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2023.12.05Tue
2023.12.04Mon
2023.12.06Wed
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る
photo©YASHIRO PHOTO OFFICE

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architecture|feature
建材(外装・屋根)センチメートルM-designHaMAo村上芙美子原山大八代写真事務所海野構造研究所建材(外装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)図面あり八代哲弥広島住宅
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る外観、北西側より見る、里道が、建物右側にある。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、子世帯部分、左:ダイニング、中:階段室、右:「浮床」と子ども部屋 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、子世帯部分、キッチン、大きな窓により遠景を取り込んでいる。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、子世帯部分、ブリッジから階段室とキッチンを見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE

原山大+村上芙美子 / HaMAoが設計した、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」です。
本土から島へ移住する家族の住まいです。建築家は、近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向しました。そして、庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作りました。

本計画は新型コロナウィルス及び、それに端を発するウッドショック真っただ中に計画された住宅である。
フィジカルなコミュニケーションが避けられる風潮がある中、新たに本土から島に移り住む家族にとっていかに周辺との関係性を築いてゆくか、また、日々高騰する材料費を吸収するために、2世帯住宅として可能な限り面積を抑えつついかに広がりや豊かさを確保できるかが求められた。

建築家によるテキストより

尾道水道を挟んで対岸にある向島。計画地は海岸から1kmほど離れた内陸部(縦断距離が3km程度なので十分内陸と言える)の山裾に位置する。近くの主要道路は明治初期までは満潮時には島を南北に船で往来が出来た入り江であったことから、古くは半島の先端であったということが容易に想像できた。

計画地を境に、山側は緩勾配の地形を道に沿って個別にゆっくりと造成されたと思われる緑の多い風景が広がる一方、平地側は田んぼを分筆して宅地にした比較的小さな庭付き一戸建てが建ち並ぶ。敷地の目の前もまた、これから分譲されるであろう土地が広がっている。

建築家によるテキストより

このように建ち方や時間軸も異なる風景の結節点にあったどっちつかずの空地は、擁壁を背負う里道と合わせて、前面道路に対してほどよい広がりを持っていた。その場所に、まったく新しい要素を持ってくるのではなく、既に存在する周囲の多様な状況をひとつひとつ繋げ合わせるような建築を提案した。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る俯瞰、前面道路上空より見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る外観、北東側より見る。 photo©HaMAo
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る外観、西側より見る。 photo©HaMAo
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る外観、北西側より見る、里道が、建物右側にある。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る1階、子世帯部分、玄関 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る1階、子世帯部分、玄関 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る1階、子世帯部分、玄関、サイズの異なる三つの扉が並ぶ。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る1階、子世帯部分、玄関、階段と手摺と円弧窓 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る1階、子世帯部分、階段室、天窓の向こうに空が見える。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、子世帯部分、階段室、地窓のレベルで視界が水平に抜ける。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、子世帯部分、階段室、玄関を見下ろす。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、子世帯部分、左:ダイニング、中:階段室、右:「浮床」と子ども部屋 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、子世帯部分、リビングから「浮床」越しに子ども部屋を見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、子世帯部分、リビングからキッチンを見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、子世帯部分、キッチン、大きな窓により遠景を取り込んでいる。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、子世帯部分、キッチンから主寝室前の「浮床」へとのびるブリッジ photo©HaMAoE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、子世帯部分、ブリッジから階段室とキッチンを見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、子世帯部分、「浮床」、主寝室側から子ども部屋を見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、子世帯部分、「浮床」から階段室越しにキッチンのアーチ窓を見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、子世帯部分、「浮床」から主寝室側を見る。左手に階段室に向かって開けられた開口部。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、子世帯部分、こども部屋、開放的な階段室と隣り合わせの秘密基地のような空間となってる。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、子世帯部分、子ども部屋からリビングを見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、子世帯部分、リビング photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、子世帯部分、大きな庇、南へと続く里道を階下に見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る1階、親世帯、リビングよりダイニングとキッチンを見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る1階、親世帯、ダイニングとキッチン、円弧窓を通して光と子世帯の日常が感じられるようになっている。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る1階、親世帯、キッチン photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る1階、親世帯、ダイニングよりリビングを見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る1階、親世帯、リビング、コーナー開口、里道へと開かれている。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る1階、親世帯、廊下よりリビングを見る。 photo©HaMAo
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る1階、親世帯、廊下 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、子世帯、階段室、夕景 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階、親世帯、左:キッチン、右:階段室、夕景 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る外観、夕景 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る外観、夕景 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る外観、里道より見る、夕景、 photo©HaMAo
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る1階平面図 image©HaMAo
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る2階平面図 image©HaMAo
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る断面図 image©HaMAo
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作るコンセプト図 image©HaMAo
原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作るダイアグラム image©HaMAo

以下、建築家によるテキストです。


本計画は新型コロナウィルス及び、それに端を発するウッドショック真っただ中に計画された住宅である。
フィジカルなコミュニケーションが避けられる風潮がある中、新たに本土から島に移り住む家族にとっていかに周辺との関係性を築いてゆくか、また、日々高騰する材料費を吸収するために、2世帯住宅として可能な限り面積を抑えつついかに広がりや豊かさを確保できるかが求められた。

尾道水道を挟んで対岸にある向島。計画地は海岸から1kmほど離れた内陸部(縦断距離が3km程度なので十分内陸と言える)の山裾に位置する。近くの主要道路は明治初期までは満潮時には島を南北に船で往来が出来た入り江であったことから、古くは半島の先端であったということが容易に想像できた。

計画地を境に、山側は緩勾配の地形を道に沿って個別にゆっくりと造成されたと思われる緑の多い風景が広がる一方、平地側は田んぼを分筆して宅地にした比較的小さな庭付き一戸建てが建ち並ぶ。敷地の目の前もまた、これから分譲されるであろう土地が広がっている。

このように建ち方や時間軸も異なる風景の結節点にあったどっちつかずの空地は、擁壁を背負う里道と合わせて、前面道路に対してほどよい広がりを持っていた。その場所に、まったく新しい要素を持ってくるのではなく、既に存在する周囲の多様な状況をひとつひとつ繋げ合わせるような建築を提案した。

平地側に並ぶ数件は間口が狭い。そのリズムを壊すことのないよう、平地側には間口の狭いリニアなボリューム、山側にはやや間口を広げたボリュームの2棟構成とした。その上で、一部に周辺と勾配や色味を揃えた切妻屋根をちょんとかけることとした。

2階では山側の隣地基壇と連続するよう大きく床を伸ばし、壁面を450mm浮かせて地窓をぐるりと設けることで水平の抜けを確保した。床は、1階において大きな庇となる。庇のエッジラインは里道に沿って北西の交差点方向に来訪者を迎え入れるように膨らんだ後、クレバス(階段室)へと角度を変えながら吸い込まれていく。

クレバスでは、地窓に付き合って浮き上がった床や平行四辺形に歪んだブリッジ、こぼれ落ちそうな食器棚等、風景から各々決定した要素がぶつかり合いながら不自然に共存している。そして、それらに呼応するかのように手摺や大きな円弧窓は自由に伸びやかに存在する。

公の土地でありながら限られた人しか利用せず、擁壁によってほどよく囲まれた里道を計画に取り込むことは必然であった。

大きな庇の下では、里道に対して土地を提供するかのように外壁を雁行させることで場をつくり、さらに庇を支える柱と方杖を南北で互い違いに配置することでリズム感や表情を生んでいる。2階では階下に里道を垣間見つつ、さらにそれを飛び越えて遠景へと視界が広がってゆく別の関係性を築き上げている。

境界を超えて繋がる広がりは、家族が新たな土地で地域に対して能動的にかかわっていくという意思であり、深い軒と雁行する外壁、明示しない境界となって表れている。いうなれば「庭付き」ならぬ「その辺付き一戸建て」とも言えるこの住宅で、周辺住民をも巻き込んだ家族2世帯の生き活きとした日々が紡がれていくことを期待している。

■建築概要
作品名:向島の家
所在地:広島県尾道市
主要用途:専用住宅(二世帯)
設計:原山大+村上芙美子 / HaMAo
構造:海野構造研究所 担当/海野敬亮
施工:M-design 担当/妹尾誠
施工協力:センチメートル 担当/池田直子
構造:木造
階数:地上2階
敷地面積:189.84㎡
建築面積:76.45㎡
延床面積:122.87㎡
1階:66.64㎡
2階:56.23㎡
建蔽率:40.28%(許容:60%)
容積率:64.72%(許容:160%)
設計期間:2021年11月~2022年5月
施工期間:2022年10月~2023年5月
竣工:2023年5月
写真:八代写真事務所

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・屋根屋根

ニスクカラーPro GCM17,GCG15,GCM16(日鉄鋼板)

外装・壁外壁

フラットウォール EPS243NK(ニチハ)
無塗装品サイディング MCX100(ニチハ)の上、弾性アクリルリシン(エスケー化研)

内装・床1階LDK、2階LDK 床

積層フローリングt=12:Jネクシオ(NODA)

内装・床1階主寝室、廊下、2階主寝室、子ども部屋 床

構造用合板 t=24の上 ラワンベニヤ t=3

内装・床階段室 床

構造用合板t=24の上、EP塗装 Pタイル マチコV MV82(TOLI)

内装・床浮床

タピスプレーヌⅡ 481-283(田島ルーフィング)

内装・壁1階LDK 壁

 P.B.t=12.5の上、クロス貼り:TWS8109(TOKIWA)

内装・壁1階主寝室、廊下、2階主寝室、子ども部屋 壁

構造用合板 t=9

内装・壁階段室 壁

フラットウォール EPS243NK(ニチハ)
P.B. t=12.5の上弾性アクリルリシン(エスケー化研)

内装・壁2階LDK 壁

P.B.t=12.5の上、クロス貼り:BW4701(サンゲツ)

内装・天井1階LDK 天井

P.B.t=9.5の上、クロス貼り:TWS8110(TOKIWA)

内装・天井1階主寝室、廊下 天井

構造用合板 t=24 [2階床下地現し]

内装・天井階段室、2階主寝室、子ども部屋 天井

ラワンベニヤ t=4

内装・天井2階LDK 天井

P.B. t=9.5 の上 クロス貼りBW4701(サンゲツ)

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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2023.12.05 Tue 07:33
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    今津康夫 / ninkipen!による、長野・軽井沢の、週末住宅「翠荘」。樹々が茂る1000㎡超の敷地に計画。様々な“樹葉”に囲まれた日常を思い描き、主空間を上階に配置し四方に窓を設けて“風景が内部を通り抜ける”建築を構築。仕様が異なる其々の窓は環境の異なる関係も作る
  • 2023.8.09Wed
    岡佑亮 / チドリスタジオによる、石川・金沢市の「北陸住居 No.2」。隣接する空地を挟み樹木を望む敷地。未来に建物が建つ可能性を考慮し、“空洞のようなテラス”を介して内部空間を離れた風景に対して開く構成を考案。道路にも視線の抜けを提供して“周辺環境の固有性”を顕在化
  • 2022.8.03Wed
    深江康之建築設計事務所による、大阪市の「淡路幼稚園」。増改築された園舎の建替計画。園児が居場所を認識でき季節や時間を感じる空間を目指し、廊下を軸にした諸室の配置と光や視線が抜ける構成を考案。建ち方は周囲の密集した状況の緩和も意図
  • 2022.4.13Wed
    深江康之建築設計事務所による、愛知・安城市の「安城の家」。70代夫婦の終の棲家として計画、家族の為の部屋の集合でなく“個”に焦点をあて個室とその延長となる空間を二組つくり積層、吹抜を介し気配を繋ぐ事で適度な距離感の“添う”感覚も生み出す
  • 2022.1.26Wed
    佐藤伸也建築設計事務所と嶋田世紀 / ranmaによる、大阪の住宅「八尾の家」。長くこの地に住む施主の人々が遊び訪れる場との要望に、平面を二分し其々に“公”と“私”の性質を与え更に“街からの距離”で諸機能を調整、様々な関係性の来客を招き入れが可能な空間をつくる
  • 2021.3.24Wed
    町秋人建築設計事務所による、静岡・焼津市の、作業場・店舗「松葉畳店」
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#八代写真事務所の関連記事

  • 2025.2.26Wed
    axonometricによる、福岡・行橋市の宿泊施設「SOLASUNA」。海浜公園の中での計画。公園とホテルの“緩やかな統合”を求め、園内にもあるデッキを“立体的に拡張”させて“全体を覆う”建築を考案。階段状のデッキは海への動線になると共に日除けのルーバーとしても機能
  • 2025.2.06Thu
    九州大学岩元真明研究室による、福岡市の「九州大学OIP」。産学官連携を先導する組織の新拠点。大学の活動の伝達も意図し、演習林の1本の杉を素材に選んで内装から家具にまで“無駄なく使い切る”計画を考案。学内の什器類の再利用も積み重ねてサーキュラーデザインも実践
  • 2024.12.05Thu
    axonometricとNKS2 architectsの建築設計による、福岡市の「NOT A HOTEL FUKUOKA」。別荘としても利用可能な“分譲型ホテル”。“現代の多様な暮らし方”へ応答を意図し、異なるコンセプトで作られた客室を積み重ねる“立体的な街”の様な建築を考案。周辺環境との関係も考慮して量塊の細分化も行う
  • 2024.11.18Mon
    堤由匡建築設計工作室による、福岡・福津市の「昭和54年の架構」。木造家屋を店舗と民泊施設に改修。既存建築の“忘れられた良さ”の復活を使命とし、天井を撤去して“太鼓梁”や“丸太桁”を現しとする空間を考案。用途間の境界壁に段差を作る操作で其々の空間に異なる個性も付与
  • 2024.9.05Thu
    室宏アトリエによる、大分の「宇佐の家」。“自然と住宅地が切替わる”場での計画。外の視線を遮りつつ“環境を享受”する為、壁で閉じた空間の上に“切妻の大屋根”を架けて間に高窓を設ける建築を考案。内部では小さな間仕切を点在させて光と風を共有
  • 2024.5.27Mon
    久米設計による、熊本の「八代市新庁舎」。震災復興の一環として計画。“災害への強さ”と“文脈と呼応”する建築を目指し、床と天井を地域産木材の“CLTトラスユニット”工法で造る建築を考案。城の石垣の再利用なども行い“土地の記憶を継承”も意図
  • 2023.12.18Mon
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  • 2023.11.09Thu
    塩塚隆生アトリエと下村正樹建築設計事務所による、大分・国東市の「鶴川商店街周辺拠点施設」。歴史遺産が残る街の地域振興の為の施設。エリアの歴史も横断できる建築として、現代的な木造の“新築棟”と築120年の民家を基にした“改修棟”を設計。新築棟は将来の可変性を考慮し“極めて簡素な”仕様で造る
  • 2023.7.17Mon
    塩塚隆生アトリエの会場構成による、大分県美術館での「朝倉文夫生誕140周年記念展」。近代彫刻家の作品を中心とする展示。作品を引立てる“デザインの一歩手前”の状態を求め、床パネルの割付に着目して個々が隆起し“台座”になる空間を考案。街並を想起させる台座の配置は地域の作品との連携も意図
  • 2023.6.20Tue
    矢橋徹+上野拓美 / 矢橋徹建築設計事務所による、熊本市の、店舗兼住宅「江津ハウス」。様々な景色を見渡す場に建つ週末住宅。段階的に移住する施主の為に“変化に適応できる空間”を目指し、多彩な開口を持つ三層の“がらんどう”の建築を考案。窓の自由度を上げる為に軸組に外皮を巻く二重架構とする
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    トラフ建築設計事務所による、京都・下京区の、店舗「Aesop 京都髙島屋店」。百貨店内のモノトーンの共用部に面する区画。店がオープンする秋の京都の景色に着想を得て、イチョウを想起させる“黄金色のカーペット”を敷詰めた空間を考案。商品棚には“幹”を思わせる濃い色調の合板を用いる
    photo courtesy of Aesop, Norihito Yamauchi

    SHARE トラフ建築設計事務所による、京都・下京区の、店舗「Aesop 京都髙島屋店」。百貨店内のモノトーンの共用部に面する区画。店がオープンする秋の京都の景色に着想を得て、イチョウを想起させる“黄金色のカーペット”を敷詰めた空間を考案。商品棚には“幹”を思わせる濃い色調の合板を用いる

    architecture|feature
    BRANCH LIGHTING DESIGND.BRAIN下京区建材(内装・床)建材(内装・天井)建材(内装・造作家具)図面あり店舗禿真哉京都鈴野浩一トラフ建築設計事務所山内紀人
    トラフ建築設計事務所による、京都・下京区の、店舗「Aesop 京都髙島屋店」。百貨店内のモノトーンの共用部に面する区画。店がオープンする秋の京都の景色に着想を得て、イチョウを想起させる“黄金色のカーペット”を敷詰めた空間を考案。商品棚には“幹”を思わせる濃い色調の合板を用いる共用部から店内を見る。 photo courtesy of Aesop, Norihito Yamauchi
    トラフ建築設計事務所による、京都・下京区の、店舗「Aesop 京都髙島屋店」。百貨店内のモノトーンの共用部に面する区画。店がオープンする秋の京都の景色に着想を得て、イチョウを想起させる“黄金色のカーペット”を敷詰めた空間を考案。商品棚には“幹”を思わせる濃い色調の合板を用いる売り場 photo courtesy of Aesop, Norihito Yamauchi
    トラフ建築設計事務所による、京都・下京区の、店舗「Aesop 京都髙島屋店」。百貨店内のモノトーンの共用部に面する区画。店がオープンする秋の京都の景色に着想を得て、イチョウを想起させる“黄金色のカーペット”を敷詰めた空間を考案。商品棚には“幹”を思わせる濃い色調の合板を用いる左:ベンチ、中奥:エンスウィートシンクカウンター、右:ラッピングエリア photo courtesy of Aesop, Norihito Yamauchi

    トラフ建築設計事務所が設計した、京都・下京区の、店舗「Aesop 京都髙島屋店」です。
    百貨店内のモノトーンの共用部に面する区画に計画されました。建築家は、店がオープンする秋の京都の景色に着想を得て、イチョウを想起させる“黄金色のカーペット”を敷詰めた空間を考案しました。また、商品棚には“幹”を思わせる濃い色調の合板を用いるられました。店舗の公式ページはこちら。

    オーストラリアのスキンケアブランド イソップの、京都髙島屋内装計画。間口9m、奥行き7mでファサードの左右に躯体柱をもつ空間が計画地となった。

    建築家によるテキストより

    かつて漫画家の谷口ジローが「歩く人」で繊細に表現した、日常風景を切り取る視点にインスピレーションを受け、京都の街中の風景に着目した。同店がオープンする秋は、京都が紅葉で彩られる季節である。イチョウのある通りでは鮮やかな黄金色の葉が絨毯のように地面を覆い、街の様子を一変させる。この景色に着想を得て、床面には紅葉したイチョウを思わせる黄金色のカシミアのカーペットを敷き詰めた。

    建築家によるテキストより

    壁面や天井は床を引き立たせるように彩度の低い色にすることによって、明るい共用部からも切り離され、空間に落ち着きを与えている。商品棚はイチョウの太い幹を思わせる濃い色調に染色されたラワン積層合板を用い、方立てをセットバックさせることによって、並べられた商品の水平ラインが際立つ構成としている。シンクなど什器の一部に使われる真鍮は、黄金に染められた空間の中でより輝きを放つ。

    建築家によるテキストより
    • 残り7枚の写真と建築家によるテキスト
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    BRANCH LIGHTING DESIGND.BRAIN下京区建材(内装・床)建材(内装・天井)建材(内装・造作家具)図面あり店舗禿真哉京都鈴野浩一トラフ建築設計事務所山内紀人
    2023.12.05 Tue 13:04
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    2023.12.04Mon
    • 【ap job更新】 “自然の感覚”を携えた建築を目指している「椎名英三・祐子建築設計」が、 設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
    • 小田切駿 / ハヤオオダギリアーキテクツによる、東京・港区の店舗「MIKAGE SHIN AOYAMA」。構築的な特徴を持つモードブランドの初の実店舗。“足を運びたくなる”場を目指し、身体・衣服・建築が融合する“インスタレーション”としての空間を志向。機能も担う“約40mの金属の曲線”を全体に駆巡らせる
    • 御手洗龍建築設計事務所による、埼玉・所沢市の複合ビル「Grove」。“無機質な高層化”が進む街中の細長い敷地。環境と動的な関係を紡ぐ“新たな積層建築”を求め、ひとつの規則に縛られない“筋書のない建築”を志向。雑木林の様な構造体を頼りに“アドホック”な設計を積み重ねる
    • 最も注目を集めたトピックス[期間:2023/11/27-12/3]
    • 哲学者で生態学者の“ティモシー・モートン”が登壇する、金沢21世紀美術館主催のシンポジウム「新たなエコロジーと芸術上の実践」が開催。ポストコロナ時代の自然認識の中での“アートの応答”を主題として実施。人類学者の山極壽一、アーティストのAKI INOMATA、哲学者の篠原雅武、同館館長の長谷川祐子と同館レジストラーの本橋仁も参加
    2023.12.06Wed
    • 二俣公一 / ケース・リアルによる、佐賀・唐津市の「Whale Brewing」。空家増加の課題を抱える町の古民家を改修した醸造所。地域の活気への貢献を求め、内側が“通りに滲み出る”ように二層吹抜のガラスファサードの建築を考案。既存空間の強さと新機能を掛け合わせランドマークを作る
    • 【ap job更新】 “ドアノブから街の風景までデザインする”を目標に掲げる「LINE-INC.」が、インテリアデザイン・建築設計・プロダクト開発のスタッフを募集中
    • 五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の「市松の家」。住宅街の角地に計画。暮らしの変化に柔軟に応える存在を目指し、諸機能を収めた“大きな壁柱”を対角線上に配置してスラブを片持ちで支える建築を考案。柱と床を行き来して“思い思いの場で生活できる”空間を作る

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