池田隆志+池田貴子 / design itによる、滋賀・大津市の住宅「和邇のコート・ハウス」。琵琶湖を望む高台に愛犬家の施主の為に計画、人と犬が屋外で気持ち良く過ごせ眺望確保も叶える為に外と繋がる“半中庭”を考案、庭を眺めるのでなく生活の全てが庭と共にある建築を目指す photo©平井広行
池田隆志+池田貴子 / design itによる、滋賀・大津市の住宅「和邇のコート・ハウス」。琵琶湖を望む高台に愛犬家の施主の為に計画、人と犬が屋外で気持ち良く過ごせ眺望確保も叶える為に外と繋がる“半中庭”を考案、庭を眺めるのでなく生活の全てが庭と共にある建築を目指す photo©平井広行
池田隆志+池田貴子 / design itによる、滋賀・大津市の住宅「和邇のコート・ハウス」。琵琶湖を望む高台に愛犬家の施主の為に計画、人と犬が屋外で気持ち良く過ごせ眺望確保も叶える為に外と繋がる“半中庭”を考案、庭を眺めるのでなく生活の全てが庭と共にある建築を目指す photo©平井広行
池田隆志+池田貴子 / design itによる、滋賀・大津市の住宅「和邇のコート・ハウス」。琵琶湖を望む高台に愛犬家の施主の為に計画、人と犬が屋外で気持ち良く過ごせ眺望確保も叶える為に外と繋がる“半中庭”を考案、庭を眺めるのでなく生活の全てが庭と共にある建築を目指す photo©平井広行
池田隆志+池田貴子 / design it が設計した、滋賀・大津市の住宅「和邇のコート・ハウス」です。琵琶湖を望む高台に愛犬家の施主の為に計画、人と犬が屋外で気持ち良く過ごせ眺望確保も叶える為に外と繋がる“半中庭”を考案、庭を眺めるのでなく生活の全てが庭と共にある建築が目指されました。
和邇は大津市北部にあり、琵琶湖と比良山に挟まれた街である。
のんびりした郊外の住宅地だがJR湖西線が南北に走り京都や大阪へのアクセスも良い。そんな和邇の高台に小さな住宅を設計した。愛犬家でアウトドアが好きな建主の楽しみは、週末に犬と琵琶湖で泳ぐこと。愛犬との暮らしと、和邇らしい風景や空気を存分に楽しめる住まいが求められた。
周囲の住宅からプライバシーを守りつつ、人も犬も屋外で気持ち良く過ごせるよう、全体構成は中庭のある平屋となった。ただ中庭と言っても、四方を部屋で囲むとせっかくの琵琶湖への眺望が失われてしまう。そこで軒下の一部はテラスや通り庭といった屋外空間とし、そこに大きな窓をいくつもあけて中庭と家の外を結びつけた。
その結果、中庭というよりも「半中庭」のような状態が生まれた。琵琶湖を望み、比良山から澄んだ空気が流れ込む中庭は、こぢんまりとあたたかい室内のような屋外空間になった。全ての部屋が中庭に向かい、玄関も勝手口も中庭に面するこの家では、日々の暮らしは自ずと中庭を中心に営まれる。ただ中庭を眺める住まいではなく、生活の全てが中庭と共にあるような住まいをつくりたかった。