久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による群馬の「まるほん旅館風呂小屋」

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久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による群馬の「まるほん旅館風呂小屋」

architecture, feature

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all photos(C)藤井浩司/ナカサアンドパートナーズ

久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所が設計した群馬の「まるほん旅館風呂小屋」です。
所在地は「群馬県吾妻郡中之条町上沢渡2301」です。施設のウェブサイトはこちら

まるほん旅館は群馬県の沢渡温泉で400年近く続く老舗旅館である。この旅館の風呂小屋の建替えを行った。建物は単純な切妻形状であるが、内部では曲面スラブが1階の浴室と2階の湯上り処を分ける構成となっている。浴室では、曲面スラブにそって空気が流れることで換気扇のない静かな環境で温泉に入れることと、拡散された光が沢渡温泉特有の透明度感を際立たせることを意図した。

※以下の写真はクリックで拡大します

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以下、建築家によるテキストです。

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空気の流れとくつろぎをもたらす曲面の床

まるほん旅館は群馬県の沢渡温泉で400年近く続く老舗旅館である。この旅館の風呂小屋の建替えを行った。建物は単純な切妻形状であるが、内部では曲面スラブが1階の浴室と2階の湯上り処を分ける構成となっている。浴室では、曲面スラブにそって空気が流れることで換気扇のない静かな環境で温泉に入れることと、拡散された光が沢渡温泉特有の透明度感を際立たせることを意図した。また2階の湯上り処では、曲面スラブが大きな背もたれとなり、風呂上がりに眺望を楽しみながらゆっくりとリラックスできる環境を作り出している。CFD解析による空気の流れと、背もたれとしての座り心地を検討しながら曲面形状を決定した。快適な環境をつくるために必要な光、空気、眺望という要素を、一枚の曲面スラブによって統合することを試み、小さな建物の中に豊かな快適性を作りだした。

持続可能な更新

このプロジェクトは、年々客数が減ってきているためにリニューアルしたいという相談を受け、旅館全体のなかでどこに投資をすれば集客効果があり、かつ長期的に効果をもたらすかを検討するところからスタートした。今回の工事では、建坪6坪程度の小さな範囲の改築を行った。旅館全体のなかで既存の大浴場や露天風呂などに移動する結節点になっていることと、西側の眺望という活用されていないポテンシャルがあったため投資効果が最も大きいと判断したからだ。大規模改修により大きな投資リスク負うのではなく、小さな建築を段階的に加える方法でイメージの刷新を図りつつ、老舗温泉旅館の持続可能性を高める計画である。

■建築概要
作品名:まるほん旅館風呂小屋
所在地:群馬県吾妻郡中之条町上沢渡2301
用途:温泉旅館
構造規模:木造2階建
設計監理:久保秀朗+都島有美/久保都島建築設計事務所
構造設計:田村愛/ TIS&PARTNERS
照明計画:杉尾篤
換気計画:高瀬幸造/東京理科大学助教 
コーディネーター:古賀大起
敷地面積:1,1391.96m2
建築面積:20.49m2
延床面積:40.98m2
施工:安松託建
竣工:2015年5月
写真:藤井浩司/ナカサアンドパートナーズ


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