SHARE 青木淳が2020年2月に行った学生向け授業の音声ファイル。ラジオ番組の企画で行われたもので、学生からの質問にも回答
青木淳が2020年2月に行った学生向け授業の音声ファイルが公式でyoutubeにて公開されています。ラジオ番組の企画で行われたもので、学生からの質問にも回答しています。4つに分割されて公開されています。
建築家で京都市京セラ美術館館長の青木淳さん! 参加学生からは「何人かでやることと一人でやることの違い」について質問が。青木さんは「どちらもあり。設計するというのは妄想することとほとんど同じ。一人で妄想した方が構想しやすい人と、妄想が他の人の妄想と組み合わさって加速し楽しくなる人もいる。どっちが面白いか、好きな方。こだわらなくていいのではと思います」と回答しました。
学生からは建築の人との向き合い方についての質問が。「人はどんな生き方もみんなできる。だけど建築は環境だから形を作っている。そういう意味ではどんな建築でも不自由を与えてしまう。(そういった)意識を持った方がいい」という示唆がありました。
学生からは「歴史のある居心地のいい空間、記憶をこれからも残すには」という質問が。青木さんはまず「スクラップアンドビルトがずっと続いている。ただ、ちょっと待っていればみんな残したくなったりする。ちょっと待ったらみんな意見が変わる」ことがあると指摘。さらに「我々ができること」として、「今ある古いものを舗装しながらそれを生かす設計ができるんだということを、架空の案でも作って、『こうやればいいんじゃない』ということを提案」することも良いと語りました。
学生が美術館が土地ごとの「差別化、土地の特性をどう出すのか」という質問が。作品が主役の美術館にとって、街によって作品の見え方が異なってはいけないという特性もありつつ「全部の部屋がという風には思わないが」土地性のあるものがあっても良いという考え方を明かしました。