玉田誠+脇本夏子 / 玉田脇本建築設計事務所が設計した、神奈川・横浜市の住戸改修「MYORENJI HOUSE」です。開口部の多さ等の既存住戸の魅力を最大限に生かす為、大きな一室空間として5つの窓を連続させ景色を関係させると共に、中央に上下2段の“ハコ”を配置することで様々な用途にも応える計画です。
横浜市にある1980年代後半に建てられた集合住宅の、標準的な2SLDKの間取りの住宅のリノベーション計画である。
この室は高台の最上階で、南と西の2面に5つの開口部と2つのバルコニーを持ち、みなとみらいや富士山、丹沢連峰を一望することが出来る場所に位置している。この既存の環境と魅力を最大に生かすことを考えた。
まず、間仕切りを取り払い大きなワンルームとすることで、5つの窓と窓を連続させ、ぐるりと景色を関係させた。
そして中央に上下2段になっているハコを配置する。ハコは寝室であり、遊び場でもあり、将来的には2つの子供部屋にもなるような、多様な用途に対応できる空間になっている。
以下の写真はクリックで拡大します
以下、建築家によるテキストです。
横浜市にある1980年代後半に建てられた集合住宅の、標準的な2SLDKの間取りの住宅のリノベーション計画である。
この室は高台の最上階で、南と西の2面に5つの開口部と2つのバルコニーを持ち、みなとみらいや富士山、丹沢連峰を一望することが出来る場所に位置している。この既存の環境と魅力を最大に生かすことを考えた。
まず、間仕切りを取り払い大きなワンルームとすることで、5つの窓と窓を連続させ、ぐるりと景色を関係させた。
そして中央に上下2段になっているハコを配置する。ハコは寝室であり、遊び場でもあり、将来的には2つの子供部屋にもなるような、多様な用途に対応できる空間になっている。
また、ハコの配置から生まれる隙間のスペースは単なる廊下ではなく、デスクと本棚のある窓際の場所は書斎に、収納のある場所はウォークスルークローゼットのように、周りとの関係によって様々な場所に変化する。ハコによって、ワンルーム空間に、回遊したり、登り降りしたり、見え隠れしたりという多様な空間体験を創り出す。これにより、表記面積以上の広がりを感じることができる。
新しく挿入したハコと既存の環境が関係し、ひとつながりでありながら、様々な場所が作られる住宅になればと思う。
■建築概要
所在地:神奈川県横浜市
床面積:60.29 ㎡
工事期間:2019.10-2019.11
建築設計:玉田誠、脇本夏子(玉田脇本建築設計事務所)
施工:株式会社エスワイシー
撮影:大澤敏行