーションのための川沿いに広がる多様なランドスケープスペースを南沙の住民に提供する、グレーターベイエリア・スポーツセンターには、6万人収容のスタジアム、2万人収容のバスケットボールなどの屋内競技用アリーナ、さらにトレーニングや競技に対応した50メートルプールと飛び込み用プールを備えた4,000人収容のアクアティクスセンターが含まれています。
このスポーツセンターには、選手用宿泊施設を含む充実した付帯設備に加えて、屋外トレーニングピッチやランニングトラックも整備されており、学校でのスポーツ参加を促進して地域の若い世代の健康増進を図る地方自治体のプログラムを支援します。
広東省の亜熱帯モンスーン気候に位置するこの70ヘクタールの川沿いの公園は、地域の洪水防止対策における不可欠な要素として設計されており、極端な海面変動時に余剰水を調整する湿地が取り入れられる予定です。
このセンターの建築に見られる流れるような形状は、この地域の伝統的な帆船の船体に見られる細く絞られた幾何学的な形状を反映しています。それは、約千年前の宋代に初めて設計されたものです。これらの歴史的な船は、珠江を中国における世界貿易の中心地として確立させました。
このスポーツセンターはまた、地元である嶺南のヴァナキュラー建築に見られる環境的な考え方も取り入れており、湿潤な亜熱帯の夏季において効果的な自然換気によって冷却される広々とした日陰空間を備えています。
スタジアムの屋根は、6万人の観客を雨や直射日光から守ると同時に、上昇する暖かい空気を建物の外へ自然に排出できるように、層状のシステムとして設計されています。この特徴的な層状の屋根はスタジアムを取り囲むように設けられており、伝統的な中国の扇に見られる絹のひだ構造を模したものです。