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トラフによる、大阪の、宿泊施設の専用ラウンジの改修計画「リーガロイヤルホテル エグゼクティブラウンジ」の写真

トラフのウェブサイトに、大阪の、宿泊施設の専用ラウンジの改修計画「リーガロイヤルホテル エグゼクティブラウンジ」の写真が15枚掲載されています。

大阪のリーガロイヤルホテル23Fのエグゼクティブフロア「ザ・プレジデンシャルタワーズ」の専用ラウンジの改修計画。2019年に手がけたメインロビーに続き、建築家、吉田五十八氏によって設計された同ホテルのデザインを「たからさがし」のように掘り起こし、それを再解釈しながら改修を行った。

エントランスでは、ホテルの外装にも見られる燕子花(かきつばた)をモチーフにした真鍮の柱が客を迎える。床のカーペットには、1Fメインロビーのリニューアル後に、改めて脚光を浴びるようになった柱の金蒔絵と同じ図柄を拡大して用いた。平安朝時代の織物から着想を得て鳥をモチーフにしたというオリジナルの図柄が、細長い空間の奥深くまで来客を誘導する。壁と天井はグレー、家具は黒に統一し、床以外の要素の彩度を落とすことで、より床のデザインを引き立たせた。
窓側の柱に設けられたガラス製のブラケット照明は、クラシカルなリーガロイヤルホテルらしい印象を与えるとともに、部屋の突き当りに貼られたブラックミラーによって反復することで、空間の奥行きを感じさせる。既存の折り上げ天井も、燕子花のレリーフを施し、間接照明として生かしている。また、ライブラリーとしての機能を設けることで、ゆったりとした時間を提供する。

ホテルのリニューアルや建設が相次ぐ中、創業から85年の歴史を持つリーガロイヤルホテルを他のホテルと差別化するため、伝統的なモチーフに新しい切り口を与える、クラシカルモダンというスタイルを提案した。1Fメインロビーから専用ラウンジへ、ホテルならではのストーリーを紡ぎ、人々が語りたくなるような空間を目指した。

ル・コルビュジエが1959年にフランス・リヨン郊外に完成させた、世界遺産にもなっている建築「ラ・トゥーレット修道院」のクオリティ高めの動画

ル・コルビュジエが1959年にフランス・リヨン郊外に完成させた、世界遺産にもなっている建築「ラ・トゥーレット修道院」のクオリティ高めの動画です。制作はSpirit of Spaceです。

荒川修作+マドリン・ギンズが2005年に完成させた集合住宅 三鷹天命反転住宅をテーマにしたドキュメンタリー「死なない子供、荒川修作」が期間限定で無料公開

荒川修作+マドリン・ギンズが2005年に完成させた、東京・三鷹の集合住宅 三鷹天命反転住宅をテーマにしたドキュメンタリー「死なない子供、荒川修作」が期間限定で無料公開されています。公開終了は2020年6月末を予定とのこと。

新型コロナウイルスの影響によって世界中が不安な時を過ごしている今日、私たち一人一人が繋がりを持つ様々なコミュニティーとの絆は心強い支えとなっています。荒川修作+マドリン・ギンス東京事務所、並びにニューヨークのReversible Destiny Foundationスタッフ一同、改めて皆様との絆に深く感謝申し上げます。

都市の封鎖や外界との断絶が強いられる状況の下、多くのアーティスト、美術館をはじめアート界では、新しい手法で芸術の可能性を発表し共有できる取り組みを始めています。荒川修作+マドリン・ギンス東京事務所とReversible Destiny Foundationも、皆様と荒川+ギンズが創造した様々な哲学やプロジェクトを共有したく、この度新しく隔週でニューズレター『Distraction Series』の配信を始めます。

映画『死なない子供、荒川修作』/ Children Who Won’t Die, ARAKAWA
本編: 80分 / 言語: 日本語 / 字幕: 英語
配信終了予定:2020年6月末日

テーマパーク「養老天命反転地」、死なないための住宅「三鷹天命反転住宅」、巨大な円筒建造物「奈義の龍安寺」など、奇想天外な作品群で世界中に大きな波紋を投げかけてきた荒川修作が、2010年5月19日午前0時35分、ニューヨークで急逝した。生前、自身の建てた「三鷹天命反転住宅」について荒川はこう語っている。「ここに住むと身体の潜在能力が引き出され、人間は死ななくなる」と。

常識を軽々と越えた荒川氏の言葉の数々をはじめ、宇宙物理学者・佐治晴夫氏のインタビュー、三鷹の“死なない家”で生活する人々の身体的変化、そこで生まれ育った子供の記録映像を織り交ぜながら、芸術・科学・哲学を総合した斬新な都市計画を構想するまでに至った荒川の全活動を振り返る本作は、全人類の誰もが想像すらできなかった世界の可能性を浮き彫りにするとともに、壮大な生命賛歌を高らかに歌い上げる。

Cast: 荒川修作、佐治晴夫、山岡遊眞、山岡想乃、三鷹天命反転住宅の住人
監督: 山岡信貴
音楽: 渋谷慶一郎
ナレーター:浅野忠信

MoMAでのドナルド・ジャッド展が、オンラインに切り替えて、写真や解説の音声ファイルを公開中

MoMA(ニューヨーク近代美術館)でのドナルド・ジャッド展が、オンラインに切り替えて、写真や解説の音声ファイルを公開しています。会場写真が80枚と作品に関する21個の音声ファイルなどを公開しています。こちらで展示に合わせて出版された書籍も購入可能

アーティストでデザイナーのアダム・ナサニエル・ファーマンによる、東京・永田町の、パステルカラーを大胆に使用しつつも調和を感じる住戸「Nagatacho」の写真

アーティストでデザイナーのアダム・ナサニエル・ファーマン(Adam Nathaniel Furman)のウェブサイトに、東京・永田町の、パステルカラーを大胆に使用しつつも調和を感じる住戸「Nagatacho」の写真が51枚掲載されています。その他の建築プロジェクトも色遣いが印象的です。

こちらは本人がインスタグラムに投稿した同建築の写真。

A palette of pastel colours, natural and artificial materials, and an open and interconnected layout with gathering at its heart, combine to create a voluptuous interior world of perfectly poised, gentle deviance.

A combination of contemporary techniques and traditional craftmanship are used throughout, with wooden details and cabinetry made by hand by skilled carpenters, and the marquetry doors being fabricated using laser cutting technology.

Materials are celebrated for their sensuality, and their effect on the imagination, rather than their origins, so translucent plastic artificial marbles sit next to the highest quality hand-finished spruce, which is in turn next to the highest quality hand-made porcelain handles, which in turn are next to beautifully glossy nylon fixtures, hand-made carpet next to vinyl, and exquisite textured wallpaper next to semi-matte plastic wall finishes.

The Nagatacho apartment is an experiment in the euphoric connoisseurship of colour, texture, material and form in the theatre of the quotidian, a space that elevates the client’s daily rituals and communal activities into a space of continuously seductive aesthetic delectation.

ホリゾンタル・デザインによる、中国・上海郊外の、既存建物の外壁等を一部残して建てられた文化博物館「Zhang Yan Cultural Museum」の写真など

ホリゾンタル・デザイン(Horizontal Design)による、中国・上海郊外の、既存建物の外壁等を一部残して建てられた文化博物館「Zhang Yan Cultural Museum」の写真と図面が40枚、archdailyに掲載されています。

青木淳が、都電荒川線の停留場のベンチを設計してその過程を紹介する連載の第3回目「モックアップでの検証」

青木淳が、都電荒川線の停留場のベンチを設計してその過程を紹介する連載の第3回目「モックアップでの検証」が公開されています。青木が第二回で模型で検証していたベンチのモックアップ写真等が紹介されています。

トラフによる、神奈川・箱根の、彫刻の森美術館のギャラリーをフリースペース・ギャラリーに改修した「丸太広場 キトキ」の写真

トラフのウェブサイトに、神奈川・箱根の、彫刻の森美術館のギャラリーをフリースペース・ギャラリーに改修した「丸太広場 キトキ」の写真が15枚掲載されています。

日本初の屋外型美術館である、彫刻の森美術館・緑陰ギャラリーの改修計画。広大な彫刻庭園内の一角にある同施設の1階はカフェ、2階はギャラリーとなっていたが、室内で休憩できるスペースが不足していたため、2階に休憩と展示を両立するスペースが求められた。

同美術館では、屋外展示の彫刻には基本的に触れることが出来ない。そこで、触れたくなる、また山に囲まれた環境ならではの素材として、箱根山で伐採された杉の丸太材と、360mm角の集成材を土台として井桁状に並べ、階段室を境に分断された細長い空間に一体感を与える提案とした。空間全体にグリッドを設定し、橋のように架け渡した丸太材は、ベンチとしてもテーブルとしても使え、お弁当を食べたりくつろいだり、来館者の憩いの場となる。ゴムチップマットのエリアでは靴を脱いで、角材を背もたれに寄りかかったり、またはローテーブルとして囲んだりもできる。 ごく単純なルールで出来た空間は、使い方を限定せず、訪れた人それぞれが能動的に使い方を発見できる余白に満ちた場所となる。

素材そのものの力強さを感じられる、丸太のグリッドは、彫刻のような、家具のようなそのどちらともとれる不思議な光景を生み出し、来館者を受けとめる。

武田清明建築設計事務所による、東京・世田谷区の住宅「5つの小さな擁壁」の写真

武田清明建築設計事務所のウェブサイトに、東京・世田谷区の住宅「5つの小さな擁壁」の写真が15枚掲載されています。武田は隈研吾建築都市設計事務所出身の建築家。

チェンチョウ・リトル・アーキテクツによる、オーストラリア・シドニーの、逆アーチ型の開口部を持つ住宅「Glebe House」の写真など

チェンチョウ・リトル・アーキテクツ(Chenchow Little Architects)が設計した、オーストラリア・シドニーの、逆アーチ型の開口部を持つ住宅「Glebe House」の写真と図面が21枚、archdailyに掲載されています

サム&ヴィデガルドによる、スウェーデン・ソルナのオフィスビル「Stenhöga Office Building」の写真など

サム&ヴィデガルドによる、スウェーデン・ソルナのオフィスビル「Stenhöga Office Building」の写真と図面が20枚、archdailyに掲載されています。

nendoによる、巨大な階段が建物を貫く、東京の二世帯住宅「階段の家」の写真など

nendoのウェブサイトに、巨大な階段が建物を貫く、東京の二世帯住宅「階段の家」の写真と図面が62枚掲載されています。また、nendoの佐藤オオキと施主によるこの住宅に関する対談がこちらのページで閲覧できます。

東京の閑静な住宅地に建つ二世帯住宅。敷地の周囲に住宅やアパートなどが建て込んでいることから、建築のボリュームを敷地の北側にぐっと寄せて南側に庭を確保し、南面をできるかぎり大きく開くことで採光や通風、そして庭の緑を積極的に生活空間に取り込むことにした。そして、こうした配置計画によって先代から愛されてきた既存の柿の木を残すことが可能となった。

階段の上り下りの負担に配慮した結果、高齢の両親の住まいは1階に配置。そして夫婦と子供の三人家族は2〜3階で暮らすことに。これによって、両親と一緒に暮らす8匹の猫たちが内と外を自由に出入りしやすくなり、母の趣味である庭の植栽の手入れと鑑賞が手軽に楽しめるようになった。このとき、二世帯が上下に完全分離をされてしまうことが懸念されたため、南側の庭を一部「階段状」にし、1階から3階までを貫くように建築内部に引き込むことに。「階段」の内側には水回りや上下移動用の階段といった機能的要素がコンパクトに収められ、上部は緑の豊かな温室のような半屋外スペースとなり、高い場所に登るのが大好きな猫たちにとっても格好な日向ぼっこの場所となる。そして、この階段と緑によって上下階が斜め方向に緩やかに繋がるようになり、三世代の家族みんながお互いの気配をそれとなく感じながら過ごせる空間が生まれた。

この階段は「内部と庭」そして「家族同士」を繋ぐのにとどまらず、地上では南側の私道と接続しながら外へ伸びていき、上部はトップライトを経由して空へと吸い込まれていくことで、周囲や街とも緩やかに繋がっていくような、そんな、広がりのある建築となることを意識した。

403architecture [dajiba]による近作「山口の直方体」「原保の下屋」「下有知の渡廊」「静岡理工科大学学生ホール」「連尺の架台」の写真が公開

403architecture [dajiba]が設計した近作「山口の直方体」「原保の下屋」「下有知の渡廊」「静岡理工科大学学生ホール」「連尺の架台」の写真が公開されています。

建築家・青木淳の都営交通考察 番外編〜停留場のベンチについて の第2回「新しいベンチの構想とその模型」

建築家・青木淳の都営交通考察 番外編〜停留場のベンチについて の第2回「新しいベンチの構想とその模型」が公開されています。

栗原健太郎+岩月美穂 / studio velocityによる、愛知の住宅「生垣の中の家」の写真など

栗原健太郎+岩月美穂 / studio velocity一級建築士事務所が設計した、愛知の住宅「生垣の中の家」の写真などが27枚、archdailyに掲載されています。

こちらは建築家のサイトに掲載されている公式テキスト。

愛知県に建つ夫婦と子供3人のための住宅。
周辺は整備された街並みと違い、古くから残る細く斜めに走る道があり、不整形な敷地が見られる。
この計画地も斜めに走る細い道に近接している影響もあり不整形だった。
周辺は敷地を塀や生垣で囲う住宅が多い。
工事前、近隣の方に「生垣をなくすの?」と聞かれ、既存生垣が周辺住民にとっての生垣でもあることに気づいた。
これをどう空間構成に関与させるかが課題だった。
既存生垣はちょうど1層分の高さだった。
そこで、全体を平屋(7.5畳分だけ2階部あり)として生活空間が生垣に囲まれる断面構成とした。
既存生垣に、本来建築の外壁が果たしている防視認性の機能を担ってもらうことで、外壁を透過性のある素材で仕上げることができる。
また、壁のある耐震コアの高さを生垣より低くし、上部に架かる12枚の大屋根を浮かせることで、
内部からでも敷地全体を感じ、生活空間とすることができる。
外からは、生垣とコア壁で内部のプライバシーは確保されつつも屋根下から奥の景色を見通せて、建物の存在を軽くした。
敷地内のさまざまな環境を感じられるように、大きく散らばった平面構成とした。
リビングやダイニング、音楽スペース、商談スペースなどのパブリックな場所が中心に配置され、
プライベートな個室がそれを避けて配置される。
大屋根と耐震コアを平面的にも断面的にもずらして構成することで、機能や構造から自由に組んだ配列となり、
それが生活の自由度に結び付くのではないかと考えた。
大屋根とコアの隙間から、大きく広がる子供たちの未来が垣間見えている。

OMAの設計で完成した、韓国・ソウル南部光教の百貨店「Galleria in Gwanggyo」の写真など

OMAの設計で完成した、韓国・ソウル南部光教の百貨店「Galleria in Gwanggyo」の写真などが13枚公開されています。

以下は公式の概要

The Galleria is Korea’s first and largest upscale department store franchise founded in the 1970s, and has remained at the forefront of the premium retail market in the country since then. The store in Gwanggyo—a new town just south of Seoul—is the sixth branch of Galleria. Located at the center of this young urban development surrounded by tall residential towers, the Galleria’s stone-like appearance makes it a natural point of gravity for public life in Gwanggyo.

The store is located between the Suwon Gwanggyo Lake Park and ubiquitous buildings in the city: an intersection between nature and the urban environment. The store has a textured mosaic stone façade that evokes nature of the neighbouring park. Appearing as a sculpted stone emerging from the ground, the store is a visual anchor in the city.

A public route is excavated from the stone volume and connects the public side walk to a roof garden—including both retail and cultural activities. It introduces an innovative element to the traditional typology of a department store.

The public route has a multifaceted glass façade that contrasts with the opacity of the stone. Through the glass, retail and cultural activities inside are revealed to the city’s passers-by, while visitors in the interior acquire new vantage points to experience Gwanggyo. Formed with a sequence of cascading terraces, the public loop offers spaces for exhibitions and performances.

A place where retail and culture, city and nature collide, Galleria in Gwanggyo offers a get away from the predictability of shopping.

施設内の様子も分かる動画。

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