田中裕之建築設計事務所による、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都」。ホテル内に新設された場。地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向。現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作る ボタニカルラボ photo©MARC AND PORTER PHOTOGRAPHY
田中裕之建築設計事務所による、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都」。ホテル内に新設された場。地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向。現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作る ニューラウンジ photo©MARC AND PORTER PHOTOGRAPHY
田中裕之建築設計事務所による、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都」。ホテル内に新設された場。地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向。現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作る ニューラウンジの丸窓と奥庭 photo©MARC AND PORTER PHOTOGRAPHY
田中裕之建築設計事務所 が設計した、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都 by THE SHAREHOTELS」です。
ホテル内に新設された場です。建築家は、地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向しました。そして、現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作られました。施設の公式サイトはこちら 。
地域との共生を目指すホテルブランドであるシェアホテルズの既存ホテル内に新たにゲストラウンジを作るプロジェクトである。
弊社は以前広島で系列店舗(KIRO HIROSHIMA)を設計しているが、今回は京都の土地、地域の文脈やリノベーションという前提のもと、既存建物の特徴を可能な限り活かすことを念頭にプランを組み立てている。
京都の伝統的な町家スタイルは奥に奥にと続き、奥行きが深い。坪庭、奥庭があってそこに光が入り、夏場は涼しい風が抜けるような形式を長い年月をかけて作り上げ、そして住まい、学び、働き、そして憩うための生活の知恵を蓄積し歴史を重ねてきた。
既存建物も鉄筋コンクリート造ではあるものの、このような形式を持っており、町家の特徴や積み重ねられた美意識を活かすことを目指した。
既存建物は表と裏という単純構造だったが、道路2面に接している特徴を活かし、裏の一部が表に反転するような、複雑さを意図した。こうすることで2面の道路いずれに対しても表にできることになった。
そして表と裏の境界には禅寺などでみられる丸窓を現代的なマテリアル(グレーチング)で表現し、その奥には、京都の山林の植物が植えられた巨大な苔玉(hanging moss)を配置して、京町家形式の「奥庭」としてホテルの新しいアイコンにもなれるようなものを目指した。
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田中裕之建築設計事務所による、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都」。ホテル内に新設された場。地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向。現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作る 外観 photo©MARC AND PORTER PHOTOGRAPHY
田中裕之建築設計事務所による、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都」。ホテル内に新設された場。地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向。現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作る ボタニカルラボ photo©MARC AND PORTER PHOTOGRAPHY
田中裕之建築設計事務所による、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都」。ホテル内に新設された場。地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向。現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作る ボタニカルラボ photo©MARC AND PORTER PHOTOGRAPHY
田中裕之建築設計事務所による、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都」。ホテル内に新設された場。地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向。現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作る ボタニカルラボ photo©MARC AND PORTER PHOTOGRAPHY
田中裕之建築設計事務所による、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都」。ホテル内に新設された場。地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向。現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作る ニューラウンジ photo©MARC AND PORTER PHOTOGRAPHY
田中裕之建築設計事務所による、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都」。ホテル内に新設された場。地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向。現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作る ニューラウンジ photo©MARC AND PORTER PHOTOGRAPHY
田中裕之建築設計事務所による、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都」。ホテル内に新設された場。地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向。現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作る ニューラウンジ photo©MARC AND PORTER PHOTOGRAPHY
田中裕之建築設計事務所による、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都」。ホテル内に新設された場。地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向。現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作る ニューラウンジの丸窓と奥庭 photo©MARC AND PORTER PHOTOGRAPHY
田中裕之建築設計事務所による、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都」。ホテル内に新設された場。地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向。現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作る ニューラウンジ photo©MARC AND PORTER PHOTOGRAPHY
田中裕之建築設計事務所による、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都」。ホテル内に新設された場。地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向。現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作る ニューラウンジの詳細 photo©MARC AND PORTER PHOTOGRAPHY
田中裕之建築設計事務所による、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都」。ホテル内に新設された場。地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向。現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作る ニューラウンジの詳細 photo©MARC AND PORTER PHOTOGRAPHY
田中裕之建築設計事務所による、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都」。ホテル内に新設された場。地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向。現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作る ニューラウンジの詳細 photo©MARC AND PORTER PHOTOGRAPHY
田中裕之建築設計事務所による、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都」。ホテル内に新設された場。地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向。現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作る ニューラウンジの詳細 photo©MARC AND PORTER PHOTOGRAPHY
田中裕之建築設計事務所による、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都」。ホテル内に新設された場。地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向。現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作る ボタニカルラボ photo©MARC AND PORTER PHOTOGRAPHY
田中裕之建築設計事務所による、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都」。ホテル内に新設された場。地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向。現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作る ボタニカルラボ photo©MARC AND PORTER PHOTOGRAPHY
田中裕之建築設計事務所による、京都市の、宿泊施設内のラウンジ「RAKURO 京都」。ホテル内に新設された場。地域文脈の導入と建物特徴を活かす空間を求め、既存に“町家の形式”を見出して美意識等を継承する設計を志向。現代素材と地場植物を用いて京都を想起させ施設を象徴する“奥庭”も作る 平面図 image©田中裕之建築設計事務所
以下、建築家によるテキストです。
地域との共生を目指すホテルブランドであるシェアホテルズの既存ホテル内に新たにゲストラウンジを作るプロジェクトである。
弊社は以前広島で系列店舗(KIRO HIROSHIMA)を設計しているが、今回は京都の土地、地域の文脈やリノベーションという前提のもと、既存建物の特徴を可能な限り活かすことを念頭にプランを組み立てている。
京の町家の表と裏
京都の伝統的な町家スタイルは奥に奥にと続き、奥行きが深い。坪庭、奥庭があってそこに光が入り、夏場は涼しい風が抜けるような形式を長い年月をかけて作り上げ、そして住まい、学び、働き、そして憩うための生活の知恵を蓄積し歴史を重ねてきた。
裏を表にするプラン
既存建物も鉄筋コンクリート造ではあるものの、このような形式を持っており、町家の特徴や積み重ねられた美意識を活かすことを目指した。
既存建物は表と裏という単純構造だったが、道路2面に接している特徴を活かし、裏の一部が表に反転するような、複雑さを意図した。こうすることで2面の道路いずれに対しても表にできることになった。
そして表と裏の境界には禅寺などでみられる丸窓を現代的なマテリアル(グレーチング)で表現し、その奥には、京都の山林の植物が植えられた巨大な苔玉(hanging moss)を配置して、京町家形式の「奥庭」としてホテルの新しいアイコンにもなれるようなものを目指した。
また、ゲストラウンジの一角に植物の蒸留器を備えたボタニカルラボを併設している。
京都市北西部の京北地域から仕入れたクロモジや杉などの植物をボタニカルラボで毎日蒸留しており、ゲストラウンジ全体に植物の香りを届けるとともに、蒸留器によって植物から精製されたフローラルウォーター(芳香蒸留水)を、客室のルームスプレー等として使えるようにしている。
ラウンジには京都にちなんだアートや小物を配置し、重層的にさまざまな角度から京都ローカルを感じられることを目指した。
■建築概要
所在地:京都府京都市中京区常真横町186
インテリアデザイン、設計監理:田中裕之建築設計事務所
担当:田中裕之、花塚紘紀
施工:株式会社 TANK(協力:山山)
ラウンジ家具制作:株式会社コンプレックス ユニバーサル ファニチャー サプライ
スタイリング:鈴木良(kankakari主宰)
アートワーク:佐々木類
アートキュレーション:高山健太郎(株式会社artness)(採取地・協力:本間智希 一般社団法人北山舎代表理事)
植栽:株式会社 KASEYA(Maestro)、株式会社 みちくさ
選書:誠光社
選曲:吉本宏(resonance music & bar buenos aires)
レストラン運営:株式会社THE DAYS(協力:blend kyoto)
朝食監修:株式会社ハイイロ(谷尻直子)
企画・プロデュース・運営:株式会社リビタ
ラウンジ面積:195.84m2
設計期間:2022年11月~2023年2月
施工:2023年2月~2023年3月
写真:MARC AND PORTER PHOTOGRAPHY