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ヴァージル・アブローが、ハーバード大で行った特別講義の日本語翻訳書籍「複雑なタイトルをここに」

ヴァージル・アブローが、ハーバード大学デザイン大学院で行った特別講義の日本語翻訳書籍「複雑なタイトルをここに」がamazonで発売中です。ヴァージル・アブローは大学院で建築を学んだ後、ファッション分野で活動、昨年よりルイ・ヴィトンのメンズラインのディレクターにも就任した人物です。発売は2019年3月7日を予定。
こちらのサイトで建築的視点でのインタビュー記事が日本語で読めます

ファッション・レーベルOff-Whiteを率い、ルイ・ヴィトンのメンズ・アーティスティック・ディレクターも務めるヴァージル・アブローが、ハーバード大学デザイン大学院で行なった特別講義の記録。図版59点。

“僕のDNAとは?” 満員のハーバード大学デザイン大学院の講堂で、ヴァージル・アブローは問う。アブローは“チートコード”――学生時代の自分が知っていたらどんなによかっただろうと思うアドバイス――を聴衆に紹介する。そして、“独自のデザイン言語”を培うための“ショートカット”を、次々に示していく。建築とエンジニアのルーツを持つアブローは、学生時代に築いたツールやテクニックを、ファッション、プロダクトデザイン、そして音楽の言語へと変換させてきた。彼のブランドOff-Whiteは、ストリートウェアとクチュールという相反するように見える要素を結びつけ、ナイキ、イケア、赤十字といったブランド、リル・ウージー・ヴァートやリアーナなどのミュージシャン、レム・コールハースのような“メンター”とのコラボレーションを実現させてきた。さまざまなハードルをものともせず(“そんなものは実際には存在しない”)、デザインプロセスの舞台裏、エディティングの本質をシェアすること、問題解決、ストーリーの紡ぎ方を、アブローは解説していく。彼は自らのDNAを描き出し、そして問いを投げかける――君のDNAとは?

本書The Incidentsは、1936年から続くハーバード大学デザイン大学院での特別イベントを記録したシリーズである。

本書より

大学の外の社会に出てみると、ひとつの専攻に縛られないで自分の進む道を見つけるヒントがいろいろある。僕の仕事も、自然に異なる領域を横断しているんだ。

自分自身のやり方を初めてちゃんと立ち止まって考えてみた。iPhoneのメモ帳からそのまま引っ張ってきて、なんとかして作ったリストだよ。

完璧主義じゃなくてもいいんだって気づいた途端に、山のような仕事を同時進行しながら安らかに眠りにつけるようになった。これは大事なこと。完璧になろうとすると、かえって思考停止になってしまう。

イケア。ほんとに夢みたいだよ。最初連絡がきたときは、絶対にイベントのDJの依頼だと思ったし。

僕は自分が取り組むクリエイティブワークに情熱を感じている。仕事だなんて思っていない。僕にとって生きることそのものなんだ。

君たちは最高に恵まれた、これまでになかったような時代に生まれてきたんだ。いまはルネサンスだと思う。だから、「まるで最低、もうおしまいだ」みたいなメンタリティに囚われないでほしい。

また、講義の動画はyoutubeに掲載されています(ハーバード大公式)。


複雑なタイトルをここに

ヘルツォーグ&ド・ムーロンの設計で18年を要し完成した、アメリカのメディアアートのコレクターの住宅兼展示空間「クラムリッヒ邸 / メディア・コレクション」の写真

ヘルツォーグ&ド・ムーロンの設計で18年を要し完成した、アメリカのメディアアートのコレクターの住宅兼展示空間「クラムリッヒ邸 / メディア・コレクション」の写真が、ニューヨークタイムスに掲載されています。2002年にa+uから刊行された作品集に計画案が掲載されていてそこには「1997~2003」の表記があります。建築の形は変わっていますが、特徴的な屋根をもつガラス張りの地上の空間と、地下展示スペースの構成は変わっていないように見えます。

手塚貴晴+手塚由比 / 手塚建築研究所による、兵庫の「認定こども園ミライズそら」の内覧会が開催

手塚貴晴+手塚由比 / 手塚建築研究所が設計した、兵庫の「認定こども園ミライズそら」の内覧会が開催されます。開催日は2019年3月30日。リンク先に写真が6枚掲載されています。

この度、兵庫県丹波市に新しいこども園が完成しましたので、
見学会を開催いたします。
ぜひ皆様にご覧いただきたく、ご案内申し上げます。

日時:3/30(土)13:00~16:30
場所:兵庫県丹波市柏原町鴨野316

場所につきましては案内状をご確認の上、
当日直接現地にお越しください。
どなたでもご覧いただけます。
ぜひお越しください。

2019年のプリツカー賞を、磯崎新が受賞

2019年のプリツカー賞を、磯崎新が受賞しています

2019年のプリツカー賞を、磯崎新が受賞しています。プリツカー賞の公式サイトに情報が掲載されています。
archdailyによれば、審査したのはリチャード・ロジャース、妹島和世、ワン・シュー、ベネデッタ・タグリアブエら8名だそう。wikipediaの磯崎新のページはこちら。歴代の受賞者のリストはwikipediaのプリツカー賞ページにあります。
以下に公式に公開された6つの動画と、各種メディアで報じられた記事を紹介します。

2019 Announcement Video

増田信吾+大坪克亘による、公共トイレ空間の導線を高解像度に分析し、新しいトイレの可能性を提唱する論考「プライベートの先──戻らないトイレ」

増田信吾+大坪克亘による、公共トイレ空間の導線を高解像度に分析し、新しいトイレの可能性を提唱する論考「プライベートの先──戻らないトイレ」がLIXILのウェブサイトに掲載されています。

スイスの連邦研究能力センターとETHZの教授陣が進めている、デジファブの技術で1:1スケールの空間をつくる「DFAB HOUSE」が完成

スイスの連邦研究能力センターとETHZ(スイス連邦工科大学チューリッヒ校)の教授陣が進めている、デジファブの技術で1:1スケールの空間をつくる「DFAB HOUSE」が完成しています。完成した空間とプロセスがコンパクトな動画にまとまっています。こちらのページには写真が25枚掲載
プロジェクトの公式ページはこちらです。

レンゾ・ピアノの設計で建設が進められる、アカデミー賞を主宰する団体の博物館「アカデミー映画博物館」の現場写真

レンゾ・ピアノの設計で建設が進められる、アカデミー賞を主宰する団体の博物館「アカデミー映画博物館」の現場写真が23枚、designboomに掲載されています。アメリカのロサンゼルスで建設が進められています。
こちらのページには完成予想のパースも掲載されています。開館記念として宮崎駿の展覧会が行われるそう。

「ROKI Global Innovation Center」で日本建築学会賞等を多数受賞した小堀哲夫が新たに完成させた、山口の梅光学院大学新校舎の見学会が開催
「ROKI Global Innovation Center」で日本建築学会賞等を多数受賞した小堀哲夫が新たに完成させた、山口の梅光学院大学新校舎の見学会が開催 photo courtesy of 小堀哲夫建築設計事務所

「ROKI Global Innovation Center」で日本建築学会賞等を多数受賞した小堀哲夫が新たに完成させた、山口の梅光学院大学新校舎「The Learning Station CROSSLIGHT」の見学会が開催されます

ROKI Global Innovation Center」で日本建築学会賞等を多数受賞した小堀哲夫建築設計事務所が新たに完成させた、山口の梅光学院大学新校舎「The Learning Station CROSSLIGHT」の見学会が開催されます。開催日は2019年3月31日。要事前申し込み。参加費無料。当日は、小堀哲夫による建築説明やトークセッションも行われます。

日時:2019年3月31日(日) 11 : 00〜16 : 00(受付開始10 : 50)
場  所:〒750-8511 山口県下関市向洋町1丁目1-1

<タイムスケジュール>
1回目 11 : 30〜11 : 40 樋口学院長によるプロジェクト説明
    11 : 40〜12 : 00 小堀哲夫による建築説明

2回目 14 : 00〜14 : 10 樋口学院長によるプロジェクト説明
    14 : 10〜14 : 30 小堀哲夫による建築説明
    14 : 30〜15 : 00 トークセッション

※見学時間は11 : 00〜16 : 00の間開催しておりますので、時間内でご都合のよろしい時にお越しください。
※1回目と2回目のプロジェクトおよび建築説明は同じ内容です。トークセッションは上田信行氏(同志社女子大学特別任用教授)、小堀哲夫ほかによるクロストークを予定しております。

その他の写真は以下でご紹介します。

ムーア、リンドン、ターンブルJr.、ウイッティカーが1965年に完成させた「シーランチ・コンドミニアム」の、関係者のインタビューも収録した短編動画

チャールズ・ムーア、ドンリン・リンドン、ウィリアム・ターンブルJr.、リチャード・ウイッティカーが1965年に完成させた「シーランチ・コンドミニアム」の、関係者のインタビューも収録した短編動画です。サンフランシスコ現代美術館で開催されている建築展「シーランチ:建築、環境そして理想主義」に合わせて制作されたものです。約12分の中に建築の様子なども紹介されています。

スイス連邦工科大学とペルー・カトリカ大学の学生が制作した、ペルー・リマのインカ時代の遺跡に作られた、考古学者らの休憩等の為の木製パヴィリオンの写真

スイス連邦工科大学チューリッヒ校とペルー・カトリカ大学の学生が制作した、ペルー・リマのインカ時代の遺跡に作られた、考古学者らの休憩等の為の木製パヴィリオンの写真が9枚、dezeenに掲載されています。
指導したのは建築家のギョーム・オセニン・ジラード(Guillaume Othenin-Girard)とヴィンセント・ジュイレラット(Vincent Juillerat)です。Acllawasi(アクリャワシ)という遺跡の中に建てられたもので、その遺跡自体の解説はこちらのブログにありました(日本語)。

OMAが改修を手掛けた、ニューヨークの老舗百貨店内にある、見る角度によって色が変わるエスカレーターの写真

OMAが改修を手掛けた、ニューヨークの老舗百貨店内にある、見る角度によって色が変わるエスカレーターの写真が4枚、dezeenに掲載されています。店舗自体の改修はゲンスラーが担当しているようです。こちらにも違ったカットの写真が掲載されています。

ル・コルビュジエの、国立西洋美術館で始まった建築展「絵画から建築へ―ピュリスムの時代」の会場写真
ル・コルビュジエの、国立西洋美術館で始まった建築展「絵画から建築へ―ピュリスムの時代」の会場写真 photo©japan-architects.com

ル・コルビュジエの、国立西洋美術館で始まった建築展「絵画から建築へ―ピュリスムの時代」の会場写真が、japan-architects.comに掲載されています

ル・コルビュジエの、国立西洋美術館で始まった建築展「絵画から建築へ―ピュリスムの時代」の会場写真が43枚、japan-architects.comに掲載されています。会期は2019年5月19日まで。
以下は展覧会公式の概要です。

20世紀建築の巨匠ル・コルビュジエ(1887-1965)が設計した国立西洋美術館本館は、2016年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。開館60周年を記念して開催される本展は、若きシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(ル・コルビュジエの本名)が故郷のスイスを離れ、芸術の中心地パリで「ピュリスム(純粋主義)」の運動を推進した時代に焦点をあて、絵画、建築、都市計画、出版、インテリア・デザインなど多方面にわたった約10年間の活動を振り返ります。

第一次大戦の終結直後の1918年末、ジャンヌレと画家アメデ・オザンファンは、機械文明の進歩に対応した「構築と総合」の芸術を唱えるピュリスムの運動を始めました。そして、絵画制作に取り組みながら新しい建築の創造をめざしたジャンヌレは、1920年代パリの美術界の先端を行く芸術家たちとの交流から大きな糧を得て、近代建築の旗手「ル・コルビュジエ」へと生まれ変わります。

本展はル・コルビュジエと彼の友人たちの美術作品約100点に、建築模型、出版物、映像など多数の資料を加えて構成されます。ル・コルビュジエが世に出た時代の精神を、彼自身が作り出した世界遺産建築の中で体感できる、またとない機会となるでしょう。

ヴォ・チョン・ギア・アーキテクツによる、ベトナム・ホーチミン市の、植栽のスクリーンで覆われた外部空間に落ちる光と影が印象的な都市型住宅「Breathing House」の写真

ヴォ・チョン・ギア・アーキテクツによる、ベトナム・ホーチミン市の、植栽のスクリーンで覆われた外部空間に落ちる光と影が印象的な都市型住宅「Breathing House」の写真と図面が23枚、dezeenに掲載されています。

ミースのバルセロナパヴィリオンに、柱や壁を起点にレーザーを投射しグリッドを視覚化するインスタレーションの写真

ミース・ファン・デル・ローエのバルセロナパヴィリオンに、柱や壁を起点にレーザーを投射しグリッドを視覚化するインスタレーションの写真が3枚archdailyに掲載されています。ルフトヴァーク(Luftwerk)という光をテーマに活動するアーティストと、イケル・ヒル(Iker Gil)という建築家によるコラボプロジェクトとの事。
ルフトヴァーク(Luftwerk)は2014年には、ミースによるファンズワース邸に光を投射するプロジェクトも実現させています。
以下は、ファンズワース邸のプロジェクトの動画です。

バルセロナパヴィリオンでは、このようなインスタレーションプロジェクトを多数行っています。
主要なものを紹介すると、
2018年には竜安寺の石庭にインスピレーションを得たプロジェクトが、
2017年には建物全体を白いシートで覆い抽象化するというインスタレーションが、
2014年には、ザヴィエ・ヴェイヤンによるインスタレーションが、
2013年には、アンドレス・ジャックによるインスタレーションが、
2009年には、アイ・ウェイウェイによる池の水をミルクとコーヒーに入れ替えるインスタレーションが、
2008年には、SANAAがインスタレーション展示が、行われていました。

RCRアーキテクツが、自身のギャラリー間での建築展「夢のジオグラフィー」を解説している動画(日本語字幕付)

RCRアーキテクツが、自身のギャラリー間での建築展「夢のジオグラフィー」を解説している動画です。日本語字幕付。

以下は展覧会公式の概要。会期は2019年3月24日まで。

ラファエル・アランダ、カルマ・ピジェム、ラモン・ヴィラルタによって1988年に設立されたRCRアーキテクツ(以下、RCR)は、常に3人で対話を重ね、カタルーニャの土地に根差しながら詩情豊かな建築を生み出してきました。こうした彼らの活動が評価され、2017年にはプリツカー建築賞初の3人による同時受賞という快挙を成し遂げました。

本展ではRCRのこれまでの歩みに加え、「夢」をテーマに彼ら自身がカタルーニャ地方ガロッチャで進めている「ラ・ヴィラ」プロジェクトを紹介します。RCRは、広大な敷地に研究施設や工房、宿泊施設、パビリオンなどを配した「ラ・ヴィラ」において、人びとが集い、ともに学び、自然を空間として体感してもらうことで、知覚することそのものを学ぶ研究の場を実現しようとしています。
そのなかのひとつである「紙のパビリオン」は、RCRが長年にわたり影響を受けてきた日本文化との架け橋となるプロジェクトで、奈良県吉野町の人びとと協力し、吉野の木材を用いながら、RCR独自の世界観を表現しています。

「紙のパビリオン」の構造体の一部分や、吉野をめぐる旅を追ったドキュメンタリー映像、RCRの手によるドローイングなど多彩な展示を通じ、RCRアーキテクツが長い時間をかけて実現しようとしている「夢のジオグラフィー」の一端をぜひ体感してください。

五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・南城市の、厚みを感じさせるコンクリート屋根スラブと華奢な木製建具の対比が印象的な住宅「玉城の家」の写真

五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSのウェブサイトに、沖縄・南城市の、厚みを感じさせるコンクリート屋根スラブと華奢な木製建具の対比が印象的な住宅「玉城の家」の写真が20枚掲載されています。SUEP.の末光弘和がfbで「新しい才能を感じさせる」と紹介しています。ウェブサイトに掲載されているその他の作品も興味深いです。

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