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小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツによる、ウガンダの日本料理店「やま仙/Yamasen Japanese Restaurant」の写真

小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツのウェブサイトに、ウガンダの日本料理店「やま仙/Yamasen Japanese Restaurant」の写真が7枚掲載されています。

日本食料理店と小さな商店を併せ持つ、ウガンダの首都カンパラ郊外の商業施設です。
成長が早く安価なため足場材などとして使われるユーカリ材は、見た目の不均一さや扱いにくさから建材としては脇役として使われることの多い素材ですが、この材を主要な構造・仕上げとして用いることを試みました。敷地は丘陵地にあり、敷地内にもなだらかな斜面があります。これを既存のスロープに見立てて、地階からゆるやかに上階へ登るアクセスを考えました。
既存の5本の樹木を避けるように茅葺きの大屋根を掛け、この屋根の下にいくつもの店が集まり、そこに人々が集う場所がうまれました。

青木淳が、東京藝術大学の教授に就任

青木淳が、東京藝術大学の教授に就任しています。
青木は2018年に同大学建築学科にて「料理を作る課題」を学生に出したことがtwitterや弊サイトでも話題となっていました。

2019年度より、建築家の青木淳氏が本科教授(環境設計第一研究室)に、建築家の樫村芙実氏が本科講師(建築設計第三研究室)に、建築科・東京大学名誉教授の大野秀敏氏が本科客員教授に就任しました。

以下は青木によるメッセージ。

学生へのメッセージ
「芸大の建築学科だからこそできることをしたいです。
他学科の人たちとつきあえるとおもしろい。
建築の世界だけに閉じこもるのではなく、いろんな他の世界のこともあれこれやってみたい。
とはいえ、ジャンルがなければ、「他」もなくなってしまう。
だから、建築のことをとことん考え、やりましょう。」

前田茂樹 / ジオ-グラフィック・デザイン・ラボが、奈良の「(仮称)三宅町複合施設」設計プロポで、最優秀提案に選定

前田茂樹 / ジオ-グラフィック・デザイン・ラボが、奈良の「(仮称)三宅町複合施設」設計プロポで、最優秀提案に選定されています。前田はドミニク・ペロー建築設計事務所勤務経験を持ち、大阪を拠点に活動する建築家です。
以下のように提案書が公開されています。

最優秀提案1.pdf
最優秀提案2.pdf
最優秀提案3.pdf
最優秀提案4.pdf
最優秀提案5.pdf
最優秀提案6.pdf
最優秀提案7.pdf
最優秀提案8.pdf

最終審査結果.pdf

本町では、教育・福祉・保健が連携した総合的な子ども支援施策を展開することにより、子どもの健全育成ができる地域子育てを支えることができる地域づくりを進めていきたいと考えており、子どもから大人まで共に学べる生涯学習の場、地域で子どもを育てる子育て支援の場、町民が笑顔で交流できるふれあいの場、これらが一つになった拠点づくりの整備を目指しています。

本業務は、地域の拠点となる(仮称)三宅町複合施設を建設するにあたり、施設の適切な管理・運営に関する空間づくり、多様な利用者の居場所づくりを実現するための設計を行うことを目的とし、委託業者を選定する公募型プロポーザルを実施しました。(via www.town.miyake.lg.jp

青木淳による、都営新宿線・馬喰横山駅の空間についての考察「美しく空っぽな空間」

青木淳による、都営新宿線・馬喰横山駅の空間についての考察「美しく空っぽな空間」が、PROJECT TOEIに掲載されています。リンク先記事の下部には、以前に公開された各種駅の考察3つのリンクがあります。

私たちが普段何気なく利用している「駅」。
建築家の視点で見ると、どのように見えるのでしょうか。
青木淳さんに考察していただきました。

ジャン・ヌーベルの設計で完成した「カタール国立博物館」の写真

ジャン・ヌーベルの設計で完成した「カタール国立博物館」の写真が15枚、designboomに掲載されています。
アーティストのオラファー・エリアソンが同施設のオープニングの様子を写真や動画でinstagramに投稿していました。

スノヘッタによる、ノルウェーの海岸にある、沈んだような外観と海中を眺められる食事スペースが特徴的なレストラン「Under」の写真

スノヘッタが設計した、ノルウェーの海岸にある、沈んだような外観と海中を眺められる食事スペースが特徴的なレストラン「Under」の写真と図面が38枚、archdailyに掲載されています。お店の公式サイトはこちら

吉岡徳仁による「東京2020オリンピック聖火リレートーチ」の写真と動画

吉岡徳仁による「東京2020オリンピック聖火リレートーチ」の写真と動画が、東京オリンピックの公式サイトに掲載されています。

東京2020オリンピック聖火リレーで用いるトーチは、 日本人に最もなじみ深い花である桜をモチーフとしています。2020年3月、桜の季節の訪れとともに、オリンピック聖火は「Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。」という東京2020オリンピック聖火リレーのコンセプトと一体となり、日本全国を巡ります。

トーチ制作者
企画・デザイン 吉岡徳仁デザイン事務所
トーチ筐体 株式会社UACJ押出加工
素材 株式会社LIXIL
燃焼機構 新富士バーナー株式会社
燃料・燃料ボンベ ENEOSグローブ株式会社

JIA優秀建築賞2018年を受賞した、浅井裕雄+吉田澄代 / 裕建築計画による、既存鉄骨工場に木造の空間を挿入した「工場に家」の写真

JIA優秀建築賞2018年を受賞した、浅井裕雄+吉田澄代 / 裕建築計画による、既存鉄骨工場に木造の空間を挿入した「工場に家」の写真が11枚、裕建築計画のサイトに掲載されています。

工場だった時は、外と内が明快。作業空間と外。走行クレーンもついていて、建築の鉄骨フレームを製作する空間です。
そんな工場に木造の家を入れてみたところ、家の中、工場の中、それに外の領域に分かれますが、大きな工場スケールは、人の暮らすスケールの
家から見ると外のような内の空間となりました。外から閉ざされているのですが、中間的な空間が生まれました。
内、内、外が内、内外、外と囲まれた中間領域のお陰で、様々な表情の空間が出来ました。

以下は、2018年のJIAのアワードの情報です。

2018年度優秀建築選(応募数:195作品)100選を昨年選考され、その中から現地審査(5作品)を選考し、最終的に3月10日(日)に公開審査が行われ、下記の通り受賞作品が決まりました。

【審査委員】
相田武文氏(建築家)
淺石優氏(建築家)
木下庸子氏(建築家)
後藤治氏(建築史家)
橋本純氏(編集者)

2018年度
【JIA日本建築大賞】
「NICCA INNOVATION CENTER」
設計者:小堀哲夫氏(小堀哲夫建築設計事務所)

【JIA優秀建築賞】
「工場に家」
設計者:浅井裕雄氏(裕建築計画)、吉田澄代氏(裕建築計画)

ディーラー・スコフィディオ+レンフロ勤務経験をもつ津川恵理が、神戸三宮駅前広場設計コンペで最優秀賞に

ディーラー・スコフィディオ+レンフロ勤務経験をもつ津川恵理が、神戸三宮駅前広場設計コンペで最優秀賞に選出されています。リンク先で計画案の画像を4枚閲覧可能です。

都心三宮の再整備については、平成30年9月に策定した神戸三宮「えきまち空間」基本計画に基づき、官民が連携して取組みを進めています。
阪急神戸三宮駅東口、JR三ノ宮駅西口の北側に位置するさんきたアモーレ広場(以下、アモーレ広場)は、神戸有数の待ち合わせ場所として多くの人で賑わい、親しまれてきました。
このアモーレ広場を含む三宮北西エリアは、2021年春開業予定である神戸阪急ビル東館の建替により「えきまち空間」内で最も先行して再整備が進むエリアであることから、より良い広場空間を創出すべく、アモーレ広場の新たなデザイン提案を広く募集しました。
このたび、220件の応募作品の中から最優秀賞作品等を決定いたしました。
今後、最優秀賞作品をもとに、アモーレ広場の整備計画の検討を進めていきます。

作品コンセプト:
『広場を訪れる個々の目的に応じて、柔軟に幾つもの滞在方法が見出せるよう、椅子や机といった日常でいつも目に触れる形態とは異なる、抽象的な「円盤」を用いることで多彩な広場での過ごし方を見出していく。
身体スケールを基に様々な方向へ倒れる円盤は、もたれかかったり、テーブルとして利用したり、ベンチとして座ったり、スロープを登り寝転がったり、訪れる人の数だけ広場での過ごし方が引き出される。自然と広場へ寄り添うように関係を築く在り方は、阪神・淡路大震災から助け合い今に至るという新しい神戸のシンボルを彷彿とさせる。
夜は円盤の裏から照明が照らされ、凸状の形態が反射板としての機能を満たすことで広場全体に光を放射する。夜景の綺麗な神戸ならではの洗練された都市空間を演出する。』

選定理由:
・造形美が卓越しており、神戸にふさわしい新しさがある。
・シンボリックでありながら落ち着いたデザインであり、周囲との空間的なつながりも考慮されている。

受賞者:津川 恵理さん(29歳)
神戸出身。応募当時は、文化庁新進芸術家海外研修員としてニューヨークの設計事務所Diller Scofisio+Renfroで建築意匠設計士として勤務。

大室佑介アトリエ / atelier Ichikuによる、三重・鈴鹿市のうどん店「Raum-011」の写真

大室佑介アトリエ / atelier Ichikuのウェブサイトに、三重・鈴鹿市のうどん店「Raum-011」の写真が15枚掲載されています。
大室は古典的な建築の作法を研究し自身の作品にも反映させようと試みている建築家です。過去の特集記事に大室の思想が読み取れるテキストがあるのでこちらもご覧ください
印象的な一節を印象して紹介します。

たとえ建売住宅であっても、「古典的建築の作法」をしっかりと整えれば、美術表現にまで達する可能性がある。

ヴァレリオ・オルジアティによる、バーレーンの、ユネスコ世界遺産登録された真珠採取業の遺構の為のヴィジターセンターの写真

ヴァレリオ・オルジアティによる、バーレーンの、ユネスコ世界遺産登録された真珠採取業の遺構の為のヴィジターセンターの写真と図面が10枚、architectural recordに掲載されています。
施設自体は2018年12月に完成オープンしていてその際の様子はこちらで紹介しました。
参考にインスタグラムに投稿している写真を1枚紹介します。

ヴァージル・アブローが、ハーバード大で行った特別講義の日本語翻訳書籍「複雑なタイトルをここに」

ヴァージル・アブローが、ハーバード大学デザイン大学院で行った特別講義の日本語翻訳書籍「複雑なタイトルをここに」がamazonで発売中です。ヴァージル・アブローは大学院で建築を学んだ後、ファッション分野で活動、昨年よりルイ・ヴィトンのメンズラインのディレクターにも就任した人物です。発売は2019年3月7日を予定。
こちらのサイトで建築的視点でのインタビュー記事が日本語で読めます

ファッション・レーベルOff-Whiteを率い、ルイ・ヴィトンのメンズ・アーティスティック・ディレクターも務めるヴァージル・アブローが、ハーバード大学デザイン大学院で行なった特別講義の記録。図版59点。

“僕のDNAとは?” 満員のハーバード大学デザイン大学院の講堂で、ヴァージル・アブローは問う。アブローは“チートコード”――学生時代の自分が知っていたらどんなによかっただろうと思うアドバイス――を聴衆に紹介する。そして、“独自のデザイン言語”を培うための“ショートカット”を、次々に示していく。建築とエンジニアのルーツを持つアブローは、学生時代に築いたツールやテクニックを、ファッション、プロダクトデザイン、そして音楽の言語へと変換させてきた。彼のブランドOff-Whiteは、ストリートウェアとクチュールという相反するように見える要素を結びつけ、ナイキ、イケア、赤十字といったブランド、リル・ウージー・ヴァートやリアーナなどのミュージシャン、レム・コールハースのような“メンター”とのコラボレーションを実現させてきた。さまざまなハードルをものともせず(“そんなものは実際には存在しない”)、デザインプロセスの舞台裏、エディティングの本質をシェアすること、問題解決、ストーリーの紡ぎ方を、アブローは解説していく。彼は自らのDNAを描き出し、そして問いを投げかける――君のDNAとは?

本書The Incidentsは、1936年から続くハーバード大学デザイン大学院での特別イベントを記録したシリーズである。

本書より

大学の外の社会に出てみると、ひとつの専攻に縛られないで自分の進む道を見つけるヒントがいろいろある。僕の仕事も、自然に異なる領域を横断しているんだ。

自分自身のやり方を初めてちゃんと立ち止まって考えてみた。iPhoneのメモ帳からそのまま引っ張ってきて、なんとかして作ったリストだよ。

完璧主義じゃなくてもいいんだって気づいた途端に、山のような仕事を同時進行しながら安らかに眠りにつけるようになった。これは大事なこと。完璧になろうとすると、かえって思考停止になってしまう。

イケア。ほんとに夢みたいだよ。最初連絡がきたときは、絶対にイベントのDJの依頼だと思ったし。

僕は自分が取り組むクリエイティブワークに情熱を感じている。仕事だなんて思っていない。僕にとって生きることそのものなんだ。

君たちは最高に恵まれた、これまでになかったような時代に生まれてきたんだ。いまはルネサンスだと思う。だから、「まるで最低、もうおしまいだ」みたいなメンタリティに囚われないでほしい。

また、講義の動画はyoutubeに掲載されています(ハーバード大公式)。


複雑なタイトルをここに

ヘルツォーグ&ド・ムーロンの設計で18年を要し完成した、アメリカのメディアアートのコレクターの住宅兼展示空間「クラムリッヒ邸 / メディア・コレクション」の写真

ヘルツォーグ&ド・ムーロンの設計で18年を要し完成した、アメリカのメディアアートのコレクターの住宅兼展示空間「クラムリッヒ邸 / メディア・コレクション」の写真が、ニューヨークタイムスに掲載されています。2002年にa+uから刊行された作品集に計画案が掲載されていてそこには「1997~2003」の表記があります。建築の形は変わっていますが、特徴的な屋根をもつガラス張りの地上の空間と、地下展示スペースの構成は変わっていないように見えます。

手塚貴晴+手塚由比 / 手塚建築研究所による、兵庫の「認定こども園ミライズそら」の内覧会が開催

手塚貴晴+手塚由比 / 手塚建築研究所が設計した、兵庫の「認定こども園ミライズそら」の内覧会が開催されます。開催日は2019年3月30日。リンク先に写真が6枚掲載されています。

この度、兵庫県丹波市に新しいこども園が完成しましたので、
見学会を開催いたします。
ぜひ皆様にご覧いただきたく、ご案内申し上げます。

日時:3/30(土)13:00~16:30
場所:兵庫県丹波市柏原町鴨野316

場所につきましては案内状をご確認の上、
当日直接現地にお越しください。
どなたでもご覧いただけます。
ぜひお越しください。

2019年のプリツカー賞を、磯崎新が受賞

2019年のプリツカー賞を、磯崎新が受賞しています

2019年のプリツカー賞を、磯崎新が受賞しています。プリツカー賞の公式サイトに情報が掲載されています。
archdailyによれば、審査したのはリチャード・ロジャース、妹島和世、ワン・シュー、ベネデッタ・タグリアブエら8名だそう。wikipediaの磯崎新のページはこちら。歴代の受賞者のリストはwikipediaのプリツカー賞ページにあります。
以下に公式に公開された6つの動画と、各種メディアで報じられた記事を紹介します。

2019 Announcement Video

増田信吾+大坪克亘による、公共トイレ空間の導線を高解像度に分析し、新しいトイレの可能性を提唱する論考「プライベートの先──戻らないトイレ」

増田信吾+大坪克亘による、公共トイレ空間の導線を高解像度に分析し、新しいトイレの可能性を提唱する論考「プライベートの先──戻らないトイレ」がLIXILのウェブサイトに掲載されています。

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