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2023.12.01Fri
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畝森泰行による、プリズミックギャラリーでの建築展「ゆっくり庭をつくるように」。進行中の中学校のプロジェクトをメインに据えた展示。建築の“不確かで曖昧な”側面に着目し、それを“庭”と呼んで展覧会のテーマにも設定。他作品のドローイングや模型も並置して“関係性や時間の流れ”も見せる
photo©Tomoyuki Kusunose

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日程
2023年11月11日(土)
–
12月23日(土)
architecture|exhibition|feature
プリズミックギャラリー畝森泰行建築展楠瀬友将
畝森泰行による、プリズミックギャラリーでの建築展「ゆっくり庭をつくるように」。進行中の中学校のプロジェクトをメインに据えた展示。建築の“不確かで曖昧な”側面に着目し、それを“庭”と呼んで展覧会のテーマにも設定。他作品のドローイングや模型も並置して“関係性や時間の流れ”も見せる photo©Tomoyuki Kusunose
畝森泰行による、プリズミックギャラリーでの建築展「ゆっくり庭をつくるように」。進行中の中学校のプロジェクトをメインに据えた展示。建築の“不確かで曖昧な”側面に着目し、それを“庭”と呼んで展覧会のテーマにも設定。他作品のドローイングや模型も並置して“関係性や時間の流れ”も見せる photo©Tomoyuki Kusunose
畝森泰行による、プリズミックギャラリーでの建築展「ゆっくり庭をつくるように」。進行中の中学校のプロジェクトをメインに据えた展示。建築の“不確かで曖昧な”側面に着目し、それを“庭”と呼んで展覧会のテーマにも設定。他作品のドローイングや模型も並置して“関係性や時間の流れ”も見せる photo©Tomoyuki Kusunose

畝森泰行による、プリズミックギャラリーでの建築展「ゆっくり庭をつくるように」です。
進行中の中学校のプロジェクトをメインに据えた展示です。建築家は、建築の“不確かで曖昧な”側面に着目し、それを“庭”と呼んで展覧会のテーマにも設定しました。また、他作品のドローイングや模型も並置して“関係性や時間の流れ”も見せる事が意図されました。
展示の開催期間は2023年12月23日まで。入場無料です。展覧会の公式ページはこちら。また、2023年12月16日に畝森泰行・西澤徹夫・増田信吾が登壇するトークイベントも企画されています(詳細は末尾に掲載)。

私たちは建築の全てを把握できません。その物理的な大きさや複雑さゆえに、一度に全体を眺めるのは難しく、また設計中に模型や図面を使ってどんなに想像しても、どこか理解できない余白が残ります。また建築はたくさんの人が時間をかけてつくります。その過程で個人の考えや当初のイメージから変わっていくことがあり、それらの理由で建築は、強く固定的な存在でありながらも、曖昧で他律的な側面をもつと言えます。

建築家によるテキストより

私はそういう建築の不確かな部分に惹かれます。朧げで変わりうるところがあるからこそ、緩やかに動く自然や異なる他者と結びつく可能性をもつのであり、それがいま、バラバラな個人をつなぎ、早すぎる時間を緩め、閉じた世界をほぐすことになるのではないだろうか、そう期待するのです。この不確かで曖昧な存在を今回私は「庭」と呼ぼうと思いました。

建築家によるテキストより

今年9月に、この会場とは別に展覧会を開催する機会があり、今回もその時と同じタイトルとテーマにしました。ここでは、現在も進行中(2期工事中)の奈義町立中学校をベースに、他の作品のドローイングや模型などを断片的にいくつか並置するように展示しています。それらは当然異なるものですが、どこかでつながっているところもあり、そういう関係性や時間の流れも含めて展示したいと考えました。試行錯誤しながらも続く、私たちの建築の一端を感じていただければ幸いです。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

畝森泰行による、プリズミックギャラリーでの建築展「ゆっくり庭をつくるように」。進行中の中学校のプロジェクトをメインに据えた展示。建築の“不確かで曖昧な”側面に着目し、それを“庭”と呼んで展覧会のテーマにも設定。他作品のドローイングや模型も並置して“関係性や時間の流れ”も見せる photo©Tomoyuki Kusunose
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畝森泰行による、プリズミックギャラリーでの建築展「ゆっくり庭をつくるように」。進行中の中学校のプロジェクトをメインに据えた展示。建築の“不確かで曖昧な”側面に着目し、それを“庭”と呼んで展覧会のテーマにも設定。他作品のドローイングや模型も並置して“関係性や時間の流れ”も見せる photo©Tomoyuki Kusunose
畝森泰行による、プリズミックギャラリーでの建築展「ゆっくり庭をつくるように」。進行中の中学校のプロジェクトをメインに据えた展示。建築の“不確かで曖昧な”側面に着目し、それを“庭”と呼んで展覧会のテーマにも設定。他作品のドローイングや模型も並置して“関係性や時間の流れ”も見せる photo©Tomoyuki Kusunose
畝森泰行による、プリズミックギャラリーでの建築展「ゆっくり庭をつくるように」。進行中の中学校のプロジェクトをメインに据えた展示。建築の“不確かで曖昧な”側面に着目し、それを“庭”と呼んで展覧会のテーマにも設定。他作品のドローイングや模型も並置して“関係性や時間の流れ”も見せる photo©Tomoyuki Kusunose
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以下、建築家によるテキストです。


畝森泰行 ゆっくり庭をつくるように
UNEMORI ARCHITECTS like making a garden gradually

私たちは建築の全てを把握できません。その物理的な大きさや複雑さゆえに、一度に全体を眺めるのは難しく、また設計中に模型や図面を使ってどんなに想像しても、どこか理解できない余白が残ります。また建築はたくさんの人が時間をかけてつくります。その過程で個人の考えや当初のイメージから変わっていくことがあり、それらの理由で建築は、強く固定的な存在でありながらも、曖昧で他律的な側面をもつと言えます。

私はそういう建築の不確かな部分に惹かれます。朧げで変わりうるところがあるからこそ、緩やかに動く自然や異なる他者と結びつく可能性をもつのであり、それがいま、バラバラな個人をつなぎ、早すぎる時間を緩め、閉じた世界をほぐすことになるのではないだろうか、そう期待するのです。この不確かで曖昧な存在を今回私は「庭」と呼ぼうと思いました。

今年9月に、この会場とは別に展覧会を開催する機会があり、今回もその時と同じタイトルとテーマにしました。ここでは、現在も進行中(2期工事中)の奈義町立中学校をベースに、他の作品のドローイングや模型などを断片的にいくつか並置するように展示しています。それらは当然異なるものですが、どこかでつながっているところもあり、そういう関係性や時間の流れも含めて展示したいと考えました。試行錯誤しながらも続く、私たちの建築の一端を感じていただければ幸いです。
(畝森泰行)

■展覧会概要
展覧会タイトル:畝森泰行 ゆっくり庭をつくるように
会場:プリズミックギャラリー(東京都港区南青山4-1-9)
会期:2023年11月11日(土)~2023年12月23日(土)
開館時間:平日10:00-18:00、土日祝13:00-18:00 入場無料
休館日については下記snsにてお知らせします
Instagram:@unemori_architects
主催:プリズミックギャラリー
協力:株式会社日本デザインセンター 色部デザイン研究所
───
トークイベント
登壇者:畝森泰行、西澤徹夫、増田信吾
開催日時:2023年12月16日(土)16:00-18:00
参加費用:無料
参加方法:当日先着順(定員約50人)

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プリズミックギャラリー畝森泰行建築展楠瀬友将
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    小田真平建築設計事務所とランディ・マリエ・ジェンセンが設計した、大阪市の住戸改修「弁天の住居」です。
    施主の日本滞在用の住まいとして計画されました。建築家は、自身が考える日本の“伝統的空間”の導入を目指し、和紙で仕上げた“透過性”の異なる二つの面を用いて“その先を連想させる”空間を構築しました。また、既存を活かし最小限の解体と追加で完成させました。

    マンションのリノベーションである。
    クライアントは新築マンションを購入し、日本滞在用として標準化されたものではなく、独自の個性をもつ住まいを望んだ。

    建築家によるテキストより

    解体は、廊下とLDKを仕切る建具だけとし、新たに付け加える要素も最小限の手数で構成した。
    和紙を用いた、光を透過する面と透過しない面の2種類を使い、その先にある空間を連想させる装置のようなものが作れないかと考えた。

    建築家によるテキストより

    和紙で仕上げられた透過しない面としての2つの曲がった壁は、その先に存在する空間を連想させ、人々を招き、LDKに導き入れる。光を透過する太鼓貼り障子の面は、視線を塞ぎ、光のみを通し、その向こうにどのような空間が広がるのかを連想させる。

    「すべて見せないことを美徳とし、小さな空間を大きく見せる、連想の美しさを求める、思いがけない空間を展開させ、その変化の美しさを狙う」という、日本の伝統的空間を新築マンションに取り込みたかった。

    建築家によるテキストより
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    大阪リノベーション山内紀人住戸図面あり小田真平建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・照明)ロウエランディ・マリエ・ジェンセン
    2023.12.01 Fri 13:31
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    2023.11.30Thu
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