関本竜太 / リオタデザインによる、東京・西東京市の「巣の家」。建蔽率と容積率が厳しい狭小地での計画。“広がりのある空間”の創出を課題とし、天井高があり高窓から視線が抜けるリビングを上階に設ける建築を考案。鳥の巣が宿木を飲込んで成長した“人の住み処”をイメージ
関本竜太 / リオタデザインによる、東京・西東京市の「巣の家」。建蔽率と容積率が厳しい狭小地での計画。“広がりのある空間”の創出を課題とし、天井高があり高窓から視線が抜けるリビングを上階に設ける建築を考案。鳥の巣が宿木を飲込んで成長した“人の住み処”をイメージ外観、北側の道路より見る。 photo©繁田諭
関本竜太 / リオタデザインによる、東京・西東京市の「巣の家」。建蔽率と容積率が厳しい狭小地での計画。“広がりのある空間”の創出を課題とし、天井高があり高窓から視線が抜けるリビングを上階に設ける建築を考案。鳥の巣が宿木を飲込んで成長した“人の住み処”をイメージ2階、階段側からキッチンとダイニングを見る。 photo©繁田諭
関本竜太 / リオタデザインによる、東京・西東京市の「巣の家」。建蔽率と容積率が厳しい狭小地での計画。“広がりのある空間”の創出を課題とし、天井高があり高窓から視線が抜けるリビングを上階に設ける建築を考案。鳥の巣が宿木を飲込んで成長した“人の住み処”をイメージ2階、キッチンからダイニングとラウンジを見る。 photo©繁田諭

関本竜太 / リオタデザインが設計した、東京・西東京市の「巣の家」です。
建蔽率と容積率が厳しい狭小地での計画です。建築家は、“広がりのある空間”の創出を課題とし、天井高があり高窓から視線が抜けるリビングを上階に設ける建築を考案しました。また、鳥の巣が宿木を飲込んで成長した“人の住み処”をイメージして造られました。

既存住宅の建て替え計画です。
建ぺい率/容積率が50%/100%という23坪程の狭小敷地に、どこまで広がりのある空間を作れるかが目下の課題でした。

建築家によるテキストより

敷地が許容する最大気積の空間を確保し、2階に設けた天井の高いリビング空間に南側からの採光を取り込みながら、南北に設けた高窓により抜けのある眺望を同時に獲得しています。

建築家によるテキストより

また非日常感を感じる浴室空間というご要望からは、宙に浮かぶバスガーデンをご提案しています。
エントランスから壁の中を貫くようにして立つアオダモの木は、浴室の窓から感じられる自然を演出すると共に、硬質なファサードと拮抗するアクセントにもなっています。

枝の先の鳥の巣がやがて宿り木をも呑みこみ、とうとう人の住み処となったかのような佇まいをイメージし「巣の家」と名付けました。

建築家によるテキストより
神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案
神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案鳥瞰、南西側より見下ろす。 photo©太田拓実
神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、南西側の道路より歩道橋越しに見る。 photo©太田拓実
神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案外観、北西側の道路より見る。 photo©太田拓実
神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR」。幹線道路沿いでの計画。騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向。“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案5階、502、バルコニー photo©太田拓実

神谷修平+カミヤアーキテクツによる、東京・大田区の集合住宅「THE CONTOUR -Hatanodai-」です。
幹線道路沿いでの計画です。建築家は、騒音や振動に加えて視認性の高い敷地条件に対し、閉じながらも“魅力のある表情”を備えた存在を志向しました。そして、“ソリッドなRC壁”にコンターの様に“水平目地”を刻んだファサードの建築を考案しました。

窓の無いソリッドなフォルムのRC壁により騒音やプライバシーから住環境を守るとともに、コンターのように刻んだ水平目地により幹線道路や歩道橋といった都市インフラと対峙する建築をヒューマンスケールに繋ぎとめることを試みた。
また、街区側に対しては柱梁の見えない壁構造により開放的な住戸を実現した。

建築家によるテキストより

計画敷地は環七通りに面しており、自動車の騒音や振動から住環境を守る必要がありました。
また通りの先の駅側へ渡る歩道橋にも近接しているため、階段やスロープも含めて通行者の視線に配慮する必要があります。
敷地面積に限りがあり、斜線制限や日影規制によって切り取られた建築ボリュームを前提に考えると、環七通り側にバルコニーや開口部を設けることは住環境としても平面計画としても得策で無いように思われました。

建築家によるテキストより

一方で、この敷地は環七通り沿いの歩道や直行する歩道橋を行き交う人に対して必ず目に入るランドマークとなり得る事や、建物の1階には店舗の計画を前提としている事からも、単に閉じるのではなく、街の一部として魅力のある表情を備える必要があると考えました。そこで、ソリッドなフォルムに対して70本の水平目地をコンター(CONTOUR)のように刻んだRC壁をメインファサードとした集合住宅を提案しました。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/5/19-5/25]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/5/19-5/25]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/5/19-5/25)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. ピタゴラスイッチ等の創作で知られる、佐藤雅彦の展覧会の入場チケットをプレゼント。横浜美術館で開催。多様な作品の創作プロセスを紹介し、その独創的な“作り方”を紐解く内容。ピタゴラ装置の実物も展示
  2. 藤本壮介による、森美術館での展覧会の入場チケットをプレゼント。活動初期から進行中の計画まで網羅的に紹介する大規模個展。模型・図面・写真に加え、インスタレーションや空間を体験できる大型模型なども公開
  3. リナ・ゴットメによる、大阪・関西万博の「バーレーンパビリオン」。“海をつなぐ”をテーマに計画。同国と海の繋がりを伝える施設として、“伝統的な船の製造技術”の参照に加えて“日本の木組の技術”も融合させる建築を考案。持続可能性を考慮して殆どの材料を再利用可能とする
  4. IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Strolling Gardens & House」。住宅街の不定形な敷地に計画。自然と暮らしが一体となる住まいを求め、大小の庭を“多方向に積み上げる”建築を考案。周辺のスケールとの調和を意図した“小さな箱”を組合わせる構成は多様な居場所の創出にも寄与
  5. 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプト(前編)。前編では、休憩所・ギャラリー・展示施設・ポップアップステージの10施設を紹介
  6. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、アラブ首長国連邦の複合開発「Oystra」。集合住宅を中心に商業とレジャーの施設も内包。海と空の自然のエネルギーに着想源とし、バルコニーやテラスのデザインは“波が砂に刻むさざ波の模様”も反映。環境予測で日射遮蔽の最適化と自然換気の強化も実施
  7. OKDOによる、静岡の「森を育む丘の家」。森を切り拓いた新興街区での計画。地域の成長や豊かさにも寄与していく存在を目指し、敷地境界の内外を緩やかに接続する“丘のような”建築を考案。人と犬の快適な共存も意図して建築の内と外も曖昧にする
  8. 佐藤光彦建築設計事務所による、東京・品川区の集合住宅「nishico」。二方向接道の旗竿地に建つコーポラティブハウス。竿を繋げて“路地”をつくり、旗に設けた“広場”と接続、残りの“余白”にヴォリュームを配置。街並みと調和して光溢れる共有の場を備えた建築が立ち上がる
  9. フォスター+パートナーズによる、大阪・関西万博の「サウジアラビアパビリオン」。国の魅力を伝える場として、町や都市を探訪する体験を想起させる存在を志向。迷路の様な曲がりくねる路地を探索する空間構成を考案。ローカルアーキテクトとして梓設計も参画
  10. 浜田晶則建築設計事務所による、大阪・関西万博の「土の峡谷(トイレ4)」。トイレと休憩所の機能を持つ施設。“現代の人間の巣のような未来の建築像と社会”の提示を意図し、土を出力可能な3Dプリンターを用いた“峡谷”の様な建築を考案。国内で入手可能で全て自然に還せる素材で作る
  11. 永山祐子建築設計による、大阪・関西万博の「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」。女性をテーマとしジェンダー平等を目指す施設。自身設計のドバイ万博日本館のファサードのリユースも試み、解体・運搬・保管・再構築に関わる様々な問題を乗り越えて実現。次のリユース先も決定済で設計も既に開始
  12. 小林佑輔 / tombow architectsによる、神奈川・川崎市の住宅改修「house K / T」。アトリエ併設の設計者の自邸。既存の構成などの魅力の最大化もテーマとし、“空間の境界面”を主対象として“繋がり方”を編集する設計を志向。壁や開口だけでなく家具・階段・構造材なども等価に扱い再構築する
  13. 隈研吾建築都市設計事務所による、大阪・関西万博の「ポルトガルパビリオン」。“海、青の対話”をテーマとした施設。“海洋の動きのダイナミズム”の表現を意図し、ロープとリサイクルネットを主要素材とする建築を考案。ファサードには広場に向けたパフォーマンス用のステージも組み込まれる
  14. ヘザウィック・スタジオによる「スペースガーデン」の大型模型。ベネチアビエンナーレ国際建築展で公開。宇宙を“人間らしい空間”にする実験として、宇宙での自律型園芸を探求するプロジェクト。異なる植物種が収められた30個のポッドが群となる形態を考案
  15. トラフ建築設計事務所の会場構成による「士郎正宗の世界展」。“攻殻機動隊”などで知られる漫画家の展示。未来を描く世界への時間の層の追加を意図し、経年変化のあるパネルを壁面に用いる計画を考案。単管パイプを組んだ展示壁で作品の主題と呼応する透過性と浮遊感も創出
  16. 妹島和世建築設計事務所による、長野の「森の別荘」を会場としたファッション展が開催
  17. MVRDVによる「SOMBRAパヴィリオン」。ヴェネツィアでの展覧会の為の作品。環境と調和する新しい建築の実例として、モーター無しでパネルが開閉して遮光する“動的建築要素”を考案。企業とのコラボでソフトロボティクスの原理に着想を得た機構を実装
  18. パナソニックが運営する、東京・新橋の“BRIDGEHEAD Shimbashi”を会場に「『現し』を考える。展 ver.2.0」が開催。スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修手掛ける、“現し”をテーマとした展示会。デザイン・設備・法規などの視点でまとめた、“現し天井標準化マニュアル”も公開。初日にはトークイベントも実施
  19. 永山祐子建築設計による、愛知・名古屋市の飲食店「AOI CELESTIE COFFEE ROASTERY」がオープン。地下にはボッチャも体験できる多目的なイベントスペースも備える
  20. axonometricによる、東京・中央区のオフィス「Creation Palette YAE」。約1,300㎡のワンフロアでの計画。多様と一体感を両立する“共創”の場として、皆で共有できる“象徴的な風景”がある空間を志向。間仕切り壁やデスク等の役割も担う“1本の帯”を全体に配する構成を考案

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