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2023.3.09Thu
2023.3.08Wed
2023.3.10Fri
二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・調布市の「深大寺の家」。隣地の木々が特徴的な敷地。“赤土”をイメージした家の要望に、“ベンガラ”を用いて環境と対比させ“場所”への“意味合いを強める”設計を志向。バイヤーの施主の活動拠点にもなる“ギャラリーの様な”空間も内包
photo©志摩大輔

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BRANCH LIGHTING DESIGNGREENETTABOOTLEG吉田工務店ケース・リアル建材(外装・床)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・造作家具)建材(内装・浴室)住宅志摩大輔図面あり調布市東京二俣公一
二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・調布市の「深大寺の家」。隣地の木々が特徴的な敷地。“赤土”をイメージした家の要望に、“ベンガラ”を用いて環境と対比させ“場所”への“意味合いを強める”設計を志向。バイヤーの施主の活動拠点にもなる“ギャラリーの様な”空間も内包 photo©志摩大輔
二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・調布市の「深大寺の家」。隣地の木々が特徴的な敷地。“赤土”をイメージした家の要望に、“ベンガラ”を用いて環境と対比させ“場所”への“意味合いを強める”設計を志向。バイヤーの施主の活動拠点にもなる“ギャラリーの様な”空間も内包 photo©志摩大輔
二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・調布市の「深大寺の家」。隣地の木々が特徴的な敷地。“赤土”をイメージした家の要望に、“ベンガラ”を用いて環境と対比させ“場所”への“意味合いを強める”設計を志向。バイヤーの施主の活動拠点にもなる“ギャラリーの様な”空間も内包 photo©志摩大輔
二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・調布市の「深大寺の家」。隣地の木々が特徴的な敷地。“赤土”をイメージした家の要望に、“ベンガラ”を用いて環境と対比させ“場所”への“意味合いを強める”設計を志向。バイヤーの施主の活動拠点にもなる“ギャラリーの様な”空間も内包 photo©志摩大輔

二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・調布市の「深大寺の家」です。
隣地の木々が特徴的な敷地に計画されました。建築家は、“赤土”をイメージした家の要望に、“ベンガラ”を用いて環境と対比させ“場所”への“意味合いを強める”設計を志向しました。また、バイヤーの施主の活動拠点にもなる“ギャラリーの様な”空間も内包する建築です。

東京・調布市にある閑静な住宅街。敷地の隣には生産緑地の木々が植えられており、施主はこの環境を気に入っていた。

施主からの要望の一つは、この緑と対比的な“赤土”や“赤茶”をイメージした家にすること。そしてもう一つは、家を「住まう」だけの場所ではなく、街に開かれたギャラリーのような場所としても使うことであった。施主はデザインやアートを扱うバイヤーであり、ディレクターとしても活動する。この家は、施主の公私にわたる様々な活動の新しい拠点である。

建築家によるテキストより

この建築を最も特徴づけるのは、外壁に使った「ベンガラ」の深みのある赤である。
ベンガラは耐候性の高い顔料で、古くから日本家屋の塗料としても使用されてきた。周囲と同系色を用いて環境に溶け込ませるのではなく、敢えて対比的な色味を使い、この場所に建築する意味合いを強めたいと考えた。そして赤茶色の外壁には、ガルバリウム鋼板を用いてシルバーの屋根や庇を組み合わせた。外構には日本の南国系の植物を植え込み、周囲の緑との対比をさらに強めている。

建築家によるテキストより

その緑を横目に、テラスと一体的になったアプローチを進むと、吹き抜けのある大きな土間へと連続的に続いていく。エントランスからこの土間にかけては、赤味のある石を混ぜ合わせた洗い出しで仕上げた。土間は、外と中とをつなぐ場所でもあり、様々な場面でこの家の境界を曖昧にする。

例えば1階は、普段はリビングダイニングとして機能し、イベントの際にはセミパブリックな展示空間となる。通常よりも高めに設定されたダイニングカウンターは、ある時は展示のためのディスプレイ台に、またある時にはキッチンと併用して立食のための提供カウンターへと柔軟に役割を変える。さらにカウンターやソファなどの家具は、土間とフローリングとの境界に設え、靴を脱がなくても使えるよう設えた。多様なシーンを想定したことが、この家をさらに特徴づけている。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・調布市の「深大寺の家」。隣地の木々が特徴的な敷地。“赤土”をイメージした家の要望に、“ベンガラ”を用いて環境と対比させ“場所”への“意味合いを強める”設計を志向。バイヤーの施主の活動拠点にもなる“ギャラリーの様な”空間も内包 photo©志摩大輔
二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・調布市の「深大寺の家」。隣地の木々が特徴的な敷地。“赤土”をイメージした家の要望に、“ベンガラ”を用いて環境と対比させ“場所”への“意味合いを強める”設計を志向。バイヤーの施主の活動拠点にもなる“ギャラリーの様な”空間も内包 photo©志摩大輔
二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・調布市の「深大寺の家」。隣地の木々が特徴的な敷地。“赤土”をイメージした家の要望に、“ベンガラ”を用いて環境と対比させ“場所”への“意味合いを強める”設計を志向。バイヤーの施主の活動拠点にもなる“ギャラリーの様な”空間も内包 photo©志摩大輔
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以下、建築家によるテキストです。


東京・調布市にある閑静な住宅街。敷地の隣には生産緑地の木々が植えられており、施主はこの環境を気に入っていた。

施主からの要望の一つは、この緑と対比的な“赤土”や“赤茶”をイメージした家にすること。そしてもう一つは、家を「住まう」だけの場所ではなく、街に開かれたギャラリーのような場所としても使うことであった。施主はデザインやアートを扱うバイヤーであり、ディレクターとしても活動する。この家は、施主の公私にわたる様々な活動の新しい拠点である。

この建築を最も特徴づけるのは、外壁に使った「ベンガラ」の深みのある赤である。
ベンガラは耐候性の高い顔料で、古くから日本家屋の塗料としても使用されてきた。周囲と同系色を用いて環境に溶け込ませるのではなく、敢えて対比的な色味を使い、この場所に建築する意味合いを強めたいと考えた。そして赤茶色の外壁には、ガルバリウム鋼板を用いてシルバーの屋根や庇を組み合わせた。外構には日本の南国系の植物を植え込み、周囲の緑との対比をさらに強めている。

その緑を横目に、テラスと一体的になったアプローチを進むと、吹き抜けのある大きな土間へと連続的に続いていく。エントランスからこの土間にかけては、赤味のある石を混ぜ合わせた洗い出しで仕上げた。土間は、外と中とをつなぐ場所でもあり、様々な場面でこの家の境界を曖昧にする。

例えば1階は、普段はリビングダイニングとして機能し、イベントの際にはセミパブリックな展示空間となる。通常よりも高めに設定されたダイニングカウンターは、ある時は展示のためのディスプレイ台に、またある時にはキッチンと併用して立食のための提供カウンターへと柔軟に役割を変える。さらにカウンターやソファなどの家具は、土間とフローリングとの境界に設え、靴を脱がなくても使えるよう設えた。多様なシーンを想定したことが、この家をさらに特徴づけている。

吹き抜けとなっている土間部分の天井は、大らかな弧を描くむくり屋根の表情が最もあらわれる場所である。住み手は、プライベートな空間である2階の寝室で再びこの吹き抜けと繋がり、家の中を視線や空気が循環する。そして、1階ではカウンターに合わせてチェアをデザインしたのに対して、落ち着きが求められた2階にはローテーブルをオリジナルで製作。床座としての性質を強め、1階とのコントラストをつけている。

環境から建築、そしてインテリアや家具まで、施主の思考と掛け合わせながら連動して計画することで、この家の在り方を強く定義づけることを試みた。

■建築概要

計画地:東京都調布市深大寺
用途:住宅
計画種別:新築
設計:ケース・リアル / 二俣公一、山本佳奈、有川靖
設計協力・施工:吉田工務店
照明計画:BRANCH LIGHTING DESIGN / 中村達基
家具製作・コーディネート:E&Y
植栽計画:GREENETTA / 高浦裕子
サイン計画:BOOTLEG / 尾原史和
クライアント:メソッド / 山田遊
構造:木造
規模:地上2階
建築面積:46.36㎡
延床面積:82.73㎡
敷地面積:115.94㎡
計画期間:2021年4月~2022年11月
写真:志摩大輔

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・壁外壁

レッドシダー[目透かし・あいじゃくり]ベンガラ塗装

外装・屋根むくり屋根・庇

ガルバリウム鋼板 立ハゼ葺

外装・床テラス

モルタル下地のうえ洗い出し仕上[内装土間共]

内装・床床

サペリ複合フローリング貼 オイル仕上 一部 構造用合板下地マーモリウム貼

内装・壁壁

PB12.5+9.5+AEP塗装 白 ツヤ消し 一部 PB12.5+SUS-PL VB およびメラミン化粧板貼

内装・天井天井

PB9.5+AEP塗装 白 ツヤ消し

内装・浴室浴室 床・壁

モルタル下地 施釉タイル貼

内装・造作家具収納

木工下地オーク練付合板貼 ウレタン塗装、キッチン天板 インド産大理石貼

内装・造作家具ダイニングカウンター

天板/コア芯下地マーモリウム、脚/ST丸パイプ 焼付塗装仕上

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません


A project located in a quiet residential area in Chofu City, Tokyo. The client was attracted to this environment due to the trees planted in a greenbelt next to the site.

One of the requests from the client was to create a residence inspired by “red soil” and “reddish brown,” which contrasted with the surrounding green. Furthermore, the client wanted to use the house not only as a place to live, but also as a gallery-like space that is open to the community. The house is a new hub for the client, who is a merchandise buyer and a director for design in art, and was designed to be used for various public and private activities.

The most distinctive feature of the building is the deep red color of the “bengara” used for the exterior walls. Bengara is a highly weather-resistant pigment that has long been used as a paint for Japanese houses. Rather than using the same color as the surrounding area to blend in with the environment, we intended to use a contrasting color to strengthen the significance of the architecture in this location. The reddish-brown exterior walls were then combined with a silver roof and eaves made of galvalume steel sheet. Japanese tropical plants were planted in the exterior gutters to further strengthen the contrast with the surrounding greenery.

With the greenery at its side, the approach integrates with the terrace and leads continuously to a large earth floor with an atrium. The area from the entrance to the earth floor is finished with a reddish stone mixed with washed out stone. This floor connects both the inside and the outside of the house, blurring the boundaries in a variety of situations.

The ground floor, for example, normally functions as a living and dining room, but becomes a semi-public exhibition space during events. The dining counter, which is set higher than usual, flexibly changes its role from being a display stand for exhibitions to a serving counter for standing meals in conjunction with the kitchen. In addition, furniture such as counters and sofas were placed at the boundary between the earthen floor and the wooden flooring, so that people can use them without taking off their shoes. The house is further characterized by the fact that it was designed to support a wide variety of situations.

The ceiling of the earthen floor, which is a vaulted ceiling, is the place where the broad arc expression of the ”mukuri roof” is most apparent. The residents’ private bedrooms on the second floor are again connected to this atrium, allowing their vision and also the ventilation to circulate throughout the house. While the chairs on the first floor were designed to match the counter, a low table was originally created for the second floor, where a sense of calm was demanded. This contrasts with the first floor by emphasizing the nature of floor seating.

By planning the surrounding environment, architecture, interior, and furniture in conjunction with the client’s thoughts, we attempted to firmly define the house’s way of being.

HOUSE IN JINDAIJI (Tokyo, Japan, 2022)
Location:Tokyo, Japan
Use:House
Type of Project:Newly build
Design:Koichi Futatsumata, Kana Yamamoto, Yasushi Arikawa(CASE-REAL)
Design Cooperation, Construction:Yoshida building firm
Lighting Plan:Tatsuki Nakamura (BRANCH LIGHTING DESIGN)
Manufacture, Coordination of furniture:E&Y
Planting Plan:Yuko Takaura(GREENETTA)
Sign Design:Fumikazu Ohara(BOOTLEG)
Client:method Inc. Yu Yamada
Structure:Wood frame
Scale:2 Story
Building Area:46.36m2
Floor Area:82.73m2
Site area:115.94m2
Period:Apr 2021 – Nov 2022
Photo:Daisuke Shima

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  • 2020.10.29Thu
    二俣公一 / ケース・リアルによる、神奈川・鎌倉市の住宅「佐助の家」
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#吉田工務店の関連記事

  • 2024.4.02Tue
    倉林貴彦+富永大毅+藤間弥恵による、東京の「稲城のペアハウス」。農業にも携わる施主の為の住宅。梨畑の中に住宅が入り混じる環境に対し、かつての“農家の屋敷”の様な“構えの大きな屋根”を持つ建築を志向。9尺ベースの“合理的な架構”を最初に想定して費用を抑え質も確保
  • 2022.8.26Fri
    二俣公一 / ケース・リアルによる、神奈川・三浦郡の「葉山の家」。元々この地に住む施主の為の建替計画。家族と来客の為の“中心となるキッチン”の要望に、キッチンから住まい全体を見渡せる関係性と通路のない連続性を構築。前住居を参照し大らかな空間の中に親密さのある居場所も作る
  • 2020.12.05Sat
    二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・品川区の住宅「東五反田の家」
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建築求人情報

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    【ap job更新】 店舗等の内装から、ホテル等の建築までを手掛ける「LUSTYdesign」が、建築デザイン・インテリアデザイン・施工監理、其々の正社員(経験者)を募集中

    ap job 【ap job更新】 店舗等の内装から、ホテル等の建築までを手掛ける「LUSTYdesign」が、建築デザイン・インテリアデザイン・施工監理、其々の正社員(経験者)を募集中

    architecture|job
    建築求人情報
    【ap job更新】 店舗等の内装から、ホテル等の建築までを手掛ける「LUSTYdesign」が、建築デザイン・インテリアデザイン・施工監理、其々の正社員(経験者)を募集中
    【ap job更新】 店舗等の内装から、ホテル等の建築までを手掛ける「LUSTYdesign」が、建築デザイン・インテリアデザイン・施工監理、其々の正社員(経験者)を募集中進行中案件(戸建住宅)
    アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
    job.architecturephoto.net

    店舗等の内装から、ホテル等の建築までを手掛ける「LUSTYdesign」の、建築デザイン・インテリアデザイン・施工監理、其々の正社員(経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    【LUSTYdesign 株式会社について】
    土佐堀川沿いの開放感のあるビルの6Fにあるビーチハウステイストなインテリアのオフィスです。

    2012年に個人事業主として創業し、2017年に法人化致しました。
    これまでに個人・法人問わず店舗なオフィスを始めとするインテリアデザイン、ホテルや住宅などの建築デザインやインテリアコーディネートを手掛けて来ました。

    この度、事業拡大につきスタッフを募集いたします。

    最初はアシスタントからスタートして頂き、実力次第では案件のデザインを担当して頂くことも可能です。

    案件毎に異なるデザインを生み出す為、エネルギーが必要とされる仕事ではありますが、その分、無事に完成した時の喜びは言葉には言い表せないものがあります。そういった経験を共有出来るメンバーを求めています。

    服装をはじめ、細かなルールは決めていません。
    各々が楽しく自由にクリエイティブに働く事の出来る環境を目指しています。

    BGMを流し、アロマを薫いた空間でリラックスしながら、クリエイティブな仕事をして頂ける環境を整えています。
    前向きで明るく、向上心のある方からのエントリーをお待ちしております。

    job.architecturephoto.net
    • ap job
    建築求人情報
    2023.03.09 Thu 17:15
    0
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    小野寺匠吾建築設計事務所による、東京・渋谷区の「PATOU 表参道ヒルズ店」。旗艦店の計画。多様な人々を迎える暖かい場との要望に、視線が抜ける“開放感のある入口”と優しい光を放つ“幾何学的なコーニス天井”を持つ空間を考案。商品の特徴の“ベーシックな操作”との共通性も意識
    photo©三嶋一路

    SHARE 小野寺匠吾建築設計事務所による、東京・渋谷区の「PATOU 表参道ヒルズ店」。旗艦店の計画。多様な人々を迎える暖かい場との要望に、視線が抜ける“開放感のある入口”と優しい光を放つ“幾何学的なコーニス天井”を持つ空間を考案。商品の特徴の“ベーシックな操作”との共通性も意識

    architecture|feature
    DAISUKI LIGHT白水社建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)三嶋一路図面あり渋谷区店舗東京小野寺匠吾
    小野寺匠吾建築設計事務所による、東京・渋谷区の「PATOU 表参道ヒルズ店」。旗艦店の計画。多様な人々を迎える暖かい場との要望に、視線が抜ける“開放感のある入口”と優しい光を放つ“幾何学的なコーニス天井”を持つ空間を考案。商品の特徴の“ベーシックな操作”との共通性も意識 photo©三嶋一路
    小野寺匠吾建築設計事務所による、東京・渋谷区の「PATOU 表参道ヒルズ店」。旗艦店の計画。多様な人々を迎える暖かい場との要望に、視線が抜ける“開放感のある入口”と優しい光を放つ“幾何学的なコーニス天井”を持つ空間を考案。商品の特徴の“ベーシックな操作”との共通性も意識 photo©三嶋一路
    小野寺匠吾建築設計事務所による、東京・渋谷区の「PATOU 表参道ヒルズ店」。旗艦店の計画。多様な人々を迎える暖かい場との要望に、視線が抜ける“開放感のある入口”と優しい光を放つ“幾何学的なコーニス天井”を持つ空間を考案。商品の特徴の“ベーシックな操作”との共通性も意識 photo©三嶋一路

    小野寺匠吾建築設計事務所が設計した、東京・渋谷区の「PATOU 表参道ヒルズ店」です。
    旗艦店の計画です。建築家は、多様な人々を迎える暖かい場との要望に、視線が抜ける“開放感のある入口”と優しい光を放つ“幾何学的なコーニス天井”を持つ空間を考案しました。また、商品の特徴の“ベーシックな操作”との共通性も意識されました。ブランドの公式サイトはこちら。

    1914年創業のメゾン、「ジャン・パトゥ」が2019年に「パトゥ」という新たな名前とともに生まれ変わった。
    そして、2022年にブランドの世界初の旗艦店となるパトゥ 表参道(Patou Omotesando)をオープンした。

    建築家によるテキストより

    PATOUが世界で初めて出店する旗艦店のデザインを、アーティスティックディレクターであるギヨーム・アンリ(Guillaume Henry)と対話を重ねながら作り上げた。
この店舗をPATOUの新しいDNAとしたいというギヨームの強い思いを込めて、シテ島にあるパリのメゾンを感じられるような店作りを心がけている。


    PATOUの世界観はキュートであり、チャーミングであること。フレンドリーでありエレガントであること。そしてスペシャルでありベーシックであること。
富裕層だけに届くようなラグジュアリーではなく、友達の家のように人々を迎え入れるようなあたたかい場所とすることを求められた。


    建築家によるテキストより

    そのため、入り口にショーウィンドウは設けず、奥のハイサイドライトまで視線が抜けるような開放感のあるエントランスとした。天井は、優しい光に包まれるような美しい空間とするために、シンプルでジオメトリックなコーニス天井を設け、ひたすら単純に繰り返すことで全体のリズムを調和しながら天井設備やダウンライトを目立たなくしている。

    またこの天井は、実はグリッドではなく、雁行した垂壁がズレながらただ整然と店の奥まで連続して流れている。こうした単純な操作はロジカルな思考を持ったギヨームの世界観とよくなじみ、PATOUのデザインがシンプルでベーシックな操作の繰り返しであることにも共通点が見られる。

    建築家によるテキストより
    • 残り13枚の写真と建築家によるテキスト
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    DAISUKI LIGHT白水社建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)三嶋一路図面あり渋谷区店舗東京小野寺匠吾
    2023.03.09 Thu 13:05
    0
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    2023.3.08Wed
    • 【ap job更新】 様々な規模や分野の仕事に、横断的なスタイルで取り組む「小野寺匠吾建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)と学生アルバイトを募集中
    • 自然とのつながりを大切に、建築とリノベに加えアートも手掛ける「スタジオ宙」が、大阪での 設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集
    • 2023年のプリツカー賞を、デイビッド・チッパーフィールドが受賞
    • 畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、熊本・八代市の店舗兼住宅「閉合の家」。田園と住宅地の境界にあり高架線を望む敷地。風景に“向き合う”在り方を追求し、高架の軸線と呼応して知覚心理にも働きかけるテラス空間を持つ建築を考案。身体から土木までが一つに繋がる場を作る
    2023.3.10Fri
    • 松本光索 / KOSAKUによる、大阪・茨木市の住戸改修「うちの遊び場」。大きな庭を持つ物件を改修。新たな暮らしを受容する“公園の様な大らかさ”を求め、ワンルームに“機能的要素”と“余白”がフラットに存在する構成を考案。“過去と未来の途中にある媒体”として空間を設える
    • 【ap job更新】 “生き方や価値観に 最も似合う建築を”をヴィジョンに掲げる「SNARK Inc.」が、設計スタッフ(経験者)と業務委託を募集中
    • 久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による、神奈川・湯河原町の宿泊施設「水鏡の離れ」。温泉街の中心から離れた山深い敷地。変化する自然風景を“最大限生かす”在り方を目指し、周囲を写し込む“鏡の様な”天井と“川に向かい開く”平面構成を考案。仕上げや設備等も川の景色を際立たせるよう選定

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