SHARE 二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・江東区の店舗「Atelier Macri」。ギャラリー併設の眼鏡と香水の店。既存区画の空間を二つに分ける様な形を考慮し、様々な機能を集約する“コの字型”カウンターで空間を繋ぎ“一体感”を構築。クラシックなバーの様な在り方を想像して細部を設計
二俣公一 / ケース・リアルが設計した、東京・江東区の店舗「Atelier Macri」です。
ギャラリー併設の眼鏡と香水の店です。建築家は、既存区画の空間を二つに分ける様な形を考慮し、様々な機能を集約する“コの字型”カウンターで空間を繋ぎ“一体感”を構築しました。また、クラシックなバーの様な在り方を想像して細部が設計されました。店舗の公式ページはこちら。
ギャラリーを併設した、眼鏡と香水専門のコンセプトストア「Atelier Macri(アトリエ マクリ)」の内装計画。
既存の区画は、その中央にコンクリート壁が張り出した不定形な形をしており、必然的に店内が表側と裏側に分れるような空間となっていた。
そこで、計画ではこの特徴を踏まえ、張り出した壁部分を囲うようにコの字型のカウンターを配置。接客や検眼のための作業台、商品ストックや雑収納などの機能を一つに集約しつつ、2つの空間を連続的につないで店内に一体感が生まれることを意識した。
カウンターの素材には、ツヤのある仕上げを施したウォールナット材を使用し、クラシックなバーカウンターのようにリラックスして接客を受けられるよう、肘置きなどのクラシックなディテールも取り入れた。
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以下、建築家によるテキストです。
空間を一体的にするコの字型カウンター
ギャラリーを併設した、眼鏡と香水専門のコンセプトストア「Atelier Macri(アトリエ マクリ)」の内装計画。
既存の区画は、その中央にコンクリート壁が張り出した不定形な形をしており、必然的に店内が表側と裏側に分れるような空間となっていた。
そこで、計画ではこの特徴を踏まえ、張り出した壁部分を囲うようにコの字型のカウンターを配置。接客や検眼のための作業台、商品ストックや雑収納などの機能を一つに集約しつつ、2つの空間を連続的につないで店内に一体感が生まれることを意識した。
カウンターの素材には、ツヤのある仕上げを施したウォールナット材を使用し、クラシックなバーカウンターのようにリラックスして接客を受けられるよう、肘置きなどのクラシックなディテールも取り入れた。その対面に並ぶディスプレイ棚の表面には、染色したコルクシートを貼り込み、香水や眼鏡を陳列する際に商品が傷つくことを防いでいる。
■建築概要
計画地:東京都江東区森下
用途:ショップ&ギャラリー
計画種別:内装設計
クライアント:MACRI
空間設計:ケース・リアル 担当/二俣公一、山本佳奈
施工:ディプラス
照明計画:モデュレックス
ロゴデザイン:LABORATORIES
計画面積:82.18㎡
計画期間:2022年3月~2022年12月
写真:見学友宙
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
外装・壁 | 外壁 | リシン吹き [既存外壁合わせ] |
内装・床 | 床 | ゴムタイル貼 |
内装・壁 | 壁 | PB12.5 AEP[白] ツヤ消し |
内装・天井 | 天井 | 既存躯体のうえAEP [白] ツヤ消し |
内装・造作家具 | カウンター | 木工下地 ウォールナット練付合板貼 [柾目] 全ツヤ |
内装・造作家具 | ディスプレイ棚 | コア芯下地 白染色コルクシート貼 |
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This is an interior design plan for Atelier Macri, a specialized concept store for glasses and perfumes, with a gallery space integrated within.
The central design feature of the space is the “ko(コ)” character shaped counter, which unifies the store and consolidates multiple functions such as customer service, eye examinations, product storage, and miscellaneous storage into one central piece of furniture.
The existing space had an irregular shape with a concrete wall protruding from the center, which created an inherent division between the front and back areas of the store.
In response to this challenge, the plan incorporates the “ko” shaped counter that surrounds the protruding wall, creating a cohesive and connected atmosphere throughout the store.
The counter is crafted from walnut wood with a glossy finish and incorporates classic design details such as armrests, reminiscent of a traditional bar counter. This creates a relaxed and welcoming environment for customers to receive personalized service. In addition, the display shelves facing the counter feature a protective surface of dyed cork sheets to ensure the safe display of fragile products such as glasses and perfumes.
Atelier Macri
Location: Tokyo, Japan
Use: Shop & Gallery
Type of Project: Interior
Client: MACRI
Design: Koichi Futatsumata, Kana Yamamoto (CASE-REAL)
Construction: DPLUS
Lighting Plan: ModuleX
Logo Design: LABORATORIES
Floor Area: 82.18m2
Period: Mar 2022 – Dec 2022
Photo: Tomooki Kengaku