ダンボール・ハイ or-itaでつくるプロダクト展のプレビュー

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ダンボール・ハイ or-itaでつくるプロダクト展のプレビュー

design, exhibition, feature

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中村竜治による作品

CLASKA Gallery & Shop "DO"で行われる"ダンボール・ハイ or-itaでつくるプロダクト"展をプレビューします。展覧会期は2010年10月30日(土)→11月21日(日)11:00→19:00
(※オープニングパーティ:10月31日(土)(日)※訂正しました。申し訳ありませんでした。 18:00→21:00)。この展覧会はデザインディレクターの岡田栄造のキュレーションによって選ばれた6組のデザイナー・建築家が、段ボールに自在に折り目を作るためのカッター"or-ita"を使用して制作した作品を発表するというもの。出展作家は、大江よう(衣服生物学研究所主宰)、POSTALCO/マイク・エーブルソン古賀充(造形作家)、中村竜治(建築家)、清水久和(プロダクトデザイナー)、織咲誠(インターデザインアーティスト)です。
以下、作品の写真と岡田による展覧会についてのテキストを紹介します。


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清水久和の作品
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織咲誠の作品
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古賀充の作品
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POSTALCO/マイク・エーブルソンの作品
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大江ようの作品
以下、岡田によるテキストです。
**********
or-itaは手加工で作れるほど単純で、誰もが一度使えば手放せなくなるほど便利である。これほどシンプルで、多くの人に必要とされる道具が、新しく発明されることは珍しいと思う。or-itaの単純さは、ダンボールを折るという行為を、折り紙を折るのと同じくらい身近なものにする。そんな道具を梱包のためだけに使うのはもったいない。or-itaがあることで可能になる新たな表現もあるはず。例えば、いわゆる「ダンボール家具」と呼ばれるプロダクトにも、全く新しいデザインの可能性が開けるかもしれない。原稿を書きながらそんなことを考えていて、「or-itaを使ったデザインの展覧会」を思いついた。デザイナーや建築家にor-itaを使ってもらい、発明者である織咲誠でさえ考えつかないような作品を作ってもらう。そしてそれらを展示するのである。作品が素晴らしければ、それらを見た人は、自らもor-itaを使って何かを作りたくなるだろう。展覧会をやることで、織咲の試みに共感する人を増やすことができるかもしれない。
織咲誠に「展覧会をやらせてほしい」とお願いした。了承が得られて、企画がスタートした。参加作家は6組。織咲自身にも参加してもらうほか、できるだけいろいろな分野から、「何が出てくるか予想がつかない」ことを条件に人選し、依頼した。既にor-itaを購入して使っている人もいた。or-itaのことを知らない人には使い方を簡単に説明して、制作用に1本を手渡し、or-itaを日常的に使いながら作品のアイデアを練ってほしいとお願いした。1ヶ月後にアイデアを見せてもらった。6組のうち3人は方向性がすんなり決まり、あとの3人は何回か打合せを繰り返して、作品のアイデアが固まった。いずれも「予想がつかない」というこちらの期待に十分に応えてくれた。
ファッションデザイナーである大江ようは、ダンボールを使わず、布を使うと言った。そもそも、or-itaの刃のデザインは、布用のサークルカッターを元にしている。仕事柄毎日使っているカッターの刃がor-itaに代わったとき、布を切る行為がどうなるのか。大江はそのことに関心をもち、結果、or-itaの刃の形をした不思議な衣服を作った。
POSTALCOのマイク・エーブルソンは、ダンボールの「バネ」に着目した。いらなくなったダンボールを捨てようとして束ねるとき、ダンボールがかさばり、反発して上手くいかない。それを逆手にとって、ダンボールのバネ性を体験できる原理模型を作ったのである。
造形作家の古賀充は、「ダンボール箱」を作った。あまりにも見慣れたダンボール箱だが、厚さが5mmしかない。二次元の投影図のように形作られおり、それでも開くことができて、中に書類をしまっておける。
建築家の中村竜治の作品は、ごくシンプルな椅子である。ダンボールに特有の波目に棒を差し込むことで補強してある。棒は外から見えないため、一見すると他の素材で作られる椅子の実寸模型のようであり、座ると簡単に壊れてしまいそうだが、大人が座面に立っても問題ないほどの強度がある。
プロダクトデザイナーの清水久和は、カステラをそのまま大きくしたようなテーブルを作り、その上に、ボートのかたちをしたトレーを載せた。清水が育った長崎が表現されている。「ダンボールならでは」の表現には全く興味が無く、作りたいもののうち、ダンボールで作れるものにダンボールを使ったのである。
織咲誠は、or-itaの発明者であることの責任感と自負から、「たくさん折る」ことを自らに課した。三六判のダンボールに無数の線を引き、折り目を付けて、15時間ほど折る。「折り紙マジックボール(Origami Magic Ball) 」として知られる造形物である。素材がダンボールに置き換わることで、折り紙が機能を持つ可能性が表現されている。
■展覧会概要
ダンボール・ハイ
or-itaでつくるプロダクト展

会場/CLASKA Gallery & Shop "DO"
2010年10月30日(土)→11月21日(日)/11:00→19:00
オープニングパーティ:10月31日(土)(日)※訂正いたしました。申し訳ありませんでした。 18:00→21:00 
段ボールに自在に折り目を作るためのカッター「or-ita」。織咲誠が発明したこの革新的な道具の可能性を探るべく、6組のデザイナーや建築家が作品の制作に挑みました。その成果を展示・販売いたします。「手づくり」の歴史を更新する名作の誕生に、ぜひお立ち会いください。
参加作家
大江よう(衣服生物学研究所主宰)
POSTALCO/マイク・エーブルソン
古賀充(造形作家)
中村竜治(建築家)
清水久和(プロダクトデザイナー)
織咲誠(インターデザインアーティスト)
キュレーター/岡田栄造
※会期中、参加作家によるワークショップを開催予定です。詳細はCLASKAのホームページ(www.claska.com)をご参照ください。
CLASKA Gallery & Shop "DO":
東京都目黒区中央町1-3-18 CLASKA 2F
お問い合わせ先:03-3719-8124


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