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2022.6.15Wed
2022.6.14Tue
2022.6.16Thu
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践
photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI

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architecture|feature
古川泰造建材(外装・床)建材(外装・壁)建材(外装・建具)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(外構・床)廣村正彰図面あり事務所大阪竹中工務店ナカサ&パートナーズ
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践夜景。テラスや開口の開きかたにより各階で異なる光が外部へ漏れる。 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践会議室のBOXの上のMTGエリア 少し床レベルの下がったエリアではオープンな打合せができる。 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践階段も出会いの場としてとらえ踊り場にたまり場をつくり コミュニケーションを誘発する仕掛とした。 photo©フォトアトリエF 古川泰造
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践川に対し大きく開かれた4階西側バルコニー。遠景に沈む夕日を眺めながら食事や休憩・外ワークも可能。 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI

竹中工務店が設計した、大阪・高槻市の「コニカミノルタ高槻サイト / Innovation Garden Osaka Center」です。
企業の開発と事業創出の中核となる施設です。建築家は、現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築しました。また、短工期での理想の実現を求めて“改修するように新築する”方法を実践しました。

Innovation Garden Osaka Centerは、コニカミノルタの関西エリアにおける画像IoT/AI開発と事業創出のハブとして計画された。
目指したのは、非均質な環境の中、一人一人が移動し居場所を選択することを通して、新たな関係が動的かつアジャイル的に生成されるセレンディピティーに溢れたABW(アクティビティー・ベースド・ワーキング)の実践である。

建築家によるテキストより

長さ120m×30mの細長い平面は、階段やEVをバラバラに配置することで、廊下(=経路)のない自由な人の往来を実現し、ずらして積層した断面は、周辺住宅へのプライバシーに配慮しながら、豊かな自然環境を享受できる多様な外スペースを生み出している。
ここでは、建築の構成によって生まれた場の濃淡が、「人」×「自然」×「情報」の交感を促し、企業の求めるイノベーション創出に貢献できればと考えた。

建築家によるテキストより

設計期間5.5か月。施工期間11.5か月を合わせても17か月(約1年半)のスピードプロジェクトである。個別の課題を整理・分析し、事業主の想いをかたちに昇華するには、あまりにも設計期間が足りなかった。

そこで我々は設計を完了してから施工に着手するといったバトンリレー方式ではなく、設計と施工が一体となって、躯体、外装、内装といった仕事のまとまり毎にアジャイル的に対応しようという戦略を立てた。最初に様々な変更に対応できる冗長性の高い駆体を計画し、資材を調達し工事に着手する。そのあとは改修工事のように、工事期間中に、外装や内装を部屋の使い方と合わせてギリギリまで検討し、順番に設計し施工をしていくという戦略だ。

建築家によるテキストより

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竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践東側外観 各階のヴォリュームがずれて積層する。 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践1階研修スペース前のホワイエ 豊かな自然が見える外部の運動グラウンドと一体的なスペース。 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践1階研修スペース前のホワイエ 豊かな自然が見える外部の運動グラウンドと一体的なスペース。 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践大きくはね出した2階からは電車の動きや四季や時間の変化によって表情を変える豊かな自然が見える。 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践会議室のBOXの上のMTGエリア 少し床レベルの下がったエリアではオープンな打合せができる。 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践階高4.5m、外部の緑を取り込む、開放的で気積の大きな直天井のオフィスエリア。 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践会議室上のMTGエリア。トップライトから光が差し込む。 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 photo©フォトアトリエF 古川泰造
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践階段も出会いの場としてとらえ踊り場にたまり場をつくり コミュニケーションを誘発する仕掛とした。 photo©フォトアトリエF 古川泰造
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践3階バルコニーは大きく空に開かれた開放的なテラス。 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践4階の包まれるようなバルコニーは外ワークや休憩のためのスペース。スリットの開口からは山の稜線が切り取られる。 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践川に対し大きく開かれた4階西側バルコニー。遠景に沈む夕日を眺めながら食事や休憩・外ワークも可能。 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践夜景。テラスや開口の開きかたにより各階で異なる光が外部へ漏れる。 photo©Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 photo©フォトアトリエF 古川泰造
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 image©竹中工務店
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 image©竹中工務店
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 image©竹中工務店
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 image©竹中工務店
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 image©竹中工務店
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 image©竹中工務店
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 image©竹中工務店
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 image©竹中工務店
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 image©竹中工務店
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 image©竹中工務店
竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践 image©竹中工務店

以下、建築家によるテキストです。


人×自然×情報が交感するプラットフォームとしての建築

Innovation Garden Osaka Centerは、コニカミノルタの関西エリアにおける画像IoT/AI開発と事業創出のハブとして計画された。
目指したのは、非均質な環境の中、一人一人が移動し居場所を選択することを通して、新たな関係が動的かつアジャイル的に生成されるセレンディピティーに溢れたABW(アクティビティー・ベースド・ワーキング)の実践である。

長さ120m×30mの細長い平面は、階段やEVをバラバラに配置することで、廊下(=経路)のない自由な人の往来を実現し、ずらして積層した断面は、周辺住宅へのプライバシーに配慮しながら、豊かな自然環境を享受できる多様な外スペースを生み出している。
ここでは、建築の構成によって生まれた場の濃淡が、「人」×「自然」×「情報」の交感を促し、企業の求めるイノベーション創出に貢献できればと考えた。

theme1: 選択性の高い非均質な場をつくる —離散集合の新たな形式としてのオフィスへ—
従来のオフィス空間は、見通しが良く管理し易すいことや、効率的に移動できることなど、「均質」であることが価値であった。しかし、大容量の通信環境が整備され、場所を選ばすオンラインで仕事や業務管理ができるようになった今、リアルなオフィス空間に求められる価値が変化した。

今まで当たり前だったFace-to-Faceでの共同作業が価値として見直されたことはもちろん、一人で過ごす時間や、ちょっと隠れたところで作業ができたり、ぶらぶらと歩きながら仕事の性格に応じてスペースを選択できることなど、見通しの悪いこと、動線が長いこと、「非均質」であることが価値に転換した。働くことが、かつてのように場所に固定されることなく、朝起きてから寝るまでの一日の生活のフローの中で位置づけられるようになったのである。

ここでは「非均質な選択性の高い場」を準備することで、アジャイル開発により新たなイノベーションを生み出す拠点として、人が離散集合するオフィスという場の価値を空間側から支援したいと考えた。

具体的には、家具やインテリアデザインに頼らず、「配置」、「平面」、「断面」といった建築的な方法により環境の斑(=非均質性)を創り出し、空間を仕切らず、不均質なまま連続させる。セキュリティー、チームの編成、様々な勤務体系、個人の快適域に応じて、新たな関係性がアジャイル的に生成される、冗長性とセレンディピティ―に溢れた新たなオフィスの形式である。

配置=リニア
線路に沿って東西に長く伸びる約120m×30m(縦横比4:1)のリニアな平面は、面積に対する外周の割合を高めることで、多くの外部環境を内部に取り込み、人々の内と外との交換の機会を高める。ここでは、既存棟の立つ南側を高断熱の壁として、北側に開口を開くことで、昼光利用と高い環境性能(CASBEE_Sクラス(BEE=3.4),ZEB-Oriented相当(BEI=0.58))を実現している。

線路から離隔をとることで電車騒音の距離減衰を図り、既存建物のファサードを覆うヴォリュームは、電車の窓から見える企業のイメージを一新させる。線路の土手との間には広々とした芝生の運動スペースを配置し、ワーカーの健康増進を図っている。

平面=分散コア
経済合理性とフレキシビリティーを兼ねそろえた12.6m×10.8mの均質な柱スパンの中、3台のエレベーター、3つの階段、トイレをそれぞれ分散して配置することで、非対称な、廊下の無い(=経路を固定化しない)平面とした。ワーカーは長く引き伸ばされた見通しのきかない平面を、自然の中を散策するように歩き回る。

また、柱梁や設備配管がむき出しな生産施設のような空間の中、人々が集まる最も小さな単位である会議室と、最も大きな単位である屋外スペースに同じ木仕上を施すことで、プライベートとパブリックが反転し、空間が裏返ったような印象を与えている。
明/暗、開/閉、遠/近、公/私といった様々な空間の対比がグラデーション的に拡がる平面の中、人々はそれぞれの気分やタスクと波長を合わせるように場を選択できる。

断面=ずらした積層
均質な柱グリッドに対して、階ごとに輪郭を変化させることで、周囲の環境とシームレスに応答する非均質な内外の関係をつくりだす。各所で発生する、時間の流れや、季節の変化を感じられるような自然との応答は、今ここに存在することのリアリティーを与えてくれる。

彫の深い軒や閉鎖的なバルコニーは、線路向こうの住宅地に対するプライバシーへの慎重な配慮でもあるが、落ち着いた個室のような外スペースは、外ワークの実効性を高める。また、北面から東西面にかけて連続する長さ180mの大水平連窓は、4つのフロアで全く異なる景色を室内に導入し、垂直移動に伴い場面(気分)が転換する効果も生み出している。

ここに集まる人々は、小さな部屋に閉じ込められることなく、立体的に構築されたセキュリティーラインの中、内/外、明/暗、動/静、開/閉といった性格の異なる場を散策するように居場所を見つけて一日を過ごすことができる。分散コアのリニアなプランにおいては、今まで非効率とされていた移動時間が、馬上・枕上・厠上というように、思索にふけり、新たな出会いや発見を生み出す有益な時間となる。

このオフィスは、イノベーションを加速させるためのアジャイル開発のプラットフォームとして、均質から非均質へ、もしくは、情報ネットワークの発達によりようやく空間の拘束から自由になった、一人一人の身体をベースとした離散集合の新たな形式としてのオフィスの提案である。

theme2: 改修するように設計する —アジャイル方式による建設プロセス—
設計期間5.5か月。施工期間11.5か月を合わせても17か月(約1年半)のスピードプロジェクトである。個別の課題を整理・分析し、事業主の想いをかたちに昇華するには、あまりにも設計期間が足りなかった。

そこで我々は設計を完了してから施工に着手するといったバトンリレー方式ではなく、設計と施工が一体となって、躯体、外装、内装といった仕事のまとまり毎にアジャイル的に対応しようという戦略を立てた。最初に様々な変更に対応できる冗長性の高い駆体を計画し、資材を調達し工事に着手する。そのあとは改修工事のように、工事期間中に、外装や内装を部屋の使い方と合わせてギリギリまで検討し、順番に設計し施工をしていくという戦略だ。

まず、鉄骨歩掛が最小になるスパン(ここでは12.6m×10.8m)を導き出し、梁成は、大梁・小梁共700㎜に統一した。2階以上はキャンチレバーにより跳ね出すことで、基礎工事も最小化する。
床に段差を設けずコンクリート天端をFL-300㎜に統一し、防水が必要なテラスや厨房範囲は事後自由に設定できるようにした。梁成も共通なので梁貫通の自由度が増し設備計画にも冗長性をもたらすことができる。最初に様々な変更に対応できる冗長性の高い駆体と環境性能の高い「ガランドウ」を設計し着工を迎えた。

工事期間中も様々な分科会を立ち上げギリギリまで議論を重ね、部屋の使い方やレイアウトなど詳細な設計を進めた。実際、コロナの直撃を受けたプロジェクトだったので、会議室の大きさや個数、執務空間のレイアウトは、大々的に見直すこととなった。

ピカピカの新築物件にも関わらず、改修物件のように設計することで、5.5か月の設計期間は、施工期間も含めると1年半確保できる。躯体→外装→間仕切(内装)を順番にやっつけていくこのプロセスは、設計工程―申請工程―発注工程―工事工程が連動した、見たことのない工程管理を設計者―施工者―事業主が三位一体となって実践した成果であった。

期中、会議している隣で鉄骨がリアルに立ち上がってくると、事業主からもっとこうしたい、こんなことが出来ないかと新たな要望が次々に生まれてきた。しかし時間的な理由や予算の都合により、次年度以降に実施しようという項目がいくつもあった。

後で気づいたことだが、着工時に完成形を描ききらないアジャイル的なプロセスにおいては、竣工時の明確な完成形も存在していない。そこには、竣工したものを維持管理するのではなく、果てしないチューニングとアップデートが実施されていく積極的な更新システムが内包されているのだ。「改修するように新築する」という戦略は、竣工をピークとせず、時間に寄り添って積極的に変わっていこうという姿勢の表明でもあったのだ。

■建築概要

名称:Innovation Garden Osaka Center
所在地:高槻市桜町
用途:事務所
階数:地上4階
構造:S造
設計:竹中工務店
建築設計:米津正臣、三田村聡、天野直紀
構造設計:鈴木直幹、田中健嗣、吉村純哉
設備設計:粕谷敦、小林佑輔、小林直樹
グラフィックデザイン:廣村デザイン事務所
敷地面積:19,781.69㎡
建築面積:3,878.45㎡(建蔽率:38.32 %)
延床面積:11,897.71㎡(容積率:107.84 %)
竣工年月:2020年8月
撮影:Nacasa & Partners Inc. NAKAMICHI ATSUSHI、フォトアトリエF 古川泰造

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・壁外壁

両面金属板張断熱パネル グランウォール(淀川製鋼所)

外装・壁テラス垂壁

複層フローリング・アフゼリア(昭和洋樽)

外装・天井テラス垂天井

複層フローリング・アフゼリア(昭和洋樽)

外装・床テラス床

人工木ウッドデッキ(エア・ウォーター・エコロッカ)

外装・壁テラス腰壁

人工木ウッドデッキ(エア・ウォーター・エコロッカ)

外装・建具各階開口部建具

アルミ製建具既製型(YKKAP)
複層ガラス Low-Eガラス+FLG(日本板ガラス)

外構・床マルチコート

人工芝 ガーデングラス(積水樹脂)

内装・床オフィス床

タイルカーペット GA3600(東リ)

内装・床カフェ床

複層フローリング・アフゼリア(昭和洋樽)

内装・壁コラボエリア・会議室壁

不燃木シート 天然木極薄突板連続シート マホガニー(BIGWILL)

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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2022.06.15 Wed 17:34
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  • 2022.4.07Thu
    竹中工務店による、東京・新宿区の「スガ試験機 本社ビル」。物性の経年変化を再現する試験機等をつくる企業の社屋で、その製品を“時間の移ろい”として解釈、各素材の選択や旧社屋の素材転用を通して企業アイデンティティの表現と豊かな空間体験を目指す
  • 2022.2.10Thu
    中村拓志&NAP建築設計事務所と竹中工務店による、千葉市の「ZOZO本社屋」。諸機能を街にアウトソースし街と共に成長するオフィスを目指し設計、吊屋根で天井高の変化する空間が公と私をグラデーション状に生み、自由な居場所の選択と共に一体感を生み出す
  • 2021.12.23Thu
    スノヘッタ+竹中工務店による、東京・渋谷の、コワーキングスペース「Pangea Digital Garage」。筆の跡から着想を得た“スーパーファニチャー”を中心に据え、この家具が施設の諸機能や個々の作業空間を包含、日常の交流を通じ大きなヴィジョンへとユーザーを導く
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#ナカサ&パートナーズの関連記事

  • 2025.3.26Wed
    山田伸彦建築設計事務所による、宮崎市の住宅改修「本郷の家」。施主の父が建てた家屋をリノベして現代的住居にする計画。“家の記憶”の継承も求め、既存の和室を“ショーケース”の中にある様に見せる計画を考案。間仕切りを取除いてLDKを一室空間とし外部との繋がりも創出
  • 2024.12.23Mon
    小泉誠 / Koizumi Studioによる、広島・府中市の「わかばかぐ」。“ミュージアム”と“店舗”を併設した事務所。地域活性にも繋がる存在を目指し、“社員が元気でいきいきと働く”姿を感じてもらう空間を志向。事務スペースを点在させたり用途を混ぜ合わせるような構成を考案
  • 2024.11.14Thu
    長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・中央区の店舗「アンドワンダー GINZA SIX」。高級品が多く並ぶ商業施設内の店。同じブランドの店を複数手掛ける背景から、既存の仕組みを共有しつつ“環境に合わせてカスタム”する設計を志向。金属板を床に用いて周囲と調和する“硬質感”を空間に与える
  • 2024.11.06Wed
    山田伸彦建築設計事務所による、宮崎市の「佐土原 下那珂の家」。通りを挟んで施設が建つ分譲地での計画。朝日を感じられる住宅との要望に、平面中央に天窓と階段を設けて“柔らかな光を落とす”構成を考案。階段空間を介し全体を繋げて“常に家族の気配”の感受も可能にする
  • 2024.6.19Wed
    小泉誠 / Koizumi Studioによる、東京・東村山市の「いとう家の住宅」。住宅の建ち並ぶ路地にある敷地。“暮らしながら働く”住まいとして、働く居場所を点在させて緩やかに繋げた“家族の気配も感じられる”建築を考案。周囲の建ち方を尊重しつつ下屋を追加して“独特な”家の形も作る
  • 2023.11.08Wed
    光浦高史 / DABURA.mによる、大分・豊後大野市の「鷹来屋ガーデンささら」。老舗造り酒屋が運営する体験型の施設。豊かな自然を享受する“集いの場”を求め、RC壁とCLT折版構造屋根を組合わせて外部と繋がる開放的な空間を構築。素材は土地の時間や環境を“肌で感じられる”ものを選定
  • 2023.10.25Wed
    菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所による、東京のオフィス「共働の生態系」。コロナ禍にIT企業の為に計画。“場の共有”の意味と価値の更新を意図し、“共創を生む生態系のような場”の構築を志向。遠近の環境に応答し多様な機能を内包する“メガ・デスク”を考案して空間の中心に据える
  • 2023.10.18Wed
    小泉誠 / Koizumi Studioによる、大阪・三島郡の「sumitsubo house」。夫婦と猫の為の住宅。季節ごとに“遊牧民”の様に部屋を移動する生活の要望に、いくつかの居場所があるだけの“潔く住みこなす家”を志向。段差や開口の工夫で“曖昧に”仕切られた“回遊性”のある空間をつくる
  • 2023.7.26Wed
    長谷川欣則+堀越ふみ江 / UENOA architectsによる、東京・渋谷区の、店舗「地下食堂DAGAYA」。企業の社屋内にある“地域に開く”社員食堂。様々な使い方に応える空間を目指し、分割してランダム配置も可能な“三角形のテーブル”を考案。角度のズレに起因する視線の交錯が“自由さ”と“心地よさ”を生み出す
  • 2023.6.16Fri
    山田伸彦建築設計事務所による、宮崎市の住宅改修「瀬頭の家」。中心市街地に建つ二世帯が暮らすRC造の住まい。生活様式と趣向に応える空間を求め、其々の居住フロア毎に“仕上げ”や“天井の形状”を変える計画を考案。将来的な一部の貸出も想定してインフラの準備も行う
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    【ap job更新】 建築家による豊かな空間の施工を多数手掛ける「株式会社 栄港建設」が、現場監督(既卒・経験者)を募集中

    ap job 【ap job更新】 建築家による豊かな空間の施工を多数手掛ける「株式会社 栄港建設」が、現場監督(既卒・経験者)を募集中

    architecture|job
    建築求人情報
    【ap job更新】 建築家による豊かな空間の施工を多数手掛ける「株式会社 栄港建設」が、現場監督(既卒・経験者)を募集中
    【ap job更新】 建築家による豊かな空間の施工を多数手掛ける「株式会社 栄港建設」が、現場監督(既卒・経験者)を募集中Shoto S / sinato / 撮影:矢野紀行
    アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
    job.architecturephoto.net

    建築家による豊かな空間の施工を多数手掛ける「株式会社 栄港建設」の、現場監督(既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    栄港建設は会社設立以来、建築家のアイデアあふれる豊かな空間を数多く施工してきました。

    私たちの建物づくりは、建て主の想いという“カタチのないもの”に、建築家と共に現実の“カタチを与える”ことです。それぞれの建物がその目的や用途ごとに、様々な大きさや形があるのは、建物を建てようと思う気持ちが多様だからです。

    私たちは、建築家から託された設計図書を基に、これまで培ってきた技術と経験と私たちの想いを乗せて、みなさまに自信を持ってお渡しできる建物を創っております。

    いい家づくりには建て主と建築家、そして施工会社の三者が三位一体となり、深い信頼関係を築けてこそ、既製品とはまったく異なる「オンリーワン」の家づくりが可能となります。必要なものごとを率直に話し、充分にやりとりした上で建てることで、誰にとっても満足のいく家づくりが実現する。そして完成してからも末永くお付き合いが続けていけると信じています。

    建物づくりは、決して一人では出来ません。
    私たちが求める人物像は、建築やものづくりが好き、人が好き、そして、何事もあきらめず一つ一つ向き合っていく気持ちのある人です。関わるすべての人たちとの和を大切に、チームとして良い建物を創っていける、そんな方を募集します。

    job.architecturephoto.net
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    建築求人情報
    2022.06.15 Wed 18:53
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    【ap job更新】 研究所やオフィスなどの“イノベーション”に特化した「プラナス株式会社」が、意匠設計・内装設計・設備設計の正社員(2023年度新卒・経験者)を募集中

    ap job 【ap job更新】 研究所やオフィスなどの“イノベーション”に特化した「プラナス株式会社」が、意匠設計・内装設計・設備設計の正社員(2023年度新卒・経験者)を募集中

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    建築求人情報
    【ap job更新】 研究所やオフィスなどの“イノベーション”に特化した「プラナス株式会社」が、意匠設計・内装設計・設備設計の正社員(2023年度新卒・経験者)を募集中
    【ap job更新】 研究所やオフィスなどの“イノベーション”に特化した「プラナス株式会社」が、意匠設計・内装設計・設備設計の正社員(2023年度新卒・経験者)を募集中
    アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
    job.architecturephoto.net

    研究所やオフィス等の“イノベーション”に特化した「プラナス株式会社」の、意匠設計・内装設計・設備設計の正社員(2023年度新卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    『ひらめきの瞬間』をつくる仲間募集!

    弊社は、2023年度新卒入社とキャリア採用を行っています。

    クリエイティブのチカラで企業のイノベーションや開発力向上に貢献する仲間を募集します。町工場の再生から日本を代表する企業や研究所まで、建築・空間のみならず事業コンサルからVIデザインまで領域を超えたプロジェクトがあなたをお待ちしてます。

    あなたのスキルが世界を変えていきます!

    ■働き方のイメージ
    社内のプランナー、エンジニアとチームを組み、プロジェクトに参画。要件ヒアリングを通じてクライアントの研究所で実現したい「未来」を見据えた、設計を行います。企業、研究所のトップと直接話し合いながら、あるべき研究開発のカタチを問い、プログラミングから建築設計のみならずブランディング戦略まで研究所をゼロから創り上げていきます。自然と建築のみならずコンサル、CI・VI デザインの領域まで相談を受けることがあります。単なる「箱」づくりではなくソフトの領域まで、専門設計事務所だからこそ、深い提案ができます。

    ■社風
    社内には20 代~30代の社員が多く、代表をはじめ非常に明るく自由な社風です。リフレッシュとコミュニケーションのため事務所内にバーカウンターがあるオフィス環境です。現在、社員数は50名規模で、組織事務所とアトリエ事務所の特徴がMIXされていて、事業規模・内容が拡大中の事務所です。

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    建築求人情報
    2022.06.15 Wed 12:25
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    長坂常 / スキーマ建築計画による、中国・上海の店舗「ブルーボトル コーヒー上海」。上海市が保存する歴史的建造物に計画。既存の保存された外観と構造現しの内観のギャップを特徴と捉えて、“近代”と“現代”をテーマに空間の要素を設計。各階の異なる利用目的に応じる家具を選択
    photo©studio FF

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    architecture|feature
    店舗中国長坂常上海図面ありスキーマ建築計画studio FF
    長坂常 / スキーマ建築計画による、中国・上海の店舗「ブルーボトル コーヒー上海」。上海市が保存する歴史的建造物に計画。既存の保存された外観と構造現しの内観のギャップを特徴と捉えて、“近代”と“現代”をテーマに空間の要素を設計。各階の異なる利用目的に応じる家具を選択 photo©studio FF
    長坂常 / スキーマ建築計画による、中国・上海の店舗「ブルーボトル コーヒー上海」。上海市が保存する歴史的建造物に計画。既存の保存された外観と構造現しの内観のギャップを特徴と捉えて、“近代”と“現代”をテーマに空間の要素を設計。各階の異なる利用目的に応じる家具を選択 photo©studio FF
    長坂常 / スキーマ建築計画による、中国・上海の店舗「ブルーボトル コーヒー上海」。上海市が保存する歴史的建造物に計画。既存の保存された外観と構造現しの内観のギャップを特徴と捉えて、“近代”と“現代”をテーマに空間の要素を設計。各階の異なる利用目的に応じる家具を選択 photo©studio FF

    長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、中国・上海の店舗「ブルーボトル コーヒー上海」です。
    上海市が保存する歴史的建造物に計画されたカフェです。建築家は、既存の保存された外観と構造現しの内観のギャップを建物の特徴と捉えて、“近代”と“現代”をテーマに空間の各要素を設計しました。そして、各階の異なる利用目的に応じる家具を選択しました。店舗の公式ページはこちら。

    本建物は上海市が保存する洋館の歴史的建造物でした。
    ただ、既存建物は、その洋館としてのつくり及びその保存は外観の化粧までで、内観は外部で施されているような装飾性は与えられておらず、柱梁のRCの構造がしっかりあらわれている状態でした。

    建築家によるテキストより

    その強い内外のコントラストが本建物の特徴と捉え、その現代と近代の境目を内外の境界から少し内側にずらし、その境目をデザインしました。また、室内における近代は少しアレンジされ白いモールディング調の壁天井と古材を使った近代をモチーフとしたカウンターとし、現代は既存コンクリートにガラス、ステンレスを足しデザインしました。

    建築家によるテキストより

    また室内が二層になっていることから、1階をタッチアンドゴーの短時間滞留型の場所として2階をそれに対してゆっくり時間を過ごしてもらう場所としてデザインしました。そしてその二層を貫通する吹き抜けも正面壁面側まで貫通させ、その正面にBLUE BOTTLEのサインを施し、エントランスを入ると正面に浮かび上がるように計画しました。さらに真ん中に巨大なサークル状のネオン管を浮遊させ背景に対してコントラストを生み出しています。

    建築家によるテキストより
    • 残り35枚の写真と建築家によるテキスト
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    店舗中国長坂常上海図面ありスキーマ建築計画studio FF
    2022.06.15 Wed 10:37
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    クリストとジャンヌ=クロードの「包まれた凱旋門」に関する展覧会の会場写真。21_21 DESIGN SIGHTでの2021年9月にパリで実現した作品に関する展示。二人の作家の制作背景と実現に向けた長い道のりに焦点をあて企画。豊富な記録画像や映像を用いて作品の“新たな体験”を生み出す事を意図
    Photo: Masaya Yoshimura

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    日程
    2022年6月13日(月)
    –
    2023年2月12日(日)
    art|culture|exhibition|feature
    会場構成クリスト&ジャンヌ=クロードアート展
    クリストとジャンヌ=クロードの「包まれた凱旋門」に関する展覧会の会場写真。21_21 DESIGN SIGHTでの2021年9月にパリで実現した作品に関する展示。二人の作家の制作背景と実現に向けた長い道のりに焦点をあて企画。豊富な記録画像や映像を用いて作品の“新たな体験”を生み出す事を意図 Photo: Masaya Yoshimura
    クリストとジャンヌ=クロードの「包まれた凱旋門」に関する展覧会の会場写真。21_21 DESIGN SIGHTでの2021年9月にパリで実現した作品に関する展示。二人の作家の制作背景と実現に向けた長い道のりに焦点をあて企画。豊富な記録画像や映像を用いて作品の“新たな体験”を生み出す事を意図 Photo: Masaya Yoshimura
    クリストとジャンヌ=クロードの「包まれた凱旋門」に関する展覧会の会場写真。21_21 DESIGN SIGHTでの2021年9月にパリで実現した作品に関する展示。二人の作家の制作背景と実現に向けた長い道のりに焦点をあて企画。豊富な記録画像や映像を用いて作品の“新たな体験”を生み出す事を意図 Photo: Masaya Yoshimura

    クリストとジャンヌ=クロードの「包まれた凱旋門」に関する展覧会の会場写真です。
    21_21 DESIGN SIGHTで行われている2021年9月にパリで実現した作品に関する展示です。本展「クリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門”」は、二人の作家の制作背景と実現に向けた長い道のりに焦点をあて企画されました。そして、豊富な記録画像や映像を用いて作品の“新たな体験”を生み出す事も意図されました。21_21 DESIGN SIGHTで開催され、会期は、2022年6月13日~2023年2月12日です。また、アーキテクチャーフォトでは、作品実現中の様子などを特集記事として掲載しています。クリストとジャンヌ=クロードの公式サイトはこちら。

    2021年9月、パリのエトワール凱旋門が布で覆われると、周囲は人々の歓声に包まれました。現代美術作家クリストとジャンヌ=クロードが出会い、創造活動の一歩を踏み出したパリで1961年に構想し、悲願の夢でもあったプロジェクト「LʼArc de Triomphe, Wrapped, Paris, 1961–2021(包まれた凱旋門)」が現実のものとなった瞬間でした。

    21_21 DESIGN SIGHTでは、2022年6月13日より2023年2月12日まで、企画展「クリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門”」を開催します。「包まれた凱旋門」とは、エトワール凱旋門が16日間にわたり、銀色のコーティングが施された再生可能な青い布25,000m2と、3,000mもの赤いロープで包まれたプロジェクトです。本展ではこの「包まれた凱旋門」の制作背景と実現に向けた長い道のりに焦点をあて、二人の人生において貫かれたものを紐解きます。

    1935年6月13日、同じ年の同じ日に別々の場所で生まれたクリストとジャンヌ=クロードは、1958年秋のパリで運命的に出会い、アーティストとしての活動を始めます。その後1964年にニューヨークへ渡り、二人は世界中で驚きに満ち溢れたプロジェクトを実現させていきます。2009年にジャンヌ=クロードが逝去した後も、二人が夢見たプロジェクトの実現に向けて、クリストは創作活動を続けました。「包まれた凱旋門」のプロジェクトもそのひとつでした。当初2020年に実現予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大のため延期となり、クリストは完成を見ることなく同年5月に他界。その後、多くの賛同者の協力のもと、構想から60年という歳月をかけて、2021年9月に実現の日を迎えたのです。

    本展は、ヴラディミール・ヤヴァチェフをはじめとするクリスト・アンド・ジャンヌ=クロード財団の協力を得て開催されます。多くの記録画像や映像を使って、本展ディレクターで映像作家でもあるパスカル・ルランのシネマティックな表現により「包まれた凱旋門」の構想から実現までを新たな体験としてつくり出します。

    長い年月をかけ、さまざまな困難を乗り越えて実現へと向かう、ポジティブで力強い姿勢。また、そのような二人の強い思いの元に集まってきた仲間たちの存在があるからこそ、今までだれも見たことのない作品を生み続けることができるのです。夢の実現に向けたクリストとジャンヌ=クロードの姿勢は、アートやデザインのみならず日常におけるさまざまなチャレンジにも勇気を与えてくれるでしょう。

    2121designsight.jp
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    会場構成クリスト&ジャンヌ=クロードアート展
    2022.06.15 Wed 06:51
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    2022.6.14Tue
    • 【ap job更新】 札幌を拠点に日本各地で様々なプロジェクトに取り組む「株式会社 宮城島崇人建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者)を募集中
    • 武田慎太良デザイン事務所による、愛知・春日井市の美容室「Shin enom」。美容師のもつ世界観を尊重する計画。個性を表現できる空間を目指して、茶室に見立てた2m角のキューブを其々が編集する仕組みを考案。可変性を活かして用途を越えた活用の方法も模索
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    2022.6.16Thu
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    • 【ap job更新】 京都を拠点とし、“コミュニケーション”を大切にする「みらくる設計室」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
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