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安藤忠雄が、2022年11月に京都大学で行った講演「地球は一つ」の動画

安藤忠雄が、2022年11月5日に京都大学で行った講演「地球は一つ」の動画です。

2022年に創立125年の節目を迎えたことを記念して、11月5日(土)に百周年時計台記念館において秋の記念行事を開催しました。特別シンポジウムの講演者二人目は、返済不要の奨学金制度の創設に多大な支援をいただいた建築家の安藤 忠雄氏です。

SANAAの設計で完成した、オーストラリアの美術館増築「シドニー・モダン・プロジェクト」の写真

SANAAの設計で完成した、オーストラリアの美術館増築「シドニー・モダン・プロジェクト」の写真が11枚、dezeenに掲載されています。

写真家のトーマス・シュトルートへのインタビュー「文化は精神の自由を守る」の動画

写真家のトーマス・シュトルートへのインタビュー「文化は精神の自由を守る」の動画です。2022年11月に作家のアトリエで収録されたものです。制作はルイジアナ美術館です。

(翻訳)
「彼らは何を恐れているのか?」
私たちは、ベルリンのスタジオでドイツのスター写真家、トーマス・シュトルトに会いに行き、自由な価値観と民主主義への攻撃が続いていることを懸念し、また激怒している人物に出会ったのです。

「カルチャー、コンサート、演劇、ダンス、音楽、美術館は、人々を集め、明確に定義されていない何かについて共通の体験をさせるものです。それは自由奔放であり、民主主義の特質でもあります」

「それは、人生の他の解釈を見ることによって人生を理解しようとする共同体を認めることです。あなたとは違う解釈をするということです」

シュトルートは、世界中の文化施設に対する攻撃を目撃しており、アート、アーティスト、そして美術館などの文化施設は、民主的権利と価値の主要な擁護者であると考えています。

「右翼の組織は、自由な意見を持つ文化をコントロールしようとします。彼らは芸術や文化をコントロールしたいのです。私はしばしば、“彼らは一体何を恐れているのだろう”と思うことがあります。しかし、これこそ彼らが恐れていることなのです。彼らは心の自由を恐れているのです」

トーマス・シュトルートは、1954年、ドイツのゲルデルンに生まれ、デュッセルドルフ芸術アカデミーで学びました。ベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻のもとで写真を学んだ第一世代のアーティストの一人です。アムステルダムのステデライク美術館、東京国立近代美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館、マドリッドのプラド美術館、エッセンのフォルクヴァング美術館、ミュンヘンのハウス・デア・クンストなどで包括的な個展が開催されています。1993年から1996年にかけて、カールスルーエ国立芸術大学の写真科の初代教授を務めました。ニーダーザクセン州クルトゥルストゥングより、スペクトラム国際写真賞を受賞しています。

(原文)

“What are they afraid of?”
We went to see German star photographer Thomas Struth in his Berlin studio and met a man both concerned and enraged about the ongoing attacks on our liberal values and democracies.

“Culture, concerts, theatre, dance, music, and museums bring people together to have a shared experience about something that is not clearly defined. It is free-floating, and that is a democratic quality.”

“It’s an acknowledgment of a community to try to understand life by seeing other interpretations of life. Interpretations that are not yours.”

Struth witnesses attacks on cultural institutions all over the world and sees both art, artists, and cultural institutions like museums as prime defenders of democratic rights and values:

“Right-wing institutions try to control culture because of its free-floating opinions. They want to control arts and culture. Often I think: What the f… are they afraid of? But this is what they are afraid of. They are afraid of the freedom of mind.”

Thomas Struth was born in 1954 in Geldern, Germany, and studied at the Kunstakademie Düsseldorf. He was part of the first generation of artists to study photography with Bernd and Hilla Becher. Comprehensive solo exhibitions of Struth’s work have been presented at institutions including the Stedelijk Museum in Amsterdam, The Tokyo National Museum of Modern Art, The Metropolitan Museum of Art in New York, the Museo del Prado in Madrid, the Museum Folkwang in Essen and Haus der Kunst in Munich. Between 1993-1996 Struth was the first Professor of Photography at the Staatliche Hochschule für Gestaltung in Karlsruhe. Struth was awarded the Spectrum International Prize for Photography by Kulturstiftung Lower Saxony.

藤本壮介建築設計事務所による、福岡の、太宰府天満宮の「仮殿」。“御本殿”の大改修に伴い“御神霊”を仮安置する為に計画。相応しい“佇い”の創造を目指し、古くからの伝説に着想を得て周辺の自然が飛翔した様な建築を考案。屋根の植物が季節により移ろいを見せる
藤本壮介建築設計事務所による、福岡の、太宰府天満宮の「仮殿」。“御本殿”の大改修に伴い“御神霊”を仮安置する為に計画。相応しい“佇い”の創造を目指し、古くからの伝説に着想を得て周辺の自然が飛翔した様な建築を考案。屋根の植物が季節により移ろいを見せる image©藤本壮介建築設計事務所
藤本壮介建築設計事務所による、福岡の、太宰府天満宮の「仮殿」。“御本殿”の大改修に伴い“御神霊”を仮安置する為に計画。相応しい“佇い”の創造を目指し、古くからの伝説に着想を得て周辺の自然が飛翔した様な建築を考案。屋根の植物が季節により移ろいを見せる image©藤本壮介建築設計事務所
藤本壮介建築設計事務所による、福岡の、太宰府天満宮の「仮殿」。“御本殿”の大改修に伴い“御神霊”を仮安置する為に計画。相応しい“佇い”の創造を目指し、古くからの伝説に着想を得て周辺の自然が飛翔した様な建築を考案。屋根の植物が季節により移ろいを見せる image©藤本壮介建築設計事務所

藤本壮介建築設計事務所が設計している、福岡の、太宰府天満宮の「仮殿」です。
“御本殿”の大改修に伴い“御神霊”を仮安置する為に計画されました。建築家は、相応しい“佇い”の創造を目指し、古くからの伝説に着想を得て周辺の自然が飛翔した様な建築を考案しました。また、屋根の植物が季節により移ろいを見せる事も意図されました。
2023年5月に竣工し、改修期間の3年間のみ使われます。施主の公式サイトはこちら

太宰府天満宮周辺に広がる、豊かな自然が御本殿前に飛翔し、仮殿としての佇いを作り上げることをコンセプトとしています。
これは太宰府に古くから残る、道真公を慕う梅の木が一夜のうちに太宰府まで飛んできた、飛梅伝説から着想を得たものになります。

建築家によるテキストより

仮殿では梅の木の他にも天満宮周辺の植物が回廊内に軽やかに舞い、道真公の為の住まいの屋根を創りあげています。屋根の上の植物は、天満宮周辺の環境と共に、季節や天候によって様々な移ろいを見せることでしょう。

建築家によるテキストより

斎場内は、現代的なプロポーションと伝統的な空間が水平線上に広がり、御扉を中心とした祭壇が、森の影の中から印象深く映えることを意識しています。内部に近づくとルーバー状の天井が曲面状に現れますが、これは御本殿の伝統的な垂木を踏襲しており、厳粛な空間を想起させることを期待しています。

さらに内部に踏み入ると、斎場の天窓から美しい空と共に森が目に飛び込み、再び天満宮の豊かな自然を体全体で感じることができます。

建築家によるテキストより
MVRDVによる、フランス・パリの「ゲテ・モンパルナス」。70年代完成の街区を現代に合わせ改変する計画。既存のオフィスや図書館等の様々な配置を整理と合理化し、幼稚園等の機能も加え高密度化。建築と街の関係を作り変える
MVRDVによる、フランス・パリの「ゲテ・モンパルナス」。70年代完成の街区を現代に合わせ改変する計画。既存のオフィスや図書館等の様々な配置を整理と合理化し、幼稚園等の機能も加え高密度化。建築と街の関係を作り変える photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVによる、フランス・パリの「ゲテ・モンパルナス」。70年代完成の街区を現代に合わせ改変する計画。既存のオフィスや図書館等の様々な配置を整理と合理化し、幼稚園等の機能も加え高密度化。建築と街の関係を作り変える photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVによる、フランス・パリの「ゲテ・モンパルナス」。70年代完成の街区を現代に合わせ改変する計画。既存のオフィスや図書館等の様々な配置を整理と合理化し、幼稚園等の機能も加え高密度化。建築と街の関係を作り変える photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVによる、フランス・パリの「ゲテ・モンパルナス」。70年代完成の街区を現代に合わせ改変する計画。既存のオフィスや図書館等の様々な配置を整理と合理化し、幼稚園等の機能も加え高密度化。建築と街の関係を作り変える photo©Ossip van Duivenbode

MVRDVが設計した、フランス・パリの「ゲテ・モンパルナス」です。
1970年代完成の街区を現代に合わせ改変する計画です。建築家は、既存のオフィスや図書館等の様々な配置を整理と合理化し、幼稚園等の機能も加え高密度化しました。そして、建築と街の関係を作り変える事が意図されました。

以下、建築家によるリリーステキストの翻訳です

MVRDV、パリの1970年代の街区を劇的に改造

パリのモンパルナス通りから歩いてすぐの場所にある街区を、MVRDVの設計で改造した「Gaite Montparnasse(ゲテ・モンパルナス)」がオープンしています。このプロジェクトでは、ホテル、ショッピングセンター、オフィススペース、図書館などが混在していた既存の用途を合理化し、ソーシャルハウジングと幼稚園を加えて地域を高密度化しました。その結果、建物はより快適で、歩行者が利用しやすくなりました。また、1970年代に建てられた以前の建物の重要な部分を、循環型経済の原則に従って再利用しています。

1974年に完成したピエール・デュフォー設計の「イルロ・ヴァンダム」は、当時のランドマーク的存在で、現在のプルマンホテルのタワーは、強い垂直線がモンパルナスでひときわ目立つ存在となっています。同時に、荒々しい質感のコンクリート台座、箱型の反射ガラス、赤い鉄格子は、この時代の欠点を象徴しています。広い大通りに囲まれた、車が支配的なこの地区は、通りから見ると、内向的で歓迎されていないように見えました。

MVRDVは、この台座の構造を可能な限りサステナブルに再利用しながら、周辺環境との関係を劇的に変化させることに成功しました。この建物は現在、メーン通りに沿った主要ファサードに沿って統一された道路を形成しています。そして、大きな窓が設けられ、建物内の様子がよく見えるようになりました。この大きな塊は、異なる色調のクラッド、様々な小さなセットバックやオーバーハング、バルコニーや大きな多層フレームのショーケースウィンドウによって、視覚的に遊び心のあるファサードに分割されています。

この設計では、ブロック内のプログラムの配置を第一原理から見直しています。敷地の大半を占めていた2階建てのショッピングセンターの上に、複数のブロックを配置し、この都心の立地を最大限に生かした大幅な高密度化エリアを実現しました。以前はショッピングセンターの上部に3階建てのオフィスが広がっていましたが、現在は敷地の東側に7階建てのブロックに集約され、ビルのメインファサードの一部を形成しています。敷地の中心、ホテルタワーと北側のオフィスビル「ル・エロン」の間に、62戸のソーシャルハウスと幼稚園を設計しました。一方、これまで地下に追いやられていたライブラリーは、ホテル棟の反対側にある2階建てのスペースに設置され、より見やすく、アクセスしやすくなりました。

MVRDVの設立パートナーであるヴィニー・マースは言います。
「この街の一部は、70年代のノスタルジアの島のようでした。入り口が見えないタワー、歩行者用スラブと自動車用大通りの間で、人々が迷子になりそうな台座」「設計の最初のステップは、ブロックを断片化し、持続可能な密度を実現するための研究でした。そして、住宅などの新しいプログラムを追加し、図書館のような隠れたプログラムを明らかにしました。それは、大小のスケール、既存と新しいプログラムを組み合わせた、一種の建物の爆発を生み出したのです。まるで多くの住所があるように、ロビーや窓の大きさも様々で、すべてが混ざり合い、街に向かって開いているのです」

オラファー・エリアソンによる、カタールでのインスタレーション作品。砂漠が広がる風景の中に設置。半円の支持体と円形屋根で構成された作品で、鏡面天井が訪問者や大地を映し込んで現実認識も触発。冷暖房の無い状況下での人々の周辺環境への感化も促す
オラファー・エリアソンによる、カタールでのインスタレーション作品。砂漠が広がる風景の中に設置。半円の支持体と円形屋根で構成された作品で、鏡面天井が訪問者や大地を映し込んで現実認識も触発。冷暖房の無い状況下での人々の周辺環境への感化も促すOlafur Eliasson, Shadows travelling on the sea of the day, 2022, Steel, fibreglass, glass mirrors, 4.53 x 10.51 x 10.51 metre | ø 8.2 metre | ø 8.2 metre, Installation view: Northern Heritage sites, Doha, Qatar, 2022, Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles photo©Iwan Baan
オラファー・エリアソンによる、カタールでのインスタレーション作品。砂漠が広がる風景の中に設置。半円の支持体と円形屋根で構成された作品で、鏡面天井が訪問者や大地を映し込んで現実認識も触発。冷暖房の無い状況下での人々の周辺環境への感化も促すOlafur Eliasson, Shadows travelling on the sea of the day, 2022, Steel, fibreglass, glass mirrors, 4.53 x 10.51 x 10.51 metre | ø 8.2 metre | ø 8.2 metre, Installation view: Northern Heritage sites, Doha, Qatar, 2022, Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles photo©Iwan Baan
オラファー・エリアソンによる、カタールでのインスタレーション作品。砂漠が広がる風景の中に設置。半円の支持体と円形屋根で構成された作品で、鏡面天井が訪問者や大地を映し込んで現実認識も触発。冷暖房の無い状況下での人々の周辺環境への感化も促すOlafur Eliasson, Shadows travelling on the sea of the day, 2022, Steel, fibreglass, glass mirrors, 4.53 x 10.51 x 10.51 metre | ø 8.2 metre | ø 8.2 metre, Installation view: Northern Heritage sites, Doha, Qatar, 2022, Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles photo©Iwan Baan

オラファー・エリアソンによる、カタールでのインスタレーション「Shadows travelling on the sea of the day」です。
砂漠が広がる風景の中に設置されました。半円の支持体と円形屋根で構成された作品で、鏡面天井が訪問者や大地を映し込んで現実認識も触発する事が意図されました。また、冷暖房の無い状況下での人々の周辺環境への感化も促します。

こちらは、作家によるステートメントの翻訳。

「Shadows travelling on the sea of the day」は、ドーハから北上し、ズバラ砦やアイン・モハメッド村を過ぎて、荒々しい砂漠の風景を走り抜けてたどり着きます。遠くから、地平線上にある小さなインフォーマルな集落や工業地帯のような作品を垣間見ることができるかもしれません。実際に歩いて作品に近づくと、何が見えているのかわからないという不安はもう少し残るかもしれません。砂漠の植物や動物の痕跡、岩石が点在する広大な砂の平面が、四方八方に何キロメートルも広がっている風景。地平線の輝きが作品の外側のリミットなのかもしれません。

しかし、作品に出会うために旅をしてきたのは、あなただけではありません。その涼やかで心地よい影は、日中は砂地をゆっくりと、夕暮れから明け方にかけてはより速く移動します。頭上の天井には大きな鏡が設置されており、忍耐強く観察すれば、この循環する旅路に気づくことができるかもしれません。

見上げると、実は地球や自分自身を見下ろすことになります。上も下も、その空間を共有する他の人たちと共に、砂があなたを包みます。自分の姿を見ながら、腕を伸ばして手を振ったり、足をくねらせたりして、自分の見え方を検証してみましょう。それは、大地と自分がつながっているかどうかの現実確認のようなものです。砂の上にしっかりと立っていると同時に、はるか上方の地面から頭を下げてぶら下がっているような状態です。おそらく、一人称視点と、不安定な三人称視点の自分を行ったり来たりすることになるのでしょう。この視線の振動は、身体の動きと相まって存在感を増幅させ、曲線の構造物は周囲の環境に消えていくかのように、非物質化し、風景となるのです。

左右に展開された彫刻的要素のクラスターを見ると、非常に驚くべき効果に気づくかもしれません。鏡の配列は、物理的に明確で部分的なものを連結し、完璧なものにしているのです。鏡はそれぞれ半円状の支持体を映し出し、完全な円形に仕上げます。隣り合う鏡にも鉄の構造物が映り込み、相互のつながりの海を作り出しています。反射が仮想の構図となり、あなたの動きに合わせて変化します。あなたが知覚する、広大な彫刻の要素、そして来場者が織りなす光景は、超現実的でありながら、完全に地に足の着いたものであるように見えます。

日陰の鏡の下を散策しながら、周囲の環境に感化されていくことを願っています。高速で移動する冷暖房完備の乗り物という保護なしに、ゆっくり歩いてみると、何もない不毛な風景ではなく、砂漠の動物、植物、人間、物語、伝統、文化財、風、眩しい日光、濃い空気、陽炎、半円や輪、痕跡、好奇心、疲労、驚き、などを感じることができるかもしれません。「Shadows travelling on the sea of the day」は、あなたが訪れた時、この空間を動いていたすべてのもの、この自然文化的な風景の中にあなたが存在すること、ここにあるすべてのものを祝福しています。それは、この惑星と再同調することへの招待状です。

西沢立衛・坂茂・石上純也・永山祐子・成瀬友梨のインタビュー動画。日本のクリエイターを紹介する趣旨で、海外向け自動車ブランドの企画で制作

西沢立衛坂茂石上純也永山祐子成瀬友梨のインタビュー動画です。日本のクリエイターを紹介する趣旨で制作され、海外向け自動車ブランド「INFINITI」の企画で制作されたものです。


西沢立衛のインタビュー動画


坂茂のインタビュー動画


石上純也のインタビュー動画

OMA / 重松象平のデザインアーキテクトによる、東京・渋谷区の商業ビル「原宿クエスト」。駅近くの敷地に計画。表参道と奥原宿エリアの接続を意図し、“大通り”と“周辺のヴィレッジ”の二面性に応える建築形態を考案。商業的な顔を作ると同時に都市の新たなアクティビティを誘発
OMA / 重松象平のデザインアーキテクトによる、東京・渋谷区の商業ビル「原宿クエスト」。駅近くの敷地に計画。表参道と奥原宿エリアの接続を意図し、“大通り”と“周辺のヴィレッジ”の二面性に応える建築形態を考案。商業的な顔を作ると同時に都市の新たなアクティビティを誘発高層階テラス外観
OMA / 重松象平のデザインアーキテクトによる、東京・渋谷区の商業ビル「原宿クエスト」。駅近くの敷地に計画。表参道と奥原宿エリアの接続を意図し、“大通り”と“周辺のヴィレッジ”の二面性に応える建築形態を考案。商業的な顔を作ると同時に都市の新たなアクティビティを誘発俯瞰
OMA / 重松象平のデザインアーキテクトによる、東京・渋谷区の商業ビル「原宿クエスト」。駅近くの敷地に計画。表参道と奥原宿エリアの接続を意図し、“大通り”と“周辺のヴィレッジ”の二面性に応える建築形態を考案。商業的な顔を作ると同時に都市の新たなアクティビティを誘発パサージュ表参道側
OMA / 重松象平のデザインアーキテクトによる、東京・渋谷区の商業ビル「原宿クエスト」。駅近くの敷地に計画。表参道と奥原宿エリアの接続を意図し、“大通り”と“周辺のヴィレッジ”の二面性に応える建築形態を考案。商業的な顔を作ると同時に都市の新たなアクティビティを誘発パサージュ北側低層

OMA / 重松象平のデザインアーキテクトとNTTファシリティーズの建築設計による、東京・渋谷区の商業ビル「原宿クエスト」です。
原宿駅近くの敷地に計画されています。建築家は、表参道と奥原宿エリアの接続を意図し、“大通り”と“周辺のヴィレッジ”の二面性に応える建築形態を考案しました。また、商業的な顔を作ると同時に都市の新たなアクティビティの誘発も意図されています。竣工・開業は、2025年春を予定しています。

新生「原宿クエスト」は、表参道と奥原宿を繋げ一体化する初めての建築となリます。
表参道は、東京には珍しい軸線であり、けやき並木や歩道の広さなどによって都市的アイデンティティが確立された通りです。その大通りに面する建築は、ブランドの旗艦店が多いということもあって自ずと大きくなり、個々のアイデンティティが強調されるようになりました。

建築家によるテキストより

一方、参道の周辺には軸線とは対照的な、有機的でヒューマンスケールの街並みを持った「ヴィレッジ」が存在し、1970年代以降、実際にはそういった小さなストリートで日本の新しいファッションや自由な若者文化が生まれ培われてきました。つまりは、大通りとその周辺のヴィレッジ、そのデュアリティ(二面性)を等価と捉えて一体的に、そして面的に考えていくことがこのエリアの発展には欠かせないのです。

建築家によるテキストより

「原宿クエスト」は、明治神宮、代々木体育館、代々木公園、原宿駅に近く、表参道の中でも公共性の高いエリアにあリます。そして同時に、敷地の北側では竹下通りなどがある奥原宿にも面しています。まさに二面性のストーリーを持った建築を計画するには最適な場所です。表参道にしっかりとした商業的な顔を持ち、同時に奥原宿側へと人々を導き、そこで新たなアクティビティを誘発する。まさに表と奥を繋げて、デュアリティを体現する建築をめざしました。

建築家によるテキストより
妹島和世+西沢立衛 / SANAAによる、高松宮殿下記念世界文化賞の受賞スピーチの動画

妹島和世+西沢立衛 / SANAAによる、高松宮殿下記念世界文化賞の受賞スピーチの動画です。SANAAは、2022年の同賞の建築部門を受賞しています。また、彫刻部門では、中国のアイ・ウェイウェイが受賞しています。

以下に、その他の受賞者も参加した記者会見時の動画も掲載します。

塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛のキュレーションによる、TOTOギャラリー・間での建築展「How is Life?」の会場写真。建築以前の“生活”に注目して企画。“持続的成長ではなく成長なき繁栄”を主題とし日本と世界から注目すべき試みを収集。建築媒体が減少する中で展覧会の意味を再考し批評や議論を巻き起こす役割も意図
塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛のキュレーションによる、TOTOギャラリー・間での建築展「How is Life?」の会場写真。建築以前の“生活”に注目して企画。“持続的成長ではなく成長なき繁栄”を主題とし日本と世界から注目すべき試みを収集。建築媒体が減少する中で展覧会の意味を再考し批評や議論を巻き起こす役割も意図エントランス photo©architecturephoto
塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛のキュレーションによる、TOTOギャラリー・間での建築展「How is Life?」の会場写真。建築以前の“生活”に注目して企画。“持続的成長ではなく成長なき繁栄”を主題とし日本と世界から注目すべき試みを収集。建築媒体が減少する中で展覧会の意味を再考し批評や議論を巻き起こす役割も意図ギャラリー1全景 photo©architecturephoto
塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛のキュレーションによる、TOTOギャラリー・間での建築展「How is Life?」の会場写真。建築以前の“生活”に注目して企画。“持続的成長ではなく成長なき繁栄”を主題とし日本と世界から注目すべき試みを収集。建築媒体が減少する中で展覧会の意味を再考し批評や議論を巻き起こす役割も意図右:茅葺普請 / 設計=塚本由晴、アリソン理恵、平尾しえな / 茅葺指導=相良育弥(くさかんむり) / 藁ぼっち制作指導=畑中亨 / 制作=平尾しえな 、大山亮 / 東京都 / 2022 photo©architecturephoto
塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛のキュレーションによる、TOTOギャラリー・間での建築展「How is Life?」の会場写真。建築以前の“生活”に注目して企画。“持続的成長ではなく成長なき繁栄”を主題とし日本と世界から注目すべき試みを収集。建築媒体が減少する中で展覧会の意味を再考し批評や議論を巻き起こす役割も意図ギャラリー2全景 photo©architecturephoto

塚本由晴千葉学セン・クアン田根剛のキュレーションによる、TOTOギャラリー・間での建築展「How is Life?――地球と生きるためのデザイン」の会場写真です。
建築以前の“生活”に注目して企画されました。キュレーションチームは、“持続的成長ではなく成長なき繁栄”を主題とし日本と世界から注目すべき試みを収集しました。また、建築媒体が減少する中で展覧会の意味を再考し批評や議論を巻き起こす役割も意図されました。
会期は、2022年10月21日~2023年3月19日。要事前予約です。展覧会の公式サイトはこちら

How is Life?

産業革命以降手に入れた生産力を背景に、成長を是としてきた人類の活動は、プラネタリー・バウンダリー※1を超え、気候変動や南北格差をもたらし、声をあげることのできない生物や将来世代を搾取し続けている。その対応策として、成長の原動力となった産業や便利な暮らしを維持しつつ環境負荷を低減させる行動がSDGsとして推奨されているが、事態はより深刻で、持続的成長ではなく成長なき繁栄※2を本気で検討しなければならないところまで来ている。そのためには産業分野だけでなく、暮らし自体を見直し、その構成要素の一つ一つを、地球に負荷をかけない方向に転換していかなければならない。しかし、産業からサービスを買うことに慣れてしまった我々は、自らの手で衣食住やエネルギーを獲得するスキルをもたず、また産業社会的連関による包囲網はそこからの逸脱を容易には許さない。20世紀後半につくられた生産―消費―廃棄の想定を定着し続けてきた構築環境の中に暮らしていると、その想定を疑うことも容易ではない。そこで培われた自画像は、同じ想定に基づく構築環境や暮らしを再生産してしまう。その反復から抜け出して、成長なき繁栄を選ぶのならば、我々はどう生きるか? 建築が人々の暮らしをよりよくすることに奉仕するものであるならば、そうした包囲網を障壁として発見し、挑んでいくことから、建築的営為を始めるべきだろう。その時話し合いのテーブルにつくのは、今ここにいる自分達だけでなく、立場の弱い人、地球の別の場所にいる人、未来の人、そしてヒト以外の生物かもしれない。「How is Life?」という、彼ら、そして私達自身への問いかけを、建築展という形にする試みに、ご期待あれ。

TOTOギャラリー・間 企画展 How is Life? キュレーター
塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛

出典
※1 プラネタリー・バウンダリー Rockstrom, Johan, et al. “A safe operating space for humanity.” Nature, vol. 461, no. 7263, 24 Sept. 2009, pp. 472+.

※2 成長なき繁栄 Tim Jackson (2009). Prosperity without Growth. Earthcan. (ティム・ジャクソン 田沢恭子( 訳 ) (2012). 成長なき繁栄 ―地球生態系内での持続的繁栄のために― 一灯舎)

妹島和世+西沢立衛 / SANAAが、2022年の「高松宮殿下記念世界文化賞(建築部門)」を受賞。公式のインタビュー動画も公開
妹島和世+西沢立衛 / SANAAが、2022年の「高松宮殿下記念世界文化賞(建築部門)」を受賞。公式のインタビュー動画も公開西沢立衛と妹島和世 photo©architecturephoto

妹島和世+西沢立衛 / SANAAが、2022年の「高松宮殿下記念世界文化賞(建築部門)」を受賞しています。
「大胆な円形と透明性、アートとの親和性が特徴の『金沢21世紀美術館』など、斬新な建築デザインで新世代の牽引役を務めてきた建築家ユニット」と紹介されています。
また、彫刻部門では、中国のアイ・ウェイウェイが受賞しています。また、妹島和世+西沢立衛 / SANAAの受賞記念講演会が2022年10月20日に開催されます。

以下は、同時公開された公式のインタビュー動画です。

熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開。花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築。テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画。“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求
熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開。花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築。テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画。“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求外観鳥瞰 徳島県の許可を得て掲載
熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開。花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築。テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画。“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求東側エントランス 徳島県の許可を得て掲載
熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開。花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築。テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画。“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求小ホール内観 徳島県の許可を得て掲載

熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVが設計を進めている、徳島の「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開されています。
花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築です。また、テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画されています。加えて、“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求しています。。

令和4年6月に取りまとめた基本設計では、「花びら上のテラス」の効果的な配置による、構造上の強度と「デザイン性の高さ」の両立、最先端の舞台機構を備える「大ホール」と、テラス席からの新しい鑑賞体験の提供、大型壁面を活用した外部への「映像発信」をはじめとする「ホールの新たなあり方」などを盛り込み、街に開かれ、外から人を引き込む「新しい文化芸術施設」が具現化された内容となります。

徳島文化芸術ホール(仮称)基本設計 概要版より

以下に、公開されている画像と公開された基本設計へのリンクを掲載します。

OMAによる「台北パフォーミングアーツセンター」が開館して新しい写真が公開。約14年の歳月を経て完成した舞台芸術の為の施設。中央のキューブに球や直方体の形をした3つの劇場が貫入した構成が特徴。“パブリック・ループ”が市民を内部に招き入れ様々な体験を提供
OMAによる「台北パフォーミングアーツセンター」が開館して新しい写真が公開。約14年の歳月を経て完成した舞台芸術の為の施設。中央のキューブに球や直方体の形をした3つの劇場が貫入した構成が特徴。“パブリック・ループ”が市民を内部に招き入れ様々な体験を提供 photo©Shephotoerd Co. Photography, courtesy of OMA
OMAによる「台北パフォーミングアーツセンター」が開館して新しい写真が公開。約14年の歳月を経て完成した舞台芸術の為の施設。中央のキューブに球や直方体の形をした3つの劇場が貫入した構成が特徴。“パブリック・ループ”が市民を内部に招き入れ様々な体験を提供 photo©OMA
OMAによる「台北パフォーミングアーツセンター」が開館して新しい写真が公開。約14年の歳月を経て完成した舞台芸術の為の施設。中央のキューブに球や直方体の形をした3つの劇場が貫入した構成が特徴。“パブリック・ループ”が市民を内部に招き入れ様々な体験を提供 photo©OMA Photography by Chris Stowers
OMAによる「台北パフォーミングアーツセンター」が開館して新しい写真が公開。約14年の歳月を経て完成した舞台芸術の為の施設。中央のキューブに球や直方体の形をした3つの劇場が貫入した構成が特徴。“パブリック・ループ”が市民を内部に招き入れ様々な体験を提供 photo©Shephotoerd Co. Photography, courtesy of OMA
OMAによる「台北パフォーミングアーツセンター」が開館して新しい写真が公開。約14年の歳月を経て完成した舞台芸術の為の施設。中央のキューブに球や直方体の形をした3つの劇場が貫入した構成が特徴。“パブリック・ループ”が市民を内部に招き入れ様々な体験を提供 photo©Shephotoerd Co. Photography, courtesy of OMA

OMA / レム・コールハース+デイヴィッド・ジャーノッテンによる台湾の「台北パフォーミングアーツセンター」
約14年の歳月を経て完成した舞台芸術の為の施設です。中央のキューブに球や直方体の形をした3つの劇場が貫入した構成が特徴となっています。また、“パブリック・ループ”が市民を内部に招き入れ様々な体験を提供します。

こちらは建築家によるリリーステキストの翻訳

OMA / レム・コールハース+デイヴィッド・ジャーノッテンによる台湾の「台北パフォーミングアーツセンター」が開館

OMAが設計した台湾の台北パフォーミングアーツセンターが一般公開されました。レム・コールハースとデイヴィッド・ジャーノッテンの共同プロジェクトは、台北の活気ある士林夜市に位置しています。文化的生活者と一般市民が舞台芸術の新たな可能性を探り、劇場のさまざまな側面を体験できる場となっています。

コンパクトでフレキシブルな建物は、中央のキューブに差し込まれた球状の800席のグローブ・プレイハウス、1500席のグランド・シアター、800席のブルー・ボックスで構成されています。このキューブには、3つの劇場のステージ、バックステージ、サポートスペースが収容されており、グランドシアターとブルーボックスを連結してスーパーシアターにすることで、ファクトリー品質のマッシブな空間で、思いがけない演出が可能になりました。グローブ・プレイハウスは独特のプロセニアムを持ち、ステージ・フレーミングの実験的な試みも可能です。不透明なファサードを持つ劇場の観客席は、波板ガラスで覆われ、アニメーションと照明が施された中央のキューブに対して、神秘的な要素としてドッキングしているように見えるます。

中央のキューブは地面から持ち上げられ、景観の良い広場になります。そこから「パブリックループ」が通っています。それは、通常は見えない舞台芸術制作のためのインフラやスペース、3つの劇場の内部を見渡せるポータルウィンドウを開けた場所です。

OMAの創立パートナー、レム・コールハースは言います。
「コンペティションのために初めて台北を訪れたとき、実験意欲の旺盛な都市であると感じました。この建物は、その発見に対する答えです。伝統的な3つの劇場を統合し、演劇人にまったく新しいスペクタクルやパフォーマンスを生み出す機会を提供するものです。都市、協力者、建築家の知識、創造性、忍耐力によって初めて可能になったパフォーミングアーツセンターの実現に携われたことを、私たちは誇りに思います」

スノヘッタのデザインアーキテクトによる、東京・渋谷区の複合施設「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」。現在の東急百貨店の場所に2027年の開業を目指し計画。都市が持つ現代と伝統の二面性を表現する建築を志向。エグゼクティブアーキテクトとして日建設計と東急設計コンサルタントが参画
スノヘッタのデザインアーキテクトによる、東京・渋谷区の複合施設「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」。現在の東急百貨店の場所に2027年の開業を目指し計画。都市が持つ現代と伝統の二面性を表現する建築を志向。エグゼクティブアーキテクトとして日建設計と東急設計コンサルタントが参画 images by Proloog, Copyright: Snøhetta, Courtesy of: Tokyu Corporation
スノヘッタのデザインアーキテクトによる、東京・渋谷区の複合施設「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」。現在の東急百貨店の場所に2027年の開業を目指し計画。都市が持つ現代と伝統の二面性を表現する建築を志向。エグゼクティブアーキテクトとして日建設計と東急設計コンサルタントが参画 images by Mir, Copyright: Snøhetta, Courtesy of: Tokyu Corporation

スノヘッタのデザインアーキテクトによる、東京・渋谷区の複合施設「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」です。
現在の東急百貨店の場所に2027年の開業を目指し計画されています。建築家は、都市が持つ現代と伝統の二面性を表現する建築を志向しました。また、エグゼクティブアーキテクトとして日建設計東急設計コンサルタントが参画しています。

こちらは建築家によるリリーステキストの翻訳

スノヘッタが描く東京の新たなランドマーク

スノヘッタは、東京急行電鉄、L・キャタルトン・リアルエステート、東急百貨店のために、日本におけるこれまでで最大のプロジェクトである新しい渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクトを設計しています。この117,000m2の複合施設は、Bunkamuraの文化施設を含み、東京の活気ある渋谷地区で、高品質の店舗、現代的な高級ホテル、賃貸住宅、そして芸術や文化体験が提供される予定です。このプロジェクトは、可能な限り高い持続可能性評価を得ることを目指し、2027年度の完成を予定しています。

東京という都市は、現代性と伝統の二面性を持っています。東京は、伝統と現代が交錯する街であり、対照的でありながら調和する街です。渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクトは、そのような街のイメージを表現しながら、渋谷駅ハチ公前の渋谷交差点や大型スクリーンで知られる、有名で活気のある街の新しいヴィジョンを描き出すことを意図しています。

現在、東急百貨店の旗艦店があるこの場所は、落ち着いた高級住宅街である松濤、文化的な街である神山町や富ヶ谷、そして活気ある渋谷の街が交差する、非常に目立つ場所にあります。エネルギーと静けさが融合する渋谷の端に位置するこのプロジェクトは、東京の新しい「アーバンリトリート」、つまり都会の喧騒の中にある安らぎとくつろぎのサンクチュアリを目指します。主な特徴は、プロジェクトの中心をなす活気あふれるアトリウム「ザ・ハイブ」、緑豊かなルーフテラスでくつろげる癒しの空間「ザ・サンクチュアリ」などが挙げられます。

伝統を重んじつつ、未来を見据えたデザイン
渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクトは、東京の新しいランドマークとなることを目指しています。街や周辺地域と水平につながりながら、空に向かって垂直に伸びていく。建物は、遠く富士山の裾野に敬意を表し、地上から階段状に立ち上がる地形として設計されています。また、日本古来の建築手法であるセラミックファサードを採用し、伝統と未来との結びつきを強めています。

スノヘッタ香港のパートナー兼マネージングディレクターであるロバート・グリーンウッドは語ります。
「このプロジェクトは、世界で最もエキサイティングな都市の一つである、有名で歴史的に重要なエリアにおいて、伝統に敬意を表し、かつ将来を見据えたものとなっています」
「私たちは未来に向けたデザインを目指し、最も持続可能な解決策を見出すことで、2050年までにカーボンニュートラルを達成するという日本の目標に貢献したいと考えています」

グリーンウッドは、このようにも語っています。
「ランドマークとランドフォルムを組み合わせたハイブリッドな都市開発で、渋谷と松濤をつなぐ、街と街の架け橋となる24時間の新しいヴィジョンを描きました。デザインは、水平な地上面から垂直なスカイラインへと、このエリアのエネルギーを一挙に象徴するようなジェスチャーとして形成されています。それは、伝統とモダンが同居する東京の二面性へのオマージュです」
渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクトでは、スノヘッタは可能な限り高いサステナビリティ評価を獲得する予定です。

MVRDVによる、アルバニアの複合ビル「スカンデルベグ・ビルディング」。低層部に店舗やオフィスが高層部に住戸が入る計画。都市の個性の表現を目指して、国の英雄“スカンデルベグ”の胸像を抽象化した建築を考案。カーブしたバルコニーは住戸の合理性にも貢献
MVRDVによる、アルバニアの複合ビル「スカンデルベグ・ビルディング」。低層部に店舗やオフィスが高層部に住戸が入る計画。都市の個性の表現を目指して、国の英雄“スカンデルベグ”の胸像を抽象化した建築を考案。カーブしたバルコニーは住戸の合理性にも貢献 image©MVRDV
MVRDVによる、アルバニアの複合ビル「スカンデルベグ・ビルディング」。低層部に店舗やオフィスが高層部に住戸が入る計画。都市の個性の表現を目指して、国の英雄“スカンデルベグ”の胸像を抽象化した建築を考案。カーブしたバルコニーは住戸の合理性にも貢献 image©MVRDV
MVRDVによる、アルバニアの複合ビル「スカンデルベグ・ビルディング」。低層部に店舗やオフィスが高層部に住戸が入る計画。都市の個性の表現を目指して、国の英雄“スカンデルベグ”の胸像を抽象化した建築を考案。カーブしたバルコニーは住戸の合理性にも貢献 image©MVRDV

MVRDVが設計して建設が始まった、アルバニア・ティラナの複合ビル「スカンデルベグ・ビルディング」
低層部に店舗やオフィスが高層部に住戸が入る計画です。建築家は、都市の個性の表現を目指して、国の英雄“スカンデルベグ”の胸像を抽象化した建築を考案しました。また、カーブしたバルコニーは住戸の合理性にも貢献します。

こちらはリリーステキストの翻訳です

MVRDV、アルバニアの国民的英雄の胸像をかたどった複合ビルを設計

高さ85メートル、アルバニアの国民的英雄の胸像の形をした、造形的な彫刻を兼ねた世界最大級のビルとなるMVRDVの複合施設「スカンデルベグ・ビルディング(正式名称:ティラナズ・ロック)」の建設が始まりました。アルバニアの首都の中心であるスカンデルベグ広場の象徴的なランドマークとなるこの建物は、スカンデルベグの頭部の形をしたカーブしたバルコニーに包まれ、この国の文化の歴史を祝い、同化させ、他の首都にはないティラナ独自のアイデンティティを与えることでしょう。同時に、そのドラマチックな様相の裏側には、ティラナで最も魅力的な立地に、デザイン性に優れた機能的な住宅が提供されています。

ジェルジ・カストリオティ(1405-1468)は、スカンデルベグの名前でより知られいる、アルバニアの歴史における中心人物であり、国民国家としての成立に重要な役割を果たした人物です。アルバニアの国民的英雄であり、ティラナの中心部にある広場「スカンデルベグ広場」や「スカンデルベグ記念碑」などで崇め奉られています。

広場の北東角に位置する、MVRDVによる投資家ANA sh.p.k. とVI&VI sh.p.k.の為のデザインは、彼の存在を全く新しいレベルにまで高めています。ストリートレベルでは、建物はぎこちない敷地をギリギリまで埋め尽くし、スカンデルベグの頭部はこの最大許容ボリュームから大理石の胸像のように「彫刻」されたものです。肩は敷地の最も広い部分と一致し、頭は右を向き、彼の名を冠した広場に面しています。

鼻や耳、ひげなどの顔のディテールを曲線的な突起で表現し、建物全体を各階で囲むバルコニーを利用することで、この特異な外観を実現しています。このバルコニーによって、建物内部はより合理的な間取りとなり、居住者にとっては貴重な日陰の屋外空間が大幅に確保されることになります。その結果、見る角度によっては、建物の形状を理解するために二度見されるような微妙な効果をもたらしています。この表現方法は、共産主義後のルネッサンスとしてアートと建築を融合させる伝統のある都市に、違和感なく溶け込んでいます。

内部には1層の商業施設と4層のオフィスがあり、「胸部」の底にある奥行きのある間取りに対応できるようなプログラムになっています。その上には、20階建ての住居が「頭」を埋めるように配置されており、不規則な形状の建物でありながら機能的な住宅となるよう、個々の間取りには特別な配慮がなされています。

MVRDVの創立パートナーであるヴィニー・マースは言います。
「最近、世界中の都市が互いに似通ってきています。私はいつも、それに抵抗して、それぞれの個性を見つけ、それを強調するように勧めています」
「私にとって、このスカネルベグ・ビルはまさにそのための機会です。アルバニア建築の既存の要素に新たな意味をもたらすものです。アルバニアがEUに加盟するための交渉を始めるにあたり、このようなプロジェクトは、ヨーロッパ・プロジェクトの一部です。多くの国家からなる統一ヨーロッパにおいて、アルバニアの歴史、特徴、存在を強調するものです」

永山祐子がデザインを手掛ける、2025年大阪・関西万博のパナソニックグループのパヴィリオン「ノモの国」が発表。設計のコンセプトは「風で“揺らぐ”軽やかで自由な建築」。完成予想の内外観パースも公開
永山祐子がデザインを手掛ける、2025年大阪・関西万博のパナソニックグループのパヴィリオン「ノモの国」が発表。設計のコンセプトは「風で“揺らぐ”軽やかで自由な建築」。完成予想の内外観パースも公開外観イメージ(2022年7月時点) image courtesy of パナソニックホールディングス株式会社

永山祐子がデザインを手掛ける、2025年大阪・関西万博のパナソニックグループのパヴィリオン「ノモの国」が発表されました。設計のコンセプトは「風で“揺らぐ”軽やかで自由な建築」です。完成予想の内外観パースも公開されました。

建築コンセプト

リリーステキストより

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