SHARE 田根剛が会場構成を手掛けた、東京ミッドタウン・ホールでの展覧会「北斎づくし」の会場動画
- 日程
- 2021年7月22日(木)–9月17日(金)
建築家の浅子佳英と、東京や現代社会の分野で著名なライター速水健朗のインタビュー対談「これからの都市と住まいを考える」が、LIXILのウェブサイトで期間限定で無料配信されています。今、建築を考える為の土台となる現代社会や都市などについて広範囲のトピックが語られています。公開期間は2021年8月24日(火)まで。【ap・ad】
住まいやパブリック・スペースのあり方、働き方のさまざまな事例を通して社会と住まいの未来を考えるコラム「これからの社会、これからの住まい 2」。2021年は、監修者の浅子佳英氏(建築家、プリントアンドビルド)、中川エリカ氏(建築家、中川エリカ建築設計事務所)が、コラムと連動して交互にゲストを迎え、インタビューを企画していきます。第1回目は浅子佳英氏が速水健朗氏(ライター、編集者)をお迎えしたインタビューで、期間限定配信(無料)いたします。ぜひご登録のうえ、ご視聴ください。
コロナ禍を経て、住まいや働き方、そして公園や路上などさまざまなパブリック・スペースはますます変化していくと考えられます。
これまで当たり前であった24時間稼働する都市がコロナ禍を経てどう変化し、人々の路上でのふるまいはどう変わったのか、また商業施設とパブリックな公園を合わせた近年の事例「公園2.0」がなぜ成功しているのか。そして家族の構成人数が減少し、この先もリモートワークが続くであろう流動的な社会における、住まいや車の適正なサイズや、フードトラックという動的なパブリック・スペースの可能性について議論します。
インタビュー対談の中に登場するキーワード
ショッピングモール / キャナルシティ / ジョン・ジャーディ / タワーマンション / 都心集中 / 地方創生 / 農業 / 商店街 / 社会の仕組み / 成り立ちの背景 / コロナ禍 / 新型コロナウイルスのヨーロッパの引き受け方 / 日本と欧米の感覚の違い / リモートワーク / 郊外移住 / 都市の魅力 / コンビニ / ニューヨークでのアルコール離れ / 健康志向 / 夜遊びの衰退 / 健全な夜遊び / 路上のみ / 路上飲みはコロナ後も定着するのか? / ミヤシタパーク / 都心のショッピングモール / アウトモール / セキュリティ論 / 南池袋公園 / イケ・サンパーク / 住みたい街と公園 / セキュリティに優れている公園 / 安全な公園 / 渋谷がアッパーな街に / 新しい飲み会文化 / ルーフトップバー / 消費と政治選択 / フード左翼 / 地元好き / 地域のコミュニティ / 『東京どこに住む?』 / 住所格差と人生格差』 / 東京の東側 / 東京の西側 / 都市のアイデンティティ / 『第三の波』 / 集まって住むことのメリット / 弱いつながり / 強いつながり / サーバーエージェントの働き方 / 近くに住んで近くで遊ぶ / 一緒にいる事の強み / 会社に来るインセンティブ / アメリカのIT企業のオフィス / 現代の仕事と労働時間 / 法規制 / 住まいのサイズ / ウサギ小屋 / 核家族 / 世帯平均 / 日本の住宅が大きくなっている / 狭いところに集まって住むのはエコ / 住宅の適性サイズ / 車と街のスケールの不一致 / 車を小さくするのはエコ / 都市の引越回数 / マイクロ住宅 / 住宅供給 / 世界の中で東京の家賃は安い / 団地 / nLDK / リモート会議 / 都心回帰 / リモートワークと住宅サイズ / フードトラック / メタボリズム / モバイル / モバイルハウス / イーロン・マスク 等々
野々山稔 / うのの建築事務所が設計した 大阪・吹田市の、設計者の事務所兼自邸「働きながら住む家」です。建物内外に余白を設計し周辺環境の変化を緩やかに取り込むことで、住宅内部で過ごす時間の在り方を考慮した住宅となっています。
自身の事務所兼住宅の計画である。
敷地は吹田市内の中心市街地から徒歩圏の住宅地に位置する。最寄り駅は大阪市内へのアクセスがよく、住宅と仕事場のどちらにも便利な場所である。周辺一帯は比較的に狭小な住宅の密集地であり、周囲の住宅は2・3階建てで、塀などなく道路に直接面した住宅が多い。この場所で周囲の住宅との距離感を保ちつつ、周辺環境を取り込み生活できる住宅を考えた。
事務所兼住宅であるため、自然とほぼ一日中家にいることになる。そのような状況下では、環境の変化を緩やかに取り込み、住宅にいながらも周辺環境と優しくつながる住宅が求められる。そこで余白を介して周辺環境を取り入れることを考えた。
この住宅には事務所上部、2階南側テラス、1階中庭、洗面所外部のヤードと大小さまざまな余白があり、これらの余白に加え、前面道路上部や周辺建物の間や抜けも余白と捉え、それらの関係性を考えて周辺環境を取り込んだ。建物内外の余白を介して周辺環境を取り込むことで、周囲の住宅との距離感は適度に保たれ、周辺環境を十分に取り込んで生活できる住宅となった。
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