architecturephoto®

  • 特集記事
  • 注目情報
  • タグ
  • 建築
  • アート
  • カルチャー
  • デザイン
  • ファッション
  • 書籍
  • 展覧会
  • コンペ
  • 動画
  • テレビ
  • すべてのタグ

建築求人情報

Loading...
2022.12.07Wed
2022.12.06Tue
2022.12.08Thu
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く
photo©中山保寛

SHARE 富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く

architecture|feature
東京住宅リノベーション富永大毅藤間弥恵図面あり建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(外装・壁)中山保寛川田知典構造設計TATTA前澤工務店
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く photo©中山保寛

富永大毅+藤間弥恵 / TATTAが設計した、東京の「路地テラスの家」です。
路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕です。建築家は、“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案しました。そして、素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く事も意図されました。

東京の細長い路地の奥、再建築不可の旗竿敷地に建つ、小さな木造平屋の過半未満の修繕である。

建築家によるテキストより

隣には母屋があり、路地に他にも住宅が接しているため旗竿部分は専有地でありながら見捨てられている。しかしこの路地を歩いて家に帰ってくる体験も唯一無二のもの。

そこで母屋との間に平屋を一部減築するような形で、この路地を貫通させた半外部の“路地テラス”をつくり、左官の外壁も中へと連続させることで、路地の体験と南北に抜ける卓越風を家の中に取り込むようにした。

建築家によるテキストより

切妻屋根は南半分の天井を撤去して丸太梁を表しにしつつ、野地板を30mm厚の八溝杉の厚板に変えることで準防火地域の延焼ラインでも表しにして建蔽率内の軒を伸ばした。これにより北側のアプローチが“路地テラス”を介して南東角のキッチンを中心にU字状に南の“縁側テラス”に抜ける。

また構造補強に垂木材を束ねた壁を使用しており、土間から雁行して配置することで、構造的なバランスを確保しながら、奥に導くような構成をつくった。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く photo©中山保寛
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く image©TATTA
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く image©TATTA
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京の「路地テラスの家」。路地奥の旗竿地に建つ再建築不可の木造の修繕。“竿”部分を歩く際の“唯一無二”の体験を取り込む為、母屋の一部を減築した“路地テラス”を考案。素材等も連続させて南側の“縁側テラス”へと導く image©TATTA

以下、建築家によるテキストです。


東京の細長い路地の奥、再建築不可の旗竿敷地に建つ、小さな木造平屋の過半未満の修繕である。

隣には母屋があり、路地に他にも住宅が接しているため旗竿部分は専有地でありながら見捨てられている。しかしこの路地を歩いて家に帰ってくる体験も唯一無二のもの。

そこで母屋との間に平屋を一部減築するような形で、この路地を貫通させた半外部の“路地テラス”をつくり、左官の外壁も中へと連続させることで、路地の体験と南北に抜ける卓越風を家の中に取り込むようにした。

切妻屋根は南半分の天井を撤去して丸太梁を表しにしつつ、野地板を30mm厚の八溝杉の厚板に変えることで準防火地域の延焼ラインでも表しにして建蔽率内の軒を伸ばした。これにより北側のアプローチが“路地テラス”を介して南東角のキッチンを中心にU字状に南の“縁側テラス”に抜ける。

また構造補強に垂木材を束ねた壁を使用しており、土間から雁行して配置することで、構造的なバランスを確保しながら、奥に導くような構成をつくった。

60㎡と小さな延床面積ながら、引き戸で仕切れば4つの個室がつくれる、コロナ以降の世界で老夫婦が家にずっといても居場所があちこちにあるように設計した。

■建築概要

題名:路地テラスの家
所在地:東京都
主用途:専用住宅
設計:富永大毅+藤間弥恵/TATTA
構造設計:川田知典構造設計
施工:前澤工務店
階数:1階
構造:木造在来
延床面積:61.47㎡(改修部分)
竣工:2022年7月
写真:中山保寛

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・壁外壁

ジョリパット アンティークストーン(AICA)

内装・床フローリング床

アッシュ(アトムカンパニー)

内装・壁内壁

多摩産スギ(沖倉製材)

内装・天井天井+軒裏

八溝杉(E-TREE)

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

あわせて読みたい

サムネイル:長坂常 / スキーマ建築計画による「TAKEO KIKUCHI 渋谷明治通り本店」
長坂常 / スキーマ建築計画による「TAKEO KIKUCHI 渋谷明治通り本店」
  • SHARE
東京住宅リノベーション富永大毅藤間弥恵図面あり建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(外装・壁)中山保寛川田知典構造設計TATTA前澤工務店
2022.12.07 Wed 15:12
0
permalink

#TATTAの関連記事

  • 2024.10.10Thu
    富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、栃木・那須町の宿泊施設「赤松平の減築」。個人の別荘を簡易宿所に改修する計画。宿としては“大きすぎる”既存建物と向き合い、木々に囲まれた環境に対して“友好的に面積を減らす”設計を志向。居室の外部化や吹抜への転換で森と呼応する空間に変える
  • 2024.7.01Mon
    富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京・八王子市の「WOODSTOCK House すぎんち」。木造平屋を改修した設計者の自邸兼事務所。極力“ゴミを出さない”計画を目指し、自身で解体した部材を保管して各箇所での再利用等も実施。性能向上の視覚化も意図して断熱吹付や構造補強も全て現しとする
  • 2024.4.02Tue
    倉林貴彦+富永大毅+藤間弥恵による、東京の「稲城のペアハウス」。農業にも携わる施主の為の住宅。梨畑の中に住宅が入り混じる環境に対し、かつての“農家の屋敷”の様な“構えの大きな屋根”を持つ建築を志向。9尺ベースの“合理的な架構”を最初に想定して費用を抑え質も確保
  • 2021.8.23Mon
    富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京・台東区の、店舗・集合住宅「奥浅草ハイブリッド」。地域の建築作法を取り込むことで“らしさ”を表現しつつ、フレキシブルに変更可能な躯体の設計によりテナントを集め、地域活性化にも貢献
  • 2020.10.21Wed
    富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、岐阜・恵那市の住宅「ドーマー窓の家」
  • 2020.10.20Tue
    富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、埼玉・越谷市の、集合住宅の一住戸の改修「垂木の住宅(西川材)」
  • 2020.10.19Mon
    富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京・北区の「四寸角の写真スタジオ」
  • 2020.10.16Fri
    富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京・新宿区の、集合住宅の一室の改修「一二三のコンパートメント」
  • view all
view all

#藤間弥恵の関連記事

  • 2024.10.10Thu
    富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、栃木・那須町の宿泊施設「赤松平の減築」。個人の別荘を簡易宿所に改修する計画。宿としては“大きすぎる”既存建物と向き合い、木々に囲まれた環境に対して“友好的に面積を減らす”設計を志向。居室の外部化や吹抜への転換で森と呼応する空間に変える
  • 2024.7.01Mon
    富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京・八王子市の「WOODSTOCK House すぎんち」。木造平屋を改修した設計者の自邸兼事務所。極力“ゴミを出さない”計画を目指し、自身で解体した部材を保管して各箇所での再利用等も実施。性能向上の視覚化も意図して断熱吹付や構造補強も全て現しとする
  • 2024.4.02Tue
    倉林貴彦+富永大毅+藤間弥恵による、東京の「稲城のペアハウス」。農業にも携わる施主の為の住宅。梨畑の中に住宅が入り混じる環境に対し、かつての“農家の屋敷”の様な“構えの大きな屋根”を持つ建築を志向。9尺ベースの“合理的な架構”を最初に想定して費用を抑え質も確保
  • 2021.8.23Mon
    富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京・台東区の、店舗・集合住宅「奥浅草ハイブリッド」。地域の建築作法を取り込むことで“らしさ”を表現しつつ、フレキシブルに変更可能な躯体の設計によりテナントを集め、地域活性化にも貢献
  • 2020.10.21Wed
    富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、岐阜・恵那市の住宅「ドーマー窓の家」
  • 2020.10.20Tue
    富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、埼玉・越谷市の、集合住宅の一住戸の改修「垂木の住宅(西川材)」
  • 2020.10.19Mon
    富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京・北区の「四寸角の写真スタジオ」
  • 2020.10.16Fri
    富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京・新宿区の、集合住宅の一室の改修「一二三のコンパートメント」
  • 2020.1.10Fri
    /
    富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、埼玉の「川越ブレストクリニック」の写真
  • 2019.6.25Tue
    富永大毅建築都市計画事務所による、東京・北区の「四寸角の写真スタジオ」の写真
  • view all
view all

建築求人情報

Loading...

 

    公式アカウントをフォローして、見逃せない建築情報を受け取ろう。

    60,896
    • Follow
    82,050
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    この日更新したその他の記事

    レム・コールハース / OMAの会場構成による、イタリアのプラダ財団での展覧会「リサイクリング・ビューティー」。中世からバロック時代での古代遺産の再利用に注目。アクリル製台座やオフィスチェアを用いた実験的な展示形式で、作品の詳細な観察を促進。断片化・再利用・解釈の重要性を伝える
    Photo: Roberto Marossi Courtesy: Fondazione Prada

    SHARE レム・コールハース / OMAの会場構成による、イタリアのプラダ財団での展覧会「リサイクリング・ビューティー」。中世からバロック時代での古代遺産の再利用に注目。アクリル製台座やオフィスチェアを用いた実験的な展示形式で、作品の詳細な観察を促進。断片化・再利用・解釈の重要性を伝える

    日程
    2022年11月17日(木)
    –
    2023年2月27日(月)
    architecture|exhibition|feature
    会場構成OMAレム・コールハース
    レム・コールハース / OMAの会場構成による、イタリアのプラダ財団での展覧会「リサイクリング・ビューティー」。中世からバロック時代での古代遺産の再利用に注目。アクリル製台座やオフィスチェアを用いた実験的な展示形式で、作品の詳細な観察を促進。断片化・再利用・解釈の重要性を伝えるExhibition view of “Recycling Beauty”, Fondazione Prada, Milan Photo: Roberto Marossi Courtesy: Fondazione Prada
    レム・コールハース / OMAの会場構成による、イタリアのプラダ財団での展覧会「リサイクリング・ビューティー」。中世からバロック時代での古代遺産の再利用に注目。アクリル製台座やオフィスチェアを用いた実験的な展示形式で、作品の詳細な観察を促進。断片化・再利用・解釈の重要性を伝えるExhibition view of “Recycling Beauty”, Fondazione Prada, Milan Photo: Roberto Marossi Courtesy: Fondazione Prada
    レム・コールハース / OMAの会場構成による、イタリアのプラダ財団での展覧会「リサイクリング・ビューティー」。中世からバロック時代での古代遺産の再利用に注目。アクリル製台座やオフィスチェアを用いた実験的な展示形式で、作品の詳細な観察を促進。断片化・再利用・解釈の重要性を伝えるExhibition view of “Recycling Beauty”, Fondazione Prada, Milan Photo: Roberto Marossi Courtesy: Fondazione Prada
    レム・コールハース / OMAの会場構成による、イタリアのプラダ財団での展覧会「リサイクリング・ビューティー」。中世からバロック時代での古代遺産の再利用に注目。アクリル製台座やオフィスチェアを用いた実験的な展示形式で、作品の詳細な観察を促進。断片化・再利用・解釈の重要性を伝えるExhibition view of “Recycling Beauty”, Fondazione Prada, Milan Photo: Roberto Marossi Courtesy: Fondazione Prada

    レム・コールハース / OMAの会場構成による、イタリアのプラダ財団での展覧会「リサイクリング・ビューティー」です。
    中世からバロック時代での古代遺産の再利用に注目した企画です。建築家は、アクリル製台座やオフィスチェアを用いた実験的な展示形式で、作品の詳細な観察を促進する事を意図しました。そして、断片化・再利用・解釈の重要性を伝えます。アクリル素材等は、展示テーマに合わせ2015年に行われた「Serial Classic」展の材料を再利用しているとの事。展示の公式ページはこちら。

    こちらは展覧会概要の翻訳です

    「リサイクリング・ビューティー」は、中世からバロック時代にかけてのポスト・アンティークの文脈におけるギリシャ・ローマの古美術品の再利用に特化した、前例のない研究です。展覧会のキュレーションはサルバトーレ・セッティスとアンナ・アンギッソラ、デニス・ラ・モニカ、デザインはレム・コールハース / OMAが担当しています。

    この研究の大前提は、古典を単に過去の遺産としてではなく、私たちの現在と未来に影響を与える力を持つ重要な要素として考える必要があることです。
    革新的な解釈のアプローチと実験的な展示形式により、古代遺産、特にグレコローマン遺産は、セティスの言葉によれば「現代世界の多様な文化にアクセスするための鍵となっているのです」
    文化的な関連性が高く、広く普及しているにもかかわらず、古代の材料の再利用について深く研究されるようになったのは、ごく最近のことです。ここ数年、この現象の本質的な側面に注目が集まっています。それは、再利用された古代の要素と、その起源から遠く離れたポスト・アンティークの文脈との間の視覚的・概念的相互作用です。「リサイクル・ビューティー 」は、古美術品が廃墟の中で放置された状態から、再利用されることによってその価値が再活性化される境界に注目することを目的としているのです。

    レム・コールハース / OMAが、ジュリオ・マルゲリとともに構想した展示デザインは、財団の2つの建物(ポディウムとチステルナ)に、歴史の分析、発見、そして想像のプロセスとして開催されます。ポディウムでは、アクリル製の低めの台座が展示作品のアンサンブルを感じさせ、キュービクル状の構造では、オフィスチェアが置かれ、より詳細な観察を促します。チステルナでは、来館者は徐々に展示品に出会います。バルコニーの高さから、既存の部屋の中に作られた部屋の限られた視野まで、異なる視点での観察を可能にする空間が連続しています。チステルナの2つの部屋は、古代ローマ後期彫刻の最も重要な作品の一つであるコンスタンティヌスの巨像(紀元4世紀)に捧げられる予定です。普段はローマのコンセルバトーリ宮殿の中庭に展示されている二つの大理石の破片、右手と右足が、巨像の実物大の復元品と一緒に展示されます。これは、この像が、おそらくジュピター像であろう、初期の教団の像に手を加えたものであることを示す、これまでにない試みです。このプロジェクトは、カピトリーニ美術館、プラダ財団、ファクタム財団の協力のもと、カピトリーニ文化遺産管理官であるクラウディオ・パリジ・プレシッチェの指揮のもと、科学的な監修を受けて行われたものです。

    • 残り30枚の写真と建築家によるテキスト
    • SHARE
    会場構成OMAレム・コールハース
    2022.12.07 Wed 06:46
    0
    permalink
    2022.12.06Tue
    • 日本の現代建築を特集した、スイス建築博物館での建築展「Make Do With Now:日本の建築の新たな方向性」。博物館所属の篠原祐馬のキュレーションで24組が参加。日本建築の特徴として海外で認知された“クリーン”とは対照的な“創造的に‘やりくり’する”建築的アプローチに注目。会場構成は関祐介が担当
    • ザハ・ハディド・アーキテクツによる、シンガポールの新科学センター。全ての国民がアクセス可能な教育と体験の施設。5つのヴォリュームが公園の上に浮遊する外観を特徴とする、科学への好奇心と革新性を与える為の建築。内外に様々な学習の為の空間を備える
    2022.12.08Thu
    • 【ap job更新】 施主の信頼を受け、“チーム”で幅広い仕事に取り組む「KENZO設計 株式会社」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒・2024年新卒)を募集中
    • 彦根アンドレア / 彦根建築設計事務所による、神奈川の住宅「365°」。海と山を望む高台の敷地。周囲の景色を取り込みつつ強風に対策する為、中庭を囲む様に諸室を配置した“円形”の平面構成を考案。詳細な設備計画や自然エネルギーの活用等で“自立した生活”環境も構築
    • 塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、東京・板橋区の住宅「DANCE FLOOR」。袋小路奥の旗竿地に計画。建築要素の在り方を前提に立ち返って考慮し、躯体や付属物に規模や役割を越えて装飾性を見出す設計を志向。小さな動作が次々に展開する“心地よい状況”を作る

    Subscribe and Follow

    公式アカウントをフォローして、
    見逃せない建築情報を受け取ろう。

    「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
    様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

    60,896
    • Follow
    82,050
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    architecturephoto® News Letter

    メールマガジンでも最新の更新情報を配信中

    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    Copyright © architecturephoto.net.

    • 建築
    • アート
    • カルチャー
    • デザイン
    • ファッション
    • 書籍
    • 展覧会
    • コンペ
    • 動画
    • テレビ
    • 特集記事
    • 注目情報
    • タグ
    • アーキテクチャーフォト ジョブボード
    • アーキテクチャーフォト・ブック
    • アーキテクチャーフォト・プロダクト
    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    メールマガジンで最新の情報を配信しています

    この記事をシェア
    タイトルタイトルタイトルタイトルタイトル
    https://architecturephoto.net/permalink

    記事について#architecturephotonetでつぶやいてみましょう。
    有益なコメントは拡散や、サイトでも紹介させていただくこともございます。

    architecturephoto®
    • black
    • gray
    • white