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トラフ建築設計事務所のデザイン監修、東急電鉄と交建設計の設計監理による、東京の「東急池上線長原駅」。商店街の築50年駅舎の改修計画。街とに繋がる親しみある存在を目指し、県産木製ルーバーを用いて軒下空間から改札内への連続性を構築。壁等の基本色は利用者の安心感への寄与を考慮
トラフ建築設計事務所のデザイン監修、東急電鉄と交建設計の設計監理による、東京の「東急池上線長原駅」。商店街の築50年駅舎の改修計画。街とに繋がる親しみある存在を目指し、県産木製ルーバーを用いて軒下空間から改札内への連続性を構築。壁等の基本色は利用者の安心感への寄与を考慮 photo©久代真生(エスエス)
トラフ建築設計事務所のデザイン監修、東急電鉄と交建設計の設計監理による、東京の「東急池上線長原駅」。商店街の築50年駅舎の改修計画。街とに繋がる親しみある存在を目指し、県産木製ルーバーを用いて軒下空間から改札内への連続性を構築。壁等の基本色は利用者の安心感への寄与を考慮 photo©久代真生(エスエス)
トラフ建築設計事務所のデザイン監修、東急電鉄と交建設計の設計監理による、東京の「東急池上線長原駅」。商店街の築50年駅舎の改修計画。街とに繋がる親しみある存在を目指し、県産木製ルーバーを用いて軒下空間から改札内への連続性を構築。壁等の基本色は利用者の安心感への寄与を考慮 photo©久代真生(エスエス)

トラフ建築設計事務所のデザイン監修、東急電鉄と交建設計の設計監理による、東京・大田区の「東急池上線長原駅」です。
商店街の中にある築50年駅舎の改修計画です。建築家は、街とに繋がる親しみある存在を目指し、県産木製ルーバーを用いて軒下空間から改札内への連続性を構築しました。また、壁等の基本色は利用者の安心感への寄与を考慮して決定されました。施設の公式ページはこちら

築50年の東急電鉄長原駅の駅舎改修計画。天井下地の劣化を改修するための工事という名目で始まったが、性能を復元するだけでなく木材の活用もテーマに入れ、長原駅に新たな価値を生み出すことが求められた。

建築家によるテキストより

長原駅のホームは地下化されており、環状7号線と立体交差する土木構造物の印象を持つ一方で、小さな店舗が並ぶ細い商店街の真ん中に、地上の建屋が顔を出すという特殊な立地。そのスケール感の振れ幅を調和するように、人と街との接点となり、また生活の一部となってシームレスにつながるような、温かみと親しみを感じる駅舎を実現できないかと考えた。

建築家によるテキストより

地上出入口では、人を迎え入れる軒下空間に木の温もりを感じさせる多摩産材の木ルーバーを用い、ホーム階では露わにした既存躯体の連続する梁をゲートに見立て、玄関口としての駅舎であることを印象付ける。軒下の木ルーバー上部にはライン照明をV字型に設置し、人々を改札方向へと誘導する。ホーム階ではライトアップされた既存梁の下を、光のトンネルを抜けるように車両がアプローチする。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 エリア再生・既存ストック再生に特化した「再生建築研究所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・第二新卒)を募集中
【ap job更新】 エリア再生・既存ストック再生に特化した「再生建築研究所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・第二新卒)を募集中
【ap job更新】 エリア再生・既存ストック再生に特化した「再生建築研究所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・第二新卒)を募集中渋谷オフィスビル (C)Kenta Hasegawa

エリア再生・既存ストック再生に特化した「再生建築研究所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・第二新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【中途募集】【新卒募集】
中途採用および新卒採用募集を行っています。

「再生建築を文化にするための社会の仕組みづくり」

再生建築研究所は「建築の不可能を可能に」をコンセプトに豊富な法知識と経験によってエリアや既存ストックを再生させ、ゼロからの新築では創ることの出来ない価値を生み出す、設計監理と再生コンサルティングを行う新しいタイプの設計事務所です。既存ストック再生はもちろんエリア再生に伴う業態改変に伴い、デザイン能力の優れた方や、複数プロジェクトをマネジメントできる経験者の方を募集いたします。

弊社では現在下記のような方を広く募集しています。
・再生建築を文化にする仕組みづくりの構築に興味がある方
・複数のプロジェクト進行経験者で、建築を作る側だけでなく建築を生み出す側のキャリアアップを目指している方
・企画や研究、不動産事業など、再生建築研究所のコンテンツを使って事務所運営やさらなる事業展開に興味がある方(理系文系実績問わず)
・複数プロジェクトをマネジメントしながらデザインの精度を上げる設計監理をする設計事務所運営にも参画できる方

東京五輪、コロナ、景気の悪化やSDGs、脱炭素に向けた世界的な価値観の変革期も重なり、本格的にスクラップアンドビルドにより都市の更新を続ける時代は見直されはじめています。日本の建築の平均寿命は30年と言われていますが、欧米では100年を超えます。ここには大きく文化の違いがあると考えています。高度経済成長やバブルを経験してきた日本では「壊す更新の文化」で強制的にエリアの価値を上げてきましたが、私たちは、既存の建物や文化を残しながらエリア単位で再生をしていくことで「残す再生の文化」をこの先の時代に根付かせていく必要があると考えています。これからの日本はますますエリアの持つ文脈や古い建物の価値を再認識し、生まれ変わらせる時代になっていくと確信しています。

代表の神本は学生時代に耐震改修を、社会人で再生建築を学び、その後独立。2015年にそれまでの個人事務所を法人化しました。より多くの個性が集まり、現在では総勢30名のスタッフが在籍しています(設計21名+非常勤6名+事務3名)。

私たちは「再生建築」を通じ、建物のみならず、周辺エリアの価値を高めることで地域活性化を目指す「エリア再生」にも力を入れています。時間の積み重ねによる多層的な価値を認め、ときには改修だけでなく新築の手法も織り交ぜながら、建築と都市をアップデートし、「再生建築」手法のノウハウの蓄積と実践に取り組んでいます。また、建築事務所の領域を越え、金融やデベロッパーなど、社会の仕組みを変革できるような異業種との協働も行っています。計画の入口の段階から協働することで、プロジェクトを生み出す力を構築していくことを目指しています。

【ap job更新】 ディテールを大切にした、ハイエンドな集合住宅等を手掛ける「アーキサイトメビウス」が、建築・インテリアの設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 ディテールを大切にした、ハイエンドな集合住宅等を手掛ける「アーキサイトメビウス」が、建築・インテリアの設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 ディテールを大切にした、ハイエンドな集合住宅等を手掛ける「アーキサイトメビウス」が、建築・インテリアの設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中Azabu Gardens West

ディテールを大切にした、ハイエンドな集合住宅等を手掛ける「アーキサイトメビウス」の、建築・インテリアの設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【意匠設計/建築・インテリアデザイナー募集】

私たちは設立30年を迎えた建築設計事務所です。

都内を中心に、全国・海外のモダンでハイエンドな集合住宅を中心に、邸宅、別荘建築、インテリアデザイン・コーディネートに至るまでを、在籍する多国籍な16人の設計・デザイナーがそれぞれの得意分野を生かして意匠設計・デザインを創り上げています。

ディテールを大切にしたモダンで静けさに満ちた邸宅デザインが一定の評価を頂いてきた中で、新規プロジェクト依頼が増えており、また、今年自社ワーケーションオフィス&ヴィラが伊豆に完成し、ワーケーション関連のブランディングデザインなど、新しいプロジェクトを共に創り上げて頂ける方を募集致します。

8月に広尾オフィスをフリーアドレスにリニューアルオープン致しますので、新しいオフィスで共に働いて頂ける方を募集致します。

私たちの目指す建築は空間に静寂を求める事です。
静寂の中の美しさ快適さを表現し利用される方々の感性を刺激し癒す建築空間を提供し続けます。

神本豊秋+再生建築研究所による、東京・千代田区の「旧岡田ビル再生計画」のレポート。都心の築約50年の事務所ビルを改修。法令抵触部の是正と空間性向上の両立を目指して、環境との緩衝帯となる5層の吹抜に加え様々なアイデアを実践。改修だからこそ生み出せる豊かさを持つ建築
神本豊秋+再生建築研究所による、東京・千代田区の「旧岡田ビル再生計画」のレポート。都心の築約50年の事務所ビルを改修。法令抵触部の是正と空間性向上の両立を目指して、環境との緩衝帯となる5層の吹抜に加え様々なアイデアを実践。改修だからこそ生み出せる豊かさを持つ建築 photo©architecturephoto
神本豊秋+再生建築研究所による、東京・千代田区の「旧岡田ビル再生計画」のレポート。都心の築約50年の事務所ビルを改修。法令抵触部の是正と空間性向上の両立を目指して、環境との緩衝帯となる5層の吹抜に加え様々なアイデアを実践。改修だからこそ生み出せる豊かさを持つ建築 photo©architecturephoto
神本豊秋+再生建築研究所による、東京・千代田区の「旧岡田ビル再生計画」のレポート。都心の築約50年の事務所ビルを改修。法令抵触部の是正と空間性向上の両立を目指して、環境との緩衝帯となる5層の吹抜に加え様々なアイデアを実践。改修だからこそ生み出せる豊かさを持つ建築 photo©architecturephoto
神本豊秋+再生建築研究所による、東京・千代田区の「旧岡田ビル再生計画」のレポート。都心の築約50年の事務所ビルを改修。法令抵触部の是正と空間性向上の両立を目指して、環境との緩衝帯となる5層の吹抜に加え様々なアイデアを実践。改修だからこそ生み出せる豊かさを持つ建築 photo©architecturephoto

神本豊秋+再生建築研究所による、東京・千代田区の「旧岡田ビル再生計画」のレポートです。
都心の築約50年の事務所ビルを改修する計画です。建築家は、法令抵触部の是正と空間性向上の両立を目指して、環境との緩衝帯となる5層の吹抜に加え様々なアイデアを実践しました。そして、改修だからこそ生み出せる豊かさを持つ建築を作りだしました。

以下、アーキテクチャーフォトによるレポートです

神本豊秋+再生建築研究所が、東京都千代田区神田錦町に建つ築52年の鉄筋コンクリート造オフィスビルの改修を行った。作品名は「旧岡田ビル再生計画」と名付けられている。

クライアントの要望は、既存の建物を残しながら、地域が活性化されるような存在への再生。しかし、既存建物は、検査済証が無い上に、容積率と高さ制限の法規に抵触しており、加えて耐震補強、執務環境の改善などの必要があった。

神本らは、クライアントの要望を叶える設計を志向すると同時に、国土交通省のガイドラインに沿って、調査を行ったうえで是正計画を立てて実践。第三者機関の遵法性審査を受けて適合性の証明を入手した。

外観は、躯体が表しになったコンクリートのフレームと既存タイルの残された1階部分のコントラストが印象的だ。1階部分には、特に大きな開口が設けられ、歩行者が通り抜けられるようにもなっている。話を聞くと、両側の建物も同じクライアントの物件であり、敷地内に公開空地を有していることから、既存建物で遮断されていた公開空地同士をつなげることもテーマとなったのだそうだ。

溝部礼士建築設計事務所による、東京・江戸川区の住宅「石黒邸」。親水緑道に面した敷地に計画。施主が望んだ“ブルータル”と場所への相応しさを求めて、道との関係を作る深いヴォイドを持つ建築を考案。木造750mmモデュールが生む特異な均衡も空間を特徴づける
溝部礼士建築設計事務所による、東京・江戸川区の住宅「石黒邸」。親水緑道に面した敷地に計画。施主が望んだ“ブルータル”と場所への相応しさを求めて、道との関係を作る深いヴォイドを持つ建築を考案。木造750mmモデュールが生む特異な均衡も空間を特徴づける photo©山岸剛
溝部礼士建築設計事務所による、東京・江戸川区の住宅「石黒邸」。親水緑道に面した敷地に計画。施主が望んだ“ブルータル”と場所への相応しさを求めて、道との関係を作る深いヴォイドを持つ建築を考案。木造750mmモデュールが生む特異な均衡も空間を特徴づける photo©楠瀬友将
溝部礼士建築設計事務所による、東京・江戸川区の住宅「石黒邸」。親水緑道に面した敷地に計画。施主が望んだ“ブルータル”と場所への相応しさを求めて、道との関係を作る深いヴォイドを持つ建築を考案。木造750mmモデュールが生む特異な均衡も空間を特徴づける photo©楠瀬友将
溝部礼士建築設計事務所による、東京・江戸川区の住宅「石黒邸」。親水緑道に面した敷地に計画。施主が望んだ“ブルータル”と場所への相応しさを求めて、道との関係を作る深いヴォイドを持つ建築を考案。木造750mmモデュールが生む特異な均衡も空間を特徴づける photo©山岸剛

溝部礼士建築設計事務所が設計した、東京・江戸川区の住宅「石黒邸」です。
親水緑道に面した敷地に計画されました。建築家は、施主が望んだ“ブルータル”と場所への相応しさを求めて、道との関係を作る深いヴォイドを持つ建築が考案されました。また、木造750mmモデュールが生む特異な均衡も空間を特徴づけます。

都内の自然豊かな親水緑道に面する敷地。
敷地背後からは南からの明るい日差しと川からの冷たい風がそそぐような場所である一方で、隣家5軒と接し視線の配慮も必要であった。そこに建主と母のふたりが住まう住宅をつくった。

建築家によるテキストより

それぞれ独立した生活を望み、建主である石黒さんは建築・音楽・写真と多趣味に活動されていた。石黒さんからはブルータルな建築を要望されつつも、緑溢れるこの土地を選ばれたあたりにその人柄を感じた。そのため、この場所にふさわしいブルータルさが問いにあったのと、正面にたつケヤキが印象的だったので、このケヤキと建築がいかに対峙しながらも同時に享受するかということを考えてスタートした。

建築家によるテキストより

全体の構成は一般的な木造モデュールではなく、750mmモデュールを採用した。910mmでつくったあとに組み替えている。この採用が建築全体とエレメントのプロポーションを狂わす。納まらない階段は横長に伸び、狭い扉は両開きとなって縦長のプロポーションを帯びた。全体的には750mmグリッドの天井躯体により圧縮がかかったような密実な空間となる。このともすれば強引な操作が、建築の強さとして変異することを狙った。

建築家によるテキストより
桐山啓一 / Airhouseによる、神奈川の「横浜の家」。三方を建物が囲む敷地に計画。プライバシー確保と開放性の両立を求めて、盛土掘削で隣地より接地面を下げて鋭角三角屋根で隙間を作り天窓採光する建築を考案。隣家の採光や街並への圧迫感軽減も意図
桐山啓一 / Airhouseによる、神奈川の「横浜の家」。三方を建物が囲む敷地に計画。プライバシー確保と開放性の両立を求めて、盛土掘削で隣地より接地面を下げて鋭角三角屋根で隙間を作り天窓採光する建築を考案。隣家の採光や街並への圧迫感軽減も意図 photo©矢野紀行
桐山啓一 / Airhouseによる、神奈川の「横浜の家」。三方を建物が囲む敷地に計画。プライバシー確保と開放性の両立を求めて、盛土掘削で隣地より接地面を下げて鋭角三角屋根で隙間を作り天窓採光する建築を考案。隣家の採光や街並への圧迫感軽減も意図 photo©矢野紀行
桐山啓一 / Airhouseによる、神奈川の「横浜の家」。三方を建物が囲む敷地に計画。プライバシー確保と開放性の両立を求めて、盛土掘削で隣地より接地面を下げて鋭角三角屋根で隙間を作り天窓採光する建築を考案。隣家の採光や街並への圧迫感軽減も意図 photo©矢野紀行

桐山啓一 / Airhouseが設計した、神奈川・横浜市の「横浜の家」です。
三方を建物が囲む敷地に計画されました。建築家は、プライバシー確保と開放性の両立を求めて、盛土掘削で隣地より接地面を下げて鋭角三角屋根で隙間を作り天窓採光する建築を考案しました。また、隣家の採光や街並への圧迫感軽減も意図されました。

神奈川県横浜市青葉台で計画した住宅。
敷地を3方向囲まれた北向き接道の敷地で、建蔽率、容積率、そして高さ制限も厳しい敷地において、プライバシーを確保しつつ明るく開放的な空間を求めた計画である。

建築家によるテキストより

敷地は隣地と同様に前面道路より一段上がって盛り土がしてある状況であった。ここでは、その盛り土を道路レベルまで掘削し、隣地より建物の接地面を下げた。

隣地との段差は土留め擁壁を新設することで解消するが、その擁壁で周囲をぐるりと囲み、内部をこの家の1階の空間とした。そこはLDKや囲まれたテラスを設けたり、程よく暗い半地下の寝室等も確保でき、道路から家に入るエントランスの導線も段差が少なくスムーズである。

建築家によるテキストより

2階はそこに三角形のボリュームを乗せることで内部に吹き抜け空間を生ませ、スリット状のトップライトからの光が1階のLDKやエントランスまで届くように設計した。三角形の角度は、屋根で光をしっかりと受けられるように天高く伸ばすと同時に、隣家との隙間をしっかりと設け、隣家の窓に対して採光を邪魔しないものとしつつ、街並みとして隣家とのクリアランスを確保しながら圧迫感を軽減するためにあえて鋭角なものとしている。

建築家によるテキストより
永山祐子がデザインを手掛ける、2025年大阪・関西万博のパナソニックグループのパヴィリオン「ノモの国」が発表。設計のコンセプトは「風で“揺らぐ”軽やかで自由な建築」。完成予想の内外観パースも公開
永山祐子がデザインを手掛ける、2025年大阪・関西万博のパナソニックグループのパヴィリオン「ノモの国」が発表。設計のコンセプトは「風で“揺らぐ”軽やかで自由な建築」。完成予想の内外観パースも公開外観イメージ(2022年7月時点) image courtesy of パナソニックホールディングス株式会社

永山祐子がデザインを手掛ける、2025年大阪・関西万博のパナソニックグループのパヴィリオン「ノモの国」が発表されました。設計のコンセプトは「風で“揺らぐ”軽やかで自由な建築」です。完成予想の内外観パースも公開されました。

建築コンセプト

リリーステキストより
川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進
川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 photo©Jumpei Suzuki
川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 photo©Jumpei Suzuki
川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 photo©Jumpei Suzuki

川島範久建築設計事務所が設計した、愛知の「豊田の立体最小限住宅」です。
地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画されました。建築家は、周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案しました。また、現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進する事も意図されました。

愛知県豊田市に建つ、若い夫婦と子供ふたりのための住宅。
東西に細長い敷地で、接道する西側道路の交通量が多く、南北両隣には建物が近接して建つものの、2階レベルの南東方向には広い空を望む、といった周辺環境に呼応する計画とした。

建築家によるテキストより

具体的には、間口2間×奥行7間半の15坪×2階=計30坪、高さ約6mのコンパクトな箱を置き、高さ方向を3層に分割した構造フレームとし、2層分(約4m)のダイニングキッチンとリビングが2mのレベル差で緩やかに連なる立体的な構成とした。

そして、リビングの南東方向に大きな窓を設けて都市の空隙と繋ぎ、ダイニングキッチンの道路側に付属する屋根付きテラスの正面をメッシュ、側面を半透明壁とすることで、街との距離感を適度に取りながら、変化する光や風を存分に取り込めるようにした。

建築家によるテキストより

一方で、年間を通した快適性と省エネ性の確保には外皮と設備の工夫も必要となる。
そこで、限られた予算の中、徹底的に少ない部材と低価格な機器の組み合わせで高い性能を確保する工夫を重ねた。外張り断熱により内装材を省き、木の構造や下地、配管、配線を現しにしたことで、内観は温かみのある木質空間となり、住まい手は建物の仕組みを理解でき、自身で直したり手を加えていくことが可能となった。

内(家族)と外(都市)に開かれ、光や風、自然素材に溢れたデライトフルな住宅を、最小限の物質により実現する、地球環境危機の時代における都市住宅の新たなプロトタイプの提案である。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/7/11-7/17]
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/7/11-7/17]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/7/11-7/17)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 藤本壮介+東畑建築事務所+梓設計による、2025年大阪・関西万博の「大屋根(リング)」。外側高さ約20mで内径約615mの世界最大級の木造建築。会場の主動線として交通空間であると共に、雨風等を遮る快適な滞留空間としても機能。屋上には緑の丘が広がり瀬戸内海の景観を眺望
  2. 北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAによる、奈良市の「学園前の家」。建て込むエリアの高低差のある敷地に計画。自然を身近に感じたいとの要望に、分棟形式で光・風・緑を感受できる“余白”を差し込む構成を考案。接道する棟を高床とし周囲との緩やかな繋がりも作る
  3. 片田友樹 / micelleによる、鹿児島の「KOTOBUKI cheese factory」。イベント空間も備えた施設。施主の中古コンテナ使用の要望に、建築の基本単位としてコンテナを扱い其々の隙間を操作する事で多様な空間を構築。再利用ならではの固有な表情を内装にも活かす
  4. 堤庸策 / arbolによる、大阪市の住戸改修「Renovation in Miyakojima」。都心の仕事場兼住居。施主の好みから導いた“有機的”と“ゆるさ”の具現化を目指して、アール形状を規律として各要素を設計。天井の量塊が躯体の存在を消して有機的な印象を向上
  5. 池下成次建築設計室による、福岡市の「高宮の家」。施主家族の慣れ親しんだ場に計画。エリアの変化への応答と地域との繋がりを目指して、透かし積煉瓦塀の“閉じない中庭”を考案。環境・生活・時間軸を考慮して均整のとれた建築をつくる
  6. CHArによる、東京・大田区の店舗「Special End.」。クラフトビール専門店の内装。地域との関係を大切にする為に、世界観でのラッピングを避けて物体が“ゴロっと”置かれた様な空間を構築。周辺の素材や色の参照も行い地域との連続性も作る
  7. 仙田満の環境デザイン研究所が、新石川県立図書館設計プロポで、設計候補者に選定
  8. 工藤浩平建築設計事務所による、神奈川の「生田の園庭」。幹線道路に面する場に保育園の園庭を造る計画。子供を守る視点を大事にしつつ成長の促進も目指して、“原木”を用いた五感を養う遊具を考案。建築施工と家具制作の視点を融合し最適な方法で作る
  9. MVRDVとスタジオポッドによる、インドの公共空間「One Green Mile」。主要幹線道路の高架下に計画。負の影響への対処と緑化や快適さを目指して、全体性を伝えるアクセントカラーを備え様々な公共機能を提供する空間を考案。大都市での再現可能なアプローチとなる事も意図
  10. 東京建築士会主催の「住宅建築賞2022入賞作品展」をフォトレポート。受賞者は、畠山鉄生+吉野太基(金賞)、小林佐絵子+塩崎太伸、横井創馬+佐瀬和穂+大沢美幸、武田清明
  11. 田付龍吉 / DesignTeam。による、東京・目黒区の住戸改修「T邸リノベーション」。一般的な3LDKを単身の施主の為に改修。必要面積の少なさから“緩く行き来”する空間を目指し、テラスを外部リビングとした二つの回遊動線を持つ平面を考案。場所毎に異なる意匠の建具で体験の豊かさも作る
  12. 金井亮 / RaS DESIGN OFFICEによる、東京・中央区の「アリババ・ジャパン・オフィス」。社内外の会議と社内の執務の二つのエリアを作る計画。全体の一体感を求めて、セキュリティの異なる場をルーバー天井等の要素が越境する構成を考案。内外を行き来しながら柔軟に働ける空間を意図
  13. 新井里志+中富慶 / Kiiによる、東京・渋谷区のオフィス「LYONESSE PICTURES」。異業種と協業する映像制作会社の為に計画。既存の採光を活かしつつ交流を促進する空間を目指して、家具の色と透過素材のカーテンでのゾーニングを考案。人や物の繋がりを担保しつつ緩やかな境界を作る
  14. トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「Hirotaka表参道ヒルズ店」。ブランドの旗艦店の計画。奥まった区画の特徴から“引き込む”事を求めて、異素材を重ねた什器を林立させ自由な動線と回遊性を生む空間を考案。壁等の角度を振る構成でも設計意図を増強
  15. 黒川智之建築設計事務所による、東京・世田谷区の「下馬の集合住宅」。法緩和により周囲から建物が突出する傾向がある角地において、住宅街の周辺建物と間口を合わせた家型ヴォリュームを境界に沿ってV字に配置、街並みへの積極的な参加と調和を目指す
  16. MVRDVによる、ドイツの、オフィス「ショッピファイ・ベルリン」。コロナ禍以降の在り方を考慮し計画。共同作業の場に加え企業の文化拠点を目指して、快適な議論の為にカーテンでの間仕切りが可能なラウンジ併設の会議室を考案。街を象徴する要素も取り入れ活気を取り込む
  17. スノヘッタによる、ノルウェーの、インスタレーション「Traelvikosen」。著名な観光道の海岸に設置。自然への深い理解を促す事を求めて、海に向かう“55個の飛び石”からなる作品を考案。潮の満ち引きにより刻一刻と新たな表情を見せる
  18. 沖津雄司 / YUJI OKITSUによる、インテリアオブジェ「FOCUS」。モビール状に吊ったレンズに照明を組み合わせた製品。場の光・空気・風景の再構築を行い、変化に呼応した新たな光景を生成。商品化にあたりディテールを洗練させコンセプトを強化
  19. 第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介
  20. トラフ建築設計事務所による、DIYキット「ISHINOMAKI ELEPHANT KIT」。石巻工房の為にデザイン。木製ピースでつくる“ゾウ”をモチーフにしたオブジェで、紙やすりでカスタムも可能。売上の一部は基金への寄付を通じて野生動物の保護活動に役立てられる

H&deMのシニア・パートナーのシュテファン・マーバッハによる講演「ヘルツォーグ&ド・ムーロンのサステイナブル建築手法」の動画

H&deMのシニア・パートナーのシュテファン・マーバッハによる講演「ヘルツォーグ&ド・ムーロンのサステイナブル建築手法」の動画です。

(翻訳)
国際的な建築事務所であるヘルツォーグ&ド・ムーロンは、1978年にジャック・ヘルツォーグとピエール・ド・ムーロンによってバーゼルに設立されました。以来、小規模な個人住宅から大規模な都市デザインまで、幅広いプロジェクトを設計しています。シニアパートナーのシュテファン・マーバッハは、ヘルツォーグ&ド・ムーロンのサステイナブル建築に対するサイトスペシフィックかつ個別的なアプローチ、特に、根本的にサステイナブルな建築手法により、低エネルギー消費と低カーボンフットプリントを実現したHORTUSプロジェクトについて語ります。彼は、東京のプラダ青山、ミュウミュウ青山、ユニクロ、レバノンのベイルートテラス、ヌーヴォー・スタッド・ド・ボルドーのほか、バーゼルのメッセバーゼル新ホール、ロシュビル、セントヤコブスタジアムなど、国内外で注目を集める数々のプロジェクトを指揮し実現させています。

(原文)
The international architecture firm Herzog & de Meuron was founded in Basel in 1978 by Jacques Herzog and Pierre de Meuron. Since then, the practice has designed a wide range of projects from small scale private homes to large scale urban design. Senior Partner Stefan Marbach speaks about Herzog & de Meuron’s site-specific and individual approach to sustainable building and in particular, the HORTUS project, where radically sustainable building practices are used to achieve low energy consumption and a low carbon footprint. He has led and realized a number of high-profile national and international projects, such as Prada Aoyama, Miu Miu Aoyama and Uniqlo in Tokyo, the Beirut Terraces in Lebanon, the Nouveau Stade de Bordeaux, as well as the New Hall for Messe Basel, the Roche buildings and the St. Jakob Stadium in Basel.

新井里志+中富慶 / Kiiによる、東京・渋谷区のオフィス「LYONESSE PICTURES」。異業種と協業する映像制作会社の為に計画。既存の採光を活かしつつ交流を促進する空間を目指して、家具の色と透過素材のカーテンでのゾーニングを考案。人や物の繋がりを担保しつつ緩やかな境界を作る
新井里志+中富慶 / Kiiによる、東京・渋谷区のオフィス「LYONESSE PICTURES」。異業種と協業する映像制作会社の為に計画。既存の採光を活かしつつ交流を促進する空間を目指して、家具の色と透過素材のカーテンでのゾーニングを考案。人や物の繋がりを担保しつつ緩やかな境界を作る photo©兼下昌典
新井里志+中富慶 / Kiiによる、東京・渋谷区のオフィス「LYONESSE PICTURES」。異業種と協業する映像制作会社の為に計画。既存の採光を活かしつつ交流を促進する空間を目指して、家具の色と透過素材のカーテンでのゾーニングを考案。人や物の繋がりを担保しつつ緩やかな境界を作る photo©兼下昌典
新井里志+中富慶 / Kiiによる、東京・渋谷区のオフィス「LYONESSE PICTURES」。異業種と協業する映像制作会社の為に計画。既存の採光を活かしつつ交流を促進する空間を目指して、家具の色と透過素材のカーテンでのゾーニングを考案。人や物の繋がりを担保しつつ緩やかな境界を作る photo©兼下昌典

新井里志+中富慶 / Kiiが設計した、東京・渋谷区のオフィス「LYONESSE PICTURES」です。
異業種と協業する映像制作会社の為に計画されました。建築家は、既存の採光を活かしつつ交流を促進する空間を目指して、家具の色と透過素材のカーテンでのゾーニングを考案しました。そして、人や物の繋がりを担保しつつ緩やかな境界を作りました。

映像制作会社のオフィス。
リオネスピクチャーズはドラマや映画を中心に映像制作を行っており、プロジェクトごとに異なる役割の様々な業種の人とチームを組み、作品を創り出している。

建築家によるテキストより

計画地は、築50年の古いテナントビルの最上階にあり、3面の窓より自然光がふりそそぐ、明るく気持ちのよい場所だった。この場が持つ気持ち良さそのままを活かすため、フロア全体を一体として感じられるような透明度の高い空間にすることを計画した。

建築家によるテキストより

機能的に閉じる必要があるときは透過性のある素材を使用したカーテンを使い、室内外の視線はゆるやかに遮りながら、外光を通す設えにした。

それぞれの場所は鮮やかな色の家具で構成している。色をつけることで家具のまわりになんとなく境界のようなものができ、いろいろな人やものや機能が混在しているひとつのつながった空間をやわらかくわけることができるのではないかと考えた。

建築家によるテキストより
北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAによる、奈良市の「学園前の家」。建て込むエリアの高低差のある敷地に計画。自然を身近に感じたいとの要望に、分棟形式で光・風・緑を感受できる“余白”を差し込む構成を考案。接道する棟を高床とし周囲との緩やかな繋がりも作る
北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAによる、奈良市の「学園前の家」。建て込むエリアの高低差のある敷地に計画。自然を身近に感じたいとの要望に、分棟形式で光・風・緑を感受できる“余白”を差し込む構成を考案。接道する棟を高床とし周囲との緩やかな繋がりも作る photo©山内紀人写真事務所
北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAによる、奈良市の「学園前の家」。建て込むエリアの高低差のある敷地に計画。自然を身近に感じたいとの要望に、分棟形式で光・風・緑を感受できる“余白”を差し込む構成を考案。接道する棟を高床とし周囲との緩やかな繋がりも作る photo©山内紀人写真事務所
北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAによる、奈良市の「学園前の家」。建て込むエリアの高低差のある敷地に計画。自然を身近に感じたいとの要望に、分棟形式で光・風・緑を感受できる“余白”を差し込む構成を考案。接道する棟を高床とし周囲との緩やかな繋がりも作る photo©山内紀人写真事務所
北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAによる、奈良市の「学園前の家」。建て込むエリアの高低差のある敷地に計画。自然を身近に感じたいとの要望に、分棟形式で光・風・緑を感受できる“余白”を差し込む構成を考案。接道する棟を高床とし周囲との緩やかな繋がりも作る photo©山内紀人写真事務所

北野慶 / KKAAと八木貴伸 / YTAAが設計した、奈良市の「学園前の家」です。
建て込むエリアの高低差のある敷地に計画されました。建築家は、自然を身近に感じたいとの要望に、分棟形式で光・風・緑を感受できる“余白”を差し込む構成を考案しました。また、接道する棟を高床とし周囲との緩やかな繋がりを作る事も意図されました。

建主は共働きの若い夫婦である。
コンパクトな暮らしと、忙しい日々の中でも自然を身近に感じながら生活することを望んでいた。

敷地は谷地に属し、上流の大きなため池からの地下水が敷地直下を流れている。周囲には住宅のほか、賃貸マンションや空き家が幅4mの道路境界いっぱいまで建ち並んでいる。人通りや車通りは少なく静かな場所ではあるが、少し生活感が足りず、閉塞感を感じる敷地環境であった。

建築家によるテキストより

そこで、建物をふたつに分棟し、余白を創り出すことにした。
家の中のどこにいてもこの余白に対して開くことで、光や風・緑を身近に感じることができる。

建築家によるテキストより

また、この敷地にはもともと道路側から敷地奥にかけて1m程の高低差があった。
造成費用を抑えることと地下水からの湿気対策のため、道路側の棟は周囲との建ち並びを揃えた高床式とし、その下を駐車場として利用する計画とした。高低差を利用し最低限のプライバシーを確保しながらも、床下から光や風が抜け、敷地の緑を周囲と共有できる建ち方となった。

建築家によるテキストより
東京建築士会主催の「住宅建築賞2022入賞作品展」をフォトレポート。受賞者は、畠山鉄生+吉野太基(金賞)、小林佐絵子+塩崎太伸、横井創馬+佐瀬和穂+大沢美幸、武田清明
東京建築士会主催の「住宅建築賞2022入賞作品展」をフォトレポート。受賞者は、畠山鉄生+吉野太基(金賞)、小林佐絵子+塩崎太伸、横井創馬+佐瀬和穂+大沢美幸、武田清明 photo©architecturephoto
東京建築士会主催の「住宅建築賞2022入賞作品展」をフォトレポート。受賞者は、畠山鉄生+吉野太基(金賞)、小林佐絵子+塩崎太伸、横井創馬+佐瀬和穂+大沢美幸、武田清明 photo©architecturephoto
東京建築士会主催の「住宅建築賞2022入賞作品展」をフォトレポート。受賞者は、畠山鉄生+吉野太基(金賞)、小林佐絵子+塩崎太伸、横井創馬+佐瀬和穂+大沢美幸、武田清明 photo©architecturephoto

東京建築士会主催の「住宅建築賞2022入賞作品展」をフォトレポートします。会場は新宿のリビングデザインセンターOZONEです。
住宅建築賞金賞を、畠山鉄生+吉野太基が受賞。住宅建築賞を、小林佐絵子+塩崎太伸横井創馬+佐瀬和穂+大沢美幸、武田清明が受賞しています。審査したのは平田晃久加藤耕一曽我部昌史山田紗子吉村靖孝でした。また、各作品の資料や審査講評がこちらのPDFにまとまっています。開催情報は、記事の末尾に掲載します。

住宅建築賞について

「住宅建築賞」はすでに新人建築家の登竜門として定着しており、その入賞作品を通して住宅建築に対する理解をさらに深め、近年多様化している「すまい」の新しい可能性を見出そうとするものです。 この住宅建築賞の入賞作品を公開展示することにより、建築に携わる方々への新鮮な刺激とし、より多くの人々に建築文化を広げる機会となればと考えています。

応募作品は原則として最近3年以内に竣工し、東京圏に建つ一戸建住宅、集合住宅及び併用住宅等(大幅な増改築、公共の建築も含む)の作品を募集しています。書類による第一次審査と現地審査による第二次審査により受賞作品を決定します。

住宅建築賞2022の主旨
【共生系としての住宅】

私たちの身体の表面には様々な微生物の織りなす生態系があり、身体にとって不可欠な役割を果たしています。人間の身体そのものが一つの共生系なのです。微生物的自然は目に見えません。しかし確実に私たちの周りの空気を変え、行動や思考の根底をかたちづくっています。COVID-19の引き起こした事態は、よくも悪しくもこの目に見えない自然とのつながりを顕在化させました。これに対する反応はおそらく次の二つに分かれます。ひとつは徹底した除菌やクリーンさ、あらゆるレベルでの異物の混入を防ぐ管理体制に向かう反応です。これらは緊急事態や医療機関において、たしかに必要です。しかし私たちの生活の全てにこれらが過剰に行き渡った未来はディストピアでしかないでしょう。もうひとつの反応は、私たちの存在そのものが、多様な生物の織りなす共生系であることを認め、目に見えないものも含めたさまざまな生の気配に耳を傾けることです。他者を遮断し純粋な空間や建築をつくるのではなく、移り変わる環境の中で、時に適切な距離を発生させながら、異なるものが共存する場をつくること。このことがかつてなくリアルな挑戦である時代に、私たちはいます。住宅は希望です。なぜなら、住まい手の感覚とつくり手の工夫によってこのふたつの対立を乗り越え、他の建築に先駆けた可能性を示せるからです。さまざまな共生系としての住宅の試みは、この度のパンデミック以前からありました。そして改めていま、共生系としての住宅の価値を問うような建築を評価し、未来に向けた議論のきっかけにしていきたいと思います。挑戦的な作品を期待しています。
(審査員長 平田晃久)

【ap job更新】 大規模共同住宅や物流倉庫を中心に、高級ホテル等も手掛ける「株式会社KOA」が、設計スタッフ(既卒・経験者・業務委託)を募集中
【ap job更新】 大規模共同住宅や物流倉庫を中心に、高級ホテル等も手掛ける「株式会社KOA」が、設計スタッフ(既卒・経験者・業務委託)を募集中
【ap job更新】 大規模共同住宅や物流倉庫を中心に、高級ホテル等も手掛ける「株式会社KOA」が、設計スタッフ(既卒・経験者・業務委託)を募集中

大規模共同住宅や物流倉庫を中心に、高級ホテル等も手掛ける「株式会社KOA」の、設計スタッフ(既卒・経験者・業務委託)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

1973年の創業以来、大規模共同住宅、および物流倉庫を中心にさまざまな建築物の設計や監理を行ってきました。
今後は高級ホテル等の案件も予定しています。

幅広い技術、知識を習得し、基本設計から竣工までの一連の建築設計を経験できます。
事業拡大に伴い、新たに戦力となっていただける新規スタッフを募集します。

スキルに応じてお任せするのでご安心ください。
完成に至るまで一貫して手がけることができるため、やりがいも大きいです。

片田友樹 / micelleによる、鹿児島の「KOTOBUKI cheese factory」。イベント空間も備えた施設。施主の中古コンテナ使用の要望に、建築の基本単位としてコンテナを扱い其々の隙間を操作する事で多様な空間を構築。再利用ならではの固有な表情を内装にも活かす
片田友樹 / micelleによる、鹿児島の「KOTOBUKI cheese factory」。イベント空間も備えた施設。施主の中古コンテナ使用の要望に、建築の基本単位としてコンテナを扱い其々の隙間を操作する事で多様な空間を構築。再利用ならではの固有な表情を内装にも活かす photo©Lemmart
片田友樹 / micelleによる、鹿児島の「KOTOBUKI cheese factory」。イベント空間も備えた施設。施主の中古コンテナ使用の要望に、建築の基本単位としてコンテナを扱い其々の隙間を操作する事で多様な空間を構築。再利用ならではの固有な表情を内装にも活かす photo©Lemmart
片田友樹 / micelleによる、鹿児島の「KOTOBUKI cheese factory」。イベント空間も備えた施設。施主の中古コンテナ使用の要望に、建築の基本単位としてコンテナを扱い其々の隙間を操作する事で多様な空間を構築。再利用ならではの固有な表情を内装にも活かす photo©Lemmart

片田友樹 / micelleが設計した、鹿児島の食品工場「KOTOBUKI cheese factory」です。
イベント空間も備えた施設です。建築家は、施主の中古コンテナ使用の要望に、建築の基本単位としてコンテナを扱い其々の隙間を操作する事で多様な空間を構築しました。また、再利用ならではの固有な表情を内装にも活かす事も意図されました。施主企業の公式サイトはこちら

チーズ製造と食肉加工のための工場。

廃業した旧百貨店の立体駐車場を取り壊し、地産の乳牛から作るチーズと肉牛の食肉加工のための加工場を作り、そこに第六次産業化や食育の拠点や、イベントを行ったり訪れた人がゆったりとした時間を過ごせる空間を組み込むことを考えた。

建築家によるテキストより

輸出入も行う施主から、中古の海上コンテナ使えますか?という話をされた。
この地域では農場や郊外のあちらこちらで海上コンテナを倉庫がわりに使用していて、緑の中にシルバーの建物と褪せたコンテナが置かれている風景がしばしば見られた。非常に印象的な「日本の田舎」の風景なのだと何となく納得していたし、実際コンテナはとても日常の素材だった。

建築家によるテキストより

そこで、将来の拡張性、必要寸法、採光・熱・換気など工場としての環境をコントロールするため、建築の一つのモジュールとして海上コンテナを用い、そのモジュールの隙間を操作することで、環境をコントロールしつつ、どこにでも同じシステムで、その場に対応した空間を生み出せるようなものとして計画を行った。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 住む人と作り手が共に“ワクワクできる家”を目指す「MakeHouse 株式会社」が、設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 住む人と作り手が共に“ワクワクできる家”を目指す「MakeHouse 株式会社」が、設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 住む人と作り手が共に“ワクワクできる家”を目指す「MakeHouse 株式会社」が、設計スタッフ(経験者)を募集中

住む人と作り手が共に“ワクワクできる家”を目指す「MakeHouse 株式会社」の、設計スタッフ(経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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更なる事業拡大のため、意匠設計士を募集します。

ずっと、家をつくり続けてきました。様々な家を、多くの人たちとともに。
でも、もっといい家をつくりたい。いつもその気持ちが心のどこかにありました。

いったい、いい家ってなんだろう?その問いを考え続けた結果、確信が生まれました。
まず、作り手が夢中になれること。価値ある素材をつかうこと。デザイン(設計)に妥協がないこと。

簡単に言えば、いい作り手、いい建材、いいデザイン。そして適正な価格。
このシンプルなことだけを徹底的に突きつめた家づくりをしたい。
会社名は“Make House”その名の通り「家をつくること」だけを思って立ち上げました。つくりたいのは、住む人と作り手がともにワクワクできる家。

ぜひ一緒にワクワクする家を作りましょう。
ご応募お待ちしております。

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