SHARE sinatoによる”DURAS ambient Funabashi”
©永井泰史
sinatoによる、アパレルショップのインテリア”DURAS ambient Funabashi”です。
[領域の隙間]
レディスアパレルショップのインテリア。
一目して全体を把握出来るような単一の空間ではなく、店内での動きと共に様々な表情を見せながら変化していくような空間をつくりたいと考えていた。
三角形に切り欠いた壁を配置して、店舗を中央部と外周部の二つの領域に分けている。
またそれらの壁は、平面的にも立面的にも揺れ動きながら、まるでフラフラと踊る様に立っていて、その散らばりの中に「領域の隙間」と呼べるような小さな場所が新しく生まれている。
隙間は、洋服が掛けられたり人が入り込んだりすることで、さらにその場所性を強める。
また、隙間をつくる三角壁の仕上げは表と裏で異なっていて、それぞれの色と質感が入り組んだその姿は、視点の位置によって様々な表情を見せる。
自分が動いたり、人が動いたり、洋服が揺れ動いたり、店内で動きがあればある程この空間の風景は複雑なものとなり、その魅力は増大する様に感じた。
また、隙間という実体のないものが、この空間の相を形成する大きな要素となっていることに、とても興味を覚えた。
□概要
名称:DURAS ambient Funabashi
所在地:千葉県船橋市
用途:物販店
面積:116.90m2
設計期間:2007.11〜2008.2
施工期間:2008.3〜2008.4
JCDデザインアワード 2008 新人賞
第42回 SDA賞 奨励賞
ディスプレイデザイン賞 2008 入選