ジョン・ポーソンの、東京・渋谷区の“The Mass”での展覧会「John Pawson」。ロンドンを拠点に活動する建築家による写真展。作品を通して作家の“世界に対する独自の視点”を体験できる構成。半屋外展示室では日本での展示の為に制作された体験可能な建築的作品も公開 Room 01「HOME」シリーズ photo©architecturephoto
ジョン・ポーソンの、東京・渋谷区の“The Mass”での展覧会「John Pawson」。ロンドンを拠点に活動する建築家による写真展。作品を通して作家の“世界に対する独自の視点”を体験できる構成。半屋外展示室では日本での展示の為に制作された体験可能な建築的作品も公開 Room 02「SPECTRUM」シリーズ photo©architecturephoto
ジョン・ポーソンの、東京・渋谷区の“The Mass”での展覧会「John Pawson」。ロンドンを拠点に活動する建築家による写真展。作品を通して作家の“世界に対する独自の視点”を体験できる構成。半屋外展示室では日本での展示の為に制作された体験可能な建築的作品も公開 Room 03「SPECTRUM」シリーズ photo©architecturephoto
ジョン・ポーソンの、東京・渋谷区の“The Mass”での展覧会「John Pawson」。ロンドンを拠点に活動する建築家による写真展。作品を通して作家の“世界に対する独自の視点”を体験できる構成。半屋外展示室では日本での展示の為に制作された体験可能な建築的作品も公開 インスタレーションスペースStandByに設置された立体作品「Lunula」 photo©architecturephoto
ジョン・ポーソン の、東京・渋谷区のThe Massでの展覧会「John Pawson」をフォトレポートします。
ロンドンを拠点に活動する建築家による写真展です。作品を通して作家の“世界に対する独自の視点”を体験できる構成となっています。半屋外展示室には本展の為に制作された体験可能な建築的作品も公開しています。会期は2023年4月14日~2023年5月14日。展覧会の公式ページはこちら 。
日本での初個展となる本展では、色彩、テクスチャー、構図といった細部から、光、空気、人間の感情へと焦点を移し、ポーソンの世界に対する独自の視点を体験することができる構成になっています。
The Massの3つのギャラリースペースと、隣接するStandByの半屋外のエリアに分かれ、The Mass Room 02, 03では、「Spectrum」のシリーズからセレクトされた作品を展示します。色調毎に並べられたイメージはポーソンの建築的観点からアプローチされる内容になっており、空間と作品の両方の視点から鑑賞することができます。
Room 01では、被写体が彼自身の生活環境そのものである「Home」シリーズを発表いたします。
この写真作品と対をなすように、原宿のキャットストリートに隣接して設計されたインスタレーションスペース StandByでは今回の展示のために制作された瞑想的な立体作品が展示されます。
40年以上のキャリアを通して、ポーソンは自分の作品はアートではなく建築であるという考えを貫いてきました。
三日月形の形状から「Lunula」と名付けられたこの作品で、彼は意識的に“アート”と“建築”その区別の限界に近づき、空間、表層、光、香り全てをシームレスに体験できる、唯一無二の滞在可能な作品を造り出しました。
20代半ばに名古屋で英語教師をしていたポーソンは、その後東京に移り住み、著名な建築家・デザイナーの倉俣史朗氏のスタジオを頻繁に訪れていました。本展はある種の帰郷のようなもので、当時の日本での経験や倉俣氏との出会いは、若き日のポーソンに強烈な印象を残し、建築、写真、デザインなど多方面にわたるキャリアに繋がるきっかけになったと言えます。
ジョン・ポーソン(John Pawson)CBE, RDI
建築家。1949年 イングランド北部のヨークシャー地方ハリファクス生まれ。
家業のテキスタイル製造の仕事に従事した後に来日、日本では名古屋で英語教師として働き、数年間滞在。東京に移り住んだ後、イギリスへ帰国し、ロンドンの建築の名門であるAAスクールで建築を学び、81年に独立。余分な装飾を排したミニマルな美学で認知度を広め、自邸のほか、アパートメント、店舗、ホテル、修道院、バレエセット、アートギャラリーなど数多くの建築設計を手掛ける。
主なプロジェクトに、デザインミュージアム(ロンドン)、バスチアン・ギャラリー(ベルリン)、ノヴィー・ドゥール聖母修道院(ボヘミア)、ジル・サンダー表参道旗艦店
「私にとってカメラは、創造的なプロセスにおいて不可欠なものです。他の人がスケッチブックを使って描き留めるように、レンズを通して自分が物事や景色をどのように見ているのかを記録する重要な手段なのです。」- ジョン・ポーソン
会場となる「The Mass」の外観
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ジョン・ポーソンの、東京・渋谷区の“The Mass”での展覧会「John Pawson」。ロンドンを拠点に活動する建築家による写真展。作品を通して作家の“世界に対する独自の視点”を体験できる構成。半屋外展示室では日本での展示の為に制作された体験可能な建築的作品も公開 The Mass、外観 photo©architecturephoto
ジョン・ポーソンの、東京・渋谷区の“The Mass”での展覧会「John Pawson」。ロンドンを拠点に活動する建築家による写真展。作品を通して作家の“世界に対する独自の視点”を体験できる構成。半屋外展示室では日本での展示の為に制作された体験可能な建築的作品も公開 The Mass、外観 photo©architecturephoto
「Room 01」での展示
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ジョン・ポーソンの、東京・渋谷区の“The Mass”での展覧会「John Pawson」。ロンドンを拠点に活動する建築家による写真展。作品を通して作家の“世界に対する独自の視点”を体験できる構成。半屋外展示室では日本での展示の為に制作された体験可能な建築的作品も公開 Room 01 photo©architecturephoto
ジョン・ポーソンの、東京・渋谷区の“The Mass”での展覧会「John Pawson」。ロンドンを拠点に活動する建築家による写真展。作品を通して作家の“世界に対する独自の視点”を体験できる構成。半屋外展示室では日本での展示の為に制作された体験可能な建築的作品も公開 Room 01 photo©architecturephoto
ジョン・ポーソンの、東京・渋谷区の“The Mass”での展覧会「John Pawson」。ロンドンを拠点に活動する建築家による写真展。作品を通して作家の“世界に対する独自の視点”を体験できる構成。半屋外展示室では日本での展示の為に制作された体験可能な建築的作品も公開 Room 01「HOME」シリーズ photo©architecturephoto
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インスタレーションスペース「StandBy」での展示
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「Room 02」、「Room 03」へのアプローチ
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「Room 02」での展示
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「Room 03」での展示
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ジョン・ポーソンの、東京・渋谷区の“The Mass”での展覧会「John Pawson」。ロンドンを拠点に活動する建築家による写真展。作品を通して作家の“世界に対する独自の視点”を体験できる構成。半屋外展示室では日本での展示の為に制作された体験可能な建築的作品も公開 Room 03「SPECTRUM」シリーズ photo©architecturephoto
ジョン・ポーソンの、東京・渋谷区の“The Mass”での展覧会「John Pawson」。ロンドンを拠点に活動する建築家による写真展。作品を通して作家の“世界に対する独自の視点”を体験できる構成。半屋外展示室では日本での展示の為に制作された体験可能な建築的作品も公開 Room 03「SPECTRUM」シリーズ photo©architecturephoto
ロンドンを拠点に活動し、世界で広く認知されている建築家、ジョン・ポーソン。
ミニマリズムを継承し、ネオ・ミニマリズムの新しい考察を著した「Minimum」(PhaidonPress, 1996) の中でアート・建築・デザインの分野において自身のスタイルを極限まで論考し、近年は写真家としても国際的にその知名度を高めています。
写真家としての作品をまとめた書籍として『A Visual Inventory』(Phaidon Press, 2012)、その5年後に『Spectrum』(Phaidon Press, 2017)を出版し、美術史家のキャリー・スコットがキュレーションをした、ロンドンの中心部にある180 The Strandでのグループ展で建築的なインスタレーション作品が公開されました。2021年にはヴェネチア・ビエンナーレ第59回国際美術展の期間中、Casa Dei Tre Ociにて「John Pawson – A Point of View」を開催、2022年には自身が設計したベルリンのBastian Galleryで、16点の新作を展示した「John Pawson, Looking for Light」を開催しました。
■展覧会概要
展覧会名:John Pawson
会場:The Mass
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-11-1
会期:2023年4月14日(金)~2023年5月14日(日)
休館日:月曜日、火曜日
開館時間:12:00~19:00