田所裕樹建築設計事務所が設計した、東京・渋谷区の店舗「DOLCE TACUBO」です。
素材の魅力を活かす洋菓子店の為に計画されました。建築家は、商品の特徴に“ふさわしい”意匠を目指し、要素を削ぎ落して色や素材に変化を付けた空間を構築しました。また、人々の印象に残り風景を取り込む“木のフレーム”も考案されました。店舗の公式サイトはこちら。
DOLCE TACUBOは極めて上質な素材をシンプルに調理し、その素材の魅力を楽しんで頂く洋菓子店であり、それにふさわしいデザインを追求した。
店内はお菓子を引き立てるために出来るだけ建築的要素を削ぎ落したミニマムな空間とし、色や素材感に変化を付けて、より商品が引き立ち、映えるように検討を重ねた。
このギャラリーのような店内が、街の中で印象的に映るようにファサードに木のフレームを設けて、ピクチャーウィンドウによる外観デザインとしている。このフレームがあるエントランスは元々は店舗の裏口であったが、こちらには立派な桜の木があったため、エントランスの位置を変更して桜の木を取り込み、季節感のある気持ちのいいエントランス空間を作り出した。
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以下、建築家によるテキストです。
DOLCE TACUBOは極めて上質な素材をシンプルに調理し、その素材の魅力を楽しんで頂く洋菓子店であり、それにふさわしいデザインを追求した。
店内はお菓子を引き立てるために出来るだけ建築的要素を削ぎ落したミニマムな空間とし、色や素材感に変化を付けて、より商品が引き立ち、映えるように検討を重ねた。
このギャラリーのような店内が、街の中で印象的に映るようにファサードに木のフレームを設けて、ピクチャーウィンドウによる外観デザインとしている。このフレームがあるエントランスは元々は店舗の裏口であったが、こちらには立派な桜の木があったため、エントランスの位置を変更して桜の木を取り込み、季節感のある気持ちのいいエントランス空間を作り出した。
アプローチの大きな飛び石は稲田石の一枚岩で、採石場で切り出されたばかりの石の迫力をお店のアプローチに取り込むために、搬入可能なサイズや重量を検討し、また石の表情を生かしつつ歩行の安全性を確保出来る仕上として、割り肌仕上とバーナー仕上を組み合わせて採用している。
■建築概要
題名:DOLCE TACUBO
所在地:東京都渋谷区恵比寿西2-15-9
主用途:菓子販売・製造
設計:田所裕樹建築設計事務所 担当 田所裕樹
施工:板井工務店
構造:桑子建築設計事務所
照明:遠藤照明
外構:en景観設計
構造:RC造
階数:地上1階、地下1階
改修面積:1階39.19㎡、地下1階42.88㎡
設計:2021年4月~2021年9月
工事:2021年10月~2021年12月
竣工:2021年12月
写真:繁田諭