


リナ・ゴットメによる、大阪・関西万博の「バーレーンパビリオン」です。
“海をつなぐ”をテーマに計画です。建築家は、同国と海の繋がりを伝える施設として、“伝統的な船の製造技術”の参照に加えて“日本の木組の技術”も融合させる建築を考案しました。また、持続可能性を考慮して殆どの材料を再利用可能としています。施設の公式ページはこちら。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
「海をつなぐ」バーレーン・ナショナル・パヴィリオン(2025年大阪・関西万博)
バーレーン王国は、2025年大阪・関西万博において、ナショナル・パヴィリオン「海をつなぐ」の開幕式を行いました。これは、バーレーン王国が国として公式に万国博覧会に参加するのは4回目となります。本万博は日本の関西地方で開催され、2025年10月13日まで続きます。全体テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。
2025年大阪・関西万博におけるバーレーンの参加は、バーレーン文化・古代遺産庁が委託・主催しています。このパヴィリオンは、バーレーンの海との歴史的なつながりを反映しており、王国の航海の伝統や伝統的なダウ船の製造技術から着想を得て、日本の木組み技術を統合させています。「バーレーン王国のナショナル・パヴィリオン『海をつなぐ』は、歴史のさまざまな時代を通じて国際的な交易路を結んできた、文化と商業が交差する港としてのバーレーンの長年の役割を探求しています」と、バーレーン・パヴィリオン総代表のシャイフ・カリファ・ビン・アハメドは述べました。
「いのちに力を与える」ゾーンに位置するこのパヴィリオンは、延べ床面積995㎡で、海沿いに面した4層構造となっており、高さは13mから17mに達します。レバノン出身の建築家リナ・ゴットメによって設計されたこの建物は、木材で造られており、海風で冷却されるように設計されていて、万博の中でも最も持続可能な建築物のひとつとなっています。「バーレーン・パヴィリオンは、持続可能性、文化交流、そして職人技を体現しています。約3,000本の加工されていない木材を複雑な木組みで組み上げており、廃棄物を最小限に抑えています」とゴットメは語っています。「基礎部分は最小限でコンクリートを使用せず、ほぼすべての素材が再利用可能で、パッシブ冷却によってエネルギー使用も削減されており、持続可能な革新の証となっています」