Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSSによる、東京・荒川区の、アート中心の複合施設「OGU MAG +」。店舗付共同住宅を地域住民との対話を通し活用を模索し改修、十字壁追加で間口を保ちつつ耐震補強と空間の緩やかな分節を実現、開かれた“まちの新たな居場所”を目指す
photo©奥村浩司(Forward Stroke inc.)

Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSSによる、東京・荒川区の、アート中心の複合施設「OGU MAG +」。店舗付共同住宅を地域住民との対話を通し活用を模索し改修、十字壁追加で間口を保ちつつ耐震補強と空間の緩やかな分節を実現、開かれた“まちの新たな居場所”を目指す

Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSSによる、東京・荒川区の、アート中心の複合施設「OGU MAG +」。店舗付共同住宅を地域住民との対話を通し活用を模索し改修、十字壁追加で間口を保ちつつ耐震補強と空間の緩やかな分節を実現、開かれた“まちの新たな居場所”を目指す photo©奥村浩司(Forward Stroke inc.)
Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSSによる、東京・荒川区の、アート中心の複合施設「OGU MAG +」。店舗付共同住宅を地域住民との対話を通し活用を模索し改修、十字壁追加で間口を保ちつつ耐震補強と空間の緩やかな分節を実現、開かれた“まちの新たな居場所”を目指す photo©奥村浩司(Forward Stroke inc.)
Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSSによる、東京・荒川区の、アート中心の複合施設「OGU MAG +」。店舗付共同住宅を地域住民との対話を通し活用を模索し改修、十字壁追加で間口を保ちつつ耐震補強と空間の緩やかな分節を実現、開かれた“まちの新たな居場所”を目指す photo©奥村浩司(Forward Stroke inc.)
Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSSによる、東京・荒川区の、アート中心の複合施設「OGU MAG +」。店舗付共同住宅を地域住民との対話を通し活用を模索し改修、十字壁追加で間口を保ちつつ耐震補強と空間の緩やかな分節を実現、開かれた“まちの新たな居場所”を目指す2階のシェアハウス photo©奥村浩司(Forward Stroke inc.)

浅見和宏 / Atelier Asami Kazuhiro森創太+蜷川結 / nmstudioアンネ・グロス+セバスチャン・グロス / Studio GROSSが設計した、東京・荒川区の、アート中心の複合施設「OGU MAG +」です。店舗付共同住宅を地域住民との対話を通し活用を模索し改修、十字壁追加で間口を保ちつつ耐震補強と空間の緩やかな分節を実現、開かれた“まちの新たな居場所”を目指す計画です。施設の公式サイトはこちら

荒川区東尾久の木造店舗付共同住宅を改修し、アートを中心とする複合施設とした計画。

既存建築の1階は間口の広さが優先され耐震性能が低く、2階は横並びに3住戸が配置された採光に恵まれない閉鎖的な空間であった。

本計画ではこの課題を解消しつつ、荒川区の街づくりに取組む3組の建築家が、オーナーと協働で、地域住民を交えたワークショップを通し既存建築の新しい活用方法を探っていった

建築家によるテキストより

既存は、ギャラリー、店舗、共同住宅が個別に存在していた。

本計画ではギャラリー、カフェ兼アトリエ、シェアハウスを吹抜や開口によって空間を繋ぎ、また尾久銀座商店街につながる人通りの多い道に対して大きな引き戸を設け、街に積極的に開く計画とした。

街と建築が一つの「OGUMAG+」となって地域と連携することを試みたのである。

建築家によるテキストより

1階は耐震補強を兼ねた十字型の壁と開口によって空間を緩やかに分節し、展示のみならず、ワークショップや建物全体を使ったイベントといった、フレキシブルな利用を可能にしている。既存のギャラリーには袖壁を挿入し、プロセニアム型の舞台としても機能するようにした。

2階のシェアハウスでは、十字型の共用部によって入居者を繋ぎつつ分節することを試みた。十字の交差部はダイニングキッチンとし入居者同士の交流を促し、袖の部分は入居者が創作活動を行う場、サンルームには吹き抜けを設け、入居者の生活を街に開く。

建築家によるテキストより

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Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSSによる、東京・荒川区の、アート中心の複合施設「OGU MAG +」。店舗付共同住宅を地域住民との対話を通し活用を模索し改修、十字壁追加で間口を保ちつつ耐震補強と空間の緩やかな分節を実現、開かれた“まちの新たな居場所”を目指す photo©奥村浩司(Forward Stroke inc.)
Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSSによる、東京・荒川区の、アート中心の複合施設「OGU MAG +」。店舗付共同住宅を地域住民との対話を通し活用を模索し改修、十字壁追加で間口を保ちつつ耐震補強と空間の緩やかな分節を実現、開かれた“まちの新たな居場所”を目指す photo©奥村浩司(Forward Stroke inc.)
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Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSSによる、東京・荒川区の、アート中心の複合施設「OGU MAG +」。店舗付共同住宅を地域住民との対話を通し活用を模索し改修、十字壁追加で間口を保ちつつ耐震補強と空間の緩やかな分節を実現、開かれた“まちの新たな居場所”を目指す photo©奥村浩司(Forward Stroke inc.)
Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSSによる、東京・荒川区の、アート中心の複合施設「OGU MAG +」。店舗付共同住宅を地域住民との対話を通し活用を模索し改修、十字壁追加で間口を保ちつつ耐震補強と空間の緩やかな分節を実現、開かれた“まちの新たな居場所”を目指す photo©奥村浩司(Forward Stroke inc.)
Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSSによる、東京・荒川区の、アート中心の複合施設「OGU MAG +」。店舗付共同住宅を地域住民との対話を通し活用を模索し改修、十字壁追加で間口を保ちつつ耐震補強と空間の緩やかな分節を実現、開かれた“まちの新たな居場所”を目指す1階平面図(改修) image©Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSS
Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSSによる、東京・荒川区の、アート中心の複合施設「OGU MAG +」。店舗付共同住宅を地域住民との対話を通し活用を模索し改修、十字壁追加で間口を保ちつつ耐震補強と空間の緩やかな分節を実現、開かれた“まちの新たな居場所”を目指す1階平面図(改修ダイアグラム) image©Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSS
Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSSによる、東京・荒川区の、アート中心の複合施設「OGU MAG +」。店舗付共同住宅を地域住民との対話を通し活用を模索し改修、十字壁追加で間口を保ちつつ耐震補強と空間の緩やかな分節を実現、開かれた“まちの新たな居場所”を目指す2階平面図(改修) image©Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSS
Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSSによる、東京・荒川区の、アート中心の複合施設「OGU MAG +」。店舗付共同住宅を地域住民との対話を通し活用を模索し改修、十字壁追加で間口を保ちつつ耐震補強と空間の緩やかな分節を実現、開かれた“まちの新たな居場所”を目指す2階平面図(改修ダイアグラム) image©Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSS
Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSSによる、東京・荒川区の、アート中心の複合施設「OGU MAG +」。店舗付共同住宅を地域住民との対話を通し活用を模索し改修、十字壁追加で間口を保ちつつ耐震補強と空間の緩やかな分節を実現、開かれた“まちの新たな居場所”を目指す断面図A(改修) image©Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSS
Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSSによる、東京・荒川区の、アート中心の複合施設「OGU MAG +」。店舗付共同住宅を地域住民との対話を通し活用を模索し改修、十字壁追加で間口を保ちつつ耐震補強と空間の緩やかな分節を実現、開かれた“まちの新たな居場所”を目指す断面図B(改修) image©Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSS
Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSSによる、東京・荒川区の、アート中心の複合施設「OGU MAG +」。店舗付共同住宅を地域住民との対話を通し活用を模索し改修、十字壁追加で間口を保ちつつ耐震補強と空間の緩やかな分節を実現、開かれた“まちの新たな居場所”を目指す1階平面図(既存) image©Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSS
Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSSによる、東京・荒川区の、アート中心の複合施設「OGU MAG +」。店舗付共同住宅を地域住民との対話を通し活用を模索し改修、十字壁追加で間口を保ちつつ耐震補強と空間の緩やかな分節を実現、開かれた“まちの新たな居場所”を目指す2階平面図(既存) image©Atelier Asami KazuhiroとnmstudioとStudio GROSS

以下、建築家によるテキストです。


OGU MAG +
荒川区東尾久の木造店舗付共同住宅を改修し、アートを中心とする複合施設とした計画。

既存建築の1階は間口の広さが優先され耐震性能が低く、2階は横並びに3住戸が配置された採光に恵まれない閉鎖的な空間であった。

本計画ではこの課題を解消しつつ、荒川区の街づくりに取組む3組の建築家が、オーナーと協働で、地域住民を交えたワークショップを通し既存建築の新しい活用方法を探っていった。

街と一体となるアート空間
既存は、ギャラリー、店舗、共同住宅が個別に存在していた。

本計画ではギャラリー、カフェ兼アトリエ、シェアハウスを吹抜や開口によって空間を繋ぎ、また尾久銀座商店街につながる人通りの多い道に対して大きな引き戸を設け、街に積極的に開く計画とした。

街と建築が一つの「OGUMAG+」となって地域と連携することを試みたのである。地域住民は日常的にこの場に集い、より気軽にアートに触れる。入居者であるアーティストは吹抜を介して地域住民と交流し、作品を創り、ギャラリーでの展示を行う。アーティストと地域住民の交流によってこの場でしかできない作品が生まれ、地域にとってアートがより親しみのあるものとなることを期待している。

十字の壁とヴォイドによる空間構成
1階は耐震補強を兼ねた十字型の壁と開口によって空間を緩やかに分節し、展示のみならず、ワークショップや建物全体を使ったイベントといった、フレキシブルな利用を可能にしている。既存のギャラリーには袖壁を挿入し、プロセニアム型の舞台としても機能するようにした。

2階のシェアハウスでは、十字型の共用部によって入居者を繋ぎつつ分節することを試みた。十字の交差部はダイニングキッチンとし入居者同士の交流を促し、袖の部分は入居者が創作活動を行う場、サンルームには吹き抜けを設け、入居者の生活を街に開く。個室は隅に3部屋を設け採光を確保し、同時に入居者同士の生活音が気にならないよう配慮している。外皮周りは樹皮断熱材等木質系の素材で仕上げ、十字を形成する壁は木質空間に浮かび上がるよう白塗装で仕上げている。

2つの十字は、既存建築の持つ各階の不整合な間取りに最小限の操作を加えることで生まれた対照的な空間である。1階の壁は空間を分節しつつ繋ぎ、2階のヴォイドは住民を繋ぎつつ分節する。既存を読み解き新たな形を与えることで、利用者や入居者がまちに根差しながらより豊かで多様な過ごし方ができる、まちの新たな居場所となることを目指した。
(森創太/nmstudio一級建築士事務所)

■建築概要

物件名:OGU MAG +
住所:東京都荒川区東尾久4-24-7
設計監理:Atelier Asami Kazuhiro / nmstudio / Studio GROSS
施工:東協建築株式会社
延床面積:
1Fギャラリー・カフェ・イベントスペース 72.90㎡
2Fシェアハウス 75.33㎡
計 148.23 ㎡
竣工年月日:2021年3月16日
写真撮影:奥村浩司(Forward Stroke inc.)

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
内装・床1階床

モルタル金鏝仕上げ

内装・壁1階壁

EP塗装

内装・壁1階巾木

アルミ製入り巾木

内装・天井1階天井

天井既存下地現し

内装・床2階床

シナ合板+オイル塗装 フロアクリアーつや消し[オスモカラー](オスモ&エーデル)
塩ビタイル[モルタライク]タジマ

内装・壁2階壁

シナ合板 t4+自然塗料[柿渋](山中油店
EP塗装

内装・壁2階巾木

木製巾木 h=30+EP塗装

内装・天井2階天井

木質系断熱材[フォレストボード]木創)+柿渋(山中油店

内装・造作家具家具

シナ共芯合板

内装・造作家具什器

白樺耐水合板[ロシアンバーチ]テツヤジャパン)、ワークショップにて施工
白樺耐水合板[エコバーチ]テツヤジャパン)、ワークショップにて施工

内装・照明照明器具

DROPPEARLWAYNEDANAproz
1Fギャラリーランプ(SORAA)

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アジア太平洋地域最大の延床面積を誇るマルチテナント型物流施設内の休憩ラウンジ及び託児所である。

テナント誘致、人材確保の目的だけでなく需要拡大著しい物流業界において「HUMAN CENTRIC DESIGN.(人を中心に考えたデザイン)」のブランディングのもと設けられたものであり、本施設で働く人は誰でも利用できる。

建築家によるテキストより

6階休憩ラウンジ
間口11m奥行55mに及ぶ大空間をヒューマンスケールに落とし込む為、円弧状の垂れ壁を挿入することで特性の異なる空間に仕切ることにした。垂れ壁に囲われた空間を「広場」、それ以外の余白空間を「路地」に見立て、それぞれに異なる天井高と仕上げを与えた。

円弧状の垂れ壁が織りなす「そり」と「むくり」は魚眼レンズを覗いたときのような非日常性を演出し、歪んだパースによって利用者を奥へと誘導する効果を生むと考えた。垂れ壁は下端を斜めに切り落としたようなかたちとすることで波型の様々な高低差をもった目隠しとして機能させた。これは利用者に様々な居心地の場を提供するだけでなく窓外の六甲山の稜線と呼応し、風景を印象的に見せる役割も担っている。

建築家によるテキストより

1階託児所
間口いっぱいに子供達の目線にあわせ低く抑えた地窓を設置し、まだら模様の床を屋内から屋外園庭へと連続させた。
抽象的なまだら模様は空間的な広がりを生み出すだけでなく、子供達の衝動を促す仕掛けになっている。

島々を渡るようにジャンプするかもしれないし、模様に沿って走りだすかもしれない。模様が何であるか子供たちは様々に捉え、自ずと様々な遊び方を見つけるであろう。

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・日本の歴史をリスペクトし、日本各地に伝わる伝統工芸を建築に取り入れ、現代人の生活に寄添い愛情と誇りの持てる建築
・弊社では日本の歴史をリスペクトし、日本各地に伝わる伝統工芸を建築に取り入れ、現代人の生活に寄添い愛情と誇りの持てる建築
・ものの持っている力を大切にし、選ぶのではなく、造る建築
を信条に設計活動をしております。

そのうえで日常生活の解像度をあげ、人間らしく豊かで幸せな暮らしができ、それを設計活動に還元できるようにするためにはどうすればよいのかと考えています。

このたび業務拡大のため、新規設計スタッフを募集します。弊社の成長と共に長く勤めたい方、これまで培った自身の能力を十分に発揮したい方、独立志望の方など、設計活動に意欲のある方のご応募お待ちしております。

カンミレと橋本圭央と白石圭による、東京・足立区の住宅改修「西新井のいえ」。設計者の両親の終の住処として計画、旧居での生活を観察する過程で庭の役割を認識し“時間地理学”を援用して計画に反映、お互いの領域が緩やかに繋がる“時間―空間としての庭”を再構成
カンミレと橋本圭央と白石圭による、東京・足立区の住宅改修「西新井のいえ」。設計者の両親の終の住処として計画、旧居での生活を観察する過程で庭の役割を認識し“時間地理学”を援用して計画に反映、お互いの領域が緩やかに繋がる“時間―空間としての庭”を再構成 photo©岡田和幸
カンミレと橋本圭央と白石圭による、東京・足立区の住宅改修「西新井のいえ」。設計者の両親の終の住処として計画、旧居での生活を観察する過程で庭の役割を認識し“時間地理学”を援用して計画に反映、お互いの領域が緩やかに繋がる“時間―空間としての庭”を再構成 photo©岡田和幸
カンミレと橋本圭央と白石圭による、東京・足立区の住宅改修「西新井のいえ」。設計者の両親の終の住処として計画、旧居での生活を観察する過程で庭の役割を認識し“時間地理学”を援用して計画に反映、お互いの領域が緩やかに繋がる“時間―空間としての庭”を再構成 photo©岡田和幸

カンミレ橋本圭央白石圭 / S設計室が設計した、東京・足立区の住宅改修「西新井のいえ」です。設計者の両親の終の住処として計画、旧居での生活を観察する過程で庭の役割を認識し“時間地理学”を援用して計画に反映、お互いの領域が緩やかに繋がる“時間―空間としての庭”を再構成しました。

60代の夫婦が長年暮らした自宅近くに所有する鉄骨造2階建ての建物を改修し、ふたりの終の住処とする計画。
1階の親族が営む歯科医院を残したまま、1階玄関と2階全体をスケルトンにして、南側を除いた既存外壁及び鉄骨の骨格を活かした改修を行った。

建築家によるテキストより

当初からの主な要望は、夫婦それぞれの個室を離して設け、日常的に互いの生活がなるべく重なり合わないようにすることで、同じ空間を共有することには重きが置かれていなかった。一方で、施主の娘である設計者のひとりが、元の住まいにおいてふたりと暮らしながら参与観察を行う中で、庭がふたりを緩やかに繋ぐ緩衝帯のような存在であることが分かった。

建築家によるテキストより

ふたりは一緒に庭で過ごすことはないものの、庭を介して互いの気配を察し、時間を超えて関わりあっていた。

このような、他者に見えにくい個々人の関係性を住宅計画の中で捉えるのは難しい。一見素通りしてしまいそうなふたりの日常を生のまま捉え、住宅計画へと定着させる手法として、異なる時間―空間とそこでの人の関わりを横断して記述することができる時間地理学を援用した。
具体的には、ふたりの、元の住まいにあった庭での活動や日常的なタイムラインを元に、夫婦の行動パタンを既存建物の時間―空間へ記述し、ふたりの現状の距離感と時間と共に移ろう関係性を計画へと転写していった。

建築家によるテキストより

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