SHARE 庄司光宏 / UCHIDA SHANGHAIによる、中国・常熟市の、ロボット先端技術等のファクトリー併設研究所「horizontal factory」
庄司光宏 / UCHIDA SHANGHAIが設計した、中国・常熟市の、ロボット先端技術等のファクトリー併設研究所「horizontal factory」です。
与えられた敷地は人工的な1万平米の工場空間。ここにロボット先端技術を中心としたファクトリーとラボが共存する空間を設計するのが常熟市政府からの要求であった。
まず、折り紙のような鉄板のゲートをくぐると機械的な配置のトップライトを持った大空間が広がる。あまりにも無個性な既存空間に対しては外部として扱い、その中に建築を配置していくといった考えで設計を始めた。
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以下、建築家によるテキストです。
与えられた敷地は人工的な1万平米の工場空間。ここにロボット先端技術を中心としたファクトリーとラボが共存する空間を設計するのが常熟市政府からの要求であった。
まず、折り紙のような鉄板のゲートをくぐると機械的な配置のトップライトを持った大空間が広がる。あまりにも無個性な既存空間に対しては外部として扱い、その中に建築を配置していくといった考えで設計を始めた。
この計画は4つのエレメントによって構成される。
敷地の長手方向に配置された2つのフラットルーフの長屋、変形のホール空間が骨組みとなっている。それぞれは程よい距離感で配置され単調な大空間にジオメトリを形成している。
その他はテンポラリーの企業展示エリア、ファクトリーである。
屋上は見晴台のようになりサイト全体を見渡すことができる。一部工場エリアに貫通しており2階テラスの高さから工場吹き抜けに身をゆだねることが出来る。
長手に配置された建築には隙間のようなパス空間が数カ所存在し、移動と空間移動を豊かにしている。ガラスファサードは新しく計画された建物の両サイドに開放感を与え視覚的にも開かれているだけでなく採光の取り込みにも有効である。入居者は住宅のような建屋でキャンティレバーの庇がある半外部空間、中庭のような空間、ルーフテラス、開閉可能な劇場、様々なバリエーションを利用し楽しむことが可能である。鉄とガラスを特に強調したインダストリアルの力強さの中に竹集成材のルーバー、フローリングを散りばめプリミティブな素材のコントラストを意識している。
これまでのファクトリーやラボの枠を超えた活動が展開することが私の希望である。
■建築概要
設計:庄司光宏/UCHIDA SHANGHAI
用途:ファクトリー併設研究所
竣工年月:2018年1月
所在地:中国常熟市
撮影:長谷川健太
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 床1 | エポキシ樹脂塗装[白] |
内装・床 | 床2 | 竹集成材フローリング 炭化色 t=15 |
内装・壁 | 壁1 | 鉄板 t=3mm |
内装・壁 | 壁2 | 竹集成材 t=19mm 炭化色 @38 |
内装・天井 | 庇 | 竹集成材t=19mm 炭化色 |
内装・照明 | スポットライト |
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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません
horizontal factory
design company: uchida shanghai
designer: mitsuhiro shoji
project type: Laboratory with Factory
design time: January 2018
location: Chángshú china
photographer: kenta hasegawa