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2023.12.12Tue
2023.12.11Mon
2023.12.13Wed
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す
photo©日吉祥太

SHARE 佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す

architecture|feature
建材(内装・照明)日吉祥太OOOarchitecture和田彦丸馬場亮平佐藤陽馬場貴志構造設計事務所建材(内装・キッチン)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)北区図面あり住宅東京
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す外観、夕景 photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す2階、リビングからダイニングを見る。 photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す2階、リビング photo©日吉祥太

佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureが設計した、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」です。
“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅です。建築家は、与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向しました。そして、天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出しました。

長屋が密集するエリアの短冊状敷地に建つ小さな住宅。「猫と植物が幸せに暮らせる家」を要望した。ここでは、気積のバランス(天井高さの配分)と開口の配置だけでこの密集した長屋住宅を開放し、光に満ちた拡がりのある植物園のような空間に猫と人が自由に暮らす家を計画した。

建築家によるテキストより

施主の祖父の代から受け継がれるこの敷地には現在、最低高さ制限が定められている。そこに2階建の住宅を建てるという要件のため、住宅の内部は上へ引き延ばされるように天井高が高くなる。つまりキャピタリズムの価値観では非合理とされるヴォイド(気積)の存在が与条件となった。このヴォイドのバランス、つまり天井高さの配分と開口の配置だけでこの密集した長屋住宅街の中でも猫や植物に優しい、光に満ちた拡がりのある空間がつくれないかと考えた。

建築家によるテキストより

細長いプランの中央やや通り寄りには階段が巻きつく構造コアを配置し、手前と奥で異なる天井高構成とした。手前の1階エントランスホールは天井を高くすることで街のスケールを引き込みながら奥に光を導く。同時に2階のハナレ空間と街の間に程よく距離をとった。奥の主室エリア1階は天井高を極端に低く絞ることでアナグラのような寝室とし、2階は天井高をより高く設定することで、光が満ちた植物園のような居間空間とした。非合理なヴォイドと私的な与条件が結びつくことで、窮屈で暗い長屋が開放され、猫と植物が幸せに生きる空間が生まれた。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す外観 photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す1階、玄関ポーチ photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す1階、玄関ポーチ photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す1階、ホール photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す1階、ホール photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す1階、ホールの詳細 photo©齋藤弦
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す1階、ホール、2階への階段を見る。 photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す1階から2階への階段 photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す2階から1階ホールを見返す。 photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す2階、リビング、右上:はなれの建具、右下:1階のホール photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す2階、リビング photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す2階、リビングからダイニングを見る。 photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す2階、ダイニングからテラスを見る。 photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す2階、ダイニングの開口部越しにテラスを見る。 photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す2階、ダイニングからリビング側を見る。 photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す2階、ダイニング photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す2階、ダイニング上部の開口部 photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す2階、リビング横の開口部 photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す2階、左:出窓、右:リビングからはなれへの階段 photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す2階、はなれ photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す2階、はなれからリビングを見る。 photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す1階、ホールからベッドルームに続く廊下を見る。 photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す1階、ベッドルーム photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す1階、ベッドルーム photo©齋藤弦
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す外観、夕景 photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す外観、夕景 photo©日吉祥太
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す配置図 image©OOO architecture
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す1階平面図 image©OOO architecture
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す2階平面図 image©OOO architecture
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す断面図 image©OOO architecture
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す断面図 image©OOO architecture

以下、建築家によるテキストです。


CAT TOWN GREEN HOUSE

長屋が密集するエリアの短冊状敷地に建つ小さな住宅。「猫と植物が幸せに暮らせる家」を要望した。ここでは、気積のバランス(天井高さの配分)と開口の配置だけでこの密集した長屋住宅を開放し、光に満ちた拡がりのある植物園のような空間に猫と人が自由に暮らす家を計画した。

長屋を開放する非合理なヴォイド(気積)

施主の祖父の代から受け継がれるこの敷地には現在、最低高さ制限が定められている。そこに2階建の住宅を建てるという要件のため、住宅の内部は上へ引き延ばされるように天井高が高くなる。つまりキャピタリズムの価値観では非合理とされるヴォイド(気積)の存在が与条件となった。このヴォイドのバランス、つまり天井高さの配分と開口の配置だけでこの密集した長屋住宅街の中でも猫や植物に優しい、光に満ちた拡がりのある空間がつくれないかと考えた。

細長いプランの中央やや通り寄りには階段が巻きつく構造コアを配置し、手前と奥で異なる天井高構成とした。手前の1階エントランスホールは天井を高くすることで街のスケールを引き込みながら奥に光を導く。同時に2階のハナレ空間と街の間に程よく距離をとった。奥の主室エリア1階は天井高を極端に低く絞ることでアナグラのような寝室とし、2階は天井高をより高く設定することで、光が満ちた植物園のような居間空間とした。非合理なヴォイドと私的な与条件が結びつくことで、窮屈で暗い長屋が開放され、猫と植物が幸せに生きる空間が生まれた。

「、と 。」 ―空間の句読点となる2本の柱―

2階には2つの特徴的な柱がある。居間と食堂の間の「十字柱」は空間としての連続性を保ちながら、居間と食堂、食堂と台所の領域を示すことで座りの良い空間をつくる極小の間仕切壁である。エントランスホールと居間の間の耐力壁で固められたブビンガ突板貼りの「箱柱」は街の雰囲気を持ち込んだエントランスホールとプライベートな空間を分断しながらも互いの空間の存在を感じさせる。この住宅を文章にたとえるならば、十字柱は拍子を与える「、」であり、箱柱は完結と同時に次の世界に接続する「。」であろう。また、十字柱と箱柱は高天井の居室、トップライトからの自然光と組み合わることで機能を超えた象徴性を帯び、この住宅のキャラクターとなっている。

そこにある長屋の光をとらえる

隣家と互いに離隔をとることで生まれるわずか1mの隙間は、美しく生活を営むための十分な採光をもたらす。北側の隣家間には太陽高度の高い光が安定的に差し込み隣家の外壁に反射する。2階北側ハイサイドライトでその光をとらえ、さらに増幅するリフレクターとして6枚のフィンを設けた。南側の隣地間に入る光をキャッチするわずかに外側に角度をつけた窓には、冬の昼下がりに数十分直射日光が差し込むドラマチックな風景をつくる。通り側は街とつながりながら心理的距離をとる窓とし、東側奥は可能な限り大きな開口とすることでベースライトの役割を果たす。採光が難しい長屋だが、現地でつぶさに観察すると、そこには既にたくさんの光が存在した。

素材が醸すもの ―抽象化した柱に具象を重ねる―

ブビンガ突板貼りの箱柱は、この住宅のほぼすべての空間に現れる。材の選定は突板を扱う材木業者の倉庫にある数々の突板から施主のフィーリングとマッチするものを選び、貼方向や分割方法を丁寧に検討した。カメルーンで培った圧倒的な生命力が複雑な木目と深い赤色に表れている。「十字柱」と「箱柱」という建築の構成要素として抽象化(漂白)したものに強い物質性をもつマテリアルを重ねることで、単独のオブジェクトとして自立し、空間に積極的にふるまうようになる。それは柱であり、樹木の幹のようであり、あるいは部屋に置かれたアンティーク家具のようにふるまうかもしれない。

モノと記憶

施主は祖父母の建てた住宅に17年間住み続けた。当初は愛着のある家の改修を検討したが、総合的に建て替えを決意し、この住宅の計画を実行した。記憶を呼び起こすモノとして、既存住宅で使用されていた構造部材を利用して家具を製作した。

■建築概要

題名:CAT TOWN GREEN HOUSE
所在地:東京都北区
主用途:専用住宅
設計:OOOarchitecture(佐藤陽、馬場亮平、和田彦丸)
構造設計:馬場貴志構造設計事務所
階数:地上2階
構造:木造
敷地面積:70.70㎡
建築面積:45.39㎡
延床面積:79.85㎡
設計:2020年3月~2021年2月
工事:2021年2月~2021年9月
竣工:2021年9月
写真:日吉祥太

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・壁外壁

ガルバリウム鋼板

外装・屋根屋根

ガルバリウム鋼板

内装・床1階床

コンクリート 表面強化剤 金鏝仕上げ

内装・壁1階壁

珪藻土クロス(サンゲツ)

内装・天井1階天井

珪藻土クロス(サンゲツ)

内装・床2階床

ウォルナット複合フローリング(東京工営)
エックスチークE40(東京工営)

内装・壁2階壁

珪藻土クロス 一部突板合板 ブビンカ OSCL

内装・天井2階天井

珪藻土クロス(サンゲツ)

内装・キッチン2階キッチン

ユーロスタイルIHコンロ CS-T34BFR(三菱電機)

内装・照明2階居間照明

LAMELLA(LE KLINT)

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2023.12.12 Tue 07:11
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    私どもの設計活動や事務所としての方針に共感していただける方、心よりお待ちしております。
    大改造!!劇的ビフォーアフターの「匠」としてのTV出演歴や雑誌等の掲載も多々あります。
    設計事務所にありがちな夜遅くまでの長時間労働はあまり望みませんので、出来るだけ効率的に時間を使いながら仕事に取り組んでいます。また、個々にあった丁寧な指導をしており、先輩に気軽に質問等もできる環境です。皆でチームとなって一緒に仕事をしていきたいと思っております。

    ご応募お待ちしております。

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    建築求人情報
    2023.12.12 Tue 16:30
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    【ap job更新】 アラップ東京事務所が、構造設計と環境設備設計のエンジニア(経験者)を募集中

    ap job 【ap job更新】 アラップ東京事務所が、構造設計と環境設備設計のエンジニア(経験者)を募集中

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    建築求人情報
    【ap job更新】 アラップ東京事務所が、構造設計と環境設備設計のエンジニア(経験者)を募集中
    【ap job更新】 アラップ東京事務所が、構造設計と環境設備設計のエンジニア(経験者)を募集中
    アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
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    アラップ東京事務所の、構造設計と環境設備設計のエンジニア(経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    オーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ・ジャパン・リミテッド(以下、アラップ東京事務所)は、事業拡大のために、設計エンジニアリング業務経験者(構造設計および設備設計)を募集します。

    アラップグループは、そのビジョン、才気、たゆまぬ歩みで知られる、75年以上続くエンジニアリングコンサルティングファームです。
    「Sustainable development is everything (持続可能な開発こそすべて)」をパーパスとして、世界140か国で18,000人以上のエンジニア、デザイナー、アドバイザーからなる専門家集団が、クライアントにサービスを提供しています。People、Excellence、Influence、Digitalを柱に、クライアントやパートナーと協力しながら、よりよい世界の形成を目指しています。

    アラップ東京事務所は、関西国際空港プロジェクトへの参加をきっかけに、1989年に設立されました。構造設計から始まった事務所は30年の間に、環境設備設計やファサードエンジニアリング、ライティングデザイン、プロジェクトマネジメント分野にも領域を広げてきました。近年では建築にとどまらず、鉄道システムのエンジニアリングコンサルタントや洋上風力発電にも参入しつつ、創業者の理念の一つであるTotal Design、Holistic Approachのもと、プロジェクトによってチームの枠を超えて協働し、一体となってサービスを展開しています。

    わたしたちは、平等をうたい、個性の違いを広く受け入れながら、「ダイバーシティ・アンド・インクルージョン」をあらゆる側面ですすめています。そして、従業員の安全や健康、ウェルビイーングの実現も大事にしています。仕事に限らず、健康や私生活の悩みをもサポートしてくれるEAP(従業員支援プログラム)を導入しており、365日24時間いつでも秘密厳守で利用できます。また、一般事業主行動計画を策定し取り組んだ成果として、内閣府男女共同参加局による、えるぼし認定段階3相当確認を受けました。育児休業および育児目的休暇の取得率につきましては、男女ともに100%(2022年度実績)です。

    すでに、アトリエ設計事務所や組織設計事務所、ゼネラルコントラクターなど、様々なバックグラウンドのメンバーが、弊社で次のステップを歩み出しています。

    応募からでなくてもかまいません。転職時期が未定で、まずは話を聞いてみたい方のご連絡もお待ちしています。

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    建築求人情報
    2023.12.12 Tue 14:45
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    徳野由美子建築設計事務所による、福岡市の住戸改修「梅光園の家」。団地の正方形に近い形状の区画。外部環境の享受を求め、間口幅を活かしたバルコニーに面する“家族のくつろぎの空間”から光と風が住戸全体に行渡る構成を考案。明確なゾーニングは家族に必要な距離感の創出も意図
    photo©鈴木研一

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    リノベーション福岡鈴木研一住戸図面あり徳野由美子建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・建具)建材(内装・照明)建材(内装・その他)建材(内装・造作家具)イクスワークス
    徳野由美子建築設計事務所による、福岡市の住戸改修「梅光園の家」。団地の正方形に近い形状の区画。外部環境の享受を求め、間口幅を活かしたバルコニーに面する“家族のくつろぎの空間”から光と風が住戸全体に行渡る構成を考案。明確なゾーニングは家族に必要な距離感の創出も意図廊下からワークスペースを見る。 photo©鈴木研一
    徳野由美子建築設計事務所による、福岡市の住戸改修「梅光園の家」。団地の正方形に近い形状の区画。外部環境の享受を求め、間口幅を活かしたバルコニーに面する“家族のくつろぎの空間”から光と風が住戸全体に行渡る構成を考案。明確なゾーニングは家族に必要な距離感の創出も意図リビングダイニングからワークスペースを見る。 photo©鈴木研一
    徳野由美子建築設計事務所による、福岡市の住戸改修「梅光園の家」。団地の正方形に近い形状の区画。外部環境の享受を求め、間口幅を活かしたバルコニーに面する“家族のくつろぎの空間”から光と風が住戸全体に行渡る構成を考案。明確なゾーニングは家族に必要な距離感の創出も意図リビングダイニングからワークスペースを見る。 photo©鈴木研一

    徳野由美子建築設計事務所が設計した、福岡市の住戸改修「梅光園の家」です。
    団地の正方形に近い形状の区画での計画です。建築家は、外部環境の享受を求め、間口幅を活かしたバルコニーに面する“家族のくつろぎの空間”から光と風が住戸全体に行渡る構成を考案しました。また、明確なゾーニングは家族に必要な距離感の創出も意図されました。

    福岡市内にある団地の一階部分の両隣を別の住戸に挟まれた一住戸、65m²の改修である。

    若い夫婦と小さな子供2人の家族のための住まい。室内の生活の中でも団地共用庭などの豊かな外部環境を感じられ土地の記憶がひとつの家族の記憶となるような家、そして子供たちの成長と共に変化する家族間での必要な距離感に寄り添う、家族がずっと一緒にいれる家にしたいと思った。

    建築家によるテキストより

    住戸全体の形状は正方形に近い形状で、最初に現地を訪れた際に玄関扉からバルコニーまでが近く感じられた。団地の共用庭に面したバルコニーの長さは約8mあり、このバルコニーからの光や風の流れが住戸全体に行き渡るような改修プランを検討してみることにした。

    建築家によるテキストより

    既存のプランではバルコニーに面した南側も個室として壁もしくは引戸で小分けにして使われる3LDKであったが、今回の改修計画では水回りスペース以外の室内の壁を解体し、住戸南側を、バルコニーと平行する、部屋いっぱいの幅の家族がくつろぐリビングダイニングとし北側をベッドルーム、収納スペース、水回りスペース、と大きく2つの居住域とする新たなゾーニングとした。

    建築家によるテキストより
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    2023.12.12 Tue 13:39
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    2023.12.11Mon
    • 【ap job更新】 吉岡徳仁が主宰する「TOKUJIN YOSHIOKA + TYD」が、空間設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
    • 【ap job更新】 新居千秋都市建築設計が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)とアルバイトを募集中
    • 【ap job更新】 日々の暮らしを拠り所とし、住空間を中心に様々な用途の建築も手掛ける「ミハデザイン」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)、パート、業務委託を募集中
    • 村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京の住戸改修「足立小台のアパートメント」。一階の庭のある区画での計画。限られた面積で“豊かな住空間”を作る為、暮らしの原点に立ち返る対話を行い“特定の寝室を持たない”生活に着到。個室の無い“曖昧な平面”とし床の高低差や素材の切替で空間を構築
    • 諸江一紀建築設計事務所による、愛知・一宮市の「家具工房とピアノ教室のある家」。歴史ある街道に面する敷地。道行く人が仕事の様子を感受できる建築を求め、工房と作業場にもなる庭を通りに向かって開放する構成を考案。街との接点となる“少しだけ開かれた家”は住まい手の地元への意識も変える
    • ほか
    2023.12.13Wed
    • 坪井秀矩 / 坪井建築設計事務所による、大阪市の店舗「ICHIKO ICHIE 阪急三番街店」。歴史ある企業が手掛けるインセンスの店。“素材そのものの香りを活かす”という理念の表現を求め、自然素材と手仕事で作る空間を志向。加工で様々な表情になる“本小松石”を中央に据え“香り”の象徴として見せる
    • 【ap job更新】 居心地が良く静けさのある空間を心掛け、住宅設計の著書も執筆する「遊空間設計室」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
    • 倉俣史朗の世田谷美術館での展覧会「記憶のなかの小宇宙」の入場チケットをプレゼントいたします
    • NOIZによる、京都市の宿泊施設「ABiz Hotel」。歴史的風情と現代の賑わいを併せ持つ地域に計画。新旧の性質の共存を求め、伝統建築の要素を抽象化して再構成したファサードを持つ建築を考案。縦格子等に“川面の揺らめき”を思い描いたデジタルパターンも用いる

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