カラープランニングコーポレーション・CLIMATが手掛けた、塗装による、八王子市の館ヶ丘団地の改修

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カラープランニングコーポレーション・CLIMATが手掛けた、塗装による、八王子市の館ヶ丘団地の改修

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改修後

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改修前

カラープランニングコーポレーション・CLIMATが手掛けた、塗装による、八王子市の館ヶ丘団地の改修です。

色は苦手だ、色ではなく素材が重要だ…。日頃から建築設計において色を扱うことに対するプライオリティは随分と低いものであるように感じています。
塗装の急速な普及は1970年代以降のことです。無限に調合が可能な塗料しか出来ない色彩の表現や現象の創出が可能であり、この点については常に一歩踏み込む提案を心掛けています。

※以下の写真はクリックで拡大します

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以下、プロジェクトに関するテキストです。

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団地改修におけるカラーコンポジション

●良好な環境の継承と色彩の関係性
カラープランニングコーポレーション・CLIMATでは1990年代から団地の外装色彩計画に携わって来ました。今では「リノベーション]という呼称がすっかり一般的になりましたが、業務としては外壁修繕という範疇にあたり、定期的な修繕の一環として外壁の塗装は扱われてきました。
団地の改修においてはゆとりある住棟配置や豊富な緑量を生かし、その地域で育まれてきた良好な環境を継承する、という役割の大部分を「色」が担います。
更に私達が多く手掛けているのは昭和40年代から50年代にかけて建設された箱型・板状・大規模団地です。20棟、30棟という数を単色で統一する手法は均質さを招くだけではなく、住み手や団地を訪ねる人たちが「目指す号棟へ中々たどり着けない」という混乱の要因にもなります。

⚫塗装にしかできないことの追求
色は苦手だ、色ではなく素材が重要だ…。日頃から建築設計において色を扱うことに対するプライオリティは随分と低いものであるように感じています。
塗装の急速な普及は1970年代以降のことです。無限に調合が可能な塗料しか出来ない色彩の表現や現象の創出が可能であり、この点については常に一歩踏み込む提案を心掛けています。
例えば、複数色を用いた配棟配色。塗料であれば、いくつかの色相で明度・彩度を揃えることが比較的容易です。量産されている人工建材では色数に限りがあり、複数色を小ロットで使用することは主にコストに大きく影響するため、合理的ではありません。
複数の色相を扱うことで、団地のゾーニングや規模、住棟タイプに合わせた配色が可能となります。色により空間認識のわかりやすさを補助することができるのです。こうした微妙な階調の変化や、視覚的に等間隔に感じられる色相変化などは、自然素材には出来ない構成です。調合の自由度が高く、それが比較的容易であるという塗料の特性を生かす計画を意識しています。

●北側の暗さ感の解消
今回、八王子市にある館ヶ丘団地において特に大きな課題だったのは北側の暗さ感です。丘の上に拡がる団地、南側はさんさんと陽を浴びていますが、北側は住棟間隔にゆとりがあり高明度色を使用しているにも関わらず、特に見上げの目線に対してはどんよりと暗い印象がぬぐえませんでした。
住棟の形状がほぼ均一であることを生かし、面ではっきりと色を変えつつ、住棟間(階段室と各住戸への玄関)の明度を統一しています。色の対比をこまめに切り替え、光の届かない北側では明度の対比により明るさの対比を感じられるように、狭い空間では出来るだけ差し込む光が回るような色を選定しました。

⚫約20年で更新され続ける外観
長く住民に親しまれてきた環境を継承していくことも重要ですが、塗料のマイナスの側面、退色や長く接しているからこそ単調さに飽きてしまうという観点等も考慮し、近年は色そのものの主張ではなく、明暗のコントロールに注意を払っています。光が十分な時は明るい色を使うから明るくなるという論理は成り立ちますが、今回のように南面配置の住棟が連続する場合、北側を明るい色で統一しても決して明るい印象をつくることはできません。館ヶ丘団地では対峙する暗い(明度の低い)色を並置することで、隣にある高明度色がより明るく見えるという印象をつくることを試みています。色は単色で良し悪しや見え方が決まるのではなく、あくまでも相互の関係性、ということの証明です。

⚫10年前はできなかったことができる時代
長く改修に関わってきて、周囲の状況が変わったなと思うことがあります。以前は複数色を展開しようとすると「現場の監理が大変」「複雑な配色は難しい、現場が混乱する」「現況と大きく異なると苦情が出るかも知れない」等の懸念から、シンプルで無難な案が選択される割合が多かったのですが、近年は「他の団地とは印象を変えたい」「若い子育て世代を呼び込めるように、明るさや変化を」という要望が出されるようになってきました。
これからも長く関わってきた経験と様々な手法をバランスよく合致させ、端正な形状を生かす外装色彩計画で新しい風景をつくって行きたいと考えています。


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