安藤晃一+梁井理恵 / アヤトリデザインによる、埼玉・入間郡の「WILL社屋」。既存倉庫を増築と改修してオフィスとする計画。田園風景と対面する敷地環境に着目し、視認性の高い“軽快な看板の様なファサード”の建築を志向。ピロティの柱をセットバックして金属素材を採用した増築棟を考案外観、南西側の道路より見る。 photo©楠瀬友将
安藤晃一+梁井理恵 / アヤトリデザインによる、埼玉・入間郡の「WILL社屋」。既存倉庫を増築と改修してオフィスとする計画。田園風景と対面する敷地環境に着目し、視認性の高い“軽快な看板の様なファサード”の建築を志向。ピロティの柱をセットバックして金属素材を採用した増築棟を考案外観、東側の道路より見る。 photo©楠瀬友将
安藤晃一+梁井理恵 / アヤトリデザインによる、埼玉・入間郡の「WILL社屋」。既存倉庫を増築と改修してオフィスとする計画。田園風景と対面する敷地環境に着目し、視認性の高い“軽快な看板の様なファサード”の建築を志向。ピロティの柱をセットバックして金属素材を採用した増築棟を考案2階、左奥:新事業室、手前:待合スペース、右奥:事務室 photo©楠瀬友将
安藤晃一+梁井理恵 / アヤトリデザインによる、埼玉・入間郡の「WILL社屋」。既存倉庫を増築と改修してオフィスとする計画。田園風景と対面する敷地環境に着目し、視認性の高い“軽快な看板の様なファサード”の建築を志向。ピロティの柱をセットバックして金属素材を採用した増築棟を考案2階、新事業室から開口部越しに既存建物側を見る。 photo©楠瀬友将
安藤晃一+梁井理恵 / アヤトリデザインが設計した、埼玉・入間郡の「WILL社屋」です。
既存倉庫を増築と改修してオフィスとする計画です。建築家は、田園風景と対面する敷地環境に着目し、視認性の高い“軽快な看板の様なファサード”の建築を志向しました。そして、ピロティの柱をセットバックして金属素材を採用した増築棟を考案しました。
産業用プリンターの設計・製作・販売を行っている会社の増築及び改修計画である。
若い世代が徐々に増え、来客も多いことから、事業拡大を機に社屋を刷新したいという相談からスタートした。
元々は倉庫だった建物を使用しており、機能的にも設備的にも使いづらい状況となっていた。建て替えという選択肢も検討したが、建物の状態がよかったことと、工事期間中の業務の継続性を優先し、私たちは増築と既存建物改修の手法を選択した。
敷地のある埼玉県三芳町は武蔵野台地の上に位置し、平坦な地形が広がる。東京都に近く、物流倉庫やベットタウンとしての開発が進みつつあるが、農地や緑地も多く残る地域である。
当該敷地は都市計画地域の境界に位置し、三富開拓ののどかな田園風景に接し、背後に倉庫群、新興住宅群が控える。以前の建物は良くも悪くも郊外の風景の中に溶け込んでおり、独立した看板だけが目立っていた。
遠景からも田園風景越しに視認できる軽快な看板のようなファサードを目指し、前面道路に沿って1階がピロティ状の増築棟を配置した。前面道路側の鉄骨柱をセットバックさせ、方杖で支持をすることで、長細い2階ボリュームに軽い印象を与える。
外壁はリブや出目地のある金属素材とメタル塗装をいくつか使用することで周辺の倉庫建築と馴染み、既存の風景に違和感なく溶け込む。
既存建物と距離を取って、ひと回り小さい増築棟を配置をすることで、重奏したファサードが親しみやすさを生む。さらに、奥行きの深い敷地形状でありながらも自然光が建物の奥や既存建物側まで導かれる。