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伊瀬和裕 / テトラワークスによる、広島・福山市の「つながりの家」。住宅地にて自然との繋がりと開放感を求め計画、道路側に地域との緩衝となる車庫・バルコニー・庭を配置、日射分析により角度を導いた開口が外部の視線を遮ると共に光風の通り道をつくる
伊瀬和裕 / テトラワークスによる、広島・福山市の「つながりの家」。住宅地にて自然との繋がりと開放感を求め計画、道路側に地域との緩衝となる車庫・バルコニー・庭を配置、日射分析により角度を導いた開口が外部の視線を遮ると共に光風の通り道をつくる photo©貝出翔太郎
伊瀬和裕 / テトラワークスによる、広島・福山市の「つながりの家」。住宅地にて自然との繋がりと開放感を求め計画、道路側に地域との緩衝となる車庫・バルコニー・庭を配置、日射分析により角度を導いた開口が外部の視線を遮ると共に光風の通り道をつくる photo©貝出翔太郎
伊瀬和裕 / テトラワークスによる、広島・福山市の「つながりの家」。住宅地にて自然との繋がりと開放感を求め計画、道路側に地域との緩衝となる車庫・バルコニー・庭を配置、日射分析により角度を導いた開口が外部の視線を遮ると共に光風の通り道をつくる photo©貝出翔太郎

伊瀬和裕 / テトラワークスが設計した、広島・福山市の「つながりの家」です。住宅地にて自然との繋がりと開放感を求め計画、道路側に地域との緩衝となる車庫・バルコニー・庭を配置、日射分析により角度を導いた開口が外部の視線を遮ると共に光風の通り道をつくります。

広島県福山市にある古くからの住宅が建ち並ぶ住宅密集地に建つ住宅。

建て込んだ市街地の南北に細長い敷地形状のなかで、道路や近隣からの視線をさけながら瀬戸内沿岸の温かい日射や心地よい風を取り込み、自然とつながり開放感のある暮らしをおくるための家とはどのようなものなのか。

建築家によるテキストより

地域との緩衝役としての車庫・バルコニーを作るため、シンプルな切妻屋根の南側を延長させた。さらにその中にある二階リビングの南面開口部は日射シミュレーションによって得られた約20°の角度を持たせた。これによって道路や近隣からの視線を遮ると共に、適切な方向への視線の広がりと光や風の通り道を作りだしている。

建築家によるテキストより

約20°の角度によって生まれた三角形の吹抜けは庭となり樹木が植えられ1階2階双方から自然の息吹を身近に感じられる風景を作りだしている。また、リビング・バルコニーからも眺められるこの庭には鎖樋が下がり、それを伝う雨音や垂れる雨水の様子はこの家独自の演出効果となっている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 母子の居住支援や保育施設の設計等で、“福祉と住まいの狭間”を追求する「株式会社秋山立花」が、設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 母子の居住支援や保育施設の設計等で、“福祉と住まいの狭間”を追求する「株式会社秋山立花」が、設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 母子の居住支援や保育施設の設計等で、“福祉と住まいの狭間”を追求する「株式会社秋山立花」が、設計スタッフ(経験者)を募集中桜並木の家

母子の居住支援や保育施設の設計等で、“福祉と住まいの狭間”を追求する「株式会社秋山立花」の、設計スタッフ(経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

私たち秋山立花は、ともに「福祉と住まいの狭間」に新しい選択肢を産みだすための仲間を募集します。

私たちは「選択肢が多い社会ほど豊かである」ということを信じて、「社会と人生に新しい選択肢を産みだす」という理念のもと、社会課題に対して真正面から取り組んでいます。

私たちの理念、私たちの行っていることに、強く共感をしてくれる設計スタッフを募集します。

【秋山立花が重点的に行なっている活動】
1、母子の居住支援
全国で初めてとなるシングルマザー専用シェアハウスを実現させ、現在ではNPO法人全国ひとり親居住支援機構という母子の居住支援を行う全国組織の運営をしています。全国の母子ハウス運営者を支え、母子ハウスについての理解を社会に伝えていくための中間支援組織です。また、実際に新たな母子ハウスの設立に対して、仕組みの構築から空間の設計までサポートしています。

2、こどもたちの住まいを守る
保育園や自立援助ホームなどこどもたちのための施設の設計。
さらには、新設される子ども家庭庁含め、議員・行政の方々と意見交換をさせていただいています。残念ながらこの国では「住まい」に対する支援、制度、政策がいまだ整備しきれておらず、より充実し、実効性のある仕組みが求められています。

3、医療と住まいをつなげる
地域包括ケアの拠点整備や、多世代と医療が混在する住まいづくりなど、仕組みづくりから空間の設計まで担っていきます。

まさに、私たちは「福祉と住まいの狭間」を追求しています。
制度があるところはその制度をうまく活用して、あるいはより良い制度を目指して。制度がないところには、新しい仕組みをつくりあげる。建築設計事務所ではありますが、建築を超えて社会をより良い方向へと変えて行くことを実践しています。

新しい選択肢、福祉と住まいの狭間、母子の居住支援、こどもたちの住まいを守る、地域包括ケア、産後ケア、などのキーワードが気になったみなさま。私たちと一緒に、より良い社会の実現に向けて、秋山立花で活動していきましょう。

【ap job更新】 人と不動産の関係にイノベーションを起こす企業「株式会社さくら事務所」が、全都道府県でのホームインスペクター(業務委託)と 東京本社での本部運営スタッフ(正社員)を募集中
【ap job更新】 人と不動産の関係にイノベーションを起こす企業「株式会社さくら事務所」が、全都道府県でのホームインスペクター(業務委託)と 東京本社での本部運営スタッフ(正社員)を募集中
【ap job更新】 人と不動産の関係にイノベーションを起こす企業「株式会社さくら事務所」が、全都道府県でのホームインスペクター(業務委託)と 東京本社での本部運営スタッフ(正社員)を募集中ホームインスペクションの様子

人と不動産の関係にイノベーションを起こす企業「株式会社さくら事務所」の、全都道府県でのホームインスペクター(業務委託)と 東京本社での本部運営スタッフ(正社員)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【人と不動産の関係にイノベーションを起こす企業】

さくら事務所は、不動産コンサルタント 長嶋修が1999年に創業。「人と不動産のより幸せな関係を追求し、豊かで美しい社会を次世代に手渡すこと」を理念として、改善・解決したい人と不動産の間にある課題を事業として手掛け、新聞・雑誌・テレビなどメディアでも多数取り上げられています。

もっとも有名な事業であるホームインスペクション(住宅診断)は、住まいを建てる、買う、住むエンドユーザーからの依頼で建築中・完成済みの一戸建て、マンション、アパートなどを調べ、結果をもとに対処方法などを解説・アドバイスするお仕事です。

事業拡大中につき、以下の2職種を募集しています。

(1)ホームインスペクション実務を行う業務委託の建築士
(2)事業を企画・運営してくれる正社員

佐藤研吾による、“ときの忘れもの”での建築展「群空洞と囲い」の会場写真 / 石村大輔によるレビュー「見たことのないカタチの捉え方」。現場に滞在しての建築施工等のアプローチで知られる建築家の彫刻作品等を展示
佐藤研吾による、“ときの忘れもの”での建築展「群空洞と囲い」の会場写真 / 石村大輔によるレビュー「見たことのないカタチの捉え方」。現場に滞在しての建築施工等のアプローチで知られる建築家の彫刻作品等を展示吹き抜けから1階展示を見下ろす 撮影:塩野哲也(Colla:j)提供:ときの忘れもの
佐藤研吾による、“ときの忘れもの”での建築展「群空洞と囲い」の会場写真 / 石村大輔によるレビュー「見たことのないカタチの捉え方」。現場に滞在しての建築施工等のアプローチで知られる建築家の彫刻作品等を展示2階の展示空間 撮影:塩野哲也(Colla:j)提供:ときの忘れもの
佐藤研吾による、“ときの忘れもの”での建築展「群空洞と囲い」の会場写真 / 石村大輔によるレビュー「見たことのないカタチの捉え方」。現場に滞在しての建築施工等のアプローチで知られる建築家の彫刻作品等を展示ドローイング<複数の空洞>(左)、<空洞で描く>(右) 撮影:塩野哲也(Colla:j)提供:ときの忘れもの

建築家の佐藤研吾による、東京・本駒込のギャラリー“ときの忘れもの”での建築展「群空洞と囲い」の会場写真です。本記事では会場を訪問した、建築家の石村大輔によるレビュー「見たことのないカタチの捉え方」も掲載します。
現場に滞在しての建築施工や什器製作等のアプローチで知られる建築家の彫刻やドローイングの作品が展示されています。会期は2022年4月3日(日)まで。展示の公式ページはこちら作品の写真は、こちらのページでも紹介しています。

佐藤研吾によるステートメント「群空洞と囲い」

空海による教風が確立された密教を純密と呼ぶのに対して、それ以前の有象無象の密教を雑部密教、雑密と呼ぶことがある。雑密は、地場の神信仰と結合し、体系化されずに断片的かつ同時多発的に生まれ出た、私度の僧による信仰であった。

雑密の内で制作された一木彫の仏像には、当時の腐敗した仏教界、社会全体に怒りの念を表明する、屹立とした荒々しさがあった。おそらくは木彫でないと表現できないような、ドップリと大らかに構えた量感ある異様な造型感覚が注入されていた。

歴史の中では古代から中世への転形と言える束の間の造型であったのかもしれないが、正統に対する異端、中心に対する外縁が担わざるを得ない先鋭性がそこにはあった。造型の極北として、外縁から生まれ出た必然として、雑密仏は再考される必要がある。

そんな、夢想に近い、1000年前の制作への思考を、私は東北地方の片田舎で巡らせている。地域圏は違うが、自分自身が在地社会に身を置いたことで、雑密仏に込められたような外縁としての造型感覚を突き詰めて考えることができるかもしれないと考えた。それは、移動が制限されていた昨今のコンディションによってさらに強く思うに至った。

東北では比較的容易にクリの丸太が手に入る。寒冷地の利であるとも言える。そしてクリの丸太に空洞を彫り抜く。空洞を彫るのは、これが同時に建築の縮減模型の役割も果たすからだ。そして、彫った空洞に鉄をまとわり付かせ、自立させる。自立した空洞は、家具、あるいは何かを囲い込むための道具として、ヒトの生活圏のどこかに位置付けられる。鉄とクリの取り合いは重要な関心事である。なぜならばこの空洞は、ある種の開口部にまつわる実験でもあるからだ。入口と出口。空洞はその形式故に必ずある方向性が定められる。そして方向を持った複数の空洞が、古寺に集結する雑密仏の如く群居し、揺蕩う煙のように微かに連続する風景を企てる。
(佐藤研吾 2021年12月)

【ap job更新】 公共建築等の経験豊富で、資金計算等の知識にも明るい「Inoue Yoshimura studio」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 公共建築等の経験豊富で、資金計算等の知識にも明るい「Inoue Yoshimura studio」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 公共建築等の経験豊富で、資金計算等の知識にも明るい「Inoue Yoshimura studio」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)とアルバイトを募集中

公共建築等の経験豊富で、資金計算等の知識にも明るい「Inoue Yoshimura studio」の、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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事業拡大に伴い新しいスタッフを募集します。IYsは2017年にスタートし5年目を迎えたまだまだ若い事務所です。現在、井上と吉村に加えて数名のスタッフで住宅の設計を中心に活動しておりますが、実作も増えよりクリエイティブでおもしろいプロジェクトが増えつつあります。

これからスタッフとしてチームに加わる方は、若い方でも早い段階で実作にダイレクトに関わり、事務所のコアメンバーとして自身のアイディアを実現することができます。小さな設計事務所ではありますが、社会に根差した役に立つ建築や、これまでにない新しいアイディアをたくさん生み出すことで、私たちの身の回りにある住環境や生活を少しでも豊かで楽しいものへと変革したいと考えています。

そうした想いを共有できる方々是非お待ちしてます。実務未経験でも1からサポートし教えていきます。ワクワクするような未知の空間を一緒に創造したい方、是非ご応募ください。

【事務所の業務方針・考え方】
・効率よい仕事の進行でより短時間でクオリティの高い業務を行えるように日々努力しています。
・実務経験がなくても、1からIYsで培ってきた技術的な経験を積極的に教えますので、安心して学びながら建築設計の実績をつむことができます。
・新しい発案はどんどん取り入れ変化を楽しんでいます。時代と共に常に変化していく空間をつくりたいと考えています。
・楽しい雰囲気と良い人間関係が新しい発想の建築を生み出すと考えています。リラックスした空間の中で新しい現代的な建築デザインを発見したいと思っています。

荻逃魚+梶山英幸 / N&Cによる、神奈川・横浜市の住宅改修「2021郊外の住居」。テレワーク中心の施主の為に郊外木造住宅を改修、既存の内部が暗い構成を構造補強を施した上で間仕切り壁を撤去する事で開放感あるリビングを実現、時代の要求に答える住まいの在り方も意識
荻逃魚+梶山英幸 / N&Cによる、神奈川・横浜市の住宅改修「2021郊外の住居」。テレワーク中心の施主の為に郊外木造住宅を改修、既存の内部が暗い構成を構造補強を施した上で間仕切り壁を撤去する事で開放感あるリビングを実現、時代の要求に答える住まいの在り方も意識 photo©exp 塩谷淳
荻逃魚+梶山英幸 / N&Cによる、神奈川・横浜市の住宅改修「2021郊外の住居」。テレワーク中心の施主の為に郊外木造住宅を改修、既存の内部が暗い構成を構造補強を施した上で間仕切り壁を撤去する事で開放感あるリビングを実現、時代の要求に答える住まいの在り方も意識 photo©exp 塩谷淳
荻逃魚+梶山英幸 / N&Cによる、神奈川・横浜市の住宅改修「2021郊外の住居」。テレワーク中心の施主の為に郊外木造住宅を改修、既存の内部が暗い構成を構造補強を施した上で間仕切り壁を撤去する事で開放感あるリビングを実現、時代の要求に答える住まいの在り方も意識 photo©exp 塩谷淳

荻逃魚+梶山英幸 / N&C一級建築士事務所が設計した、神奈川・横浜市の住宅改修「2021郊外の住居」です。テレワーク中心の施主の為に郊外木造住宅を改修、既存の内部が暗い構成を構造補強を施した上で間仕切り壁を撤去する事で開放感あるリビングを実現、時代の要求に答える住まいの在り方も意識されました。

クライアントは4人家族。
ご夫婦はともにテレワークを中心とした働き方をしていて、まだ幼い子供と一緒に家で過ごすことが多くなっていた。元々は電車で通勤していたので駅に近い集合住宅に住んでいたが、働き方の変化や子供の成長に合わせて駅から少し離れた郊外に、広さにゆとりのある既存の木造住宅を購入し、改築するという選択をした。

建築家によるテキストより

敷地は、東・南・北の3方が車道や遊歩道になっていて、光がよく入り、風通しもよい環境である。ただ、既存建物は日本家屋のような設えで、壁や襖によりいくつもの部屋に仕切られていたため、家の内部は暗くなりがちだった。

そのため改築においては、リビングと和室を仕切る耐力壁を適切な補強を施したうえで撤去し、開放感のある新たなリビングとした。分割されていた部屋を1つの大きい空間にすることで、それぞれの部屋にあった窓が不規則に1つの空間の中に出現してくることが懸念であったが、カーテンを壁と同化させることで窓の存在感を消し、空間の統一性を図った。

建築家によるテキストより

都市において住宅の購入を考えた場合、駅に近い便利な場所に家を購入することは、通勤などの利便性はよいものの価格や広さといった部分に課題が生じることが多い。ましてや、駅近の土地を購入し、設計事務所に依頼して注文住宅を建てることは一般的にはハードルが高いといえるだろう。それを考えると、郊外の中古住宅を自分好みに改築するというのは時代のニーズを捉えている。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/3/21-3/27]
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/3/21-3/27]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/3/21-3/27)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 三輪直樹 / FUDOによる、神奈川・鎌倉市の、設計者の自邸「Yamanone no ie」。地域特有の谷地形“谷戸”の台形旗竿地に計画、地形から削り出た様な在り方と山の連なりに寄り添う構成を志向し各要素を設計、内外が織り交ざる多様な居場所を持つ空間を作り出す
  2. 山縣洋建築設計事務所による、千葉・流山市の住宅「NS」。車等複数台をリビングから眺めたいとの要望に、所有車の横長形状を参照し空間に取り入れる事を構想、建物を周囲に閉じつつ4つの中庭を設け“人と車と緑が混然一体”となる状況をつくる
  3. 池田隆志+池田貴子 / design itによる、滋賀・大津市の住宅「和邇のコート・ハウス」。琵琶湖を望む高台に愛犬家の施主の為に計画、人と犬が屋外で気持ち良く過ごせ眺望確保も叶える為に外と繋がる“半中庭”を考案、庭を眺めるのでなく生活の全てが庭と共にある建築を目指す
  4. 小野寺匠吾建築設計事務所による、神奈川・横須賀市の「秋谷の住宅」。東京で働く施主の為に山を背に海を見渡す地に計画、“環境的な家”の要求に眺望と場への調和を考慮し様々な方角を向く箱を積層、ずれた重なりは内部に様々な対比と連続をつくり生活と環境を混交
  5. 神谷勇机+石川翔一 / 1-1 Architectsによる、愛知・安城市の住宅「House ST」。駅前再開発で分譲された敷地に計画、都市スケールの環境に建つ住宅を街固有の文脈と捉えて道路側から徐々に縮小する断面を考案、都市と住宅の両スケールを繋ぎ多様な居場所を作り出す
  6. 小野良輔建築設計事務所による、鹿児島・奄美大島の別荘「住倉」。砂浜が眼前に広がる集落で施主不在時にも地域に愛される建築を目指し計画、“佇まい”を意識した検討の末に伝統建築“高倉”を想起させる形態を考案、離島固有の文脈の継承も試みる
  7. 工藤浩平建築設計事務所による、東京・渋谷区の「初台の店舗改修」。畳店を雑貨店へ改修する計画で、賃貸期間が限られる可能性にコストの掛け方から検討し設計、“残す所”と“更新すべき所”を評価して“変わらないけど変わる状態”を目指す
  8. 鴻野吉宏 / futuretank architectsによる、愛媛・今治市の「大島の住宅」。移住した施主の為に瀬戸内海を臨む敷地に計画、環境との一体化を意識し水平垂直の開口を設け空間と眺望の関係を設計、人の動きや活動の変化に応じ風景を切り取り多様な関係性を生み出す
  9. 緒方洋平+緒方春 / OGATAYOHEIによる、東京・豊島区の住宅「Honest house」。狭小敷地において、各空間を立体的に配置することで視線が抜け、空間を広く知覚させる。構成上求められた構造体のバットレスは日射負荷抑制にも寄与
  10. 西沢大良によるテキスト「天職との出会い方」。2016年に母校の高校生に向けて自身の経験を綴った文章を掲載
  11. 野村直毅による、京都市の住宅「伏見・古家を取り込む増築」。幅4m奥行44mの敷地に建つ古家の改修増築計画で、古家を資源と捉え“職”と“住”の豊かな共存を目指して既存を包み込む様に増築、内外が反転するレイヤーが家族同士や街との距離感を調整
  12. 藤本章子+村部塁 / farmによる、神奈川・相模原市の住宅「光が丘の建替」。60年代開発の郊外住宅地で既存の要素踏襲の要望に、記憶継承と新環境創造を意図し文脈の解釈と再構築を実践、2つの庭・ポーチ・隙間空間によって“個-家族-地域”をしなやかに結ぶ
  13. 2025年大阪・関西万博会場内の、休憩所とトイレ等20施設の設計コンペが開催。平田晃久・藤本壮介・吉村靖孝が審査員を務める
  14. タカラスペースデザイン / 堀川塁による、東京・立川市の美容室「TUNE」。間口が狭く奥行ある“美容室に不利”なテナントにて、条件解決と施主の求めるプライベート感を生む為に擬似柱で各席間の距離を確保、台形アーチでも個室感を強め“洞窟”のような空間を作る
  15. 山田誠一建築設計事務所による、静岡・静岡市の「三保松原の住宅と店舗」
  16. 佐藤研吾による建築展「群空洞と囲い」が、ときの忘れもので開催。現場に滞在しての建築施工や什器製作等のアプローチで知られる建築家の彫刻やドローイングの作品を展示
  17. Same Picture Companyによる、神奈川・横浜市の店舗「G8D STAND」。“内側からの美容と健康”をテーマとするジュース店で、ひと時の憩いの場を目指して筒状の白漆喰空間に無垢杉材を積上げたカウンターを設置、五感でリラックスできる空間をつくる
  18. スイスを拠点とする建築設計事務所 E2Aの展覧会「スイス建築の方法論」の会場写真
  19. 川口淳志 / DESIGN & CREATIVE ASSOCIATESによる、ベトナムの店舗「SOSO coffee」。日本らしさを求める施主の為に“精神性”に注目し計画、珈琲文化のある国での差別化も意図し“おおらかな空間”を求め楕円形カウンターを中心配置、天井の無数の穴からの光で空間に柔らかさを加える
  20. フランク・ゲーリーが自身の建築に対する批判に中指を立てて反論

【ap job更新】 住宅から宿泊施設まで様々な建築を手掛ける「山﨑壮一建築設計事務所」が、東京と沖縄での設計スタッフ(新卒既卒・経験者)とアルバイトを急募中
【ap job更新】 住宅から宿泊施設まで様々な建築を手掛ける「山﨑壮一建築設計事務所」が、東京と沖縄での設計スタッフ(新卒既卒・経験者)とアルバイトを急募中
【ap job更新】 住宅から宿泊施設まで様々な建築を手掛ける「山﨑壮一建築設計事務所」が、東京と沖縄での設計スタッフ(新卒既卒・経験者)とアルバイトを急募中

住宅から宿泊施設まで様々な建築を手掛ける「山﨑壮一建築設計事務所」の、東京と沖縄での設計スタッフ(新卒既卒・経験者)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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山﨑壮一建築設計事務所では、設計スタッフを募集しています。明るく楽しみながら、建築について語り合える仲間を探しています。(東京・沖縄スタッフ急募)

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山﨑壮一建築設計事務所は、住宅・ホテル・保育園・幼稚園・店舗・リノベーションなど、様々な建築物の設計業務を行います。設計スタッフには夫々プロジェクトを担当して頂きますので、設計から現場監理まで、建築の知識をトータルに習得できる設計事務所です。

近年、関東圏でのプロジェクトの他、沖縄県でプロジェクトが増えており、今後も2つの地域で業務に力を入れていきます。

今年の春は、沖縄県伊良部島でリゾートホテル、沖縄本島で住宅が完成予定。また今後、リゾートホテルを含む数件のプロジェクトが控えており、東京・沖縄、両地域で設計スタッフを募集します。

ご興味をお持ちの方は、ご応募下さい。

建築家の大松俊紀による、実験家具の展覧会の会場写真とレポート。菊川工業とコラボした椅子を含む計7点が公開
建築家の大松俊紀による、実験家具の展覧会の会場写真とレポート。菊川工業とコラボした椅子を含む計7点が公開元印刷工場を改修したギャラリーが会場になっている。 photo©architecturephoto
建築家の大松俊紀による、実験家具の展覧会の会場写真とレポート。菊川工業とコラボした椅子を含む計7点が公開2011年からの7作品が展示される。 photo©architecturephoto
建築家の大松俊紀による、実験家具の展覧会の会場写真とレポート。菊川工業とコラボした椅子を含む計7点が公開 photo©architecturephoto

建築家の大松俊紀による、実験家具の展覧会の会場写真とレポートです。菊川工業とコラボした椅子を含む計7点が公開されています。会場は、東京・新宿区のBOOTLEG GALLERYで、2022年3月27日まで開催。展示作品の一部は、アーキテクチャーフォトのアーカイブからも閲覧可能です。

こちらはアーキテクチャーフォトによるレポートです

建築家の大松俊紀がライフワーク的に手掛けている実験家具の展覧会が、東京・新宿区のBOOTLEG GALLERYにて行われている。

まず、大松の経歴を見てみよう。京都工芸繊維大学を卒業の後、ベルラーヘ建築都市研究所を修了、OMA ASIA〜RAD Ltd等に勤務したのち独立し自身の設計事務所を設立、桑沢デザイン研究所でも教鞭をとる建築家である。これまでに手掛けた建築には「四本柱建物」等があり、日本の古建築を参照したような造形が特徴的だ。

その大松が10年以上前から手掛けているのが本会場で展示されている実験家具だ。
大松はこれらの家具を説明するテキストで「クライアントも条件もない」と語る。そして「デザイナーとして生きることの根源的な意味を問い続けるために、つくり続けているのかもしれない」と続ける。

会場を歩き回りながら、実際に展示されている作品を見ていくと、我々が普段見たり使ったりしている量産品の椅子とは異なるものだということが分かる。座るという機能は保っているものの、座り心地のよさを追求している訳ではないし、生産効率を求めている訳でもない。機能的な側面というより、素材の特性や、部材と部材が接する部分のディテール、微細な表面の仕上げのアイデア等に大松のこだわりが垣間見える。

会場では、椅子のディテールを撮影し拡大した写真が展示されているのも印象的だ。実物より大きく引き伸ばされたこれらの写真は、実際の作品を特定の角度から切り取ったものであるが、これによって実際の作品の見るべきポイントが示唆されているように感じた。3次元の立体作品として実物の椅子を見ていると、そのスケール感から「座る」という機能が否が応でも想像されてしまうのだが、2次元に変換され更に拡大された写真を見ていると、先に書いたような作品の実験的側面が浮かび上がってくるような感覚を覚えた。

展示会場の半分は、2019年から作られている菊川工業とのコラボレーションによるアルミ製の椅子の展示に割かれている。最初に手掛けられた「Shades of Michelangelo」(2019)では、アルミ部分は座面と背の部分だけであるが、以降の作品では、アルミのみが素材として使用されるようになり、その形状、接合方法、厚みなどが検討され、その素材が持つ可能性の探求が始まっていることが良く分かる。

大松はこれまでに年に1作品のペースでこの実験家具を作り続けてきたのだと言う。それを通してみていくと、大松という一人の建築家の思考を追体験するような感覚を覚える。最初に紹介したように大松は会場で配られるブックレットの冒頭に、これらの実験家具には「クライアントも条件もない」と書いている。しかし、これらの作品を見ていると、何もないところから大松が自身の興味を発見し、自身によって「条件」を設定し、固有の探求を深めていく過程が見て取れるのである。特に菊川工業との出会いの後はそれが加速しているように思う。

【ap job更新】 国内ホテルの新築改修等の開発を行う「株式会社TKN・ARCHITECT」が、チームメンバー(設計経験者)を募集中
【ap job更新】 国内ホテルの新築改修等の開発を行う「株式会社TKN・ARCHITECT」が、チームメンバー(設計経験者)を募集中
【ap job更新】 国内ホテルの新築改修等の開発を行う「株式会社TKN・ARCHITECT」が、チームメンバー(設計経験者)を募集中ふふ 箱根/2022

国内ホテルの新築改修等の開発を行う「株式会社TKN・ARCHITECT」の、チームメンバー(設計経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社TKN・ARCHITECTは、宿泊施設、温浴施設、飲食店等多岐に渡る施設の運営・プロデュースを行うカトープレジャーグループのRELATIONSHIP COMPANYです。日本各地へ展開を続けるSMALL LUXURY RESORT‛ふふ’シリーズをはじめ、複合商業施設・飲食店・劇場・オフィスなどのブランディングから建築・インテリア設計・監理までプロデュースを行っております。

【様々なプロジェクトの想いをカタチにする ‛総合プロデューサー’】
いずれも事業の川上から川下までトータルに関わります。
施設運営者、デベロッパー、ゼネコン、デザイナーなどのプロフェッショナル達とタッグを組み、開発計画の中心として、建築・ランドスケープ・ARTから指先に触れる備品、施設の運営開始後の改修やリブランドに至るまで、社内全体が一つのチームとなり、幅広い業務に取り組むことができます。

西沢大良によるテキスト「天職との出会い方」。2016年に母校の高校生に向けて自身の経験を綴った文章を掲載
西沢大良によるテキスト「天職との出会い方」。2016年に母校の高校生に向けて自身の経験を綴った文章を掲載

西沢大良によるテキスト「天職との出会い方」を掲載します。
母校の高校1年生に向けて書かれた文章です(初出=都立立川高校同窓会誌「紫芳会」2016年3月号)。

こちらのテキストはしばらくの間、オンライン上でも公開されており、アーキテクチャーフォトが2020年3月にリンクにて紹介した際にもSNS等で話題となりました。現在、閲覧が不可能になっていることから、西沢氏に弊サイトでの公開を相談したところ、快諾を頂きました。


天職との出会い方

text:西沢大良

 
 
私の職業

建築家という職業をしています。 
建築家といっても10代の皆さんにはわかりにくいかもしれませんので、少し説明します。
建築家とは、いわゆる建築士免許(一級建築士・二級建築士・木造建築士)をもつ者のうち、前例のない建物をつくる少数の人々のことです。日本には建築家という免許がなく、建築士しかないため、建築家と聞くと不審に思う人もいるようです。それは日本の免許制度(主要な免許を国家が発行していること)に思想がなく、そのことに慣れてしまっているからではないかと思います。
欧米圏では、もともと建築家の免許を発行するのは国家ではありません。国家よりも古い団体(建築家協会)が、建築家の免許を発行しています。その理由は、近代国家というのが当てにならない存在で、有害な側面を多分に持っているので(行き詰まるとすぐに戦争を始めて市民生活を脅かす、等)、特定の職業(例えば建築家)については国家の干渉を受けないようにしておいた方が無難である、という社会的なコンセンサスがあるからです。欧米圏における建築家とは、国家でなく市民のために働く者のことで、むしろ国家が滅びた後も市民生活を続けるように施設を設計する者、というニュアンスです。
彼らはその評価軸で他国の設計者、例えば日本の設計者についても判断します。すると彼らに建築家として表彰されたり招聘された日本の設計者は、その評価が国内に届くようになり、日本においても建築家として扱われるようになります(国内免許は一級建築士のままですが)。私もその一人です。

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建築家としての仕事を説明すると、私の場合、まず自分のアトリエに通って依頼された建物の設計をします。私の場合は住宅や集合住宅、商業施設やギャラリー、体育館や博物館、教会や集会施設等を設計してきました。設計以外の作業としては、週に数日大学に出かけて、学生たちに建築設計と都市計画を教えます。また曜日によっては、建築書や建築雑誌のために原稿を書きます。あるいは日程があえば、世界各地の建築審査や講演会、シンポジウムなどに出かけます。
労働時間については、私の場合は1日12時間くらい働きます(午前10時から深夜12時まで)。土曜と祝日も働きますが、日曜は休みます。一般的には長時間労働なのかもしれませんが、自分がそうしたいからやっていることなので、長時間と思ったことはありません。それに、もともとお金が目的で働いているわけではないので、1秒でも長く建築のことを考えていたいのです。楽な仕事ではないですが、自分の能力がわかっているし、自分の作品の価値もわかっているので、とても幸せです。おそらく建築に限らずものづくりに携わっている人は、似たような感覚で働いていると思います。


私の高校時代

どうして自分が建築家として人生を送ることになったのか、考えてみると不思議です。高校時代の私は建築家のことなど知らなかったし、建物への興味もなかったからです。
高校時代の私は数学者になるつもりでした。高校生になった時、中学時代を反省して、「これからは好きなことだけして生きていくぞ」「好きなことを1つだけ極めるぞ」と決めました(勉強を1つ、運動を1つ)。そのため、数学を気の済むまで勉強することと、毎日プールで泳ぐこと、を日課にしました。ちょうど自宅に古い数学書がたくさんあり、それらを好きなだけ勉強しようと考えていました。
私はいろんなことを同時にするよりも、1つのことに集中する方が好きでした。1つに集中すると、自分の能力が見る見る上達するのがわかるからです。この傾向は高校時代に極端になり、数学だけをやりたいがために授業にはあまり出なくなり、部室や食堂で心ゆくまで数学を自習していました。今から数年前、当時の担任の山口先生に数十年ぶりにお会いしたとき、「お前は1年生の終わりに出席が足らず留年に決まりかけたんだが、俺が反対を押し切って強引に2年生に上げたんだよ」と言われました。初耳のことで驚きましたが、それくらい授業に出ない高校生でした。
当時の立川高校は自由放任で、人の行動や成績を気にするような人は稀でした。唯一の教育的配慮らしきものとして、高校2年の秋に学力テストが一度だけ行われていました。英数国の3科目について、2年生全員の点数と順位が貼り出され、後は自力でなんとかせよ、というわけです。
この学力テストでは、数学については自分が1位だろうと勝手に思い込んでいたのですが、結果は2位でした。友人からは褒められた気がしますが、私は順位でなく点差に釘付けになり、どちらかというとショックを受けていました。1位との点差は3点なのですが、その3点はある難所を突破しない限り、絶対に取れない点だとわかったからです。すぐに1位のY君を探し当て、どうやって解いたのかも聞きましたが、そのアイデアにも圧倒されました。彼は、行列も集合もそれ自体「数」なのだと言い、それらを代数にしてエレガントな方程式で最後の難所を解いていたのですが、この「あらゆるものは数である」と言わんばかりの発想にショックを受けました。
当時の私は、普通の数学教師になりたかったわけではなく、天才数学者になるつもりだったのですが、天才というのはこのY君のように、数学という道具を限界まで使い倒す人のことなのだろう、と漠然と思いました。それ以来、自分は天才数学者にはなれない、せいぜい数学教師にしかなれないだろう、と考えるようになりました。
もしあのときY君より点をとっていたとしたら、私は何も気づかずに数学の道へ進んでいたと思います。ただし、凡庸な数学者になっていた恐れがあります。

【ap job更新】 アトリエ設計事務所の施工専門の「泰進建設 株式会社」が、正規スタッフを募集中
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共に建築を作っていく仲間を募集いたします。

泰進建設は、新築工事やリフォームなどアトリエ系設計事務所が設計した建物を施工する会社です。
設計図を基に現場を進めながら設計者の望む理想像をどうすれば実現できるか、職人が施工可能な方法で、かつ住宅の性能が守れるかを設計者と職人と一緒になって考えていきます。

藤本章子+村部塁 / farmによる、神奈川・相模原市の住宅「光が丘の建替」。60年代開発の郊外住宅地で既存の要素踏襲の要望に、記憶継承と新環境創造を意図し文脈の解釈と再構築を実践、2つの庭・ポーチ・隙間空間によって“個-家族-地域”をしなやかに結ぶ
藤本章子+村部塁 / farmによる、神奈川・相模原市の住宅「光が丘の建替」。60年代開発の郊外住宅地で既存の要素踏襲の要望に、記憶継承と新環境創造を意図し文脈の解釈と再構築を実践、2つの庭・ポーチ・隙間空間によって“個-家族-地域”をしなやかに結ぶ photo©鈴木淳平
藤本章子+村部塁 / farmによる、神奈川・相模原市の住宅「光が丘の建替」。60年代開発の郊外住宅地で既存の要素踏襲の要望に、記憶継承と新環境創造を意図し文脈の解釈と再構築を実践、2つの庭・ポーチ・隙間空間によって“個-家族-地域”をしなやかに結ぶ photo©鈴木淳平
藤本章子+村部塁 / farmによる、神奈川・相模原市の住宅「光が丘の建替」。60年代開発の郊外住宅地で既存の要素踏襲の要望に、記憶継承と新環境創造を意図し文脈の解釈と再構築を実践、2つの庭・ポーチ・隙間空間によって“個-家族-地域”をしなやかに結ぶ photo©鈴木淳平

藤本章子+村部塁 / farmが設計した、神奈川・相模原市の住宅「光が丘の建替」です。1960年代開発の郊外住宅地で既存の要素踏襲の要望に、記憶継承と新環境創造を意図し文脈の解釈と再構築を実践、2つの庭・ポーチ・隙間空間によって“個-家族-地域”をしなやかに結びます。

敷地は1960年代に宅地開発された郊外住宅地である。
施主は元々あった一軒家を建て替えて、親と子の2世帯のための家を求めた。

既存建物の位置、庭と駐車場の位置、和室の位置、部屋数を保ち、かつ既存樹を残すといった多くの条件が求められたことから、既存家屋の文脈を下敷きに設計を進めた。土地や家屋の記憶を引き継ぎながら新しい環境の器を創造するために、住人によって身体化された環境を紐解き、再構築する必要があると考えた。

建築家によるテキストより

まず、奥まった建物配置に対して、敷地外からの人、物、車を迎え入れる硬い仕上げの石庭と、植物が自生する柔らかい仕上げの草庭という2つの庭を定義した。

そして建物と2つの庭、道路を結ぶように大きな東屋のようなポーチを設けた。これを、カーポートが前景化する郊外の街並みに対して、人の居場所のためのガーデンポートと名付けた。ガーデンポートは外部を引き込むように建物を穿ち、そこから建物全体に光や風を導くようにした。

建築家によるテキストより

引き継いだ建ち方、アドホックに分節されたボリューム感など、外観は郊外住宅的なる姿を保ちながら、肥大化したポーチ、個室群に重ね合わさるスケールと肌理が異なる隙間空間は住空間に重層性を与える。そして、それらを介して自己から他者、より遠くの外部へ意識がつながることで、かつての家-外部の関係は個-家族-地域をしなやかに結ぶものに更新される。

建築家によるテキストより
野村直毅による、京都市の住宅「伏見・古家を取り込む増築」。幅4m奥行44mの敷地に建つ古家の改修増築計画で、古家を資源と捉え“職”と“住”の豊かな共存を目指して既存を包み込む様に増築、内外が反転するレイヤーが家族同士や街との距離感を調整
野村直毅による、京都市の住宅「伏見・古家を取り込む増築」。幅4m奥行44mの敷地に建つ古家の改修増築計画で、古家を資源と捉え“職”と“住”の豊かな共存を目指して既存を包み込む様に増築、内外が反転するレイヤーが家族同士や街との距離感を調整 photo©繁田諭
野村直毅による、京都市の住宅「伏見・古家を取り込む増築」。幅4m奥行44mの敷地に建つ古家の改修増築計画で、古家を資源と捉え“職”と“住”の豊かな共存を目指して既存を包み込む様に増築、内外が反転するレイヤーが家族同士や街との距離感を調整 photo©繁田諭
野村直毅による、京都市の住宅「伏見・古家を取り込む増築」。幅4m奥行44mの敷地に建つ古家の改修増築計画で、古家を資源と捉え“職”と“住”の豊かな共存を目指して既存を包み込む様に増築、内外が反転するレイヤーが家族同士や街との距離感を調整 photo©繁田諭

野村直毅が設計した、京都市の住宅「伏見・古家を取り込む増築」です。幅4m奥行44mの敷地に建つ古家の改修増築計画で、古家を資源と捉え“職”と“住”の豊かな共存を目指して既存を包み込む様に増築、内外が反転するレイヤーが家族同士や街との距離感を調整する住宅です。

築100年の古民家は残されるが、特に思い入れのない築40年程度の古家は、その価値を見いだされずに解体される現状がある。
本計画では、まだ使える古家を資源と捉えて活用し、更に時代の変化に追随するようアップデートする、「古さの社会的価値」について考えた。

建築家によるテキストより

職場環境の変化や仕事の在り方の多様化が進む一方、従来通りの形態の住居は、そのしわ寄せを受け止める状態にある。
住居に求める機能が増え続けていることに対し、子育て共働き家族の生活に余白を生むことで、職と住の豊かな共存を目指した。

建築家によるテキストより

敷地は京都・伏見の下町。幅4mに奥行き44mという細長い敷地に、築40年の古家が南側に1.3mの隙間を開けて立っていた。
間口が狭い敷地において、職と住の共存を可能とする余白をつくるためには、時間的・心理的に多様な場が必要である。経済面も考慮し、床を最大化する手法として、中庭を介して古家を包み込むように増築した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 クライン ダイサム アーキテクツが、オフィスマネージャーを募集中
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クライン ダイサム アーキテクツの、オフィスマネージャー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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代官山T-SITEや星野リゾートなどの設計・デザインを手がけるクライン ダイサム アーキテクツ (KDa) で、働きやすいオフィスをマネジメントしながら、代表のクラインとダイサムのサポートを行うスタッフを募集しています。

建築・デザイン分野における知識があり、同様の仕事のバックグラウンドを持っている方は優先的に採用を検討します。

小野寺匠吾建築設計事務所による、神奈川・横須賀市の「秋谷の住宅」。東京で働く施主の為に山を背に海を見渡す地に計画、“環境的な家”の要求に眺望と場への調和を考慮し様々な方角を向く箱を積層、ずれた重なりは内部に様々な対比と連続をつくり生活と環境を混交
小野寺匠吾建築設計事務所による、神奈川・横須賀市の「秋谷の住宅」。東京で働く施主の為に山を背に海を見渡す地に計画、“環境的な家”の要求に眺望と場への調和を考慮し様々な方角を向く箱を積層、ずれた重なりは内部に様々な対比と連続をつくり生活と環境を混交 photo©三嶋一路
小野寺匠吾建築設計事務所による、神奈川・横須賀市の「秋谷の住宅」。東京で働く施主の為に山を背に海を見渡す地に計画、“環境的な家”の要求に眺望と場への調和を考慮し様々な方角を向く箱を積層、ずれた重なりは内部に様々な対比と連続をつくり生活と環境を混交 photo©三嶋一路
小野寺匠吾建築設計事務所による、神奈川・横須賀市の「秋谷の住宅」。東京で働く施主の為に山を背に海を見渡す地に計画、“環境的な家”の要求に眺望と場への調和を考慮し様々な方角を向く箱を積層、ずれた重なりは内部に様々な対比と連続をつくり生活と環境を混交 photo©三嶋一路
小野寺匠吾建築設計事務所による、神奈川・横須賀市の「秋谷の住宅」。東京で働く施主の為に山を背に海を見渡す地に計画、“環境的な家”の要求に眺望と場への調和を考慮し様々な方角を向く箱を積層、ずれた重なりは内部に様々な対比と連続をつくり生活と環境を混交 photo©三嶋一路

小野寺匠吾建築設計事務所が設計した、神奈川・横須賀市の「秋谷の住宅」です。東京で働く施主の為に山を背に海を見渡す地に計画、“環境的な家”の要求に眺望と場への調和を考慮し様々な方角を向く箱を積層、ずれた重なりは内部に様々な対比と連続をつくり生活と環境を混交させました。

小高い山の中腹に建つ住宅である。敷地は山を背にした細長い形状で、眼前には海を見渡す景色が広がっている。
はじめてその場所を訪れた際、海をじっと見つめる建主の後ろ姿が印象的であった。昔から海が暮らしの近くにあった建主は、東京の仕事を続けながら生活の基盤を自然環境に溢れた郊外に移すことにした。このような時代にふさわしい、都会ではできない環境的な家が求められた。

建築家によるテキストより

スタディでは主にふたつの方向性を模索した。自然環境を最大限に感じられる家であること、大きく伸びやかな気積をつくるということである。海への眺望だけでなく、山の存在感を建築に取り込みながら建主らしいおおらかな空間の繋がりをつくり出すことで、それぞれの空間の質が混じり合う関係性を探していった。

建築家によるテキストより

プライベートな居室がまとめられた1階は細長い敷地形状に合わせて整形平面を連続させた。床レベルを変えながら半地下や暗がりをつくり、屋内から庭と海までの意識の繋がりをもたせた。それに対し上階は海や山への眺望を考慮し、さまざまな方向を向いた箱がゴロゴロと積み重なっている。箱は背後にそびえる山から自然の力を受ける岩のようなイメージで、その中央に、海に向かって水平に伸びていく軽くて明るい箱を差し込んでいる。

建築家によるテキストより

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