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出町慎 / SAJIHAUSと河津恭平による、兵庫・丹波市の「納屋の改修」。歴史ある母屋に隣接する納屋活用の相談から開始、既存の時が停止した様な状態を肯定的に捉えて活かす方法を構想、環境を読み解き冬室と夏室を設け“自分だけの時間”を感じる空間をつくる
出町慎 / SAJIHAUSと河津恭平による、兵庫・丹波市の「納屋の改修」。歴史ある母屋に隣接する納屋活用の相談から開始、既存の時が停止した様な状態を肯定的に捉えて活かす方法を構想、環境を読み解き冬室と夏室を設け“自分だけの時間”を感じる空間をつくる photo©繁田諭
出町慎 / SAJIHAUSと河津恭平による、兵庫・丹波市の「納屋の改修」。歴史ある母屋に隣接する納屋活用の相談から開始、既存の時が停止した様な状態を肯定的に捉えて活かす方法を構想、環境を読み解き冬室と夏室を設け“自分だけの時間”を感じる空間をつくる photo©繁田諭
出町慎 / SAJIHAUSと河津恭平による、兵庫・丹波市の「納屋の改修」。歴史ある母屋に隣接する納屋活用の相談から開始、既存の時が停止した様な状態を肯定的に捉えて活かす方法を構想、環境を読み解き冬室と夏室を設け“自分だけの時間”を感じる空間をつくる photo©繁田諭

出町慎 / SAJIHAUS河津恭平が設計した、兵庫・丹波市の「納屋の改修」です。歴史ある母屋に隣接する納屋活用の相談から開始、既存の時が停止した様な状態を肯定的に捉えて活かす方法を構想、環境を読み解き冬室と夏室を設け“自分だけの時間”を感じる空間をつくる事が意図されました。

空き家になっていた古民家を買われた方から、母屋に隣接する納屋の使い道を相談されたのが設計の始まりだった。

訪問してまず、立派なお屋敷であることに驚いた。山裾の見晴らしの良い場所で、敷地の南側には日本庭園があり、母屋の座敷からの眺めは、まさに古き良き日本の住まいだった。母屋には家史が残されていて、450年前に先祖がこの地に移ってきたことが書かれていた。

建築家によるテキストより

敷地内には400年の記念碑も立っている。家史には初代から1995年当時までの家系図と一人ひとりの略歴がまとめられていた。そして納屋は母屋の西側にひっそりとあった。そのひっそりさがとても良かった。堂々とした母屋と庭を邪魔することなく、外被のトタンは時間による風化でその場所に馴染んでいた。夏の眩しい外から、納屋に入ると桁と垂木のわずかな隙間からの光により、柱と小屋組がシルエットとして見えるだけだった。

建築家によるテキストより

そんな陰影の空間で入口に向かって涼しい風が流れていた。田舎には使われなくなり、そのまま放置されている建物が多くある。その中は時間が止まっていて、そのままでは近寄りがたいが、時間が止まっていることや用途がない状態は考え方によっては貴重である。この納屋もそんな状態であり、この状態のまま人が寄りつける場所にできないかと考えた。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 自然環境が豊かな場所での住宅や別荘等を手掛ける「株式会社セルスペース」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者・アルバイト)を募集中
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【ap job更新】 自然環境が豊かな場所での住宅や別荘等を手掛ける「株式会社セルスペース」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者・アルバイト)を募集中L型キャンチレバーの家

自然環境が豊かな場所での住宅や別荘等を手掛ける「株式会社セルスペース」の、設計スタッフ(新卒既卒・経験者・アルバイト)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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セルスペースでは設計スタッフを募集しています。

自然環境が豊かなところでの住宅や別荘、保養所、商業施設、共同住宅等のプロジェクトを多数手がけています。

デザインのみでなく性能面まで含めて、深く設計監理の技術を学ぶことができます。

長く一緒に仕事ができるように、働き方、給与、体制なども考慮致します。

【ap job更新】 芦沢啓治建築設計事務所が、設計スタッフ(経験者正社員・プロジェクト契約)とCGスタッフを募集中
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芦沢啓治建築設計事務所の、設計スタッフ(経験者正社員・プロジェクト契約)とCGスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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芦沢啓治建築設計事務所では設計スタッフ(経験者)、プロジェクト契約、CGスタッフを募集しています。

東京・小石川にある建築設計事務所です。建築・インテリア・プロダクトを横断しながらより良い環境づくりを目指し活動しています。建築においては住宅からホテル案件など。(新しいトランクホテルなど)インテリアにおいてはカフェ、レストラン、アパレル店舗のショールームなど。(ブルーボトルコーヒー、ドットコムスペースなど)どの仕事に対してもクライアントからのオーダーとして高いクオリティーが求められる仕事をしています。家具においては、国内外の家具ブランドと協働しております。昨今ではカリモクの新しいブランド、ケーススタディーや海外メーカーとのコラボレーションで大きなラインナップを作ることもあります。

我々のスタジオは特徴の一つは、様々なコラボレーターと常に仕事をしていることです。製作においては、金属加工、木加工のスペシャリスト、家具メーカー、照明メーカーや、同業であるデザイン事務所との協業も行っています(デンマークのNorm Architectsなど)。また家具のブランディングの仕事などを通じて、カメラマンやグラフィックデザイナーとの協業することも多々あります。コラボレーターから学ぶことによって、スキルの向上や新しい気づきをもらっていることが多々あります。

また、プロダクトデザインから建築までの幅広く仕事をしているため、例えばホテルなどの案件においては、ホテル内のFFEも含めたあらゆるデザイン業務に関わっています。そうすることで空間のクオリティーを上げていくことができます。建築家が空間に関わるあらゆるデザインを行うこと、20世紀の名だたる建築家が目指し、達成してきた世界感を私たちは21世紀において小さな事務所ながら目指していきたいと考えています。

事務所としていかなるプロジェクトにもしっかりとコミットをしていきたいため、大幅な拡大は考えていませんが、質の高い仕事を継続するためにも、一緒に働いてくれるスタッフが最も重要だと考えています。そのためにも、スタッフに対する環境を一層整えていきたいと思っています。参画してくださる方には、2022年、出来ればそれ以降もご一緒いただき、一緒に仕事してよかったとお互い思える関係を作ることを目標にしています。

ご自身がやられてきたこと、お持ちのスキル、センスを考慮して納得してもらえるように、待遇などはご相談いただければと思っていますが、弊スタジオの仲間として一緒にチャレンジを共にしてもらえる才能あるスタッフに来ていただければ幸いです。ご応募お待ちしています。

小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応 photo©Shigeo Ogawa

小原賢一+深川礼子 / ofaが設計した、兵庫・神戸市の「六甲最高峰トイレ」です。六甲山の価値向上と整備の為に作られた公共トイレ兼休憩所、ここだけの環境の楽しみを意図しベンチの形状や天高の変化により多様な居場所を設計、折れ繋がる屋根は周囲の山並みとも呼応します。施設の公式ページはこちら

神戸の都市の魅力の一つである六甲山の価値向上、環境整備の一環として、六甲山頂エリアに新設された公衆トイレ・休憩スペースと園地のプロジェクトです。プロポーザルで選定され、設計と施工時の意図伝達を担当しました。

建築家によるテキストより

敷地は人気のハイキングコースに位置し、多くのハイカーが利用します。最近ではロードバイク訪れる人も増えています。当初の要件である既存トイレの建替えに対し、敷地全体を園地とし、ここならではの環境が楽しめる、山のレストスペースとして整備することを提案しました。

建築家によるテキストより

建物は、周辺の山並みに呼応するように折れ繋がるCLTで作った薄い木の屋根が、大きな家具のようなベンチの上に掛かり、ランダムに建てられた鉄骨柱で支えられて軽快に浮かんでいます。国立公園の自然に調和する木や仕上の色合いで、六甲山の環境になじみ、のびやかな景観をつくっています。

角度・奥行きの異なるベンチや、天井高さの変化によって、居方も山の見え方も異なる、多様な居場所を作り出しています。屋根は深い庇の軒先を下げて雨の降り込みを抑え、雨天時にも利用しやすくするとともに、外壁の保護の役割も果たしています。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 KIAS イシダアーキテクツスタジオが、実務経験のある建築設計スタッフを募集中
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【ap job更新】 KIAS イシダアーキテクツスタジオが、実務経験のある建築設計スタッフを募集中南雪谷の集合住宅

KIAS イシダアーキテクツスタジオの、実務経験のある建築設計スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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イシダアーキテクツスタジオ(KIAS)は、建築家石田建太朗の主宰する建築設計事務所です。これまでに那須の美術館N’s YARDをはじめ都内の集合住宅や軽井沢の別荘など様々な建築の設計に携わってきました。

2020年には軽井沢の別荘「積葉の家」がイギリスの建築誌Architectural Review が主催するAR House Award 2020を受賞するなど海外メディアからも高い評価を受けています。

現在、ヴィラタイプのホテルのほか美術館や別荘などのデザイン性の高いプロジェクトが進行中です。スタッフ全員がRhinocerosなどの3Dソフトを使用してデザインスタディを進めていくので、CG制作などのスキルをまわりのスタッフから習得しながら設計業務に取り組むことができます。

新しいものを一緒に創造していく熱意のある方、明るくコミュニケーション能力に長けている方のご応募をお待ちしております。

応募希望者の事務所の見学も可能ですので、お気軽にご連絡ください。

MVRDVによる、オランダ・ロッテルダムの仮設イベントスペース「The Podium」。建築月間の為に既存ビルの屋上に作られる約600㎡の仮設イベントスペースで、足場構造とリサイクル可能なピンクの床材で構成、都市の屋上活用の有効性を示すことも意図
MVRDVによる、オランダ・ロッテルダムの仮設イベントスペース「The Podium」。建築月間の為に既存ビルの屋上に作られる約600㎡の仮設イベントスペースで、足場構造とリサイクル可能なピンクの床材で構成、都市の屋上活用の有効性を示すことも意図 image courtesy of MVRDV
MVRDVによる、オランダ・ロッテルダムの仮設イベントスペース「The Podium」。建築月間の為に既存ビルの屋上に作られる約600㎡の仮設イベントスペースで、足場構造とリサイクル可能なピンクの床材で構成、都市の屋上活用の有効性を示すことも意図 image courtesy of MVRDV
MVRDVによる、オランダ・ロッテルダムの仮設イベントスペース「The Podium」。建築月間の為に既存ビルの屋上に作られる約600㎡の仮設イベントスペースで、足場構造とリサイクル可能なピンクの床材で構成、都市の屋上活用の有効性を示すことも意図 image courtesy of MVRDV

MVRDVが設計している、オランダ・ロッテルダムの仮設イベントスペース「The Podium」。建築月間の為に既存ビルの屋上に作られる約600㎡の仮設イベントスペースで、足場構造とリサイクル可能なピンクの床材で構成、都市の屋上活用の有効性を示すことも意図されています。2022年の夏に実現される予定です。

こちらはリリーステキストの翻訳

MVRDVがヘット・ニュー・インスティテュート(Het Nieuwe Instituut)の屋上に「The Podium」をデザイン、ロッテルダム建築月間の舞台をセッティング

この夏、ロッテルダムのヘット・ニュー・インスティテュートの屋上に、新しいテンポラリーなイベント会場が誕生します。高さ29m、143段の階段で上がるThe Podiumは、その印象的なピンク色で視認性を高めています。ヘット・ニュー・インスティテュートがMVRDVに依頼したこの600㎡のイベントスペースでは、ロッテルダムの様々な機関やクリエーターによって催しが計画される予定です。これまで一般に公開されることのなかった屋上を利用できるThe Podiumは、建築、都市、ミュージアムパーク、ヘット・ニュー・インスティテュートを全く新しい視点から体験できるユニークな機会を提供します。The Podiumは2022年6月1日にオープンし、ロッテルダム建築月間フェスティバルの中心を形成し、8月17日までイベントに使用される予定です。

ロッテルダムの屋根には大きな可能性があり、特にヘット・ニュー・インスティテュートの屋根には大きな可能性があります。ヨー・クーネン(Jo Coenen)によるこの建物の特徴的なパーゴラからのパノラマビューに触発され、デザインチームは高さ29mのプラットフォームを作りました。600㎡の広さのプラットフォームは、さまざまなイベントやミーティングを開催するのに十分な広さです。プラットフォームからは、市街地、ミュゼーアム公園、そして隣接するMVRDV設計のデポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲンの景色を眺めることができます。

The Podiumは、後でリサイクル可能な床仕上げの足場構造の上に作られます。The Podiumへは、外階段、仮設エレベーター、または現在最上階に展示されているMVRDVとHNIのキュレーションによるMVRDVの初期作品を紹介する共同展示「The Living Archive of a Studio」からアクセスすることが可能です。The Podiumは、建築に関する一般の人々の知識を高めようとするヘット・ニュー・インスティテュートの意欲を表しています。また、都市の屋上をより有効に活用するというMVRDVのアジェンダを示すものであり、都市のスプロールを防ぐことで持続可能な発展を可能にする高密度化の重要なアプローチであると同時に、緑や水管理、必要とされる建築機能を追加する機会を創出するものでもあります。

木下昌大 / KINO architectsによる、福岡の「福岡市平尾霊園合葬式墓所」。死生観等の変化に沿った新たな形態の公共墓地、特定の宗教観を避け故人を偲ぶ場とすべく敷地の山の力を借りる計画を考案、山裾の献花台を取り囲む円弧状壁が追悼の為の非日常をつくる
木下昌大 / KINO architectsによる、福岡の「福岡市平尾霊園合葬式墓所」。死生観等の変化に沿った新たな形態の公共墓地、特定の宗教観を避け故人を偲ぶ場とすべく敷地の山の力を借りる計画を考案、山裾の献花台を取り囲む円弧状壁が追悼の為の非日常をつくる photo©中村絵
木下昌大 / KINO architectsによる、福岡の「福岡市平尾霊園合葬式墓所」。死生観等の変化に沿った新たな形態の公共墓地、特定の宗教観を避け故人を偲ぶ場とすべく敷地の山の力を借りる計画を考案、山裾の献花台を取り囲む円弧状壁が追悼の為の非日常をつくる photo©中村絵
木下昌大 / KINO architectsによる、福岡の「福岡市平尾霊園合葬式墓所」。死生観等の変化に沿った新たな形態の公共墓地、特定の宗教観を避け故人を偲ぶ場とすべく敷地の山の力を借りる計画を考案、山裾の献花台を取り囲む円弧状壁が追悼の為の非日常をつくる photo©中村絵

木下昌大 / KINO architectsが設計した、福岡の「福岡市平尾霊園合葬式墓所」です。死生観等の変化に沿った新たな形態の公共墓地、特定の宗教観を避け故人を偲ぶ場とすべく敷地の山の力を借りる計画を考案、山裾の献花台を取り囲む円弧状壁が追悼の為の非日常をつくります。

少子高齢化や核家族化、死生観の変化により、新たな形態の墓地を求めるニーズが高まり、福岡市が平尾霊園内に整備した合葬式墓所。
2019年に行われた建築設計プロポーザルにおいて、キノアーキテクツが一等に選ばれ、2021年4月から墓所の運用が始まりました。

建築家によるテキストより

プロポーザルの初期段階から心がけていたことは、さまざまな立場の人が利用する公共墓所であるため、特定の宗教観を現すデザインを避けるということ。一方で、お墓はきわめてプライベートな場でもあります。誰もが公平に利用できながら、個々の思い入れを抱ける場所。公共性がありながら、プライベートな場所。特定多数のお墓であり、遺された人々の祈りの場所。これら表裏の関係性を解くために、山の力を借りることにしました。

建築家によるテキストより

かつて、平尾霊園を造成するために山々が削られました。
今回の合葬式墓所の建設にあたり、その緑を修復するように山裾をのばし、その下に埋蔵室を埋めることを提案しました。

故人は山々に抱かれながら眠り、訪れた人々は山裾に設けた献花台に花を手向けます。その献花台を円弧状の休憩所が囲み、故人を偲ぶための非日常の場になります。

建築家によるテキストより
森下陽 amp/アンプ建築設計事務所による、静岡・浜松市の「仏壇仏具店 迦葉」。国道沿いの敷地で道からの視認性向上と入りやすさの要望に、駐車場を奥に確保した上で建物間口を最大限広くし道路側に配置して前面を緑化、小屋組表しのおおらかな内部空間で気軽さと安心感を与える
森下陽 amp/アンプ建築設計事務所による、静岡・浜松市の「仏壇仏具店 迦葉」。国道沿いの敷地で道からの視認性向上と入りやすさの要望に、駐車場を奥に確保した上で建物間口を最大限広くし道路側に配置して前面を緑化、小屋組表しのおおらかな内部空間で気軽さと安心感を与える photo©長谷川健太
森下陽 amp/アンプ建築設計事務所による、静岡・浜松市の「仏壇仏具店 迦葉」。国道沿いの敷地で道からの視認性向上と入りやすさの要望に、駐車場を奥に確保した上で建物間口を最大限広くし道路側に配置して前面を緑化、小屋組表しのおおらかな内部空間で気軽さと安心感を与える photo©長谷川健太
森下陽 amp/アンプ建築設計事務所による、静岡・浜松市の「仏壇仏具店 迦葉」。国道沿いの敷地で道からの視認性向上と入りやすさの要望に、駐車場を奥に確保した上で建物間口を最大限広くし道路側に配置して前面を緑化、小屋組表しのおおらかな内部空間で気軽さと安心感を与える photo©長谷川健太

森下陽 amp/アンプ建築設計事務所が設計した、静岡・浜松市の「仏壇仏具店 迦葉」です。国道沿いの敷地で道からの視認性向上と入りやすさの要望に、駐車場を奥に確保した上で建物間口を最大限広くし道路側に配置して前面を緑化、小屋組表しのおおらかな内部空間で気軽さと安心感を与える事が意図されました。店舗の公式サイトはこちら

敷地は近隣の生活主要道路であり、日常的に渋滞も起こる駅へとつながる国道に面している。
この場所で創業から約20年営業してきた仏壇、仏具、墓石を扱う店舗の建替え計画である。

建築家によるテキストより

既存の店舗は別の業態の店舗を引き継いだものであり、道路に対して間口が狭く2階建てであったため外部から中を窺い知ることが難しい建物であった。またフロアの面積が限られていたため仏壇の展示は2階となり、店舗空間が分断されている状況でもあった。

建替えにあたりクライアントからは、道路側からの視認性の向上と従来の様な重厚な構えでなく暖かみのある入りやすいお店、店舗部分をワンフロアにまとめることが求められた。それに加え前面道路である国道は計画道路となっているため、将来を見越し、セットバックする必要があった。

建築家によるテキストより

まずは展示する商品の本数や種類、陳列方法により建物の大まかなヴォリュームを決定した。
そして建物の間口を出来る限り広くとれるよう調整し道路側に配置、奥にメインの駐車スペースを確保し、墓石スペースを設けたうえでセットバックが必要な道路沿いを近隣のような駐車場ではなく緑地帯として開放した。

大きな切妻屋根で覆われた内部は、天井が高く開放的な仏具スペースと天井を低く抑え実際のスケール感覚と合わせた仏壇スペースに分けた。今後のレイアウトの変更にも対応出来るよう、日本民家の小屋組のような矩勾配の切妻屋根を利用してトラスを組み柱を規則的に配置した可変性の高い空間とした。小屋空間の半分は仏具スペース上部の吹抜け、もう半分は2階としてイベント空間と倉庫になっている。

建築家によるテキストより
村山徹と杉山幸一郎による連載エッセイ ”今、なに考えて建築つくってる?” 第1回「コストとレギュレーション」
村山徹と杉山幸一郎による連載エッセイ ”今、なに考えて建築つくってる?” 第1回「コストとレギュレーション」

「今、なに考えて建築つくってる?」は、建築家の村山徹と杉山幸一郎によるリレー形式のエッセイ連載です。彼ら自身が、切実に向き合っている問題や、実践者だからこその気づきや思考を読者の皆さんと共有したいと思い企画されました。この企画のはじまりや趣旨については第0回「イントロダクション」にて紹介しています。今まさに建築人生の真っただ中にいる二人の紡ぐ言葉を通して、改めてこの時代に建築に取り組むという事を再考して頂ければ幸いです。
(アーキテクチャーフォト編集部)


第1回 コストとレギュレーション

text:村山徹

 
 
僕がエッセイを書こうと思った訳

みなさん、こんにちは。これから杉山幸一郎さんとリレー形式でエッセイを書くことになりました。ムトカ建築事務所の村山徹です。どうぞよろしくお願いします。

まず簡単に僕の自己紹介と、なぜこのようなエッセイを書こうと思ったかをお話しておきます。僕は1978年生まれの43歳で、建築家としては中堅に入りつつある世代になります。学生時代に見た雑誌に掲載されていた建築家すごろくのように、学部、大学院を経て、アトリエ事務所で修行して独立、大学でも教えているという建築家人生を辿っています。

2000年頃の僕が学生の時はこのルートが一般的で、ネットもそれほど発達していなかったこともあり、井の中の蛙のごとく迷うことなくこの道をめざしました。でも、もし今自分が学生だったら、卒業設計日本一決定戦や建築新人戦などの学生コンテストやSNSで視覚化される優秀な学生や作品に触れて怖気付いて独立してのびのび建築を考え楽しむことができなかったかもしれない、と思ったりしています。たぶんそんな学生や若い人も多いのではないでしょうか。

今の日本の建築界の状況は、みなさんには明るく見えていないのではないかと思います。バジェットの下降に反比例して建築コストは上がり、レギュレーションもどんどん厳しくなり、一方でサステイナブルやコモンの正しさが求められ、挙句の果てにプログラムからその事業性まで設計しなくてはいけない。

一見すると窮屈で学生時代のように真っ直ぐに建築をつくれる状況ではないように思われるかもしれません。ですが、そんな状況の中でも、自身が理想とする建築をつくる方法はあるはずで、その方法をこのエッセイで自分なりにも見つけていければ幸いですし、みなさんの気づきやヒントになればなお嬉しいと思います。

もう一点、今回のエッセイでは、スイスを拠点に設計活動をしている杉山幸一郎さんとご一緒できるということも、ぼくにとって大きな出来事でした。このエッセイをスタートするにあたって、彼と何度かやりとりをしました。その過程で、スイス(海外)と日本の状況を相対的に見ることができ、大きな気付きを与えてくれたのです。

世界で最も自身の理想を具現化している建築家の一人であるピーター・ズントーの元で設計活動をしていた経験から語られる、杉山さんの言葉には、強度とワクワク感があります。僕は、建築ってロマンだと思うし、建築でワクワクしたい。そんなワクワク感を如何に生み出せるかを、現代的なテーマを元に考えてみたいと思います。

村山徹と杉山幸一郎による連載エッセイ ”今、なに考えて建築つくってる?” 第1回「コストとレギュレーション」ムトカのコンセプトドローイング

僕は現在まで建築設計の実務に十数年携わってきました。その間に設計を経験したビルディングタイプは、美術館、大型コンプレックスビル、豪邸、ギャラリー、展示構成、小住宅、物販店舗、集合住宅など。規模も数万平米から数十平米、コストは数百億から数百万まで、その振れ幅は大きく、また社会的な出来事としても、06年の姉歯事件、08年のリーマンショック、11年の大震災、20年のコロナウイルス感染症を経験し、その過程で建築を取り巻く状況も大きく変わりました。

様々な出来事を経るたびに、思い描くように建築をつくることが難しくなってきていることは間違いありません。ですが、考え方や捉え方を変えてみると今だからできること、今しかできないことがあるはずだと思っています。その探求から自身が考える建築の実現にたどり着けると思っています。


年々厳しくなるコストとレギュレーション

まず、最初に考えたいのは、「コストとレギュレーション」というテーマです。建築物を「作品」として捉える観点のなかで、コストについて話すことは意外とタブーになっているところがあります。それは、コストの話が先行してしまうと、建築の歴史や文脈から切り離され経済の問題にシフトしてしまうからでしょう。でも、現代に建築をつくるうえでコストは一番大きなコンテクストと言っても過言ではありません。実際に僕も、まずはコストでそのプロジェクトでの立ち位置を図っており、コストありきでないと前に進めないくらい重要な要素なっている実感があります。

実務に関わっている方なら共感して頂けると思いますが、年々建築コストが下がり続けていることに異論はないと思います。特に若い世代(僕より下の世代)にとっては、そもそもコストが掛けられる案件が存在すること自体が別の世界の話に聞こえるでしょうし、予算があるからこそできることは設計手法の範疇に入っていない、持ち得ていないというのが正直なところではないでしょうか。

実際に僕が実務に携わった十数年で建築にまつわる上述のような出来事がある度にコストは下がり、レギュレーションは厳しくなる一方です。だからこそ建築設計以外の部分で職能を発揮し、新たな手法をもって報酬を得る建築家が増えてきているとも言えます。そして、このような状況のなかで建築をつくり始める若い世代の人たちの話を聞いていると、まあ、それが当たり前で悲観的にならず肯定的に捉え設計をしているようことも分かります。

【ap job更新】 多様な人材による様々な働き方のできる事務所を目指す「伊藤潤一建築都市設計事務所」が、設計デザイン(新卒既卒・経験者)・マネジメント・秘書とアルバイトを募集中
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伊藤潤一建築都市設計事務所では、新規スタッフを募集しています。

建築設計・デザインに限らず、ものづくりが好きな多様な人材を求めています。

年齢、経験、環境に応じた様々な働き方のできる事務所です。

岡佑亮 / チドリスタジオによる、石川・金沢市の、自邸兼事務所「北陸住居 No.1」。地域と向き合いバナキュラーと作品の間の在り方を模索、建築に伝統的中庭“セド”を現代化した空間を設け公と私を緩やかに接続、歴史を基とした北陸らしさの実践を通し建築の普遍的可能性も追求
岡佑亮 / チドリスタジオによる、石川・金沢市の、自邸兼事務所「北陸住居 No.1」。地域と向き合いバナキュラーと作品の間の在り方を模索、建築に伝統的中庭“セド”を現代化した空間を設け公と私を緩やかに接続、歴史を基とした北陸らしさの実践を通し建築の普遍的可能性も追求 photo©中山保寛
岡佑亮 / チドリスタジオによる、石川・金沢市の、自邸兼事務所「北陸住居 No.1」。地域と向き合いバナキュラーと作品の間の在り方を模索、建築に伝統的中庭“セド”を現代化した空間を設け公と私を緩やかに接続、歴史を基とした北陸らしさの実践を通し建築の普遍的可能性も追求 photo©中山保寛
岡佑亮 / チドリスタジオによる、石川・金沢市の、自邸兼事務所「北陸住居 No.1」。地域と向き合いバナキュラーと作品の間の在り方を模索、建築に伝統的中庭“セド”を現代化した空間を設け公と私を緩やかに接続、歴史を基とした北陸らしさの実践を通し建築の普遍的可能性も追求 photo©中山保寛

岡佑亮 / チドリスタジオが設計した、石川・金沢市の、自邸兼事務所「北陸住居 No.1」です。地域と向き合いバナキュラーと作品の間の在り方を模索、建築に伝統的中庭“セド”を現代化した空間を設け公と私を緩やかに接続、歴史を基とした北陸らしさの実践を通し建築の普遍的可能性も追求されました。岡は、ツバメアーキテクツ出身の建築家です。

設計事務所を併設した自邸である。

そしてここでは、これまでに実践してきたシェアやケアといった分野での設計経験を活かすため、モノやスキルを地域の人と共有しあう「寺町コモンズ」という活動もしている。敷地は藩政期に寺社が集められた重要伝統的建造物群保存地区のすぐ脇にあり、周辺には古い町家や大きな庭木が残っている。

建築家によるテキストより

変型的なL字型の敷地に対し、道路沿いに建築をワンヴォリュームで据え、奥に隣家にも光を届ける庭を設けた。
交差点と接する敷地角に人を迎える土間+前庭、ヴォリュームの反対側には金沢の町家で見られるセド(奥庭の手前に雪下ろしや洗濯ができるスペース)+奥庭を設け、その間をLDK機能が繋ぐ構成である。

土間は道路沿いに全面開口とし、パブリックスペースの延長のような透明感ある場とした。セドは、道路沿いに軒高さいっぱいのスリット開口と屋外カーテンを設けて大きなスケールの玄関口をつくり、奥庭に開いた連続的な場としている。

建築家によるテキストより

故郷である北陸地方で初めて設計し、この地域の雨雪に対する屋外スペースのつくり方、曇天に適した色づかい、冬季の自然光と日射熱の扱い等について考えた。それらへの応答として洗練された北陸建築の系譜と接続する、バナキュラーと住宅作品の中間のようなものを模索していた。

環境を制御する屋根や開口部などの建築的エレメントを風土に合わせて再考して、歴史的知性のうえに成り立つ北陸らしいケーススタディを通し、建築の普遍的な可能性を見出したい。

建築家によるテキストより
大野友資 / DOMINO ARCHITECTSによる、東京・品川区の、マンションショールーム「PROUD GALLERY GOTANDA」。建設解体等の労力を要する施設の在り方に施主と問題意識を共有し設計、変更の容易さと過程の省エネを意識しカーテンで空間を構築、物件で使用予定の素材等の流用により価値の再発見も意図
大野友資 / DOMINO ARCHITECTSによる、東京・品川区の、マンションショールーム「PROUD GALLERY GOTANDA」。建設解体等の労力を要する施設の在り方に施主と問題意識を共有し設計、変更の容易さと過程の省エネを意識しカーテンで空間を構築、物件で使用予定の素材等の流用により価値の再発見も意図"Untitled (The Condominium Showroom in Gotanda #371)", 2021 © Gottingham Image courtesy of Domino Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
大野友資 / DOMINO ARCHITECTSによる、東京・品川区の、マンションショールーム「PROUD GALLERY GOTANDA」。建設解体等の労力を要する施設の在り方に施主と問題意識を共有し設計、変更の容易さと過程の省エネを意識しカーテンで空間を構築、物件で使用予定の素材等の流用により価値の再発見も意図"Untitled (The Condominium Showroom in Gotanda #68)", 2021 © Gottingham Image courtesy of Domino Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
大野友資 / DOMINO ARCHITECTSによる、東京・品川区の、マンションショールーム「PROUD GALLERY GOTANDA」。建設解体等の労力を要する施設の在り方に施主と問題意識を共有し設計、変更の容易さと過程の省エネを意識しカーテンで空間を構築、物件で使用予定の素材等の流用により価値の再発見も意図"Untitled (The Condominium Showroom in Gotanda #459)", 2021 © Gottingham Image courtesy of Domino Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham

大野友資 / DOMINO ARCHITECTSが設計した、東京・品川区の、マンションショールーム「PROUD GALLERY GOTANDA」です。建設解体等の労力を要する施設の在り方に施主と問題意識を共有し設計、変更の容易さと過程の省エネを意識しカーテンで空間を構築、物件で使用予定の素材等の流用により価値の再発見も意図されました。

野村不動産が展開するマンションブランド「プラウド」を販売するためのショールーム/商談スペースを設計した。

建築家によるテキストより

一定の規模を超えるマンションが計画されると、その竣工に先駆けてプレハブのショールームが敷地近くに建設される。内装や調度品までターゲット層に合わせてスタイリングされたモデルルームや、模型や映像で商材の魅力を伝えるプレゼンテーションルーム。購買意欲を高める演出が目白押しの、さながらテーマパークだ。

建築家によるテキストより

エンターテイメントとしてはとても興味深いのだけれど、一歩引いてみると、わずか数年で建設/取り壊し、販売期間内にも状況に合わせてレイアウト変更や改修工事を繰り返す。その都度大量の労力を費やすやり方が、果たしてこの時代にあっているのだろうか。そうした共通の問題意識からクライアントと議論を重ね、マンションのショールームという文化そのものを問い直す提案を行った。その場限りの個別解ではなく、今後の新しいスタンダードとしての一般解になることを目指した。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/2/21-2/27]
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/2/21-2/27]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/2/21-2/27)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 齋藤弦 / Strings Architectureによる、東京・中央区の住戸改修「勝どきのタワーマンション」。都市と住空間が直結する関係性とそこに住む意義を再考し計画、レイヤー構成により活動に応じて都市との距離感を調節できるよう設計、建築形態の特徴である“眺望”を生かすプランニングも意図
  2. 大塚亮 / Ryo Otsuka Architectsによる、東京・板橋区の会員制音楽サロン「Maly Koncert」。宅地の旗竿地にて音楽ホール並みの室内音響を確保との要望に、“旗”に主要空間をまとめ気積を最大化し“竿”に進入路と設備を集約し対応、音楽と演奏者・空間が一体化する場所を目指す
  3. 赤松佳珠子+大村真也 / CAtによる、広島・因島の「土生公民館」。少子高齢化が進む町で旧小学校跡地に公民館を移転する計画、周辺民家に溶け込むよう建物スケールを分節し素材も町並みからサンプリングし設計、ささやかな日常を支える集いの場を目指す
  4. 長坂常 / スキーマ建築計画による、三重・多気郡の、店舗「尾粂」。地方再生を目的とする施設の中に計画された築地老舗卸の店舗で、“賑わいのデザイン”を意図して近隣の人流を読み配置等を決定、更に建物内の厨房や棚等の配置でもお客の購買行動を促進
  5. ミースが1952年に計画して頓挫したインディアナ大学の施設が70年の時を経て完成。2013年に眠っていた設計図が発見され、寄付を資金に建設計画が開始、トーマス・ファイファー事務所が現代用途に合うようアレンジし設計
  6. 橋本雅尊建築設計事務所による、広島・三原市の二世帯住宅「久井の長屋」。通常の一世帯住宅の延長線上の二世帯住宅との要望に、シンプルな構成を採用しつつ空間要素のスケールを一般より大きくする事で“繋がり”と“距離感”を共存、加えて時間変化への柔軟な対応も目指す
  7. スイスを拠点とする建築設計事務所 E2Aの展覧会「スイス建築の方法論」が、東京都内の4カ所の会場で分散開催
  8. アストリッド・クライン、大西麻貴・百田有希、平田晃久が参加する、シェルター主催のトークイベント「木造建築の新しいかたち」。参加費無料でオンラインとリアル(東京)の両方で開催
  9. 肥前浜駅デザイン検討プロジェクトチームの設計監修による、佐賀・鹿島市の「JR肥前浜駅交流拠点施設」。1930年竣工駅舎を復原し交流拠点の増築も行う公共事業、計画は痕跡調査等の歴史的考証を踏まえ行われ、増築部では既存の素材参照等により調和を意識しつつも模造的である事を回避する繊細な設計が行われる
  10. 2m26による、フランス・ギティニエールのゲストハウス「La Petite Maison」。開放的な畑の風景の中に計画、風や日差しから守る為の二層外皮と大きな内部テラスで環境との関わり方を設計、地元木材の使用やリサイクル可能な構法の採用など環境問題へも配慮
  11. STUDIO MOVEによる、東京・文京区の「ライナフ 新社屋」。ブランディング観点での事務所の在り方の考慮という要望に、“理念としての建築”を軸に取組み企業ロゴや色等を空間設計に反映、企業概念が浸透したその会社らしいカタチの存在を目指す
  12. 萬代基介建築設計事務所による、京都の、築100年の住宅の改修増築「椎葉邸」の写真と図面
  13. 伊東豊雄・西沢大良・中川エリカ・浅子佳英が参加した座談会「コロナ禍以降に再考する、建築の美と生と死」の内容が公開
  14. 平居直設計スタジオによる、茨城・水戸市の店舗「JINS水戸元吉田店」。徒歩客も想定できるロードサイドの敷地に計画、周囲の高い建物との対比と環境を考慮し軒の低い片流れ屋根の外観を考案、加えて開口の操作を行い外部を反映した開放的な空間を目指す
  15. 新居千秋都市建築設計による、愛知の「小牧市中央図書館」。駅前に位置し商業開発に依存しない活性化の為に計画、地域を象徴する山を参照し建物を段々と後退させ多様な居場所を創出、内部では地上動線と吹抜を繋げ複雑な光景を生み散策の楽しみを提供
  16. 岡田宰 / 2id Architectsによる、福岡の店舗「JINS 宗像店」。国道沿いのロードサイド店舗で、屋外空間の取込みを意図し屋外風景と床壁の素材色が連続するよう設計、外観は車からの視線を意識し“看板的”である事と“居心地良い風景”の同居を目指す
  17. 佐賀大学改修WGと佐賀大学環境施設部の設計監修による、佐賀市の「佐賀大学理工学部4号館改修」。施設老朽に伴い建築系教員が設計に関わり計画開始、既存の枠を越え様々な型の授業に対応する教育環境空間を構想、加えて構造設備を可視化する“校舎の教材化”によって実践的な教育研究も可能に
  18. 京都・相楽郡の「和束町総合保健福祉施設」設計プロポーザルの結果と提案書が公開
  19. 伊原慶 / TA+Aと大原智史と大原丹音による、東京・目黒区の住戸改修「まわる住まい」。都心の居住最低限の床面積の物件を選択した家族の為に計画、動線や収納等を極限まで削ぎ落とす作業から設計を開始、一部が可動する斜行壁を考案し諸室を緩やかに分節し日々の変化に応える
  20. 坪井飛鳥+和田わこ / atelier thuによる、高知・南国市の住宅「Zen」。山麓の約500坪の土地に風景の一部となる事を目指し計画、より高い位置からの見晴らしを考慮して平屋とし、建物と開口の形状で隣地や道路からの視線を遮ると共に景色を絵画のように切り取る

【ap job更新】 中庭を取り入れた内と外がつながる居住空間を設計する「水谷嘉信建築設計事務所」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 中庭を取り入れた内と外がつながる居住空間を設計する「水谷嘉信建築設計事務所」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 中庭を取り入れた内と外がつながる居住空間を設計する「水谷嘉信建築設計事務所」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)を募集中蓼科高原の家(長野県八ヶ岳)

中庭を取り入れた内と外がつながる居住空間を設計する「水谷嘉信建築設計事務所」の、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

水谷嘉信建築設計事務所では、プロジェクト多数にて、新たなスタッフを募集しています。

私達のアトリエでは、少人数体制で運営しており、主に個人住宅・別荘・店舗・医療施設・集合住宅など、設計監理業務を行っています。
遠方からの依頼も多く、関西近郊だけでなく、蓼科高原、諏訪湖畔、湘南エリア、瀬戸内海、志摩半島、淡路島などの景勝地で、住宅や別荘を多く手掛けています。

さまざまな環境や、その場所の持っている力を引出すことを得意としており、どうしたら活き活きとした空間が出来るかが、大きなテーマです。
「内と外の接点」とも言える魅力ある曖昧な場所、居住空間に心の豊かさを与える仕組みとして、できるだけ中庭や街路空間を取り入れ、内と外のつながりのある空間づくり、光や風だけでなく、気配を感じる空間づくり、生活にゆとりを持った活き活きとした家づくり、大開口、間取りなどでフレキシブルに開く可能性を持った家づくりに力を注いでます。

基本設計段階から、スケッチ、模型やCGパースで、施主様とのイメージ確認しながら設計を進めていきます。
全てをスタッフと一緒に考えながら、一連の流れを共有し、完成を目指して作っていきます。
経験のある方には、基本設計から実施・工事監理まで担当していただきます。
構造は、都度、予算や規模等により最適なものを選択おり、幅広い経験ができる環境だと思います。

アトリエは新大阪、地下鉄西中島南方と阪急南方からすぐの、都会のビルの8階屋上ペントハウスと屋上をリノベーションした、広々とした空間です。コンセプトでもある「中庭や外部空間」を内部空間に取り込み、空気感や気配を大切にした設計を行っており、大開口ガラス扉を引き込んで開放すれば、ウッドデッキと水盤につながる屋上庭園を作っています。
都会の中にあって、野鳥や季節の移ろいなど感じることができるゆったりしたアトリエとなっております。

スイスを拠点とする建築設計事務所 E2Aの展覧会「スイス建築の方法論」が、東京都内の4カ所の会場で分散開催
スイスを拠点とする建築設計事務所 E2Aの展覧会「スイス建築の方法論」が、東京都内の4カ所の会場で分散開催University of Bremen, Germany Image: ArtefactoryLab
スイスを拠点とする建築設計事務所 E2Aの展覧会「スイス建築の方法論」が、東京都内の4カ所の会場で分散開催Deaconry Bethanien, Zurich, Switzerland Photo©Rasmus Norlander
スイスを拠点とする建築設計事務所 E2Aの展覧会「スイス建築の方法論」が、東京都内の4カ所の会場で分散開催Atelier Housing, Ruschlikon, Switzerland Image©E2A

スイスを拠点とする建築設計事務所 E2Aの展覧会「スイス建築の方法論」が、東京都内の4カ所の会場で分散開催されます。会期は2022年3月18日~4月7日。入場料は無料です。福岡と京都への巡回展やオンライン講演会も企画されており、その情報はこちらに掲載されています。主催は日瑞建築文化協会です。

E2Aとは、実の兄弟であるピート・エッカートとヴィム・エッカートによって2001年に設立されたスイス、チューリヒを拠点とする建築設計事務所です。

彼らの仕事の舞台はヨーロッパ全域に及び、その内容も公共建築や文化的活動、企業との共同や商業活動、さらに住宅設計と多岐にわたります。2001年の設立以降、ピートとヴィムのエッカート兄弟が手がけた建物はこれまでに40件以上が実現されています。

初期の主要プロジェクトとしては、キルヒベルクのブロエルベルク住宅地(2003年)やマイレンのテラスハウス(2005年)など、チューリヒ周辺の住宅作品が挙げられます。事務所では設立以降常に国内外のコンペティションやスタディで成功を収めてきました。

近年では複数の公共プロジェクトが竣工しており、中でも最近の物としてはベルリンのtazNeubau(ターゲスツァイトゥング新聞社)編集本部が挙げられます。今後では、直近のコンペ優勝作であるブレーメン大学の講堂及び会議場が2027年に竣工予定です。

また、2022年にはチューリヒにおいて水上警察署とホーファッカー小中学校が完成します。

ピート・エッカートは1994年、ヴィム・エッカートは1995年にスイス連邦工科大学チューリヒ校を卒業後、1994年から97年にかけてロッテルダム、ロサンゼルス、ソウルにおいてオランダの建築設計事務所OMAと協働しました。兄弟はこれまで、ハンブルグ・ハーフェンシティ大学(HCU)、アカデミア・ディ・アーキテトゥーラ、メンドリーシオのスイス・イタリア大学(USI)、ドイツのドルトムント工科大学などの複数の学校や大学において教鞭をとっています。

リリーステキストより
デイビッド・チッパーフィールドが、自身が修復を手掛けたミースの国立新美術館について語っている動画

デイビッド・チッパーフィールドが、自身が修復を手掛けたミースの新国立美術館について語っている動画です。アーキテクチャーフォトでは本建築を特集記事として紹介しています。2022年2月のThe World Around Summit 2022で公開されたものです。

(翻訳)
デイヴィッド・チッパーフィールド卿は、1985年にデイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツを設立し、以来、世界で最も称賛される建築事務所のひとつとなり、数々の国際コンペティションを勝ち抜き、100以上の建築作品を完成させました。

ベルリンのクルトゥルフォーラムにある新国立美術館は、20世紀建築のアイコンの一つです。ミース・ファン・デル・ローエがアメリカに渡った後、ヨーロッパで実現した唯一の建物である新国立美術館は、1968年のオープン以来、20世紀の美術に捧げられてきました。約50年の歳月を経て、集中的な使用による損傷、欠陥、欠損は、この建物が記念建造物に指定されていることによる制約の中で、慎重かつ持続的に対処されることになりました。改修と近代化のプロセスは、建物の元の外観を損なうことなく、既存の構造を最大限に保存することを目的としています。

(原文)
Sir David Chipperfield founded David Chipperfield Architects in 1985 and has since become one of the world’s most admired architecture firms, having won several international competitions and completed more than 100 built works.

The Neue Nationalgalerie in Berlin’s Kulturforum is one of the icons of twentieth-century architecture. The only building realized by Mies van der Rohe in Europe after his emigration to the USA, the Neue Nationalgalerie has been dedicated to the art of the twentieth century since its opening in 1968. After almost 50 years, the damage, deficiencies, and deficits of intensive use are to be carefully and sustainably addressed, within the restrictions imposed by the building’s status as a listed monument. The process of refurbishment and modernisation aims for maximum preservation of the existing fabric, with a minimum visual compromise to the building’s original appearance.

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