丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカによる、福井の「池田町 フォーシーズンテラス」。降雪期間の長い地域に建つ観光拠点施設。自然の“厳しさへの対峙”と“美しさの享受”を求め、積雪から守るテラスと風景に浸れる空間を備えた“廊”のような建築を考案。環境に敬意を払い負荷の少ない構法も採用
丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカによる、福井の「池田町 フォーシーズンテラス」。降雪期間の長い地域に建つ観光拠点施設。自然の“厳しさへの対峙”と“美しさの享受”を求め、積雪から守るテラスと風景に浸れる空間を備えた“廊”のような建築を考案。環境に敬意を払い負荷の少ない構法も採用外観、西側の対岸より見る。 photo©高野友実
丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカによる、福井の「池田町 フォーシーズンテラス」。降雪期間の長い地域に建つ観光拠点施設。自然の“厳しさへの対峙”と“美しさの享受”を求め、積雪から守るテラスと風景に浸れる空間を備えた“廊”のような建築を考案。環境に敬意を払い負荷の少ない構法も採用スロープから展望テラスを見る。 photo©高野友実
丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカによる、福井の「池田町 フォーシーズンテラス」。降雪期間の長い地域に建つ観光拠点施設。自然の“厳しさへの対峙”と“美しさの享受”を求め、積雪から守るテラスと風景に浸れる空間を備えた“廊”のような建築を考案。環境に敬意を払い負荷の少ない構法も採用敷地内の南東側より建築とイベント広場を見る。 photo©高野友実
丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカによる、福井の「池田町 フォーシーズンテラス」。降雪期間の長い地域に建つ観光拠点施設。自然の“厳しさへの対峙”と“美しさの享受”を求め、積雪から守るテラスと風景に浸れる空間を備えた“廊”のような建築を考案。環境に敬意を払い負荷の少ない構法も採用ホールから開口部越しに外部を見る。 photo©高野友実

丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカが設計した、福井・今立郡の「池田町 道のオアシス フォーシーズンテラス」です。
降雪期間の長い地域に建つ観光拠点施設の計画です。建築家は、自然の“厳しさへの対峙”と“美しさの享受”を求め、積雪から守るテラスと風景に浸れる空間を備えた“廊”のような建築を考案しました。また、環境に敬意を払い負荷の少ない構法も採用されています。施設の場所はこちら(Google Map)。

年間200日もの間、雪に閉ざされる冠山峠に2023年11月、冠山トンネルが開通した。池田町道のオアシス フォーシーズンテラスは福井と岐阜の県境をまたぐこのトンネルのたもとに、地域の特産品が楽しめるカフェやマーケットと、開放的な公園が一体となった観光拠点である。

建築家によるテキストより

この建築が建つ池田町は、中心部に足羽川が流れ、深緑の木立ちが並ぶ山裾に集落が点在する美しいまちである。一方で人口減少が進む町にとって、冠山トンネル開通はまさに待望のイベントだった。それに併せて計画されたフォーシーズンテラスは、町の将来を担う観光拠点として県内外の旅行者の目的地となるような、町の魅力を発信する施設づくりが求められた。

建築家によるテキストより

梁間方向は6間の木造の架構で構成した。3間の内部空間を半外部空間のテラスが囲む。この架構を桁行方向に36間反復させ、厳しい自然と対峙しながらもその美しさを享受し、多様な活動を受け入れるおおらかな廊のような建築をつくった。

基本計画にて足羽川の法肩に建設予定であった建物ボリュームは川面をより近くに感じるため法面に跳ねだし、別途近傍に計画されていた展望デッキは大屋根で地形とともに建築と統合した。建築基礎には鋼管杭の杭頭と鉄骨土台をフーチングなしで直接緊結する、コンクリートを極力使用しない構法を採用し、美しい池田町の自然に敬意をはらった。

建築家によるテキストより

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