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アーティストの山内崇嗣の展覧会「くるみの部屋」が愛知県美術館で開催[2014/4/17-6/4]

アーティストの山内崇嗣の展覧会「くるみの部屋」が愛知県美術館で開催されます

アーティストの山内崇嗣の展覧会「くるみの部屋」が愛知県美術館で開催されます。会期は、2014年4月17日~6月4日。

ヒトの顔認知は、その他のものを見るときとは異なった独特のプロセスを経ることが、近年の脳神経科学の発展によって明らかにされつつあります。例えばヒトは、新生児期からすでに顔に似た視覚的な刺激を好みますし、つい身の回りのものにも顔を見つけてしまうという経験は誰しも覚えがあるでしょう。冬の樹木に宿る小さな芽、冬芽もその一つ。葉痕をつぶさに観察すると、どこか愛嬌のある顔が見えてくる。雑木林や身近な樹木に少しでも関心のある方なら、そんな経験をされたことがあるのではないでしょうか。

山内崇嗣は、冬芽、とりわけオニグルミの冬芽に着目し、それを様々な様式の肖像画として描きだします。明治期の油絵という、西洋から輸入された技法で日本らしい風物を描いたヤニっぽい奇妙な画面に関心を抱き、その古い技法を現代の絵画へと持ち込むことから出発した山内の絵画は、身の回りのくるみの利用法や、ヒトの顔認知のプロセスといった、一見美術とは縁遠い題材を通じて、美術史を混ぜ返すことを試みています。日本画、工芸、子どもの絵、デザインなどの雑多な領域を互いに結びつけることで、くるみの実の中の壁のように分断されたこれらの領域が、新たな目線で捉え直され、編集される、そのような「くるみの部屋」をご紹介します。
(副田一穂)

この展覧会は、胡桃にまつわる、環境や暮しについての記録です。
胡桃が、なにかに、似てるとか似てないとか、関係あるとかないとか、そういうことをみせます。
(山内崇嗣)

テート美術館による、アーティストのカール・アンドレのインタビュー動画 スペインの写真家ジョルディ・ベルナルドが、ミースのバルセロナ・パヴィリオンのガラス建具をファサード側に移動

スペインの写真家ジョルディ・ベルナルドが、ミースのバルセロナ・パヴィリオンのガラス建具をファサード側に移動するというインスタレーションを行っているようです

スペインの写真家ジョルディ・ベルナルドが、ミースのバルセロナ・パヴィリオンのガラス建具をファサード側に移動するというインスタレーションを行っているようです。写真がdezeenに4枚。過去にSANAAやアイ・ウェイウィなどもインスタレーションを行った、アーティストを招待するシリーズの一環のようです。

池田亮司の新作インスタレーション「supersymmetry」が山口芸術センターで公開中

池田亮司の新作インスタレーション「supersymmetry」が山口芸術センターで公開されています

池田亮司の新作インスタレーション「supersymmetry」が山口芸術センターで公開されています。会期は、2014年6月1日まで。

緻密なビットレート制御の領域から、パブリックスペースプロジェクトまで、先端的な電子音表現とインスタレーションで世界に衝撃を与えてきた池田亮司。YCAMでの滞在を経て制作、アップデートされたこれまでの作品は、どれも高い評価を受け、世界各地の美術館、フェスティバル等で公開されてきました。YCAM委嘱作品のシリーズ第3弾となる新作”supersymmetry”(スーパーシンメトリー)は、量子力学や量子情報理論を美学的な視点から解釈し、池田の得意とするデータ観測表現の限界に迫る、新たな構想を展開したインスタレーションとなります。

“supersymmetry”は、フェスティバル・ドートンヌ・ア・パリ2012の一環で、国立ポンピドゥーセンターにおいて初演されたパフォーマンス作品”superposition”をインスタレーションバージョンとして大幅にアップデートし、完全な新作として構想したもので、YCAMとフランスのル・リュー・ ユニック・ナント芸術センター、ナント市、フランス文化省との共同制作プロジェクトとなるものです。YCAM での滞在制作の後、初公開され、フランスを皮切りに世界巡回が予定されています。

香港のガゴシアン・ギャラリーで行われている、ジャコメッティの展覧会「GIACOMETTI: Without End」の動画

香港のガゴシアン・ギャラリーで行われている、ジャコメッティの展覧会「GIACOMETTI: Without End」の動画がyoutubeにあります

香港のガゴシアン・ギャラリーで行われている、アルベルト・ジャコメッティの展覧会「GIACOMETTI: Without End」の動画がyoutubeにあります。

アイ・ウェイウェイがドイツの博物館マルティン・グロピウス・バウで行っている展覧会「evidence」の会場写真

アイ・ウェイウェイがドイツの博物館マルティン・グロピウス・バウで行っている展覧会「evidence」の会場写真がdesignboomに掲載されています

アイ・ウェイウェイがドイツの博物館マルティン・グロピウス・バウで行っている展覧会「evidence」の会場写真が6枚、designboomに掲載されています。

アイ・ウェイウェイがドイツでの個展で尖閣諸島をテーマにした作品を発表

アイ・ウェイウェイがドイツでの個展で尖閣諸島をテーマにした作品を発表したそうです

中国人アーティストのアイ・ウェイウェイがドイツでの個展で尖閣諸島をテーマにした作品を発表したそうです。リンク先のTBS News iのウェブサイトに写真と概要が掲載されています。

オラファー・エリアソンのマドリードのエルビラ・ゴンサレス・ギャラリーでの展覧会「Your successful uncertainty」の動画 トラフによる舞台美術『小池博史ブリッジプロジェクト「銀河鉄道」』の写真

トラフのウェブサイトに舞台美術『小池博史ブリッジプロジェクト「銀河鉄道」』の写真が掲載されています

トラフのウェブサイトに舞台美術『小池博史ブリッジプロジェクト「銀河鉄道」』の写真が23枚掲載されています。

2009年に行われた「パンク・ドンキホーテ」に続き、演出家小池博史の公演「銀河鉄道」の舞台美術を手掛けた。生と死のあいだを標榜する、脆く儚い世界を演出するため、紙を使った舞台美術を求められた。

身体表現を追求する舞台において、背景としての舞台というより、パフォーマーの動きを拡張する道具としての可能性を見出したいと考えた。舞台後方には小道具を収めた“書棚”があり、シーンに応じてパフォーマーが道具を取り出して役回りをスイッチする。
たびたび現れる鉄道の車内を演出するために、ジャバラ式に折りたたまれる窓が舞台中央で昇降する。生物のようにふわふわと立ち上がる紙の立体物が、停車した別の惑星のシーンをつくり、舞台空間に変化を与えながら物語は進んでいく。後半には書棚自体も大きな船へと変化する。軽くて変形しやすい紙の物性に注目しながら、折ることで生まれる強度と伸縮性を生かして、パフォーマーのダイナミックな動きに取り込まれ、融合していく。

物語の最後には、大きな線路が現れ天と地を結び、生と死、現実界と非現実界の架け橋となる。

book『アートの価値 マネー、パワー、ビューティー』

書籍『アートの価値 マネー、パワー、ビューティー』がamazonで発売されています

書籍『アートの価値 マネー、パワー、ビューティー』がamazonで発売されています。

なぜ、一枚の絵画に何十億円もの値がつくのか?
アートの価値は、「金」で計れるのか?

「商業的価値」「社会的価値」「本質的価値」の3つから、不透明な「アートの価値」の正体を明かします。
2012年に英語版が発売され大好評を博していて、ドイツ語版、スペイン語版、韓国語版と、世界中へ広がる本書の、待望の邦訳書。
国際的に活躍する著名なアートディーラーであり、アート業界とアートを隅々まで知り尽くした著者が、顧客となった大金持ちのコレクターや大物アーティストたちのエピソードなど、様々な実体験を交えながら「アートの価値」とは何なのかを、滑らかな語り口で解説します。
従来のアートの入門書とは異なり、アートの価値を取り巻くあらゆる疑問に答える本書は、アートを愛するどんな人にも楽しんでいただける内容になっています。

アートの価値 マネー、パワー、ビューティー
マイケル・フィンドレー バンタ千枝
4568202655

book『現代アートの本当の学び方』

書籍『現代アートの本当の学び方』がamazonで発売されています

書籍『現代アートの本当の学び方』がamazonで発売されています。出版社のウェブサイトで中身のプレビュー画像と目次を見ることができます。

日本で「どのようにしてアートを学ぶのか」
「答えがないアート」をものにするための多様な視点を提示

現代アートと称される新しい領域は、作品に対する絶対的な評価軸が定まっていないため、正解と呼べる答えが存在しない、とても難しい「学び」の場です。
したがってその「学び」の場で直面するいろいろな課題に対応するには、多様な視点をもつことが必要になります。

本書の前半部分では、「学び」のタイミングを〈幼少期〉、〈美大を中心とした高等教育〉、〈社会という現場〉の三種類に分け、学び手視点に立って、どのような学び方がその時々にあるかを論じつつ、現状の問題点(矛盾、改善点)を指摘し、その代案を提案します。
また、後半部分では、「Q&A」や実際に現代アートを学ぶ若者の鼎談を通じて、「アートをどうやって自分のものにするか」「アートとどう接しながら生きていくか」について考えている若い読者たちの苦悩に、広い視点で答えていきます。

間に合わせの答えを提示するのではなく、学ぶ上でのいろいろな課題に呼応するもろもろの視点を提供し、現代アートの多様性がもつ「本当のおもしろさ」を振れることができる1冊です。

現代アートの本当の学び方 (Next Creator Book)
会田誠 荒木慎也 大野左紀子 苅宿俊文 暮沢剛巳 谷口幹也 土屋誠一 筒井宏樹 成相肇 橋本誠 日比野克彦 福住廉 三脇康生 村田真 山木朝彦 川崎昌平 フィルムアート社編集部
4845913267

杉本博司が小田原に計画している芸術施設「江之浦コンプレックス(仮称)」が4月に着工へ

杉本博司が小田原に計画している芸術施設「江之浦コンプレックス(仮称)」が4月に着工するそうです

アーティストの杉本博司が小田原に計画している芸術施設「江之浦コンプレックス(仮称)」が2014年4月に着工するそうです。リンク先に概要が掲載されています。施設の設計にも杉本が関わっていて、イメージ画像などは事前に発表されていました

伝統芸能の再考を試み、古典芸能から現代演劇までの企画、制作、公演を行い、また既成の価値観にとらわれずに収集かつ拾集された「杉本コレクション」の保存および公開展示を通して、日本文化を広い視野で次世代へ継承する活動を行います。 活動拠点として、現在小田原市江の浦に舞台、作品展示室、茶室などを配した芸術文化施設の建設を2012年中に着工予定。

建設予定地:神奈川県小田原市江の浦362
面積:約9,500m2
(via odawara-af.com)

宮本隆司とオラファー・エリアソンの展覧会が直島の宮浦ギャラリー六区で開催

宮本隆司とオラファー・エリアソンの展覧会が直島の宮浦ギャラリー六区で開催されます

宮本隆司とオラファー・エリアソンの展覧会が直島の宮浦ギャラリー六区で開催されます。会期は、2014年4月1日~6月22日。

本展は、宮本隆司、オラファー・エリアソンという2人の作家の作品を通じて、直島という場に広がる様々な「風景」を顕在化させる試みです。
今回展示される作品は、いずれも「カメラオブスクラ」の原理を応用して作られています。小穴から差し込む光によって投影像を生み出すこの原理は、写実的な空間表現のモデルとして、多くの芸術家たちによって参照されてきました。
宮浦ギャラリー六区という空間そのものを一つの「カメラオブスクラ」に見立てると、その外側には直島の日常の光景が広がっています。そして、一見何気ないその一瞬一瞬の中には、懐かしさにも似た尊さが潜んでいます。その尊さに触れたとき、私たちの眼に映る風景は、かけがえのない「The Scenes」として、私たちの記憶に刻み込まれていくことでしょう。

磯崎新の2012年3月に収録されたロングインタビューが、日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイブのページで公開

磯崎新の2012年3月に収録されたロングインタビューが、日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイブのページで公開されています

磯崎新の2012年3月に収録されたロングインタビューが、日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイブのページで公開されています。

辻:オーラル・ヒストリーということで、本日はお生まれになった時からこれまでを順番にお話しいただきたいと思います。これまで磯崎さんが書かれたものも含めて同様のものがたくさんありますので、今日のお話はとりわけ建築と美術、他の表現領域との接点や、書籍や媒体でお話しいただいていないことを軸としてお聞きしていきたいと思っています。

西野達のトークショー「マーライオンをホテルにした男。 ―西野達さん、これってアートなの?」が青山ブックセンターで開催

西野達のトークショー「マーライオンをホテルにした男。 ―西野達さん、これってアートなの?」が青山ブックセンターで開催されます

アーティストの西野達のトークショー「マーライオンをホテルにした男。 ―西野達さん、これってアートなの?」が青山ブックセンターで開催されます。開催日は、2014年3月29日。

西野達さんは、 世界中の有名な彫像や建造物、時計台、時には公衆トイレを囲み、そのモニュメントや設備がもともとそこにあったかのような、実際にくつろげるリビングルームにしたり、実際に宿泊することができるホテルにしたりしてしまう大がかりなインスタレーション作品を制作しています。

代表作に シンガポールのマーライオンをホテルにした《The Merlion Hotel》(写真上)や ニューヨークのコロンブス像をリビングルームにした《Discovering Columbus》(写真下) などがあります。

西野さんのように大型の作品制作やプロジェクトを実現させるためには、まず何よりも西野さんの作品への理解、さらには現代美術そのものへの理解を得ることが必要かつ重要になってきます。 日本では、さまざまな規制の多さに加え、西野さんの作品、そして現代美術への理解が十分に浸透をしていないことが壁となり、海外に比べて大がかりな作品制作の場が少ないのが現状です。

そんな中、集英社が運営をするアート情報サイト「HAPPY PLUS ART」において、西野さんの活動をサポートし、作品制作を応援するためのクラウドファンディングプロジェクト「《西野達プロジェクト》日本全国津々浦々に西野達をプレゼンするためのツールを制作し、作品制作につなげる」が立ち上げられました。これは、プロジェクトに賛同した人からネット上で資金を集め、さまざまな形で西野さんの作品の周知と理解を深める環境を整えることで、日本での作品制作を1つでも多く実現させる試みです。

今回は、代表作である《The Merlion Hotel》や《Discovering Columbus》をはじめ、これまで実現してきた作品を実際に振り返りながら、西野さんはこれまで作品の理解を得るためにどのようなアクションを起こし、どのような壁を乗り越えてきたのか、西野さんの作品にはどのような想いが込められているのかなど、その裏側をお話いただき、西野作品の理解を深めるとともに、現代アートの魅力を考えていきます。

アーウィン・ウームによるレーマン・モーピン・ギャラリーでの個展「Synthesa」の動画

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