SHARE 篠原明理建築設計事務所 / m-saと望月蓉平による、東京・渋谷区の、ビルのワンフロアを賃貸用の居住空間とするプロジェクト「千駄ヶ谷のリノベーション」
篠原明理建築設計事務所 / m-saと望月蓉平が設計した、東京・渋谷区の、ビルのワンフロアを賃貸用の居住空間とするプロジェクト「千駄ヶ谷のリノベーション」です。
千駄ヶ谷駅と代々木駅の間にある5階建てのビルのワンフロアを賃貸用の居住空間とするプロジェクト。
1968年に建てられたこの建物は、幾度も改装がくりかえされ、解体された躯体にはその時々の仕上げの跡がパッチワークのように残っていた。計画に際しては建物の歴史であるこれらの跡をできるだけ活用できないかと考えた。また、千駄ヶ谷という土地柄を考えた時にLDKといった既成の考え方ではなく、自ら場所を発見するような暮らしをイメージした。
躯体に対して施されるべき仕上げの壁を、躯体からオフセットしながら空間にめぐらすことで、既存躯体と新築壁の間に様々な用途に使うことのできる隙間を生み出した。壁には机やパイプなどを設置しアクティビティを誘発するきっかけをちりばめた。また、壁の高さを空間が分断されないような高さとすることで広がりを持たせた。
既存躯体と新設仕上げの隙間には思いもよらない可能性があり、使い手の工夫次第で様々な使い方ができるようになっている。
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■建築概要
設計:篠原明理建築設計事務所/m-sa, 望月蓉平
発注者:ウチダハウス
所在地:東京都渋谷区
用途:賃貸住宅
竣工:2019.06
写真:甲田和久
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 床1 | モルタル金コテ仕上げ |
内装・床 | 床2 | パイン(ウッドワン) |
内装・壁 | 壁1 | クリア塗装 |
内装・壁 | 壁2 | ラワンランバーt21の上AEP |
内装・造作家具 | 造作家具 | ラワン合板の上OS |
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This refurbishment project is a rental space in five-story apartment building located between Sendagaya Station and Yoyogi Station in Tokyo.
The existing building was built in 1968. The interior space has been refurbished several times by different owners. The first time we visited site, the internal concrete structure and wall were mostly revealed with patchwork-like marks from previous wall painting and wall paper which tell the story of the room.
Instead of attaching new wall on existing wall, we proposed “gaps” between existing and new walls. The gaps thus can be functioned as different small storages, desk space, entrance and even bedroom. In addition, the new walls become frames to capture the existing textures. By doing so, the living space is read as a non-divided spacious space. Those gaps can be used unexpectedly in many ways according to user’s ingenuity.