日本の現代建築を特集した、スイス建築博物館での建築展「Make Do With Now:日本の建築の新たな方向性」。博物館所属の篠原祐馬のキュレーションで24組が参加。日本建築の特徴として海外で認知された“クリーン”とは対照的な“創造的に‘やりくり’する”建築的アプローチに注目。会場構成は関祐介が担当
日本の現代建築を特集した、スイス建築博物館での建築展「Make Do With Now:日本の建築の新たな方向性」。博物館所属の篠原祐馬のキュレーションで24組が参加。日本建築の特徴として海外で認知された“クリーン”とは対照的な“創造的に‘やりくり’する”建築的アプローチに注目。会場構成は関祐介が担当第1展示室は、テキスト・画像・グラフィックを交えた没入型なディスプレイを通して、現在、日本で活躍する若手建築家を取り巻く社会・経済・建築事情の背景を紹介します。 photo©Tom Bisig
日本の現代建築を特集した、スイス建築博物館での建築展「Make Do With Now:日本の建築の新たな方向性」。博物館所属の篠原祐馬のキュレーションで24組が参加。日本建築の特徴として海外で認知された“クリーン”とは対照的な“創造的に‘やりくり’する”建築的アプローチに注目。会場構成は関祐介が担当第2展示室では、過去5年間に開始または完了した20の代表的なプロジェクトを紹介します。規模もプログラムも多様な今回のセレクションは、日本の現代建築の現状を見渡すことを目的としており、この世代の建築家たちの様々な姿勢や関心はひとつの問題に還元することはできないことを示唆しています。そこに浮かび上がるのは、今日、建築という職業や社会全体が直面している課題に的確に対応するために、建築との関わり方の新しいモデルを模索している世代の姿です。 photo©Tom Bisig
日本の現代建築を特集した、スイス建築博物館での建築展「Make Do With Now:日本の建築の新たな方向性」。博物館所属の篠原祐馬のキュレーションで24組が参加。日本建築の特徴として海外で認知された“クリーン”とは対照的な“創造的に‘やりくり’する”建築的アプローチに注目。会場構成は関祐介が担当第3展示室では、現在日本で活躍する5つの建築設計事務所を特集し、社会における建築家の役割という問いに対して、それぞれ独自のアプローチで挑んだ作品と思考を紹介します。 photo©Tom Bisig

日本の現代建築家を特集した、スイス建築博物館(S AM)での建築展「Make Do With Now:日本の建築の新たな方向性」です。
博物館所属の篠原祐馬のキュレーションで24組が参加しました。日本建築の特徴として海外で認知された“クリーン”とは対照的な“創造的に‘やりくり’する”建築的アプローチに注目して企画されました。また、会場構成は関祐介が担当しました。展覧会の公式ページはこちら

出展建築家は、403architecture [dajiba]CHArドットアーキテクツGROUP岩元真明 / ICADAIshimura + Neichi / 石村大輔+根市拓佐藤研吾ランチ!アーキテクツ村山徹+加藤亜矢子 / ムトカ建築事務所吉村真基建築計画事務所川島範久建築設計事務所能作文徳建築設計事務所ノウサクジュンペイアーキテクツ、高木俊 / ルートエー、板坂留五 / RUI ArchitectsSSKスタジオグロス河合啓吾 / TAB金野千恵 / t e c oトミトアーキテクチャツバメアーキテクツ常山未央魚谷繁礼建築研究所VUILD山田紗子建築設計事務所です。

「Make Do With Now」展では、現在日本で活躍する新世代の建築家・都市計画家の思考やプロジェクトを紹介します。

リリーステキストより

1970年代半ばから1990年代半ばに生まれた建築家たちの多くは、2011年の東日本大震災・福島第一原子発電所事故以降に独立して活動し始めました。
この世代は、人口減少、高齢化、地方の過疎化、全国的な空き家の増加、営利目的の建築家不在の都市開発、経済不況、そして言うまでもなく地球温暖化の問題など、この国が現在直面している様々な喫緊の課題に取り組まなければならない立場にあります。

しかし、この世代の建築家の多くは、諦観に陥ることなく、これらの課題に真正面から取り組むことを選択しています。彼・彼女らは、自らが置かれた厳しい立場を強みに変え、限られた資源、身近な材料、既存の空間を利用して創造的に「やりくり」する、クリティカルで環境や社会に配慮した様々な実践を展開しています。

リリーステキストより

建物の改変、素材の再利用、参加型デザイン、ソーシャルデザインなど、日本で特に積極的に行われてきた取り組みは、スイスやヨーロッパの建築でも徐々に主流になりつつあります。その意味で、このような日本での展開は、グローバルな議論に大いに貢献するものです。彼・彼女らは、「やりくりする」ことは決して不足を意味するのではないということを実証しています。彼・彼女らはむしろ、今あるものがすでに十分過ぎるほど豊かであると認識した時、その先に創造的な繁栄がもたらされるのだということを、私たちに気づかせてくれるのです。

リリーステキストより
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、シンガポールの新科学センター。全ての国民がアクセス可能な教育と体験の施設。5つのヴォリュームが公園の上に浮遊する外観を特徴とする、科学への好奇心と革新性を与える為の建築。内外に様々な学習の為の空間を備える
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、シンガポールの新科学センター。全ての国民がアクセス可能な教育と体験の施設。5つのヴォリュームが公園の上に浮遊する外観を特徴とする、科学への好奇心と革新性を与える為の建築。内外に様々な学習の為の空間を備える image©Negativ
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、シンガポールの新科学センター。全ての国民がアクセス可能な教育と体験の施設。5つのヴォリュームが公園の上に浮遊する外観を特徴とする、科学への好奇心と革新性を与える為の建築。内外に様々な学習の為の空間を備える image©Negativ
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、シンガポールの新科学センター。全ての国民がアクセス可能な教育と体験の施設。5つのヴォリュームが公園の上に浮遊する外観を特徴とする、科学への好奇心と革新性を与える為の建築。内外に様々な学習の為の空間を備える image©Negativ
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、シンガポールの新科学センター。全ての国民がアクセス可能な教育と体験の施設。5つのヴォリュームが公園の上に浮遊する外観を特徴とする、科学への好奇心と革新性を与える為の建築。内外に様々な学習の為の空間を備える image©Negativ

ザハ・ハディド・アーキテクツが設計している、シンガポールの新科学センターです。
全ての国民がアクセス可能な教育と体験の施設です。建築家は、5つのヴォリュームが公園の上に浮遊する外観を特徴とする、科学への好奇心と革新性を与える為の建築を考案しました。そして、内外に様々な学習の為の空間が備えられています。2027年の開館を目指すとの事です。

こちらはリリーステキストの翻訳

シンガポールの新科学センターのデザインが発表

シンガポールの科学センター委員会は、全てのシンガポール国民がアクセスできる、科学、技術、工学、数学(STEM)の教育や体験ができるユニークな施設やプログラムを提供する新しい科学センターの設計を発表しました。新科学センターは、1977年の設立以来、若い世代の子どもたちに好奇心と革新性を与えるという機関の使命を引き継ぎ、新しい場所と施設を活用して、シンガポールのあらゆる世代の人々が生活における科学技術の重要性に触れ、それを理解できるよう、アウトリーチを拡大する計画です。

シンガポールのジュロン湖庭園の自然景観からヒントを得て、新しい科学センターは、将来を見据え、訪問者が周囲の庭園や湖と触れ合う機会を最大化するものです。ザハ・ハディド・アーキテクツ(ZHA)がアーキテクツ61とコラボレーションして設計したこのセンターは、5つの直方体が連なった構造になっており、展示ギャラリー、インタラクティブラボ、イベントスペースに加えて、来場者のための付帯施設、管理事務所、アーカイブ、サービスエリアが設置されています。

湖を戦略的に見渡す「単眼鏡」の役割を果たす大きな窓が組み込まれた新科学センターの5つのボリュームは、それぞれセンターの屋内と屋外スペースの関係を強化するようユニークに方向づけられます。周囲の公園から浮いているように見えるこのデザインは、隣接するMRT駅から中国庭園内のパゴダへと続く一連の中庭と庭園を定義しています。学習スペースの為の多様な屋内、屋外、屋上とともに、新科学センターは、科学と自然に出会うエキサイティングな訪問地となり、地域社会のイベントにも多くの機会を提供することでしょう。

新科学センターには、既存のギャラリーの2倍以上の広さのチルドレンズ・ギャラリーがあり、特有のインタラクティブな屋外水遊びエリア、二次林での発見コース、屋上庭園でのセンサリー・トレイルが含まれる予定です。高学年の生徒、科学概念の実践学習ができる専門のラボやワークショップへの参加を期待する事ができます。例えば、新しいエコラボは、生徒の科学的な調査をサポートします。エコガーデンから直接採取したサンプルを分析し、学校や自宅で学習用デバイスを使って、IoT(Internet of Things)機器によりサンプルを収集したデータをモニターし続けることができ、学習体験を見学の域を超えたものにすることができます。このセンターでは、プログラムや展示を通じて、垂直農法など持続可能な社会の実現に向けた教育を行っています。

新科学センターには、天文学者の卵たちが宇宙について学ぶための天文台、起業家精神を育むインキュベータープログラムのあるデジタルファブリケーションラボ、若い発明家たちが想像力を発揮するためのメイカースペースなどが設置される予定です。新しい屋外アクティビティ・プラザはセンターの焦点となり、STEMプログラムやコミュニティ活動を提供する予定です。

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