SHARE 最も注目を集めたトピックス[期間:2023/12/11-12/17]
アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/12/11-12/17)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
- 諸江一紀建築設計事務所による、愛知・一宮市の「家具工房とピアノ教室のある家」。歴史ある街道に面する敷地。道行く人が仕事の様子を感受できる建築を求め、工房と作業場にもなる庭を通りに向かって開放する構成を考案。街との接点となる“少しだけ開かれた家”は住まい手の地元への意識も変える
- 佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す
- 徳野由美子建築設計事務所による、福岡市の住戸改修「梅光園の家」。団地の正方形に近い形状の区画。外部環境の享受を求め、間口幅を活かしたバルコニーに面する“家族のくつろぎの空間”から光と風が住戸全体に行渡る構成を考案。明確なゾーニングは家族に必要な距離感の創出も意図
- 村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京の住戸改修「足立小台のアパートメント」。一階の庭のある区画での計画。限られた面積で“豊かな住空間”を作る為、暮らしの原点に立ち返る対話を行い“特定の寝室を持たない”生活に着到。個室の無い“曖昧な平面”とし床の高低差や素材の切替で空間を構築
- noizによる、京都市の宿泊施設「ABiz Hotel」。歴史的風情と現代の賑わいを併せ持つ地域に計画。新旧の性質の共存を求め、伝統建築の要素を抽象化して再構成したファサードを持つ建築を考案。縦格子等に“川面の揺らめき”を思い描いたデジタルパターンも用いる
- 御手洗龍建築設計事務所による、埼玉・所沢市の複合ビル「Grove」。“無機質な高層化”が進む街中の細長い敷地。環境と動的な関係を紡ぐ“新たな積層建築”を求め、ひとつの規則に縛られない“筋書のない建築”を志向。雑木林の様な構造体を頼りに“アドホック”な設計を積み重ねる
- 建築家の千葉学と西澤徹夫の対談「穴が開くほど見る―建築写真から読み解く暮らしとその先 第9回」の動画がLIXILのサイトで期間限定で無料配信。其々が選んだ、アルド・ファン・アイク、吉村順三、OMA、香山アトリエ/環境造形研究所の作品の写真を題材に、建築と写真の関係性や可能性を議論
- 山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京・渋谷区のギャラリー「NANZUKA UNDERGROUND」。実験的な姿勢のアートギャラリーの為に新築で計画。法規制と要望から形態を導き出し、所属作家が外壁ペイント等を施して“それ自体がアートピース”となる建築を具現化。屋外部分も展示可能なように素材等を選択
- 倉俣史朗の椅子「ミス・ブランチ」が、サザビーズのオークションのデザイン製品として、史上最高額で落札
- 竹中和哉 / 空-KEN design officeによる、大阪市の、多目的スペース「ソソラソウ」。企業ビルの最上階の一角にある交流と発信の場。与件の屋外からのアクセスを活かし、内外も繋げる高低差のある床面で空間を“緩やかに”間仕切る構成を考案。“大小様々な曲線”を導入して様々な感覚の居場所も作る
- 藤本壮介+東畑建築事務所+梓設計による、2025年大阪・関西万博の「大屋根(リング)」。外側高さ約20mで内径約615mの世界最大級の木造建築。会場の主動線として交通空間であると共に、雨風等を遮る快適な滞留空間としても機能。屋上には緑の丘が広がり瀬戸内海の景観を眺望
- 湯浅良介による建築展「BLINK」。品川区の“same gallery”で開催。空間そのものを対象とした展示を求め、複数の鏡を用いて“光と影”と“反射と遮断”をギャラリーに導入するインスタレーションを考案。鏡は作家の松尾慎二と共同で制作
- 小山光+KEY OPERATIONによる、東京・豊島区の「池袋テラスビル」。駅前の間口の狭い敷地に建つ商業ビル。隣接建物の後退に着目し、角部に積層させたテラスが“大きな袖看板”の様に賑わいを周知する建築を考案。軒裏を第二のファサードと捉えて意識的な素材選択と照明計画も行う
- 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
- 坪井秀矩 / 坪井建築設計事務所による、大阪市の店舗「ICHIKO ICHIE 阪急三番街店」。歴史ある企業が手掛けるインセンスの店。“素材そのものの香りを活かす”という理念の表現を求め、自然素材と手仕事で作る空間を志向。加工で様々な表情になる“本小松石”を中央に据え“香り”の象徴として見せる
- ザハ・ハディド事務所による、中国・珠海市の「珠海金湾市民芸術センター」。舞台芸術・科学・美術の三施設を内包する建築。現代の創造拠点として、公共広場を中心に諸機能を配置し“渡り鳥の飛行パターン”を参照した形の屋根で覆う構成を考案。特徴的な屋根は施工性や機能性も考慮して設計
- 五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の「市松の家」。住宅街の角地に計画。暮らしの変化に柔軟に応える存在を目指し、諸機能を収めた“大きな壁柱”を対角線上に配置してスラブを片持ちで支える建築を考案。柱と床を行き来して“思い思いの場で生活できる”空間を作る
- 鈴木理考建築都市事務所+座二郎+高橋みのり による、東京の、建蔽率50%の敷地を最大限活用する為に屋根のないリビングを計画した住宅「オープンスカイハウス」
- 早坂直貴+斧田裕太 / 邸宅巣箱による、神奈川・葉山町の住宅「ポジティブ・イミテーション」。海沿いの別荘地に計画。イミテーション肯定での“豊かな建築体験”の創出を意識し、眺望確保の為の“仮想の崖”の上に“大開口の平家”を載せる構成を考案。模造品を“現代技術の結晶”として捉え“美点”を見出す
- 鈴木知悠 / 地域価値共創センターによる「SHOPKIT」。街の様々な場の活性化を意図した装置。ビル建替時の遊休地の活用方法への疑問を出発点とし、明るく親しみ易い空間が“即席で立ち上がる”仕組みを考案。都市の中の自然空間の肯定と個人の振舞の促進も意図